アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : えー・けー・びー・ふぉーてぃえいと。

Reviewer:21st. 305~307,309 名無しのエリー2009.04.18.

1.会いたかった ★★★
AKB48のデビューシングル。紅白ではこの曲を歌っていた。
「会いたかった」と何回も繰り返す部分のインパクトはあるが、他の部分の印象は弱い。
2.BINGO!  ★★★★
メジャー4thシングル。1.2.3.4の早口カウントから始まる爽快な曲。
01があんまり起伏がなかったのと比べて、こっちではしっかりAメロ、Bメロ、サビとそれぞれ起伏がついていていい。
それぞれの繋ぎの違和感も余り感じなかった。
3.夕陽を見ているか? ★★
ノスタルジックな雰囲気のメジャー6thシングル。
ここまでアッパーな曲が続いていたが、ここで小休憩のミディアムナンバー。
4.僕の太陽 ★★
若干02と被り気味のメジャー5thシングル。歌いだしのLaLaLaLaのコーラスが覚えやすくノリやすい。
雰囲気的には03からノスタルジックさを取って、02の明るさを足した雰囲気。この曲だとサビとそれ以外のメロディの繋がり方に引っ掛かりを覚えた。
サビ→Aメロ→Bメロは平気なんだが、そこからサビに戻ったときにどことなく引っ掛かりを感じる。
5.未来の果実 ★★
04のカップリングに収録されていた曲。なんかのイベントのテーマソングみたいなイメージ。
なんか歌詞とメロディとアレンジの組み合わせに違和感を感じる。
歌詞は『明るく行こう』とかポジティブなメッセージ満載なんだが、歌声やアレンジにどこかに暗さを感じる。
6.Dear my teacher(チームA Ver.) ★
13のカップリングに収録されていた曲。
ここまでの曲は割りと似たような印象の曲が多かったが、この曲以降は個性の強い曲が続いている。
昔の太陽とシスコムーンが歌っていたような、ミラーボールの下で歌うのが似合うような雰囲気。
サビの♪Kiss Me Baby(Kiss Me Baby)で、メインのメロディと追っかけのコーラスがかさなるときに、すごく音が汚くなるような感じがする。
7.スカート、ひらり(Album Mix) ★★★★
パンチラ振り付けだけが話題のインディーズ2ndシングル。
Mステにこの曲で初出場したが、おかげでヲタ向けの印象を確定したと思う。「桜の花びらたち」で出ておけばまだ…。
曲自体は意外と普通なアイドル曲。1番,2番,ラストとサビ毎にコーラスの幅が広がるアレンジもいい。
8.制服が邪魔をする ★★★
歌詞がちょいエロティックなメジャー2ndシングル。歌詞に合わせてか、バックも少し大人っぽくなっている。
アイドルが大人っぽいアレンジを歌わせられると「Ah~」みたいな吐息を入れさせられるのは宿命なんだろうか
9.Virgin love(Album Mix) ★
08のカップリング収録曲。イメージ的にはピンクレディ。
シングルカップリングとしては面白いけど、アルバムに入れるほどじゃないような…
10.軽蔑していた愛情 ★★★★★
いじめ問題をテーマにしたメジャー3rdシングル。イントロのストリングス系からカッコいい。
なんとなく歌声に人間っぽさを感じないが、それがイジメ問題の殺伐さを感じさせる。
ベースの音が強く主張してくるのもいいと思う。
11.誕生日の夜(チームA Ver.) ★★
子供っぽい彼氏が自分の誕生日を祝ってくれるのが嬉しい、って曲。AKB劇場で誰かの誕生祭の日に良く歌われているらしい。
いっそCDにせずにそれ限定にされても別に悔しくないな、って感じのクオリティ。
12.転がる石になれ(チームK Ver.) ★★★★
ロックチューンのカッコいい曲。
前の曲を歌っているのがチームAで、この曲を歌っているのがチームK。
この2曲で単純比較すると、チームKの方が歌上手い人が多そうな感じがする。
13.桜の花びらたち(チームA Ver.) ★★★★★
インディーズでのデビューシングル。後に『桜の花びらたち(2008)』として歌い直して再発売。
卒業をテーマにした曲で、デビュー曲にして最大の名曲。時々入る鐘の音もいい味を出してると思う。
総評.★★★
COの売り方でなにかと話題が絶えないAKB48の1stアルバム。
この作品の前に6枚同時発売というのをやっているが、あれは1stアルバム扱いにはならないらしい。
一応オリジナルアルバム扱いのようだが、実際にはベストアルバムとしてみた方が違和感がない。
歌詞自体は全体的によく有りそうな恋愛歌詞中心で食傷気味。
ハロプロの歌詞の主人公が全体的に受身な子が多いのに対し、AKBでは積極的な子が多い。
曲はノリの良く、歌いだしから覚えやすい曲が多いが、似通ったポップ曲が多い。
(★5個が満点。)

Reviewer:24th. 355-359 名無しのエリー2010.11.28.

1.RIVER ★★★☆
シングル。本格ブレイク曲。
秋元康代表作『川の流れのように』を髣髴とさせる「川」を題材にしているあたり、
秋元康もこのタイミングでの本格ブレイクを狙って力を入れていた模様。詞自体はダサいんだけど。
また“僕は今どきのコのリアル、わかってますから(ドヤ顔)”とばかりに言葉遣いが汚いのも気にかかる。
それでも曲自体はなかなか。
ストンプを組み込んだヒップホップ系のリズムで押す曲で、Bメロこそ弱いものの、カッコよさと切なさを飲み込んだサビメロがとても良い。
3分以降の転調も含むラストの畳みかけは圧巻。
2.Baby!Baby!Baby!Baby! ★★★★
独禁法云々の問題でDefSTARと契約がこじれたため、インディーズで配信限定リリースされたシングル。
今作収録の中では1番古い。そのため当時の選抜メンバーの結構な数が卒業しており、今回歌いなおされた模様。
この曲は彼女らの曲の中では珍しくハウス調で、編曲者はCHOKKAKU。たしかに中期のSMAPみたいな豪華なサウンドだ。
やや大人しめのサビメロがほんのりとした切なさを醸し出している。PVでは水着姿のメンバーが眩しい。
3.大声ダイヤモンド ★★★
シングル。KINGレコード移籍第1弾。この曲で中西里奈をはじめとする初期メンバーが多数卒業。
強めのスネアが印象的なリズムで疾走する王道青春ソング。
PPPHをしたくなるBメロや「大好きだ、君が大好きだ」を連呼するサビのインパクトも良いが、Cメロ・Dメロまで飛び出す曲構成もなかなか。
売り上げが一気に2倍以上になったのも頷ける快作だが、妙に唐突な終わり方や間奏のシンセの妙ちきりんなフレーズは謎。
4.君のことが好きだから (歌:アンダーガールズ) ★★★★☆
アンダーガールズとは総選挙20位以下のメンバーら。
疾走するアコギイントロに意表をつかされるも結局王道青春ソングになる。
曲自体は実に手堅くて、なんといってもBメロ~サビへの盛り上げ方が凄く巧い。クレジットを見たら作曲は織田哲郎。な~るほど。
たしかにWANDS『愛を語るより口づけを交わそう』やZARD『眠れない夜を抱いて』あたりを髣髴とさせるメロディーラインだ。
織田氏の健在っぷりに安心。もっと曲を提供してほしいな。
歌詞に関しては青春の“陰”の部分が完全に排除され、健全すぎるくらいの“古き良き青春”が展開されている。
こういうのは普通の共学校で青春の過ごした人(特にビッチ女子)からは一笑に付されそうだが、
不遇を味わった人や筆者のような男子校出身者からするとたまらない世界。
ということで人によって好みが大きく分かれそうだが、筆者は↑で。
5.初日 (歌:チームB) ★★
少し電子音の入ったキラキラソング。
「Oi!Oi!」という歓声を使ったCメロが意外な以外は手堅すぎる出来で、突っ込みどころが無い。
6.10年桜 ★★☆
シングル。この曲を最後に、AKBの顔としてメディアに露出していた大島麻衣が卒業。
アッパーな卒業ソング。Cメロはいまいちだが、PPPHなBメロやサビは良い。
ちなみにイントロに『仰げば尊し』を組み込んでいて面白いが、今どき卒業式で『仰げば尊し』を歌わないことが多いので気づかずにスルーされてる可能性が高い。
7.飛べないアゲハチョウ (歌:アンダーガールズ)
 ★☆
乾いたR&Bリズムを用いたセクシーな曲。つんく♂が好きそうだ。
サビでもう少し色気を出せたらなぁ。
8.涙サプライズ! ★★★☆
シングル。この曲で遂に売り上げが10万枚を越す。
打ち込みリズムのアッパーな誕生日ソング。2サビと3サビの間には“ハッピーバースデー~♪”も挿入されるなど楽しい雰囲気。
元気なサビメロが好きだなぁ。
9.Choose me! (歌:チームYJ) ★★★
ヤングジャンプのグラビアに登場したメンバー。
泣きのエレキギター+端正な打ち込み+マイナー歌謡メロ=これZARD(の暗い曲)じゃん!っていう曲。
まぁ別にZARDに限らないけど、要はベタで懐かしい(古臭い)。
ギターがとにかく泣きまくってて笑える。こういうのはシングルで出されたら困るが、アルバム後半ちょっと食傷気味になってきた中での変化球ということでアリ。
10.遠距離ポスター (歌:チームPB) ★★
こちらはプレイボーイのグラビアに登場したメンバー。(AKBはこうやって巧みに雑誌を操るのだ)
もういい加減食傷気味な王道ソングだが、注目すべきは歌詞。アイドルが“アイドルに恋したファンの心”を歌うという面白い構造。
3次元に興味ないという人でもこれには共感できるのでは。
11.言い訳Maybe ★★
シングル、のわりには地味だ。
チャート上でSMAPと首位合戦を繰り広げ(向こうは純粋な1種)結局順位でも累計売り上げ枚数でも差をつけられたが、それも頷けるインパクトのなさ。
Bメロとかは中々良いし単品で聴く分にはそんなに悪くないが、このアルバムの中では埋もれてしまう。
敢えて何かもう一つコメントするならば、キックのリズムが単調で、(特にサビにおいて)違和感を感じる。
12.ひこうき雲 (歌:シアターガールズ) ★★
手堅い王道青春ソング。もう嫌。突っ込めないのが嫌。
唯一出てきた感想は、「打ち込みが軽い。」これだけ。単品だとまぁ良い曲なんだけど。
ちなみにシアターガールズとは劇場での活躍がメインのメンバーたち。
13.マジスカロックンロール ★★☆
AKB48のメンバー出演のヤンキー系ドラマ『マジすか学園』OPということで、「~じゃねえ」みたいなフレーズがほぼ全編にわたって出てくる。
筆者はこういう“アイドルのワル気取り”みたいなのにとてつもなく拒否反応を示します。(どうしても本物のボス猿みたいな女子と比べてしまうとねぇ)
しかしここでやっと新しい曲調に出会えたということもあり、曲そのものの印象は悪くない。
ちなみに全然ロックンロールではない。
14.桜の栞 ★★★★★
シングル曲にして2010年を代表する怪曲。ラジオなどから流れたこの曲を聞いて耳を疑った人も多いに違いない。
筆者の父なんかは「良い曲だなぁ」などと暢気なことをいっていたが、良い悪い以前にコンセプトからして狂っている。
アイドルなのに、ブレイク後の大事な時期のシングルなのに、合唱曲なのである。しかも伴奏はピアノのみで4部合唱という全く隙のない、超本格的なものだし。
(ジャニーズのスノープリンス合唱団という前例もあるが、そちらは合唱団というよりはメインボーカル+コーラスといった趣であった。)
「こんながチャート上位に入ったら面白いww」みたいなノリだったんだろうか。
小室といい、つんく♂といい、そして秋元といい、本物のプロデューサーって時代の波に乗るとダダイストになるんだね。
15.自分らしさ (歌:小野恵令奈・佐藤すみれ・渡辺麻友) ★★★☆
AKBのロリ娘3人によるミディアムナンバー。声がやたら幼くてヤバい。
歌詞もベタでやや説教くさいものの、この純粋で幼げな声の3人が歌えば光る。
クリスマスソングみたいに優しげでキラキラしたアレンジも素晴らしい。“楽しかった小学生時代”なんかが思い出されて泣きそう。
さて、小野えれぴょんはまさかの卒業をしてしまったがこの曲はどうなってしまうのだろう。
16.君と虹と太陽と ★★★☆
AKB48正式メンバー全員参加。
また王道の青春ソングだけど、最後だからか良く感じられる。いや、曲そのものが良いのだろうか。もう感覚が麻痺してきてる。たぶん曲自体が良いはず。
詞以外は『言い訳Maybe』なんかよりずっとシングル向きでは。
総評.★★★
2010年の音楽シーンに旋風を巻き起こした、秋元康プロデュースアイドルAKB48の2枚目のベストアルバム。
(AKBアイドリング!!の楽曲は収録されなかった。もはや黒歴史なのか。)
前回の『SET LIST』の曲は女の子目線の曲が多く“少女のリアル(笑)”みたいなダークな曲も多かったが、今回は逆に「僕」目線の曲がほとんどを占める。
それに伴い、曲も清純派路線のストレートなアイドルポップをメインに据えるようになった。
ただその分曲のパターンが似通ってしまい、とにかく飽きる。曲数も多すぎるし。オリジナルアルバムになったらそこら辺は解消されるのだろうか。
(ちなみに劇場公演CDという名のオリジナルアルバムは存在するが一般流通はしていない)
しかし1曲1曲の出来は手堅いので、アイドルポップスを許容できる人であればまず外さない作品では。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)