アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:アークティック・モンキーズ。(最終更新日:2009年5月12日)
同世代の若者達からは激賞を受け、古株ロックファンからはハイプだ、オアシスには及ばない、等と批判的な意見が目立ち、
賛否両論の喧騒はモリッシーの様な大物にまで届く、一種異常なデビューとなった今作だが
The View From The Afternoonのハイスピードなドラムから四曲目のDancing Shoesまで一気に突っ切り幾らかの中だるみはあるものの、
十一曲目、When The Sun Goes Downの完璧なロックには文句のつけようがない。
さて、ここまで聴いてきて、彼等に期待している物とは何なのかが余計に分からなくなる。
ニキビ面のアレックスにスター性等あるわけもなく、オアシス程耳馴染みのいい曲もなければ、セックスピストルズの反抗もない。
「俺達五年後にはどこの誰だか忘れられちまうかもしれない」
とWho The Fuck Are Arctic Monkeys?の中でこう歌う彼等にはお行儀の良さすら感じてしまう。
過剰な期待と不必要な罵倒を受けとめながら台風一過の晴れやかさを思わせるA Certain Romanceがアルバムの最後を飾っている
賛同者すら敵にまわしたダークな2nd。
虚栄が如何に脆いものかを示した作品であるが、優等生たるアレックスは、こんな反応が帰ってくる事を当然見越していただろうと思う。
Teddy PickerDo me a favour等で、自らの状況を嘆いたような歌詞が出てくるが全て計算済みの行動であり、
6曲目のような凡作を除けば、前作で垣間見せた冷笑的な態度が全編に渡って広がっており、腹立たしい事このうえない。
意図的に自分の才能の幅を捻って示した事に於いて、ある種の宣伝的コンセプトアルバムの様に思える。
間抜けなファンは敵にまわったものの、間抜けなマスコミのプッシュは続き、
日本の某誌は「戸惑いを覚えた」などといいながらもちゃっかり年間ベストアルバム2位につけ、二度目のブリット・アウォーズも受賞し、より名声を高めている。
ここまで持ち上げられると、何をしても注目され、かつ叩かれるという更なる嫌みをかますには好都合なポジションへついた事になる。
往々にして才能のある人間は嫌みな奴が多い。彼の才能の源泉たる、嫌みが尽きない事を願う
(各アルバム星評価なし。The Last Shadow Puppetsのレビューは別ページに記載しました)