アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:きゃぷてん・すとらいだむ。(最終更新日:2008年12月1日)
インディーズ時代に出されたアルバム。わずか9曲のみの収録だがバラエティー性に富んでおり、何度聞いても全く飽きない一枚。
現在も貫かれる彼らのスタイルがすでに確立されている。
「才能無いから芽が出ない」と叩きつけるタイトル曲や、
大事なものをたくさん失ってその末に大切なものを見つけた瞬間のような名曲「サンドバッグの夜」などが聴きどころだろうか。
いや、真の聴きどころは「肉屋の娘」の間奏の聴けば必ず脱力するであろうラップ(というより語り、ちなみに内容は実話)だと思う。
各歌詞の左下に書いてあるクレジットにも注目。変な事が書いてありますw
タイトルはワンオーエイトドリームズと読む。メジャーデビュー後初のアルバム。
メジャーデビュー後にシングルで着々と上げてきたスピードが一気に失速している。
「サイボーグ」や「GOOD HARVEST」などの数曲に助けられてる感じ。
ちなみに初回盤はもともと三方背ボックス仕様だったらしい(公式ホームページに当初そう書いてあった)。
このデザインはボックスで見たかった…。
銀魂タイアップとかあやかしなんとかとかのタイアップを経てのメジャーセカンド。
前作の肩透かし感とは比べ物にならない傑作。極上のポップミュージックとロックンロールをこれでもかと詰め込んである一作。
特に「ケムリマン」は2003年にインディーズレーベルから初のワンコインシングル「マウンテン・ア・ゴーゴー」を発売してからの
キャプテンストライダムの活動の一つの到達点となっている超絶の名曲。
「君」を泣かせる「ケムリマン」の存在について歌われたこの曲は、
歌詞カード冒頭に印刷されたいとうせいこう氏によるレビューを読んでからだと聴こえ方がまったく違ってくる。
そして今まで普通にキャプテンストライダムのアルバムとして聞いていた12cmのCDは
この曲を境に急に異常なまでに広大な世界として聴いている人たちの目の前に広がる。
たとえばそれはレインボーブリッヂの横を滑空する鳥であったり、風船ガムであったり、事故車であったり、
貧乏な男子のプライドであったり、終わらない残業を社内で片付け続けるサラリーマンのファイトであったり、
恋をしたい独り身の男が叫ぶ恋愛観であったりする。
そして最後に「長い坂の上る途中」というナンバーが置かれている。
この東京の片隅の薄暗い坂道を登って行くようなナンバーで、まだここが途中であることを表明している。
11曲という中途半端な曲数でありながら、彼らの全身全霊が詰まっている、キャプテンストライダムの最高傑作。
なのに本人たちは歌詞カードの中で楽しそうにパイ投げをやっている。何か、相変わらずな人たちだと思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点)