アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : くまきあんり。

Reviewer:9th. 592-593 名無しのエリー2005.03.30.

1.長い話 ★★★★☆
17~22の半生(ノンフィクション)を同一フレーズの繰り返しで語る。楽器はピアノ、ギター、ストリングス等。
とてもシンプル(というかそれがこのアルバム全体の特徴)だが印象大。『20になった頃は 人が悲しかった』
2.夏蝉 ★★★★
ノスタルジー掻き立てまくりのバラード。珍しくメロディラインが直球?
3.あなたに逢いたい ★★☆
思い出のパーツを懐かしむミディアムナンバー。前の曲が曲だけに印象はちと薄目。『ちぎり絵』というタイトル案もあったそうで
4.景色 ★★★★
ビートルズロック的。次の曲と合わせて前半のハイライトっぽい。心地よい。
5.おうちを忘れたカナリア ★★★★
家を出がちだった昔の自分を歌った歌。これもビートルズロック的。メロディは何度か聞くと病み付きに
6.新春白書 ★★☆
君への想いを正月の事柄に比喩して書く小品。仮タイトルは『明けまして便乗』・・・そっちの方が好きかも
7.雨 ★★☆
可愛らしいワルツ調。ちょっと印象に残りにくい。でもこの曲がかかると心地良いのは確か
8.説教と楓 ★★
詞は武田鉄也にヘコまされた時の事らしいが『人生を教えたんだと自負されるのはゴメンだ』
結構ウザかったみたいですねw 曲自体は淡々と
9.ムーンスター ★★☆
4,5と同じくビートルズロック。その2曲と比べるとちょっと落ちるかな。陽のメロディで楽しく
10.イマジンが聞こえた ★★★★☆
いつになくシリアス。アメリカに行ってグラウンドゼロやらを見た時に感じた事の歌。
詞の中でさえ答えは出てないものの、平和って何なんだろうと考えさせられる詞。
11.夢のある喫茶店 ★★★★☆
夢について語るミディアムナンバー。詞に思わずほろっと来た。ちょっとこの歌は客観的には見れない。すまそ
12.祖母と二人で ★★★
タイトル通り、祖母との思い出を語る歌。これもワルツ調? この詞も来る人にはガツンとくると思う
13.風のひこうき ★★★★☆
新たな旅立ち、主に卒業を描いたバラード。この詞も卒業したての俺には客観的に見るのはツライ
Sec.私をたどる物語 ★☆
唯一、武田鉄也による作詞。金八挿入歌で1コーラスのみ。当たり前だが詞の毛色が全く違って駄目駄目・・・
総評.★★★★☆
一部ダレるところもあったが、なかなかの名盤と思う。限りなくシンプルな演奏形態は、POPSの原初的なものを思い出させてくれる。
脈絡の無いメロディライン、達観した歌詞、さらさらした声の佇まいは世捨て人のそれ。分かりやすい比較対象として、aikoが挙げられる。
aikoの要素の全てを薄くすればこの人の音楽みたいになる・・・かもしれない。ただ脈絡無いメロディラインは共通してるが。
aikoは癖があってちょっと・・・という人はハマるかも。
余談だが俺はこの人の音楽を聴く事で、苦手だったaikoも聞けるようになった。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:20th. 66-69 名無しのエリー2008.11.15.

1.モウイチド ★★★★
「もう一度…もう一度…」というポジティブ全開のアップテンポ。
それでも一筋縄ではいかないのは、彼女の尊敬するフォークシンガーの良さを汲み取っているからだろうか。
小田和正の「どんなときも」に通じる心地よさを感じる
2.夏の気まぐれ ★★★☆
ユニクロ「ブラトップ」CMソング。
夏が終わるのか、始まるのか…そんな独特の浮遊感とこの上なく透きとおった歌唱に浸ってしまう。
眠たいときに聴いたらおそらく一発で堕ちる
3.誕生日(Album Version) ★★★★★
伝えたい言葉ほど記すのは難しかったりする。NTT東日本 DENPO CMソングで最近テレビでもよく耳にする。
「おめでとう 今日までたどり着いたんだよ」
全てを包むほどの慈愛や優しさそのもののような歌唱とありがちなハズなのの詞には、少し涙ぐんでしまった
4.こと ★★★★
のだめカンタービレで一気に著名になった清塚信也とセッション。
彼女の魅力の一つには詞がまるでしょうが、この曲がまさにそれ。「君であること以外 僕にできること」には感服。
決して明るい歌ではないが、深遠な愛について歌う渾身の一曲。
やや壮大すぎるというキライもあるが、意外と新しい作風では。(ちなみにPVではホームレス熊木杏里が海を目指すというストーリー…)
5.青雲 ★★★
打ち込みサウンドを全面に押し出したややダークな曲調に「私を超える青雲でありたい」という強い決意を述べる。
ただやはり彼女の声質には生楽演奏が良いと思う。
(何度タイトルを見ても「青雲wそれはw君が見た光」が思い浮かぶ…)
6.春隣 ★★★★★
ニッセイ同和損害保険 企業CMソング。個人的に2008年の中で最も好きな曲かもしれません。
たとえ離れても続く、人と人との恒久的な関わり合い。"春隣"という言葉の美しさと、それを用いた詞の素晴らしさ。
アレンジ、歌唱、どれをとっても彼女の良さがでている、まさに完璧な一曲
7.青春たちの声がする ★★★★
RCCラジオステーションジングル。
♪2にも通じるが、テンポのいいリズムで聴いているだけで心地よさが湧いてくる。
Dメロの「時の流れに~」あたりが非常に好き
8.時の列車 ★★★★
京王グループ企業CMソング。こちらも広末出演の高尾山のCMで耳にした人も多いはず。
「また行こうね またどこかで 会いましょうね その時まで」とゆったりとした曲調で、まさに遠くへ行く人の少ない電車で聴いてみたい一曲
9.雨が空から離れたら ★★★★
やや癒しを含んだ緩やかな曲調が続いたが、またここでアップに。
基本的にテーマは♪5と同じ"決意"だが、曲調が違うだけでこんなにも印象が違うのかといった感じ。
これもDメロの「夢を失わずに人は何を恐怖と言うの?」のところがいい
10.やっぱり ★★★★
ロッテ「紗々京物語」イメージソング。♪2、♪8のようにここでも癒しに満ちた作風を打ち立てる。
やや和を感じるサウンドに「やっぱり 好きっていって」という彼女にしては珍しい恋愛をテーマにした詞。
個人的に恋愛の詞はあまり好きではないが、何故か彼女の詞は嫌な感じがしない
11.my present ★★★★★
♪3に同じく、人への感謝の気持ちが溢れでており、聴いているだけで自然と笑顔が綻んでしまうアルバムのラストを飾るのに相応しい一曲。
敢えて多く語る必要はない、聴くだけでいい
12.夏休み(ボーナストラック) ★★★
吉田拓郎トリビュート参加曲。まあオマケです
総評.★★★★☆
1st「殺風景」では「心の天気に晴れはない」と歌っていた人がこうまでなった答えは
このアルバムに詰まっている"人と人との繋がり"、"人の優しさ"なのだろう。
人によっては白々しい詞も、彼女が言うと説得力を持つ。
癒しの要素を多分に含んだアルバムだが、悪く言えば抑揚が少ないのでまったりした作風が苦手な人にとってはあまり良くないかもしれない。
とはいえ、作品全体からまさにヒナタのような温もりを感じることの出来る素晴らしい1枚であったと個人的には思います
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)