アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:でんきぐるーぶ。(最終更新日:2008年12月1日)
いきなりソニーからデビューするのは格好悪いという卓球の考えから、周囲の反対を押し切って出されたインディーズ盤。
インディーズ盤だけあってサンプリングも多様。歌詞も過激。
デビュー後ライヴで披露されてた「電気ビリビリ」の歌詞はこのCDのバージョン。
このアルバムでしか聴けない「JOE」。後に篠原ともえにカバーさせてる「B.A.S.S.」の電気VerはこのCDでしか聴けない。
後の「N.O.」(このCDでは「LESS THAN ZERO」)は「VITAMIN」発売までこのCDでしか聴けなかった。
良くも悪くも電気の初期の魅力が荒削りだが詰まってる。
この後メンバー2人を首に。
新メンバーとしてCMJK加入。この前にTMNとのコラボCD発売はあったがメジャーデビュー盤。
当時のクラブシーンが一番盛り上がってたマンチェスターでレコーディング。卓球曰く「今まで独学でやってたので、色んな事が勉強になった。」
テクノトラックにラップを乗せるという新しい手法にバカバカしい歌詞という初期の電気のスタイルは、もうこのアルバムで完成してる。
初期の代表曲「We Are」、「マイアミ天国」、「CAFE DE 鬼」、「CATV」、「電気ビリビリ」はこのアルバムに収録。
ただ、時代の流れの早いテクノの宿命か、今聴くとBPMが遅かったり、音が軽かったりする。発売当時なら間違いなく満点の出来。
この後CMJK脱退。
まりん(砂原良徳)加入も、アルバム制作には間に合わずまりんは一曲書いてるだけ。ほぼ卓球&瀧の二人で作ったアルバム。
故に、人生時代のカバーが入ってたりしてアルバム制作の一杯一杯感が伝わって来る。
作詞・作曲・瀧の「ちょうちょ」や、テクノっぽくないトラックの「東京クリスマス」等入ってるがアルバム全体通して暗くて重いイメージがある。
卓球も後に過渡期のアルバムとこのアルバムを評してる。
ただ1曲目の「B.B.E.」だけは別格。まさに電気にしか出来ない曲。この曲だけで★1個上げてもいいくらい。
初めて電気を聴く人にはオススメできないアルバムかな。
電気のラジオ(オールナイトニッポン)が始まった影響もあり、卓球&瀧の笑いの部分を前面出してるすごくポップなアルバム。
また、当時のテクノのサンプリングも多様している。
アルバム全体を通して非常に馬鹿馬鹿しく、当時の電気のキャラには合っていたが、今の電気の音楽的な立ち位置とは正反対にあるアルバム。
故にここ10年以上ライヴでこのアルバムの曲を演奏する事はない。
また、この頃の卓球はよく失踪してた。やりたい音楽とレコード会社やラジオのキャラ等から求められるものの違いに葛藤があったと思われる。
電気を解散させると発言したという逸話もあり。
1stアルバムの「FLASH PAPA」を全曲Remixという企画盤。
remixメンバーに小西康陽、近田春夫、当時ラジオで卓球がかけまくってたユーロマスターズ等参加。が、大半の曲は電気自らremixしてる。
元々名盤の1stなのだがテクノという時代の流れのジャンルのせいで古臭く聴こえてた曲が蘇ってる。やはり電気自らremixした曲のが素晴らしい。
全体的にキックも太くBPMも早くなってる。(ラストの電気ビリビリのBPMは160!!)当時、卓球がガバの影響を受けてたのが良くわかる。
また「ラガモン」後半部分では今後の電気に多大な影響を与えた、名機TB−303を既に使用してる。
単なる企画盤で終わらない今後の電気の指針を決めたとも言える1枚。
レコーディング前に卓球がイギリスへ遊びに行き、本場のクラブシーンを見て衝撃を受けて作った1枚。
当時大流行りだったTB−303を使用したアシッド物を中心によりテクノ色を強く、でも聴きやすいように配慮された名盤。
結果、卓球の暴走というかオーバープロデュース的な側面も見られるが、まりんや瀧はサポートに徹する感じで上手くまとめてる。
また、このアルバムから電気の一つの売りであったバカバカしい歌詞をラップするという側面は消えている。
ただ、半分の曲がインストという事もあり発売当時にレコード会社と揉めに揉め、
一時は「この音は今出さなきゃ行けない音だから、最悪インディーズで出そう」とメンバーで話あったらしい。
最終的に「N.O.」を最後に収録する事で折り合いを付けて無事発売。当時の電気としては最高の22万枚のセールスを記録。
ラジオとこのアルバムでテクノに目覚めた人は多いだろう。(自分もその一人だが)
前作「VITAMIN」でのテクノ路線をさらに突き進めた1枚。
このアルバムでは卓球だけでなくまりんも瀧もしっかりテクノという方向を向いているように感じられる。
個人的には電気が唯一テクノとまともに向き合って出来たアルバムだと思う。故に前作よりシリアス。
歌詞すらも意味を求めず音の一部として使ってる。全部デタラメ語で作った「ノイノイノイ」等その象徴だろう。
ただ最後に入ってる「虹」。10分以上ある曲だが、美しすぎるシーケンスの音。そこに乗る卓球と五島良子のツインボーカル。
ただ美しいだけではなく、何処か儚げで、死をも連想させる。超名曲。
今だにファンの間ではアンセムとの声が高い。この曲だけで★+1
この曲をドイツのテクノミュージシャンが気に入って、ドイツでも発売される事となり、電気&卓球の名前は海外まで響き渡る事になる。
そして、また発売前にインストが半分もあるという事でレコード会社と揉める。
一時はオリジナルアルバムではなく、ベスト盤をリリースという所まで揉める。
卓球はその時「ベスト盤と言い張って全部インストの曲のアルバムにしてやろうかと思った」と雑誌のインタビューで述べている。
結果、レコード会社のお偉いさんが仲介に入って無事発売。
前作後、ソロ活動やお遊びユニットでの活動もあった後発売されたアルバム。
DRAGONまでのインスト指向は消え、ほとんどの曲にボーカルが乗ってる。ただ2nd「UFO」時のような重く暗い感じも何処化する。
トラックの完成度はやはり高い。歌詞自体もギャクっぽい要素も多少復活しながらも、うしろ向きな歌詞が目につく。
もはやテクノではなく、電気というジャンルになろうとしてる段階のアルバムだと思う。
故にこのアルバムも過渡期っぽい雰囲気がする。
そして、相変わらずレコード会社とツアー中に揉めるw
でも、このアルバムのネガティヴな雰囲気があるから、次のアルバムが生まれる。これが電気の凄い所だと思う。
前作での色んな意味での失敗をバネに作られた1枚。
発売当時のロキノンのインタビューで、あの卓球が涙を流しながら語ってたくらいである。
内容は随所で今までより格段にパワーアップしてる。歌詞の内容。音の厚さ。グルーヴ感。
先行シングルの「Shangri-la」がロングヒットをしてる中発売された事もあり、このアルバムもロングヒット。
卓球は「VITAMIN」の22万が目標と言ってたが、結果50万を越す大ヒットに。
そして、何より感動的なのは8曲目「あすなろサンシャイン」が終わって9曲目の「Shangri-la」が始まる瞬間。
ただ、CDの曲順が8から9に変わるだけなのに感動する。
今でもライヴで披露されるお馴染みの曲も多く収録されてるので、電気を聴いた事無い人は、やはりこのアルバムから入るのが無難かな。
このアルバム後まりん脱退。
「A」全曲を海外を中心に活動してるミュージシャンにRemixしてもらったアルバム。海外では「A」と2枚組で「Double A」として発売されてる。
電気は企画以外絡んでないと思うので、普通のRemix盤です。
当時のテクノに興味のある人、電気物をコンプしたい人以外は別に聴かなくてもいいと思う。
ただ「かっこいいジャンパー」のTHOMAS SCHUMACHER Mixはカッコイイ。
まりんが抜けて二人になった電気がドイツのスタジオに籠って作った、もう電気グルーヴとしか言い様がないアルバム。
一応サポートとしてTASAKA、KAGAMIは入ってるし田中フミヤも参加してるが、電気の二人の濃さのが上をいっている。
とにかく一日中スタジオに籠って酔っぱらって瀧の「こんばんは。スペースインベーダーです」を一言を撮っただけとか、もう気狂い寸前のアルバム。
ただ音のレベル、トラックの完成度は圧巻です。
全16曲。70分以上。とにかく今までの電気を詰めれるだけ詰め込んだ感のあるアルバム。阪神タイガースあり。YMOありと。
そんな中、「Nothing’s gonna Change」、「アイネクライネメロディ」、「レアクティオーン」なんて美メロの曲も入ってる。
ただ、この世界観について来れる人はどっかで狂ってる人だと思うw
アルバム「VOXXX」発売後に行われたツアーの最終日Zepp Osakaの模様を中心にMixしたライヴMixアルバム。
「VOXXX」の収録時間も長かったが、ライヴの時間も長く3時間くらいやってた。それを60分にまとめたアルバム。
「VOXXX」収録曲中心にライヴの定番曲も織り交ぜ聴きやすくなってる。
個人的にオリジナルアルバムじゃないけど、初めて電気を聴く人にはこのアルバムをオススメしたい。
特に9曲目「かっこいいジャンパー」〜13曲目「虹」までは電気流のテクノが凝縮されてる。
電気はライヴユニットだという事を思い知らされる1枚。ただ欲を言えば「B.B.E.」と「N.O.」も収録して欲しかった。
初回限定で2枚組だったかな?点数は2枚組でつけてます。過去の曲の新録Verや色んな人のRemixが収録されてる企画盤?
RemixではCMJKやまりんといった過去のメンバーも参加。
「FLASH PAPA MENTHOL」でも書いたけど、
テクノという時代の流れの速いジャンルなので過去の曲のRemixで曲が生き返る感じがする。特に「B.B.E.」とか。
2枚目にはアナログのみ収録だった「ダイナソータンク」や「新幹線」のRemixも入っておりお得。
新録とRemixなのでアルバムとしての統一感は薄い。
この後、WIRE01でのライヴを最後に一旦活動停止を発表。
3年間の活動停止期間を経て、あれだけ嫌がってたベスト盤をリリースw
卓球&瀧曰く「今でも食べれる曲を集めた」らしい。
収録曲を決めるにあたって全アルバムを聴き直したらしいが、初期のアルバムでは聴くのが地獄のようだったと振り返ってるw
とはいえ、今では廃盤になってる「ポポ」、「カメライフ」「誰だ!」のシングルバージョン。
「カメライフ」C/W収録の「ノイノイノイ(先日のみちのくグルメツアーの件、御予算の都合上、ソフトボール大会とさせていただきますmix)」
WIRE00コンピにのみ収録されてた「Wire,Wireless」、ファンクラブの会員だけに配布された「suppe suppe inbe inbe」等も収録されてるし、
「CAFE DE 鬼」の2004Verや「弾けないギターを弾くんだぜ」という新曲も収録。電気の歴史が分かるアルバムにはなってると思う。
満を持して発売された「VOXXX」以来8年振りのオリジナルアルバム。とにかく詰め込むだけ詰め込んだ前作と違い、非常に軽いアルバム。
わざわざ古いアナログシンセを引っぱり出してきて作ったようで、トラックの厚みもあまり感じない。
歌詞も卓球らしく意味を持たせる事を完全に排除しており、音の一部として使ってる。
シングル2曲「少年ヤング」と「モノノケダンス」は良いのだが、それ以外にキーとなる曲が無いのがアルバムとして淡白に感じる。
ただ、初回限定付属のDVDに収録されている「少年ヤング」と「モノノケダンス」のPVは必見w
買うのマンドクセって人はようつべやニコニコでもいいので見て下さい。

総評.
卓球や瀧のキャラが先行していた初期から、
ミュージシャンとして上手くイメチェンして日本のテクノシーンの先駆者をしてリスナーにテクノの面白さみたいなのを伝えてきたと思う。
卓球のWIREのオーガナイズ等良い例だと思う。海外でもMAYDAYやラヴパレードに出演し高い評価を得ている。
もっと国内でも評価されてもいいアーティストだと思うんだけど。
8年間もの間隔を開けた「J-POP」が意外にあっさり風味だったので、来月出るアルバムがどんな感じなのかが楽しみです。
後、イルボンの所でも書きましたが、電気はテクノユニットのくせにライヴ映えします。
今までライヴ見た事無い方、フェス等でちょっとでも興味があったら見て下さい。曲知らなくても楽しめるはずです。
DVDでライヴを見てみたいという方はFUJI ROCK2006のライヴがDVDになってるのでオススメです。
(★:2点,☆:1点の計10点満点)