アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : なかむらあたる。

Reviewer:18th. 544-547 名無しのエリー2008.08.03.

1.駆け足の生き様 ★★★☆
今や懐かしい域に入る歌謡ロック。
友達の詩しか知らなくて、なおかつ、この人のことを知らない人が聞いたら、同一人物とは思わないだろう。
男でもあり、女でもある人はここでは特だねぇ。てことで、ここでは男性声で歌い上げてます。
まぁ、悪くはないんだけど...もうちょっとドスの効いた声でもよかったかも。なんだか思春期の男の子が悪あがきしてるようにしか聞こえない。
アルバムのコンセプトとしては正解だろうけど、腑に落ちないな。
2.汚れた下着 ★★★
デビューシングル。歌詞をよく読むと登場人物がどんな関係かがわかる。
流石にこの頃はまだまだ発展途上だったのか、歌謡曲独特のダサさが薄い。
それでも、酒を煽るには十分な出来。
3.友達の詩 ★★★★
メディアに散々取り上げられた2ndシングルで、本人のバックグラウンドがクローズアップされた瞬間に自信の代表曲になった経緯がある。
歌詞は流石に当時は同性愛者であった頃の体験を基にしていたので、わかる人にはわかる悲しいラブソング。わからない人はわからない。
ソレをおぎ余る優しいメロディラインが余計、歌詞の悲しみを増幅させてる。
ただね、これはピアノと歌だけで十分だと思う他の楽器が邪魔。
4.かくれんぼ ★★★
冒頭とラストで「もういいかい」「まぁだだよ」と歌う中ちゃんに萌えたw
ノスタルジックな歌かと思ったら押さない頃に届かなかった木の実のようなあなたを探しているという友達の詩路線の曲だった。
タダでさえ暗いのに、バイオリンが余計に暗くさせる。気が滅入りやすい人にはあまりオススメできない。
後半に進むにつれて、恨み節臭い歌唱法になってるしね(^^;
5.風になる ★★☆
つじあやののカバーではなく、本人作のオリジナル。当然、つじあやののような爽やかポップスではなく、暗い歌謡曲。
一応、アレンジはその暗さをどうにかしようとして比較的明るい音色になって、中ちゃんも可能な限り、優しい歌唱法を取り入れている。
それでも歌詞の暗さはごまかしきれませんでした。
6.冗談なんかじゃないからネ ★★★★
2ndシングルのカップリング。アルバム用にリアレンジされている。ようやく中ちゃんのイケメン臭い歌唱に似合うサウンドが出てきました。
普段、遊び歩いている人が本音を言っても信じてもらえないですよね。
正直、CDではなくてディナーショーで聴いてみたい曲。ライブじゃなくて。
7.未練通り ★★★☆
恋人と別れたことを後悔する人物が主役の歌謡曲。またも男性声で歌唱している。だが、こちらではフィットしている。
演歌とは行かなくても、それに通じる侘しさがある。ハッキリ言って、恋人だった人物に歌って欲しくない曲w
まぁ、ベタな歌謡曲だからダサいのが駄目な人にはきついかも。
8.回転舞台 ★★★☆
歌詞カードが見難い。フォントをランダムに傾けるレイアウトは苦手だ。
一応、渋谷C.C.Lemonホールにあった回る舞台をテーマにした曲。ここでも中ちゃん特有の暗い歌詞が出てくる。
「可愛くなれる気がして」とあるが、このアルバムでは暗すぎですw
最後の仕掛けはちょっと面白いかな。
9.プラットホーム ★★☆
タイトルと歌声だけならKiroroっぽいが、やっぱり中ちゃんの歌詞は暗かった。
それでも、他の曲に比べて救いがあるように思える。気のせいかもしれないけど。
多少心温まるアレンジに仕上がっています。「忘れられない~」の中島みゆき臭い歌唱法がそれを打ち消しちゃっているのがもったいない。
本当にあの界隈の人たちは中島みゆきとか好きだよねぇ。
10.私の中の「いい女」 ★★★★
男というより、中島みゆきを歌ってるオカマみたいな声で歌ってますw
3rdシングルで、女性や一部男性(戸籍上は)なら共感できる内容。そのためか、ようやくアップテンポのアレンジに仕上がっている。
さて、素顔で勝負できる良い女はどれくらいいるのでしょうか。
11.さよなら十代 ★★★★★
成人式で歌う予定だった曲。
来年の成人式で歌われたら、今の新成人なら歌詞の意味がわからずに( ゚д゚)ポカーンとなるだろうな。
まぁ、成人を迎えて大分経ってからならわかるかも。
アレンジはライブならサビで合唱できるスローバラード。こういうメロディーは日本人には馴染みやすいから歌謡曲が好きだ。
12.愚痴 ★★★
本来は2ndシングルとなる予定だった曲。作中に出てくる愚痴に思わず「あるあるw」と共感する人は多いだろう。
それをどうやったら「ヘッドライト・テールライト」みたいなメロディに乗せるなんて発想に持っていけるのだろうか。ちょっと不思議に思った。
人付き合いに疲れたら聞くのも一興という曲。にしても、嫌な締めだな。
総評.★★★☆
昨年の元旦に発売された1stアルバムの中ではずば抜けて暗い。だが、この暗さこそが中村中が支持される理由なのかもしれない。
2ndも相変わらず暗いが、こちらは未熟さゆえの閉塞感で成立しており、いい意味で若いアレンジがあちらこちらで見られる。
が、これがアップテンポ曲ならまだしも、スローテンポ曲になると邪魔になることがたまにあるのはどうにかして欲しかった。
まぁ、メロディはいい意味でダサくて新鮮に思えたので、今後もいい意味でダサい曲を作り続けて欲しい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)