アルバムレビュータイトル
* アーティスト名:アイドルワイルド。(最終更新日:2009年6月17日)
疾走する轟音に、殺伐かつ青臭いメロディーが乗っかってもう大変なことに。ピクシーズのSafaroseをわかりやすくグランジ側にツマミをひねった感じ。
デビュー当時は何故かBlurが引き合いにだされてましたが、どう考えてもsonic youthの方が近い・・・
今は亡きKinesissやMcluskyファンにオススメ。
海外盤はミニアルバム仕様になってるとの噂あり。当然フルアルバム仕様の国内盤をオススメ。現在はちょっと入手困難?
さすがに前作よりはノイズや疾走感がこなれるが、それが良い意味で青臭さを醸し出した。これぞUKグランジ!と個人的には思っている。
とはいってもNBAや昔のFeederよりはやはりどちらかというと「Daydream nation」の頃のsonic youthが近いような気がする。
勿論それよりはよっぽどキャッチーだが。
この頃もしつこくBlurを引き合いに出される。M10がSONG2に似ているからか?
tr.4「When I Argue I See Shapes」
基本的にはこれか次作が最高傑作と呼ばれることが多い。個人的には1枚目だが、その評価に何の異論も無い。
前々作や前作に比べると疾走感が激減しミドルテンポの曲ばかり。グランジ臭も薄まり商業的ともいえない地味で陰鬱な空気が漂う今作。
しかし発売当時からファンはもちろん、評論家の評価もうなぎ登り。アメリカでの成功も獲得した。鬱屈した攻撃性が成功した作品。
強引に例えるとプログレ要素をなくしたMANSUNの「SIX」。
UKロック史における裏モーニンググローリー。は言い過ぎか。
tr.1「Little Discourage」
最高傑作候補その2。
アレンジが大幅に改変。鍵盤楽器等を多用し、なおかつ音の色彩、コントラストもくっきり。個人的にはあざとい感じがして当初は好きじゃなかった。
しかし曲自体のクオリティはアホみたいに全曲高くスキップ要らず。
以前までは見られなかった妙な転調が多く、悪く言えば大袈裟、良く言えばフックが効いている。
以前からのファンでもこれは後者と感じる方が多数派だろう。
前半(ていうかシングル曲)はやはりアレンジのせいでダサく感じることが多い。が、中盤〜後半はB級UKロックの金字塔。
tr.6「Live in a Hiding Place」
キャリアが長くなってくると「・・・まぁ、これはこれで悪くないね。」とファンでも口をもごもごさせながらでないと擁護出来ない作品が出る。
それがこれである。
スマパンの「Adore」、GUKの3rd的な位置づけの作品と思ってもらえば良いかと。
前述の2作品ほど方向転換を図ったわけでもなく、ただアコースティックな雰囲気に傾いただけで、そういう曲でも以前から名曲はあったのだが・・・
このバンドにとって「地味」は決して「退屈」という意味ではないのだが、この作品に対してはそういう意味で「地味」と評価せざるをえない。
tr.1「Love Steals Us From Loneliness」
元気を取り戻す。しかしそれは20代後半の同窓会で、昔を思い出し手に入れた偽りの若さのよう。
それはそれで新たな哀愁を手に入れたともいえなくも無い。
この作品に対しては少し悲観すぎるかも。客観的に評価できる自信無し。

総評.
本人たちもインタビューで言ってたが、
「ブリティッシュポップブーム」の最中活動開始したものの、それほど大きなヒットも飛ばさず、マイペースに成長し続けられた稀有な存在。
ベスト盤も出ているが、各アルバムで一番好きな曲が悉く入っていないのでおススメは出来ず。
(各アルバム星評価なし)