アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:ゆらゆらていこく。(最終更新日:2008年12月1日)
ゆら帝のメジャーデビューアルバム。
爆音ギターで幕を開け、ガレージ曲からサイケ曲までバランス良く入っている、「まさにゆら帝!」という感じのアルバム。
ゆら帝の最高傑作に挙げる人も多く、個人的にも初期ゆら帝の最高傑作だと思う。
ライブで定番の「EVIL CAR」、「3×3×3」、「発光体」など、いまも人気の高い曲が揃っている
NHKのみんなのうたで流れそうな一曲目「うそが本当に」や前半は単調な演奏に坂本氏のセクシーな語りが乗り、
後半ファズギターが暴れまくる四曲目「午前3時のファズギター」などなかなかバラエティーに富んだ曲が揃っている。
そしてなんと言っても聴き所は演奏時間25分にも及ぶ最後の曲「ミーのカー」。真夜中のドライブ中に聴いているとなんだかもうすべてどうでも良くなってくる。
ただ、十分にサイケデリックな気分に浸れる時はいいがそうでない時は非常に退屈な曲でもある。
ミニアルバムだからと言って侮ることなかれ。癒される曲、怪しい曲、ノレる曲などゆら帝のいろんな面が見える。
…とはいえ、正直いまとなればCDラックから引きずり出して聴こうとは思わない作品でもある。
「待ち人」、「ゆらゆら帝国で考え中」など、ゆら帝の中で最も幅広く受け入れられそうな作品。とにかく歌詞が冴える。
「砂まじりの唾をペッ」という印象的な歌い出しで始まる美メロの名曲「砂のお城」。
「これはパーティーじゃない」と何度も繰り返し、不安をかき立てるような曲「男は不安定」などがある。
ただ、個人的にはゆら帝のアルバムにしては珍しく少し飽きやすい作品だと思った。
きましたしびれ!
「めまい」と同時発売だった今作ですが、いままでのゆら帝と比べるとあまりにも異質な存在。
熱をなくしたような無機質で冷たい演奏、脳内で呟かれているかのような言葉。正直初めて聴いた時にはしばらくゆら帝を聴くのが怖くなりました。
個人的なお気に入りは4曲目「誰だっけ?」。大音量で聴いているとものすごい圧迫感を感じます。
これまた「しびれ」とは別の種類の異質な作品。
ノスタルジックでメランコリックな名曲の数々に、知らず知らずのうちに小さな子供のころのことを思い出します。
おそらくゆら帝はこの頃からアルバムとしての統一感を強く意識するようになったのではないでしょうか。
「しびれ」と「めまい」のライブ音源を加工した作品。
なんとこのアルバム、たったの1000円!悩む前に買いましょう。そして家に帰ってCDプレーヤーにセットして再生ボタンを押す前に心の準備をして下さい。
1曲目のイントロには超がつくほどの爆音でギターノイズが入っていて、知らずに再生すると心臓が止まりそうな思いをすることになります。
ちなみにこのアルバム、コストパフォーマンスもさることながら曲の方も素晴らしい。4曲目「無い!!」は個人的にはゆら帝史上最高の名曲です。
とにかく壮大、壮大、壮大…
そして最後の曲「星になれた」の亀川氏の鬼気せまるベースも必聴です。ブチブチブチブチいってます。
個人的には疑う余地なくゆら帝の最高傑作!
「しびれ」の無機質でどこか機械的だった演奏に、不穏な、どんよりとしたモヤがかかったような印象を受ける作品。
1曲目「2005年世界旅行」で一度サイケデリックな世界に誘われれば、曲数を増すごとに深みにハマり、脳みそがとろけそうな快感が得られます。
真夜中にひとりで聴きましょう。
なんともやる気がない。
何度も何度もループするフレーズ。ネガティブでもポジティブでもなく結局なにが言いたいのかよくわからない歌詞。
ただ、アルバムとしての統一感は非常に強く、全曲通してフワフワと掴みどころがない。
坂本氏いわく「ぬるま湯」と表現されたこのアルバムはなんのやる気も起きない時やテンションが全く上がらない時でも無理せず体に染み渡ってくれる、
いわば僕のようなダメ人間のためのアルバムではないかと勝手に想像して重宝してます。
ただ、アルバムとしては凄まじいんだけど、曲単位で見ると少し弱いことや、あまりライブ向きな曲がないことがマイナスポイントでした。

総評.
ゆら帝のメジャーになってからのアルバムはどれも完成度が非常に高いです。
ただ、「しびれ」「めまい」以降はかなり好みが別れそうなアルバムばかりなので、これからゆら帝を聴く人は「3×3×3」から順に聴いていくことをオススメします。
(★:2点,☆:1点の計10点満点)