Reviewer:23rd. 209~214 名無しのエリー2010.03.17.
(Disc.1)
1.A・RA・SHI ★★★
現時点で最大の売り上げ枚数を誇る、ご存知デビュー曲。
まぁアーティストのデビュー曲ってのは今後を左右するわけだけど、
「A・RAS・HI」を連呼するサビのインパクトは強烈だしラップもあるし良い名刺代わりになっているのでは。
未だにMステでの透け透け衣装はネタにされる。
2.SUNRISE日本 ★★☆
チョッパー弾きまくりなベースが印象的なファンキーチューン。
ただ正直なところベースやギターソロを含めた優秀なアレンジだけでおなかいっぱい。
まるでサウンドを聴いてくれとでも言わんばかりに主張を抑えたメロディーラインが絶妙というか微妙というか・・・。決して悪くはないが。
手堅い曲職人的なイメージが強い馬飼野康二にしてはかなり異色な部類では。
3.HORIZON ★★
エレキギターが前面に出たポップロック調の曲。アレンジは手堅いが、今ひとつ印象に残らない。
4.台風ジェネレーション -Typhoon Generation- ★★★★☆
2曲目と3曲目が両A面だったのでこれが3rdシングル。
この曲ですでにオリコン1位を逃しており、それどころか3位止まりになってしまった。ちなみにこのときの1位はB'z『juice』で2位は安室奈美恵『NEVER END』。
二宮和也の台詞から始まるミディアムナンバー・・・と思わせておいてテンポアップする曲。とにかく哀愁漂うサビのメロディーラインが秀逸すぎる。
前半のミディアムパートでは切なさを醸し出すし、後半のアップテンポパートでは甘酸っぱさとして訴えかけてくる。
地味ながらかなりの名曲。デビュー曲も良いけどたまにはTVでこの曲とかも披露してほしいなー、って。
まぁ少々歌詞が赤面モノだけども。
5.感謝カンゲキ雨嵐 ★★☆
今更ながらここまで曲のタイトルが結構奇抜。二ノ宮出演ドラマの主題歌ながらこれもオリコン2位止まり。
4つ打ちのキックがベースのエレポップ・・・だけどサビではホーンとかが鳴って典型的なジャニソングっぽいアレンジに。
ラップが少しうまくなった。
6.君のために僕がいる ★★★☆
春らしい軽快なポップソング。
他人への応援歌なのかと思いきや、サビでは「がんばるさ、まけないのさ」とくる。自分への応援歌?
出来は手堅いだけで普通かと思いきや、サビが個人的にはなぜかヒット。ギターソロは邪魔。
7.時代 ★★★
松本潤主演ドラマ『金田一少年の事件簿』主題歌。これを最後にポニーキャニオンから撤退。
アイドルポップ路線からの脱却を図った、ちょいハードな曲。新境地でビビった覚えが。
ただ今ではこの手のタイプはKAT-TUNの役割であり、そのKAT-TUNと比べると嵐のキャラ的な問題もあってかなり中途半端に聞こえる。
バックトラックやメロディーはは問題なし。
8.a Day in Our Life ★★★★★
『木更津キャッツアイ』主題歌ってのがどうでもいいくらいの超傑作。2002年発売曲にしてついにジャニーズポップスに新時代21世紀が到来。
提供者はSBK(スケボーキング)のSHUN,SHUYAコンビ。
少年隊『ABC』をサンプリングしたトラックの出来が尋常じゃないが、それだけでなく曲構成もすごい。
Aメロはラップのみで進むが、Bメロからサビに掛けてはラップとボーカルの掛け合いになっておりかなり斬新。サビでのリーダー大野の歌唱も際立つ。
マジでオススメ。革命だよ。
余談ながら同じSBKのShigeoは、V6のComing Centuryにレイヴシンセが鳴り響く本格エレクトロチューン『Are you ready tonight』を提供してるので、そちらもぜひ。
9.ナイスな心意気 ★★★☆
アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ED。PVではサラリーマンルックスで髪も七三わけスタイル。
前作からの反動からか今回はラップなしの王道ジャニーズポップ路線。トラックの音作りが手堅いのも相変わらず。
なぜかここで前作の38万枚から23万枚近くまで売り下げる。しかしまだまだ下げ止まらなかった。
10.PIKA☆NCHI ★★★★
ジャニーズポップにミクスチャーロックを持ち込んだ快作というか怪作というか・・・。とりあえず革命再び。
歪んだサウンドに、ダミ声のサクラップ(櫻井翔のラップに対する愛称)、叩きつけるようなサビ。どれもが超攻撃的。
編曲者は誰だと思って調べてみたら普通にCHOKKAKU。
そりゃMADとか本格的なミクスチャーバンドに比べればかなりリミッターがかかってるとはいえ、ここまで突き抜けるとは。
ファンしか見ない類のものとはいえ5人主演の同名映画主題歌でこの冒険っぷりは凄い。当然売れなかった。ついに初動が15万枚を切る。
11.とまどいながら ★★☆
哀愁漂うメロディーラインで青春を感じさせるミディアムナンバー。
提供は及川ミッチーのデビュー曲『モラリティー』や数多くのジャニ曲を手がけたオオヤギヒロオ。
12.ハダシの未来 ★★★★
エレキギターがかなり前面に出た、ややミディアムテンポのワイルドな曲。
「ナナナナーナナ~」ってコーラスとかもカッコいいし、提供者は『デジモンアドベンチャー02』の挿入歌とかを歌っていた宮崎歩。
コカコーラのCMソングでした。
13.言葉よりも大切なもの ★★★
二宮主演の「Stand Up!!」主題歌。バンドサウンドを前面に出しつつキーボードやストリングスが絡むサウンドのアップテンポ。
サビはいいけど、それ以外はアレンジも含めベタ過ぎるかも。
ちなみにこの曲からラップ詞は櫻井が自作するようになる。
ラップも低い声出して頑張っているが出来は酷いし、同じジャニでもKAT-TUNのJOKER氏(笑)と比べるとつらいものが。
14.PIKA☆☆NCHI DOUBLE ★★★★☆
『PIKA☆NCHI』同様に自身らが主演の映画主題歌だが、曲のタイプはまったく別。嵐らしい青春ポップスをとことん突き詰めたような曲だ。
ちなみに凛として時雨ピエール中野絶賛曲でもある。ってか彼じゃなくても薦めるよ。
この曲が嵐史上最低の売り上げを誇るのが解せんのだよなぁ。
15.瞳の中のGalaxy ★★★
二宮主演ドラマ「南くんの恋人」主題歌。藤井フミヤによるミディアムナンバー。
フミヤは声自体が武器だから曲自体は意外と平凡なものが多いが、これもその例に漏れず。
ただ、掴みにくいメロディーが人によってはヒットする可能性は高い。
16.Hero ★☆
日テレのアテネオリンピックテーマソングで、『瞳の中のGalaxy』と両A面シングルだった。
悪くないけど、さらっと耳から抜けていく。この時期『Hero』ってタイトルの曲が多かったなぁ。
(Disc.2)
1.サクラ咲ケ ★★
今ひとつ面白くない。良くもないし悪くもない。
2.WISH ☆
狙いすました典型的なクリスマスソングっぽいウキウキ感や、ポップを通り越してもはやお子様向けなメロディーとずっとユニゾンの歌声とが相乗効果になって・・・
あぁ、聴いていて恥ずかしくなってくる。
“女・子供向け”などという失礼な言葉があるが、それをあえて使用するならばこれほどそれに当てはまる曲もないと思う。
この曲は『とまどいながら』のオオヤギヒロオ。がっかりだ。
3.きっと大丈夫 ★★★★★
SOUL'd OUTのShinnnosukeによる軽快なアップチューン。
HIP-HOPグループなのにDJではなくTrackmasterである彼の曲だけあって、HIP-HOP的なリズム感と他の曲に引けを取らないポップ感とが共存している。
4.アオゾラペダル ★★★
櫻井の出演映画「ハチミツとクローバー」のED。
スガシカオ提供曲。スガの顔が思い浮かんでくる、爽やかなミディアムナンバー。
ゆったりとしたバックトラックがいい。
5.Love so sweet ★☆
ご存知『花より男子2(リターンズ)』主題歌。この曲をはじめて聴いたとき、これはコケると思ったw。
サビのメロディーラインが気持ち悪くて個人的にどうも受け付けないのだが、売り上げはコケるどころか『SUNRISE日本』以来の40万枚超え。
ここで再ブレークのきっかけを掴んだわけだが、この売り上げは個人的にちょっと不可解。
6.We can make it! ★★
悪くないけど、印象に残らない。スキップ候補ですな。
7.Happiness ★☆
『WISH』程ではないが、明らかに守りに入った感が。
とにかくポップ過ぎで、25を過ぎた男達が歌う曲ではないだろうにという気が。
とは言うものの二宮と櫻井が高校生役(笑)を演じたドラマ『山田太郎ものがたり』の主題歌だから仕方ないかもしれない。
ちなみにそのドラマは、二宮の母親役が菊池桃子で父親役がSOPHIA松岡充というぶっ飛びぶり。
8.Step and Go ★★★
歌いだしのメロディーがサビなのかと思ったら、Cメロだったというサプライズ。軽快でいい曲だなぁ。
9.One Love ☆
これも女・子どm以下省略。糞。本当に糞。
ベタの極みのような手抜きメロディー×巷の着うたソング並みに薄っぺらい歌詞。祝福モード全開のバックトラックもなんかウザく感じられるw。
これで50万枚近く売ったのはマジで罪だと思う。これが2009年度の売り上げ年間1位にならなくて本当によかった。
10.truth ★★★★☆
で、こちらが2009年度売り上げ1位。大野初主演ドラマ「魔王」主題歌。
いつになくスリリングな曲展開に加え、何と言っても洗練されたトラックが特に素晴らしい。
11.風の向こうへ ★☆
アコギのイントロには意表を突かれたが、特筆すべきものはなし。なんか手抜き感が漂うような。
12.Beautiful days ★★★
二宮主演ドラマ「流星の絆」の主題歌。
ドラマのシリアスな展開からほっと一息、視聴者にぬくもりを与え、寒い冬を暖める切ないナンバー…とでも書けば良いだろうか。
Bメロがかなり良いが、サビへの持っていき方が強引な気が。
13.Believe ★★★★★
櫻井主演の映画「ヤッターマン」主題歌。初動で50万を突破し、累計で66万枚に到達。
前年からさらに加速した嵐の勢いを象徴するかのように、畳み掛けるようなサビがカッコいい。
全く隙のない出来。参りました。
14.明日の記憶 ★☆
全く印象に残らない。凡庸なミディアム。
15.Crazy Moon ~キミ・ハ・ムテキ~ ★★★
ムテキとはまさに嵐の勢いのことで、そんな無敵な勢いを反映したアップテンポ。
イントロ等でのギターのカッティングが良い。
16.5×10 ★★★☆
作詞のクレジットが“嵐”になっている、このアルバム用の新曲。ファンへの感謝を歌った感動的なミディアムナンバー。
サビがラップとボーカルの掛け合いになっている。ベタだけど良い曲。
総評.★★★
第2のSMAP的な立ち居地でデビューしたものの、SMAPが国民的グループになってしまったため不遇を味わった、嵐のオールタイムベスト盤。
基本的には良い曲がそろっているが優等生路線の曲ばかりが続くため、曲に思い入れのある人間でないと確実に飽きる。
後半の曲のレビューが若干雑になってきてしまったのはそのせいなので、ご了承ください・・・。
しかしそうした中で光っている曲もいくつかあり、それらの曲の出来はかなりのもの。
売れまくっているためある種の人たちからは全く相手にされないけど、そうした曲たちだけでももう少し評価されてほしいなー、と。
(通常盤。★:2点,☆:1点の計10点満点。)