アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : あり・ぷろじぇくと。

Reviewer:18th. 446-451 名無しのエリー2008.07.27.

1.愛と誠 ★★★☆
某音ゲーに収録されているヴォーカル曰く大和ソング。
戦時中(戦前)の日本でありがちな男女の恋模様をテーマにしており、
サビのフレーズはおそらくフェミ団体が読んだら「ムキーッ!! 男女差別よ!! 今すぐ廃盤すべきよ!!」と発狂しかねないw
2.人生美味礼讃 ★★★★☆
歌詞の内容は「美食万歳!」とそのままの内容。ちょっと倒錯気味。
ただし、スウィーツが好みそうな店を紹介するグルメ番組ではなく、そこら辺のオッサンやオバサンが喜びそうな、こってりした料理を紹介する番組にこそふさわしい。
サビの男性コーラスがまがまがしいが、それがヴォーカルの甘い声を上手く引き立てている。
3.肉体の悪魔 ★★☆
歌詞の内容はエロスw ギターが特にエロいw
ただ、それ以外はじわりじわりと迫ってくるアレンジとメロディーなので、迫力に欠ける。
同様のテーマを椎名林檎が書いたら、そうとう(いい意味で)グロい楽曲になってただろうな。
4.緋紅的牡丹 ★★
中華バラード。ドラマティックに描こうとはしているが、発売当時から見てもアレンジが古い。雰囲気は出ているんだが...。
なお、2番の中国語は個人的にはアリ。
5.ディレッタントの秘かな愉しみ ★☆
アレンジについてはニューウェーブに耐性が無いときついかも。メロディも古い。
歌詞はヤンデレ第一段階なので、ヤンデレ好きは歌詞を読んでみてほしい。総合的には完全なファン向け。
ライブでは中間でプレイしてちょうどいいぐらい。
6.昭和恋々幻燈館 (★)★★☆
アレンジが終戦直後臭いw ただ、今の時代から見たら逆に新鮮でいいかな。
こういう古いアレンジが好きな人にはカッコ内の星がプラスされる出来かな。
おそらくこの曲が歌モノではこのアルバムにおける唯一、アイドルが歌える曲。
7.密猟区 ★★★
で、この後にエログロかいwwww
歌詞はエログロ炸裂に対し、曲はちょっと狂った爽やかポップス。迫るようなメロディはスルメ。
8.北京LOVERS ★★★★
絶対に地上波で流せない曲。
だって、歌詞が監禁大好きって内容だからねぇ...。男性コーラスが余計にその怖さを引き立てている。
愛らしく歌っているそばからドスの聞いたロリ声に変化するヴォーカルが拝めるのはこの曲が代表。
9.鎮魂頌 ★★★★★(ただし、一部人種には★は無し)
特攻した兵士達への鎮魂歌。完全に右寄りの内容。ただし、訴えるものがあるので政治的思想抜きに聴いてほしい。
メジャーシーンでこのような曲を書くこと自体は評価されるべきだし、曲も何気に完成度が高いんだよね。
シンプルゆえの美がある。
10.柔らかな肌
一般のJ-POPとは逆に最後はインストで〆。夕暮れ時のカフェテラスで聴くにはちょうどいいかな。
総評.★★★
第一に、アルバムの世界観が合うか。第二にヴォーカルの声質が合うかがポイント。
どちらも駄目だった場合はおとなしく、他のアルバムに手を出しましょう。
全体的に中華や和の色が強く、ニューウェーブ色も強い。他の人に勧めるにはパンチが足りないかも。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.10は星評価なし。)

Reviewer:避1st. 36-40 名無しのエリー2008.08.16.

1.Wish
可愛らしいポップス。今のALI PROJECTからはまったく想像できない歌詞である。
今よりも可愛い歌い方をしているので、妙な感じがする。曲も歌詞を踏まえてか、ストリングスを配しながらも可愛らしいモノになっている。
まぁ、ポップスとしては悪くは無いのだが、ちょっとありきたりかも。
2.夢のあとに apres un reve
穏やかな聖歌のようなバラード。
チャーチオルガンと弦楽器が心地よく、宝野も優しさに満ちたヴォーカルを披露している。
寝る前にはちょうどいい曲かもしれない。酒はもちろん、抜きで。
3.ピアニィ・ピンク
「CLAMP学園探偵団」オープニング。ショタアニメにふさわしい、元気な曲。
ただし、歌詞はそれに反してピンク(少女漫画的な意味で)。当然、宝野のヴォーカルはそれに合わせて、可愛い声にしている。
そして、この頃は打ち込み主体で、ストリングスはあまり使っていない。故に変に優雅になっていない、上質なポップスに仕上がっている。
4.月夜のピエレット
小さい女の子ならきっと、キュンと来るであろうワルツ。ロマンチックな歌詞とアレンジ、そして、愛らしい歌唱が見事にマッチしている。
三拍子はあれど、可愛らしいワルツをカップリングにしたユニットは珍しい。
恐ろしい事に、アリプロの最新アルバムに収録されるらしい。邪悪になったアリカ様が浄化されないか、心配になってくるw
5.Anniversary of Angel
清らかだった頃の本人のターンは続く。またもや純情な乙女を具現化した歌詞。愛らしい歌唱がストリングスを伴って降臨された模様。
今のALI PROJECTしか知らない人からしたら珍しい、管楽器ソロが入っている。
流石に可愛いものがずっと続くと、痒くなってくるな...。
6.天使に寄す
天使賛歌。神秘的な歌唱が曲を盛り立てている。
が、元々はアニメ挿入歌だったこの曲。不幸にもそれ以上でもそれ以下でもない曲になってしまったのが非常に悔やまれる。おとなしすぎるのが原因か。
一応、打ち込みによるストリングス系楽曲だが、生ストリングスだとどうなるんだろうか。
毎年のように出していたストリングスアルバムに収録されなかったのが不思議。
7.コッペリアの柩(Noir Ver.)
ようやく本来の(?)ALI PROJECTが登場。その代表例がこの曲だろう。
この頃はまだニューウェーブ色が強く、ストリングスも雰囲気を出すものに過ぎなかった。
オリジナルバージョンとの違いは比較的シンプルな構成になっている。
8.apres le noir
ピアノとヴォーカルを中心としたバラード。寂しさといとしさが同居した歌詞は秀逸。
徐々に盛り上がる構成は見事で、途中から入るホルン(?)は優しい男性の抱擁のよう。
きっと、女性とオカマにはたまらない曲だろう。男にはチトきついかも。
9.赤と黒(original ver.)
シングル化されていないながらも、アニソンとしては知名度があるトラック。
オリジナルはどちらかといえばストリングス隊をフィーチャーしており、コーラスもどこか妖しげなエフェクトが付いているように思える。
重厚なストリングスと軽やかなメロディラインの対比が面白い。
10.月蝕グランギニョル
中近東を連想させるメロディが特徴の、アリプロ好事家(ファンの自称)人気曲。
退廃的ながらも、エロスと耽美性が共存した歌詞はここで一つの完成の形をとり、ヴォーカルも深みのある歌い方を選んでいる。
優雅さなら、このアルバム内でダントツだといえる。
11.未來のイヴ
アリカ様が大好きな少女アンドロイドネタを取り入れた疾走曲。じゃなきゃ「解剖学的に愛して」なんて歌詞を書かんだろ。
アリカ様が大好きなテーマゆえに、歌詞とヴォーカルが暴走気味。曲はどうにか追いついているがアレンジは付いていくのに手一杯といったところか。
よくもまぁ、舌が回るなと感心してしまうほど、展開が速い。
12.地獄の季節
『ペール・ギュント』第1組曲の「山の魔王の宮殿にて」の一部を取り入れた曲。
唯一、シングルにもアルバムにも入っておらず、アニメのサントラのみの収録だった。
地獄に引きずり込むようなアレンジにどす黒いメロディと歌詞。そして、地の底からわいてきたかのようなヴォーカルが一体となって邪悪な世界を作る。
もはや、天使に寄すとは正反対の邪悪な賛美歌といったところか。
13.亡國覚醒カタルシス(orchestral crowd ver.)
通常盤のみに収録された同曲のシンフォニックアレンジ。
タダでさえ、右の香りが強い作品だったが、シンフォニックアレンジを施すことで余計に右の方に馴染みそうな楽曲に変貌を遂げている。
男性コーラスも加わっているから、イヤでもそんな連想をしてしまう。
これを運転しながら大音量で流したら職質を受けるかもしれないので注意。
総評.
ALI PROJECT、ビクター発の楽曲をセレクトしたベスト盤。
本性を現す前のw宝野アリカはまるで少女漫画のように愛らしく、清らかな声で歌い上げることもあるので、まるで別人ではないかと思ってしまう。
が、コッペリアの柩からはおなじみ、邪悪なアリカ様が帰ってくるw
この対比こそが、このベストの狙いではないだろうか。昔は二重人格だった、と。
今となっては邪悪な曲ばかり書く二人だが、昔はこのような曲も書いていて、今でもたま~に、宝野アリカちゃんと片倉三起也くんによる、可愛らしい曲があり、
このことから、原点は変わっていないんだなと思えるのも強み。
そろそろ、猫の皮を被ったwALI PROJECTもシングルタイトル曲で見たいのだが、はたして...。
(楽曲・総評ともに星評価なし。)

Reviewer:19th. 487-491 名無しのエリー2008.09.24.

1.禁じられた遊び ★★★★☆
ローゼンメイデンOP主題歌の13thシングル。若干キツめのビートに甘美で毒のあるメロディーとアレンジ。
それに呼応するかのような歌詞。正に、現代のプログレッシヴゴス。
耽美主義の少年少女...例えば、嶽本野ばらや三島由紀夫などに甘い何かを感じた人には漏れなく、美しい楽園が見えるでしょう。
それ以外にはキツイ味付けの料理。
2.聖少女領域 ★★★☆
ローゼンメイデントロイメントOP主題歌の17thシングル。
前作の世界観に疾走感をプラスし、シンフォニック調とも言える玄のアレンジがさらに甘美さを増幅させている。が、歌詞は前作に比べてソフト。若干、少女っぽい。
まだ一般受けしそうな気はするがそれでも人を選ぶのはアリプロだからしかたない。
そして、アリプロといえばこういう曲を連想する人が多いくらいのインパクトがある曲でもある。
余談だが、間奏ではアルバート・ケテルビーの楽曲「ペルシャの市場にて」が引用されている。
3.君がため、惜しからざりし命さへ ★★
藤原義孝の一首「君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな」から引用したタイトルを持つスローテンポナンバー。
16thシングルカップリング。
若干、インダストリアル要素が入り混じったロックで、ドロドロとしたギター音が楽曲を重くしている。
が、前2曲があまりにインパクトがあるために印象が薄い。メロディも若干地味だしね。
コーラスは綺麗だけどね。
4.春蚕 ★★☆
3曲目とは違ったダークさを纏ったスローナンバー。主にストリングスとか。歌詞も若干(?)病んでいるので、ヤンデレ好きにはたまらない曲だろう。
アレンジが段々病んでいく構成は面白いけど、メロディが若干平坦。けど、パワフルに歌ったら壊れるんだよなぁ、これ。
若干、弱った声だからこの曲の怖さが出るんだよなぁ。なんて困る曲なんだ。
5.極楽荊姫 ★★★
20thシングルカップリング。原点が原点だけにここぞとばかりにプログレッシヴロック風のサウンドをチョイスしてきたようだ。
雰囲気重視のプログレ好きにはそれこそツボではないだろうか。生ストリングスとか、ギターっぽい音とかな。
ただ、これはゴサーにはどう聞こえるんだろうか。ゴス初心者の俺には何度聴いてもゴスには聞こえないんだよなぁ。
どうがんばってもプログレ。
6.眠れる城 ★★★★
ストリングスとピアノをバックに歌い上げるバラード。
展開がモロにクラシックに近いノリで、ヴォーカルもソプラノスキャットを歌いこなせているので、クラシッククロスオーヴァーの小曲と言ってもいいだろう。
物悲しい歌詞の展開が、余計にそれっぽさを演出している。
7.S嬢の秘めやかな悔恨 ★★
17thシングルカップリング。S嬢って誰?
ロマンティックなアレンジに乗せて、壊した"あなた"を助けたいと歌い上げる。
カップリングでよくある「地味だけどらしい曲」の典型。
8.名なしの森 ★☆
珍しく明るいデジタルポップ。が、曲調に騙されるなかれ。詞はエグいw
さすが魔女・宝野アリカ。そうやって子供をダークサイドに堕とそうと(ry
前述の通り、珍しくポップで可愛らしい曲調。歌声も可愛い。
...歌詞に目を瞑ればすっごく愛らしい世界が想像できるんだけどねぇ。
9.阿修羅姫 ★★★★
やっぱり、邪悪な音の方がらしいなw てことで、PS2用ゲーム「舞-HiME 運命の系統樹」OPテーマである16thシングル。
本人曰く、この曲で和ゴスを確立できたとのことで、若干、和の要素がある。
楽曲はというと、和ゴスというよりゴスっぽい和製プログレッシヴロック。ギターの音とかがモロにプログレっぽいんだよなぁ。
シンフォニック要素も他の曲に比べて薄いしね。プログレシヴロック好きにはオススメ。
10.薔薇獄乙女 ★★★
アニメ「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」OPテーマの20thシングル。
完全にゴスとプログレを組み合わせてきたが、一般受けしにくいのは明らか。片倉(作編曲・キーボード)曰くエスノを取り入れたとのことだが...わかりにくいわ!
最初はスローだが、サビで猛突進というちょっとだけ変則的なトラック。メロディラインと歌声、さらに歌詞がエロいのも特徴。
どこと無く、感情の揺れを感じるのは俺だけだろうか。
11.あたしがアリスだった頃 ★★★★☆
少女が森で迷い、あの人に恋をし、魔女に呪いをかけられたという内容を歌った13thシングルカップリング。
甘い旋律と歌声で紡がれる楽曲は夢見る少女にはたまらない。カップリングにするにはもったいないぐらいの出来といって良いだろう。
ただ、この曲はパンク小僧とかには劇薬なので、外で聴く際にはご注意を。
12.薔薇架刑 ★★★
重苦しいストリングスで展開されるバラードナンバー。宝野曰く「自分の中にあった詩的な薔薇のイメージを払拭する為に書き降ろした」曲。
つまり、正確に言うと自身が持つ薔薇へのレクイエム(ミサ曲?)ということになる。
曲も詞も重いので、重いのが嫌いな人は11曲目で再生を止めましょう。
総評.★★★☆
ALI PROJECTとしては9ヶ月ぶりとなるベストアルバム。
今回はランティス(Mellow Head)からリリースした楽曲を纏めたベストアルバムとなる(オリジナルは別会社から)。
ゴシック調の曲やプログレッシヴロック、クラシック寄りの曲ばかりなので、ハッキリ言って聴く人を選ぶアルバムなのは間違いない。
おそらく、一般的なアリプロのイメージをかき集めるとこうなるって曲が多い。
耽美派の作家や少女作家の作品を読んではキュンキュンする人なら大丈夫。あと、北出菜奈の写真を見て殺意ではなく、好意を(少しでも)抱く人なら大丈夫かな。
逆に「普段聴くのはアメリカのヒップホップだYO!」だったり「ジャニーズ萌えv」な少年少女にはあまりにも毒々しいので、手を出さない方が懸命だろう。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:避1st. 83-86 名無しさん2009.08.12.

1.青嵐血風録 ★★☆
前作『dilettante』に収録された「愛と誠」と同じ路線の楽曲。
予想通り、歌詞は右寄りなのだが、どちらかと言えば一昔前の学生歌みたいな感じ。アレンジは「愛と誠」に比べて和の印象が薄く、けばけばしい印象が強い。
メロディも相当ハデに見せたいのか、キメが多い。
正直、前作の方が聞きやすくて好み。かなり疲れる。
2.暗黒サイケデリック ★★★☆
タイトル通り、サイケデリック要素の強いアリプロサウンド。
ド派手なサイケサウンドとゴシカルなストリングスがさらに耳へ負担をかけるので、聞く場面を選ぶ楽曲。アリプロってこんなに派手だったっけ?
珍しく、若い世代にも理解しやすい歌詞...なのだが、若干エロい。
最初と最後のサビが特にそう思うのは心が穢れた証拠なのでしょうか。そのせいか、ラストのけだるいシンセが心地良い。
3.CYBER DEVILS ★★★
歌詞が中井英夫の短編「卵の王子たち」を意識したと推測されるデジタルゴシック。
VIPPER風に言うなれば「おまいらの歌じゃんwwwww」って内容。
全編に漂うデジタル要素も面白いが、間奏のレコードっぽいオーケストラ音源が今までのアリプロにありそうでなかった展開だったので面白い。
断片的に現れるアレンジに昔やってたプログレの名残が...
4.胡蝶夢心中 ★★
中近東の香り漂うミディアムチューン。
中盤からミディアムチューンというパターンはコレまでも見てきた構成ではあるのだが、
今回はブレイクした時期から多用してきた中近東の香りを持ち込んだことで、浮世離れした印象。
メロディライン自体は地味だが、リラックスして聴けるのだが、お耽美全開のストリングスと宝野がこぞって邪魔をしだすので、
男性には非常に勧めにくい楽曲となっている。
5.纏われし者ら ★★★★
珍しくノイジーなSEを使用したミディアムロック。
ノイズ全開のアレンジからガラスの破片が舞うようなサビのコントラストが新鮮で、コレまでのALI PROJECTではあまり見られなかった展開に驚いた。
どちらかと言えば空気を楽しむ曲なので、普通のJ-POPファンにはちょっときついか。というか、エレクトロも出来たのか、片倉。
個人的にはこの手の展開は大好物なので高評価をつけさせてもらう。
6.欲望 ★★☆
一言であらわすなら歌謡ヤンデレソングw
が、こんな楽曲はALI PROJECTファンが求めてるとは到底思えない。歌詞は多分、ファンが好みそうではあるのだが。
なんとなくだが、火サスの挿入歌で使われてそうな感じ。
7.暴夜layla幻談 ★★★
ついに、中近東ど真ん中へと足を踏み入れたALI PROJECTのミディアムチューン。
あまりにストレートなアラビアン・ナイトの世界がエロい。だからかな。ストリングスが非常に邪魔。ライブには欠かせないのはわかってるんだが。
せめて、生シタールとかパーカッションで妖しく決めてほしかった。
8.六道輪廻サバイバル ★★☆
ようやくパブリックイメージに寄り添ったアリプロサウンドが登場。
歌詞は仏教の六道をテーマにしているため、信仰心の薄く、この手の世界に興味が無い人には全くピンとこないのではないだろうか。
リズムは四つ打ちではなく、かなり手数の多いドラムなので、かなりやかましい。凄みのあるヴォーカルはいいのだが...。
9.若い死者からのレクイエム ★★★★★
実はこの歌詞、宝野自身が運営しているページにある掲示板への書き込みや、若い世代の間で起こる自殺などの悲劇がきっかけとなって生み出されたという。
死者の視点で描かれた世界にいじめを受けている子はどう思うのだろうか。
タイトル通り、ピアノとクワイアによる重々しいアレンジはズシリと来るし、独唱のような展開と実感のこもった歌唱...聴いていて、かなりキツイ。
葬式で流したら親、泣くだろうなぁ。
個人的にはハイライトとして良い位置にいると思うし、インパクトがあると思う。
10.gai desespoir ★★
インスト。管弦楽による軽い鬱曲。で、無国籍。ラストの迫り来る展開はかなり怖い。
総評.★★★
ALI PROJECT9枚目にして、攻撃的な楽曲を軸にしたオリジナルアルバム。
タイトル通り、全体的にサイケ調中近東サウンドの影響が出ており、いつに無く派手なアレンジが目立つ。
その為、他のアルバムに比べて聴いてて疲れやすいアルバムになっており、まかり間違ってもおとなしい楽曲を好む人には勧められない。
さらに、ジャケットがサイバーゴスをテーマにしているため、メインターゲットでなるであろうゴスロリ少女も敬遠しそうな空気が出ている。
ただ、メタルやテクノは苦手だけど、刺激的な音楽を求める人には十分に適したアルバムではあるので、派手好きな人はチェックしてみてはどうだろうか。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)