アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:なかむらこうじ。(最終更新日:2008年12月1日)
スーパーカーの片手間でできた、みたいな気軽なソロ作品。何も気にせず気軽に聞くのがお勧め。ゆるい。
さあ本気だしてきました。スーパーカーの片手間から延長線上へと乗り出してきた一作。
5曲は「宇宙」をテーマにしていると思しき電子音による音楽。
静かな「Wave」やお気楽な感じの「TAITAN」も印象的だが、ドラマチックな展開の「JUPITER」「S.MOON」の二曲が白眉。
しかしこのアルバムで一番異常なのはラストの「SQUARE SPACE」。
サインウェーブみたいな電子音が淡々と続いていくだけのこの曲は、もはやノイズ/アヴァンギャルドの路線に抵触している。
実は上の2作はこのBOXさえ買えば買う必要はない。未発表作「夜を忘れなさい」+これまでに出したアルバム2作に各15曲(!)を追加した3枚組。
「夜を忘れなさい」収録曲含む未発表曲は、1〜2分程度の長さの曲が多く、寄せ集め感が強い。
しかしそのジャンルは多様で、アコースティックギターの音色が美しい曲もあれば、ナカコー流のノイズミュージックと思しき曲もある。
「ピアノの上で寝たものを録音した」らしい「スケッチ」の二曲が面白い。
スーパーカーとしてデビューする前の音源も入っており、「中村弘二」という人間の音楽性を知る上で重要な作品。
心機一転、iLLという名義での活動を開始した後の一枚。しかしオタ評判は悪い一枚。でも個人的には嫌いになれない。
「Hal program」の静かに破滅へと向かう、緩やかな混乱を思わせるメロディや、ヨーデルまで飛び出す「ATOM」などバラエティに富んだ一枚。
発売当時の異常なまでの悪評は、多分歌が入ってなかったことへの失望がでかいんじゃないかと思う。
初回版の宇川直宏による特殊パッケージはデザインとして素晴らしい反面、収納上かなり困る。
勝井祐二とのコラボ作品。1曲目が31分4秒、2曲目が41分32秒、総合演奏時間72分36秒という大ボリュームの作品。
正直言って一回しか聴いてない。そんなに悪い内容ではなかったとは思うけど、どうしても聴く気が起きない。やはり長すぎる。
こういう音楽(ジャンルでいえばアンビエントだと思う)をいつも聞いてる人ならすんなり聞ける一枚ではないかと。
生演奏、歌モノという前作とは正反対の路線に挑んだセカンド。
暗い。異常なまでに暗く、救いのない作品が続く。明るいのは12曲中3曲だと思う。
まるで洞窟の中にいるような、先の見えない暗闇を歩いているような、そんな作品。
ナカコーの声も地を這うように弱く、弦楽器は悲鳴のような音を上げ、ギターは暗闇を鳴らす。
スーパーカーやNyantoraの活動を経て新境地を見出した名盤。
(★:2点,☆:1点の計10点満点)