アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:ふぃっしゅまんず。(最終更新日:2009年3月2日)
バンドブーム真っ最中な作品で、「フィッシュマンズ」の作品としてはかなり異質。
特に「シーフードレストラン」「雨男憎まれる」「教育」の馬鹿騒ぎなノリは後の作品からは考えられない。
しかしキャリア屈指の名曲「頼りない天使」や、バンドブームのノリも感じさせつつ後の作風の匂いも漂わせる「誰かを探そう」、
キャリア後期のライブではかなり過激にアレンジされた「土曜日の夜」など人気曲も結構収録されている。
その割にはベスト盤には「頼りない天使」ぐらいしか収録されないので、ファンだったらいつか買う事になるだろうと思う。
しかし入門には絶対に向かない。それとファンの間でも結構評価が二分されるアルバムであることを追記しておく。
窪田晴男プロデュース。
もちろん「KING MASTER GEORGE」に比べると俄然「フィッシュマンズ」の音ではあるのだが、
他の作品に比べてバンドサウンドの色が強めで、そういう意味ではこの作品も異質である。
ファンの間では人気が高めな一枚ではあるが、実は自分個人としてはそこまで好きな一枚ではなかったりする。
爽やかな「忘れちゃうひととき」、かわいらしい「My Life」など、それぞれの曲に表情があって面白い。
名曲「感謝(驚)」収録。あと「MELODY」はシングルVer.よりもこのアルバムに入ってるVer.の方がいいと思う。
ライブ音源にさまざまなミックスを加えた作品。
観客の声はほぼ抹消され、楽器の音もさまざまな加工を施されているので、「ライブ」を期待して聞くと若干肩透かしな所があるかも…
メディア・レモラス時代を総括する内容となっており、とりあえず初期音源が聴きたいという人にはうってつけの一枚。
音自体もスタジオ盤とはまた違った味を出しているものが多い。「土曜日の夜」「頼りない天使」なんかそれが顕著。
「チャンス」なんかはスタジオバージョンよりも素敵になっている。(いや、主観になってしまいますが)
また、「いかれたBaby」はこれに入っているバージョンが一番好き、という人もいるみたいです。
「Blue Summer」を収録しているベスト盤じゃないアルバムは何気にこれだけだったりする。
このアルバム発売の後に行われたライブを最後にハカセが脱退。
しかしハカセが脱退したいという旨を佐藤に電話で伝えたとき佐藤はハワイへ旅行に行く直前で、
面倒臭かった佐藤さんは大して引きとめもせず、本格的な話し合いは帰国してからしたらしい…
「90年代の邦楽の名盤」を語る場で必ずと言っていいほどその名前が挙がる一作。
この作品について語るのはかなり難しい。しかし名盤であることは確か。フィッシュマンズの最高傑作はこれだと思う。
「流れ」をかなり重視した作品で、特に「SUNNY BLUE」が終わって「ナイトクルージング」が流れ出す瞬間はかなり感動する。
そして「すばらしくて NICE CHOICE」が置かれてる位置。これほど完璧な位置を自分は知らない。
いや、もちろん単体で聴いてもいい曲なのだけれど、この位置で聴く「すばらしくて〜」は格別なのだ。
その他も、というかこれに関しては8曲全てが「空中キャンプ」というひとつの作品を構成してるとしか言いようがないので、
これが名曲とかそういうことは書かないようにします。
もしオリジナルアルバムから入門するのであればこれからが一番妥当かな。
「空中キャンプ」と同じく90年代の名盤として語られることの多い作品。
もちろん出来はとてもいいのだが、やはりアルバムとしての完成度は「空中キャンプ」の方が上であり、ファンの間でも「空中キャンプ」最強説はいまだ根強い…
しかし曲単位では「空中キャンプ」に匹敵する出来。
というより「アルバムとしての『空中キャンプ』は最強だと思うけど実は曲単位ではこっちの方が好き」という人は意外に多いんじゃないだろうか?
というか、自分がそうだったりする。本当に一曲一曲の出来が素晴らしい。
シンプルな展開が高揚感へと繋がる「Weather Report」、ファンの間でも高い人気を誇る「IN THE FLIGHT」、
果てしなくどこまでも持っていかれる「バックビートにのっかって」、個人的にフィッシュマンズ史上屈指の名曲だと思っている「Daydream」…。
そして壮大かつミニマルな名曲「Walking In The Rhythm」を収録。
この曲は後にZAKによってリミックスされ、約40分の組曲としてリリースされることになる。
いい意味でラストアルバムらしさを感じさせない快作。しかし期せずしてこれが最後のオリジナルアルバムとなってしまったのだった…。
「Oh! Mountain」と同じような手法で作られたライブリミックスアルバム。
ただ、「Oh! Mountain」と違ってこの作品には新規にスタジオで録音された曲が2曲あり、「バックビートにのっかって」と「新しい人」がそれである。
で、このアルバムの何が凄いのかといえば「Just Thing」。それに尽きる。
もちろん「SEASON」のライブバージョンも素晴らしいし、「ナイトクルージング」でBIKKEのラップが炸裂したりと結構聴き所はあるのだが、
「Just Thing」のアレンジバージョンがとにかく素晴らしい。個人的には「8月の現状」といえば「Just Thing」になってしまうくらい衝撃的な曲だった。
この曲のために三千円出しても後悔ゼロな名アレンジ。
また最後に収録された前述の「新しい人」のボーカルが衝撃的かつ壮絶。これまたぜひ聴いていただきたい名アレンジである。
ちなみにこの盤からベスト盤に収録された曲は一曲もないので、ベスト盤を聴き飽きた人にお勧め。
なんてことはないポリドール時代のベスト盤。「幸せ者」が収録されてるのはちょっと珍しいかも。
SMAPに提供(!)した「それはただの気分さ」のデモバージョンが収録されているが、
実はこれは「宇宙」のレアトラック集に収録されたものとは別で、ちゃんとしたオケにちゃんとした歌唱が乗っているものである。
おそらくこの音源をSMAPに渡したのではないだろうか。
あと「ゆらめき In The Air」のスタジオ版が収録されているアルバムは今のところこれだけである。

これらはだいぶ後になってから茂木欣一の選曲によって発売されたベスト盤。「空中」がポニーキャニオン盤で、「宇宙」がユニヴァーサル盤。
各2枚組みで、ディスク1が通常のベスト盤、ディスク2がレアトラック集という構成。
ディスク1は音がいい。音量が大きい。さらに選曲も完璧。というベスト盤の鑑のような一作。
個人的に「空中」のディスク1の〆が「いかれたBaby」だったのにグっと来ました。
で、ディスク2のレアトラック集が凄い。
まず「空中」ですが佐藤さんがメンバーに最初に渡したデモテープ「Blue Summer」が聴ける!
米国音楽の付録CDにしか収録されてなかった「BANANAMELON」(名曲!)が聴ける!(以下省略)と驚きの連続。
さらに「100ミリちょっとの」のスタジオリハーサル版が収録されているのですが、これ「100ミリちょっとの」の各アレンジの中で一番いいです。
他にも「なんてったの」のハカセによる未発表のリミックスバージョンや、さまざまな曲のデモバージョンなど充実の内容。
「宇宙」のディスク2は「Piece Of Future」のライブ音源を収録しているというだけでもうファンには嬉しい。
さらに茂木さんいわく「ちゃんと録音した曲の中でお蔵入りにした唯一の曲」らしい「Fish is watching you」を初収録。
他にはピアノ中心のアレンジで完成版とは違った味わいのある「Weather Report」のデモバージョン、
長年アルバム未収録となっていた隠れた名曲「I DUB FISH」などを収録。
入門にもお勧め、ファンにも勧められるアイテムとなっている。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。未入手アイテムは省略しました)