アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:ざ・ぐるーばーず。(最終更新日:2008年12月1日)
VOの西村が抜け三人組時代に入って初のアルバム。
いまだライヴの超定番曲、M1「行列の先頭」M2「現在地」の二曲を筆頭に、硬質なロックナンバー(特に「行列の先頭」はレッチリを彷彿)が並ぶ。
評論家先生には評価されたが、全体に詞作がぎこちなくG藤井一彦のとるボーカルもまだ若干頼りない印象。音質もあまりよくない。
人気はあまり無いが、ソウルフラワー的なファンキーさを持つM8「メロディ」は素晴らしいと思う。
評論家先生に酷評された2nd。
前作より勢いのあるナンバーはぐんと減ったが、詞作は大分こなれた(音質は相変わらずチープでよくない)。
古典的なブルース調のリフに載せ古い世代を批判したM3「新しいブルース、新しいブギー」、
居場所の無さを歌ったM6「モノクロームカメレオン」、高速フォークナンバーM8「グッドモーニングシャングリラ」等、
曲自体は印象に残るものが多い(個人的にはもっとも思い入れが深い)。
だが前作にも言える事だが、全体にこじんまりとした音で、所謂「ライヴバンドはスタジオでは傑作を残せない」轍を踏んでしまっている。
知性と情熱をテーマにした文学的な長尺曲M1「ウォームハートとクールヘッド」で幕を開けるこの3rdで、
ライヴのよさとスタジオの詰めがいいバランスで調和。
藤井のギターはファットさとワイルドさを増し、バンド全体が文字通りGROOVEし始める。
ギターが炸裂する「フリージア」「RIDE ON,BABE」等のファストナンバー以外も、
拓郎的字余りをものにしたポップロックM4「賢者の石」など、捨て曲一切無し。
また、B高橋BOBがボーカルをとるM5「満月の扉」とD藤井ヤスチカがボーカルをとるM8「水のない河」もいいアクセントになり、
飽きのこない構成がとられた傑作。
ブレイク前夜の雰囲気を漂わせた四作目。
誰もが持つ焦燥感を畳み掛けるように歌った痛快なロックンロール「SWEET HEART OF MY SOUL」に始まり、
GROOVERS流にR&Bを消化した名曲M5「マゼラティ」、JBファンクを意識させるM7「スマイル」、骨太なフォークロックM8「欠けた月が出ていた」など、
曲のバラエティはGROOVERS史上随一。
また、社会を皮肉ったM6「何者」M8「欠けた月〜」や、冒頭曲で見せる鮮烈な詞の完成度(インパクト)はここが一つの頂きに思える。
個人的な意見ですが詞作に関しては、ロック詩人・佐野元春の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」〜「CIRCLE」期にも匹敵しうる傑作だと思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点)