アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:すがしかお。(最終更新日:2008年12月1日)
メジャーデビューアルバム。全10曲収録。初期のころはこれでもかと思うほど毒々しい歌詞のものが多い。
そこが彼の最大の魅力でもあり、このアルバムはそんな歌詞とメロディーが上手く絡み合った傑作である。
特に「SWEET BABY」「イジメテミタイ」あたりは気持ち悪さ全開でそれらの曲をファーストにもってくるところから、彼の挑戦的な姿勢が伺える。
倒産寸前のレコード会社から出したためか、音質が悪い気もするが、不思議とその感覚もこのアルバムの味になっている。
ラストの「黄金の月」は名曲。
セカンドアルバム。全10曲収録。
ジェットコースター級の勢いでリリースを重ねてきた彼が世に放った2枚目のアルバムは重いテーマのものだった。
彼の周りに起こる暗い出来事のひとつひとつがこのアルバムの核となり完成したのなら、皮肉なものである。
とにかく暗い。だが、曲のクオリティーは彼のアルバムの中で最高の出来。
鬱屈した家族の肖像「日曜日の午後」、お得意のネガティブナンバー「ひとりごと」、そしてスガシカオ史上最高のラブソング「愛について」。
暗い気分のときにこれを聴くと、落ちに落ちまくって変な安心感まで湧いてくる。安価で買えるのもまた良い。
スガ曰く「このアルバムはあんまり聴かない」
サードアルバム。全10曲収録。一曲目にドロドロ名バラード「あまい果実」をもってきたのはやられた。
初めて聴いたときこのアルバムの世界がどのように広がっていくのか楽しみでワクワクしていたが、意外とあっさり聴けるものであった。
前作のようにもちろんファンキーな楽曲も含まれているが、それ以上にポップな曲が目立っている。
このアルバムで一番印象に残ったのは、2曲目の「正義の味方」。
前作等からは少し違ったポイントをついた歌詞、ポップな音作り、聴いていて爽快な気分になった。
初めて聴く人はこのアルバムから入るといいかも。
4枚目のアルバム。全11曲収録。地味。とにかく地味なアルバムでほとんど印象に残らない。
暗い歌詞も、ドロドロなナンバーも、ノリノリの楽曲もある。
だが何回聞いてもアルバムとしての統一感が感じられず、お世辞にも「良いアルバム」とは言えない。
頼りのシングル曲もパッとしないものばかり。本人もあまり気に入ってるアルバムではなく「失敗作」とまで述べている。
ただ評価できるのは1曲目「かわりになってよ」である。
イントロから音作りはスガそのもので、この曲のせいであとの展開ががっかりさせられた。
このアルバムの一点分は「かわりになってよ」である。この曲を聴くためだけに買ってもいい。
全10曲収録。長いスランプを超えて、世に送り出したアルバム。
1曲目「Thank You」〜5曲目「青空」までの流れは特に完璧。 
全10曲収録。ゆったりめの曲が多いアルバム。「響かせる」というイメージを抱いた。
「アーケード」は必聴。
全12曲収録。今までのアルバムの中で最もポップなアルバムである。
正直いって飽きやすい。なんとなく似たり寄ったりの曲も少なくないし、なにより歌詞がもうなんだよこれ・・・と思うものが多い。
これは彼のアルバムを下から順に聴いていくとわかる不快感である。
しかしそのなかでも「斜陽」は後味良しでこれは新しいというか、素直に「良い曲」であった。
いわずとしれた代表曲「午後のパレード」も収録されているので、もしかしたら一番万人受けするアルバムなのかもしれない。

総評.
スガシカオというアーティストは、裏の世界を前面に打ち出した歌詞が何よりの個性であり彼のもっとも評価するべきポイントである。
なので本当は初めて聴く人には「FAMILY」のようなドロドロのアルバムから入ってもらいたいのだが、
「SWEET」や「PARADE」のほうが初めての人は聴きやすいと思うので、そちらから入ってみるのも良い。
つまりどういうことかというと、彼のアルバムはどれも違った表情をしているということ。
「4FLUSHER」のように彼自身認めるほどの失敗を残した作品も、彼も最高傑作と満足気に語るほどの「SMILE」も、それぞれ色々な個性がある。
それがスガシカオらしさなので、それでいいのかも知れない。
(★:2点,☆:1点の計10点満点)