Reviewer:22nd. 530-538 名無しのエリー2009.12.09.
(Disc.1)
1.Introduction ★
十年前の曲であることをたっぷり考慮に入れてもなお譲れないほど古臭い、導入のインスト曲。M2のBメロの面白いとこを拾ってはいるが。
格闘家の入場テーマにも今更な半端ユーロビートだが、当時はこれで客が湧いていたのだろう。
格闘家の入場テーマにも今更な半端ユーロビートだが、当時はこれで客が湧いていたのだろう。
2.Fly high ★★
ドスドスと低音を響かせるでもなく、高音シンセがけたたましいでもない、無難で没個性的な4つ打ちダンスポップ。
しかし無策というより、浜崎の非力な鼻声を音像に埋もらせてしまわないためにライトポップなアレンジにしている印象。
D・A・Iによる曲はいわゆる小室の影を感じさせる出来だが、小室ファミリー全盛期の小室というよりはTM期の小室という感じ。
しかし歌詞は荒れてる。「ないものねだりをいつまで続けていくんだろう そう思えたのは君に出会えたからでしょ」
自分の心持ちの問題を聞き返されても。「出会えたから」の断定でいいのでは。「アタシって~~な人でしょ?」みたいなギャルっぽい感じか。
「全てはきっとこの手にある」も、力強く確信してるんだか希望的観測なのか分からん。「全てはこの手に~」か「何かがきっとこの手に~」では。
一応「まあ大体全部手に入れたと思ってはいたけどいつの間にかフルコンプ」という場合なら当てはまるが、多分その解釈の方が不自然。
しかし無策というより、浜崎の非力な鼻声を音像に埋もらせてしまわないためにライトポップなアレンジにしている印象。
D・A・Iによる曲はいわゆる小室の影を感じさせる出来だが、小室ファミリー全盛期の小室というよりはTM期の小室という感じ。
しかし歌詞は荒れてる。「ないものねだりをいつまで続けていくんだろう そう思えたのは君に出会えたからでしょ」
自分の心持ちの問題を聞き返されても。「出会えたから」の断定でいいのでは。「アタシって~~な人でしょ?」みたいなギャルっぽい感じか。
「全てはきっとこの手にある」も、力強く確信してるんだか希望的観測なのか分からん。「全てはこの手に~」か「何かがきっとこの手に~」では。
一応「まあ大体全部手に入れたと思ってはいたけどいつの間にかフルコンプ」という場合なら当てはまるが、多分その解釈の方が不自然。
3.Trauma ★★
曲やアレンジ、テンポ等、方向性がM2と被り気味の曲。何ならBメロ後にM2のサビ前のキメ入れてそのままM2のサビをぶち込める。
当時の浜崎のスペックの問題であっさりアレンジ縛りになってはいるものの、曲自体は結構良いのでは。今ならもっと歌えてるのかも。
しかし歌詞は荒れてる。「時間なんてものはとても 時として残酷で」残酷の度合がよく分からん。
歌詞を見ると部分的にもっともらしいこと言ってるが、歌として聴くとア段の発音がエ段に寄り過ぎてたり、
全体的に濁点がついた感じに聞こえたりで、意味があまり頭に入ってこない。
そして今日のうれしい顔と昨日の悲しい顔と昨日癒えた傷と今日開いた傷をあなたなら誰に見せてる?私なら誰に見せればいい?という並立だらけのサビ。
哲学したかったけど語彙が無かったので無理に引き伸ばした感じ。昨日癒えた傷を見せられてもそれってもう傷ないんじゃ…。
なんかハンバーグとエビフライとカツ丼とタコスならどれが好きー?私カツ丼!みたいなうざったい文章に見えてしまう。
当時の浜崎のスペックの問題であっさりアレンジ縛りになってはいるものの、曲自体は結構良いのでは。今ならもっと歌えてるのかも。
しかし歌詞は荒れてる。「時間なんてものはとても 時として残酷で」残酷の度合がよく分からん。
歌詞を見ると部分的にもっともらしいこと言ってるが、歌として聴くとア段の発音がエ段に寄り過ぎてたり、
全体的に濁点がついた感じに聞こえたりで、意味があまり頭に入ってこない。
そして今日のうれしい顔と昨日の悲しい顔と昨日癒えた傷と今日開いた傷をあなたなら誰に見せてる?私なら誰に見せればいい?という並立だらけのサビ。
哲学したかったけど語彙が無かったので無理に引き伸ばした感じ。昨日癒えた傷を見せられてもそれってもう傷ないんじゃ…。
なんかハンバーグとエビフライとカツ丼とタコスならどれが好きー?私カツ丼!みたいなうざったい文章に見えてしまう。
4.And Then ★★
アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、ここまでの流れ通りの曲。
今作中ではかなり毅然と自分の意志を述べている曲。それなりに曖昧ではあるが、他曲での曖昧プリンセスぶりに比べれば真っ当。
「たいして意味ない言葉たちばかり紙に並べてる 詞でも書いたかのような気になって」と、ズバリ自分の確信を言い表す。
これが他の歌姫もどき達の作詞レベルを批判したつもりだったりしたらイヤだが。
または「どうせ自分で作詞してねえだろ、どんだけのペースだよ」という疑念をかわすために、
敢えてへりくだって「拙いながらも自分で作詞してる」っぽさを演出したのかも。
今作中ではかなり毅然と自分の意志を述べている曲。それなりに曖昧ではあるが、他曲での曖昧プリンセスぶりに比べれば真っ当。
「たいして意味ない言葉たちばかり紙に並べてる 詞でも書いたかのような気になって」と、ズバリ自分の確信を言い表す。
これが他の歌姫もどき達の作詞レベルを批判したつもりだったりしたらイヤだが。
または「どうせ自分で作詞してねえだろ、どんだけのペースだよ」という疑念をかわすために、
敢えてへりくだって「拙いながらも自分で作詞してる」っぽさを演出したのかも。
5.immature "Album Version" ★★
アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、ここまでの流れ通りの曲。
しかし歌詞は荒れてる。「僕らはそんなにも多くのことなど 望んだりはしていないよ ずっと」と意味深な煽りで入るものの、
その後その件について全く具体的な描写がない。
多くを望む訳ではないけどこれだけは手に入れたい、これだけは失わず守り抜きたい、という展開で、
それが愛とか夢とかになるのかなあと思ったが、そういう筋だった感じではない。それっぽい詞を単発でまぶしてるだけ。
サビに至っては「僕らはきっと幸せになるために生まれてきたんだって思う日があってもいいんだよね」と、聴きながら渋い顔になる回りくどさ。
僕ら幸せになっていいよね、くらいにまとまるのでは。何だ「思う日がある」って。ただでさえ「いつか」とか「きっと」とかばっかりなのに。
彼女得意の「僕ら」も、女性なのに男性の複数形という、もはや自分の話じゃなくて作り話みたいに主体が曖昧な印象。むしろそれが狙いか。
しかし歌詞は荒れてる。「僕らはそんなにも多くのことなど 望んだりはしていないよ ずっと」と意味深な煽りで入るものの、
その後その件について全く具体的な描写がない。
多くを望む訳ではないけどこれだけは手に入れたい、これだけは失わず守り抜きたい、という展開で、
それが愛とか夢とかになるのかなあと思ったが、そういう筋だった感じではない。それっぽい詞を単発でまぶしてるだけ。
サビに至っては「僕らはきっと幸せになるために生まれてきたんだって思う日があってもいいんだよね」と、聴きながら渋い顔になる回りくどさ。
僕ら幸せになっていいよね、くらいにまとまるのでは。何だ「思う日がある」って。ただでさえ「いつか」とか「きっと」とかばっかりなのに。
彼女得意の「僕ら」も、女性なのに男性の複数形という、もはや自分の話じゃなくて作り話みたいに主体が曖昧な印象。むしろそれが狙いか。
6.Boys&Girls ★★★
アレンジとテンポは相変わらずだが曲の出来は今作中でも上位と思われる曲。
Bメロの転調はいつものD・A・I節という感じだが、サビで思い切って音程を下げてきたので、
いわゆる音程右肩上がりの暑苦しい歌謡曲群の脇をすり抜けるようなクールさが出てるのでは。
しかし歌詞は荒れてる。出だしに「はばたきだした彼等を誰に止める権利があったのだろう」と、
SF作品のオープニングっぽく壮大に煽ったはいいが、それをサビとしてもう一度持ってくるとは。
語呂まかせに彼女達とか私達とか主語が変わるが、その都度伏線が広げっぱなしになり回収不能。
前フリがいつの間にかメインディッシュ。ここから聴き手は自分の想像力を働かせて楽しまなければならないのか。
曖昧というか空洞。Aメロの並立まみれの歌詞もくどい。
しかし当時の浜崎に「輝きだした私達なら」とか歌われたら、聴いてるほうも「私達もあゆと一緒に輝く仲間」的なうっとり妄想に浸れたのかも。
何をどう輝くかは一切述べてないが、当時の十代の子が浜崎を「こんな奴中身ないじゃん」と批判したら
「あゆの凄さが分かんないの?」と周りにいじめられたのかも。
実際、徹底して曖昧なので、後付けでいくらでも意味が通る話に出来るし。
Bメロの転調はいつものD・A・I節という感じだが、サビで思い切って音程を下げてきたので、
いわゆる音程右肩上がりの暑苦しい歌謡曲群の脇をすり抜けるようなクールさが出てるのでは。
しかし歌詞は荒れてる。出だしに「はばたきだした彼等を誰に止める権利があったのだろう」と、
SF作品のオープニングっぽく壮大に煽ったはいいが、それをサビとしてもう一度持ってくるとは。
語呂まかせに彼女達とか私達とか主語が変わるが、その都度伏線が広げっぱなしになり回収不能。
前フリがいつの間にかメインディッシュ。ここから聴き手は自分の想像力を働かせて楽しまなければならないのか。
曖昧というか空洞。Aメロの並立まみれの歌詞もくどい。
しかし当時の浜崎に「輝きだした私達なら」とか歌われたら、聴いてるほうも「私達もあゆと一緒に輝く仲間」的なうっとり妄想に浸れたのかも。
何をどう輝くかは一切述べてないが、当時の十代の子が浜崎を「こんな奴中身ないじゃん」と批判したら
「あゆの凄さが分かんないの?」と周りにいじめられたのかも。
実際、徹底して曖昧なので、後付けでいくらでも意味が通る話に出来るし。
7.TO BE ★★★★
やっと落ち着いたテンポの曲登場。ディレイをかけたシンセがキラキラしたバラード。
メロもいかにもサビで歌謡曲的になりそうだがまたしても平熱な感じのラインを選ぶ。やるなD・A・I。
詞は今までではかなりありきたりというか、過剰な煽りのない出来だが、一途に恋する普通の女の子の心理を熱っぽく描いたさまが妙に新鮮で良い。
「君がいなきゃ何もなかった」と断言するだけでも上出来に思える。
今までの流れなら「きっと君がいなきゃ何もなかったんだと思う日もあったよね」とかだから。最初から作詞は等身大でよかったのでは。
でも思わせぶりだけで煽動するほうが彼女には向いてたのも確かだけど。
「決してキレイな人間(マル)にはなれないけれどね いびつに輝くよ」は当時は本気でなく、お姫様の庶民ごっこ的な意図的へりくだりだったと思うが、
今となってはまさに手段を選ばずいびつに輝いておられる。有限実行。
メロもいかにもサビで歌謡曲的になりそうだがまたしても平熱な感じのラインを選ぶ。やるなD・A・I。
詞は今までではかなりありきたりというか、過剰な煽りのない出来だが、一途に恋する普通の女の子の心理を熱っぽく描いたさまが妙に新鮮で良い。
「君がいなきゃ何もなかった」と断言するだけでも上出来に思える。
今までの流れなら「きっと君がいなきゃ何もなかったんだと思う日もあったよね」とかだから。最初から作詞は等身大でよかったのでは。
でも思わせぶりだけで煽動するほうが彼女には向いてたのも確かだけど。
「決してキレイな人間(マル)にはなれないけれどね いびつに輝くよ」は当時は本気でなく、お姫様の庶民ごっこ的な意図的へりくだりだったと思うが、
今となってはまさに手段を選ばずいびつに輝いておられる。有限実行。
8.End roll ★★★
またもやゆっくりしたテンポの曲。アレンジはインスタントといえばそうだが、これ以上色々鳴らすと浜崎が埋もれるから仕方ないといった感じ。
割と演歌チックなメロディなので、現在の浜崎のほうが得意かも。
詞は望まざる別れとそこからの再起を丁寧に描いていて、概ねちゃんとしたラブソング。
しかし最後に「人は哀しいものなの?」「人はうれしいものだって それでも思ってていいよね」と急に壮大にしたので割と台無し。
自分が振られただけの話で人という存在自体が哀しいものにされたらたまらん。こういう女の子確かにいるけど。
割と演歌チックなメロディなので、現在の浜崎のほうが得意かも。
詞は望まざる別れとそこからの再起を丁寧に描いていて、概ねちゃんとしたラブソング。
しかし最後に「人は哀しいものなの?」「人はうれしいものだって それでも思ってていいよね」と急に壮大にしたので割と台無し。
自分が振られただけの話で人という存在自体が哀しいものにされたらたまらん。こういう女の子確かにいるけど。
9.P.S II ★★
ミドルテンポで、今までと毛色の違うズバズバしたリズム音が鳴る曲。
A・Bメロでモゴモゴと動き続けるベースも怪しいムードを出す。メロが単なる歌謡曲っぽい出来なのが残念。
アレンジの方向性的にもしやとは思ったが、この曲は浜崎にとっての哲学曲のようで、例によって意味があるような無いような詞世界になる。
まあこの時点で無かったとしても後で言い訳が立つ曖昧さになってるのは相変わらずだが。
「この旅に持って行くものがあるのなら 記憶力と想像力のふたつでしょう」逆に置いて行く方法を知りたい。
A・Bメロでモゴモゴと動き続けるベースも怪しいムードを出す。メロが単なる歌謡曲っぽい出来なのが残念。
アレンジの方向性的にもしやとは思ったが、この曲は浜崎にとっての哲学曲のようで、例によって意味があるような無いような詞世界になる。
まあこの時点で無かったとしても後で言い訳が立つ曖昧さになってるのは相変わらずだが。
「この旅に持って行くものがあるのなら 記憶力と想像力のふたつでしょう」逆に置いて行く方法を知りたい。
10.WHATEVER "Dub's 1999 Remix" ★
表題の通りリミックスらしく、エセユーロビートな打ち込みアレンジで7分以上も引っ張るダレ曲。ドラムだけでズッチーズッチーやるパートとか要るのか。
歌詞も例によって意味が絞り込めない曖昧な内容。色々歌ったあと「~なんてきっと誰にもわからない」とかで済ます。
そういう枝葉の部分はもういいとして、主題の「離れて過ごす時間がやっと終わる。長かったね、もうすぐだね」的な内容のほうも、
最後の「一緒にいたいと願っていたのは 私だけじゃないと思うから」で両想い確定路線から外れる。まさかの越冬ストーカーソング!?
いや、離れてる間私は彼を待ち続けたけど、彼はもしかしたら違う人と…という不安を最後に提示したのかも。でもなあ…。今までが今までだけに…。
むしろ、こういうフォローを誰かがする事で「さすがあゆ!深い!」的に勝手に聴き手側が盛り上がる仕組みこそが浜崎システムって感じ。
歌詞も例によって意味が絞り込めない曖昧な内容。色々歌ったあと「~なんてきっと誰にもわからない」とかで済ます。
そういう枝葉の部分はもういいとして、主題の「離れて過ごす時間がやっと終わる。長かったね、もうすぐだね」的な内容のほうも、
最後の「一緒にいたいと願っていたのは 私だけじゃないと思うから」で両想い確定路線から外れる。まさかの越冬ストーカーソング!?
いや、離れてる間私は彼を待ち続けたけど、彼はもしかしたら違う人と…という不安を最後に提示したのかも。でもなあ…。今までが今までだけに…。
むしろ、こういうフォローを誰かがする事で「さすがあゆ!深い!」的に勝手に聴き手側が盛り上がる仕組みこそが浜崎システムって感じ。
11.too late ★★
曲調的にはそこそこハードなavex流打ち込みロックという感じだが、ボーカルにエフェクトがかかって今まで以上に何言ってんだか分からない曲。
しかしこれは聞こえなくて成功かも。言ってることが浜崎のセリフとは思えないから。「お金なんかじゃ 終わりは見えてる」とか。
「世界が逆に周り始めてる」なんて歌ってるが、彼女こそが逆回しの主犯格では…。
いや、それを自覚したうえで「私自身にも過ちが止められない。誰か私を倒して!世界を正しく導いて!」というメッセージを込めたのかも。
こういうフォローをすることで聴き手が盛り上がる仕組みこそが…
しかしこれは聞こえなくて成功かも。言ってることが浜崎のセリフとは思えないから。「お金なんかじゃ 終わりは見えてる」とか。
「世界が逆に周り始めてる」なんて歌ってるが、彼女こそが逆回しの主犯格では…。
いや、それを自覚したうえで「私自身にも過ちが止められない。誰か私を倒して!世界を正しく導いて!」というメッセージを込めたのかも。
こういうフォローをすることで聴き手が盛り上がる仕組みこそが…
12.appears ★★★★
今作中でもメロディの出来が良い曲。
サビ単体でAメロとサビを兼ねているような印象で、冒頭サビも良くはまってるし、本サビ時にはそこまでのメロが全て前フリで、
そこから初めて曲本番が始まったような仕切り直し感があって重厚。
あとは詞だがこれがまた問題。
「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているからね まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね 真実はふたりしか知らない」
このサビの詞を最初に聴いた時はいい着眼点だと思ったのだが、よく考えると同意の求め方がおかしく、そこが罠になっている。
手を繋いでる恋人同士を見れば幸せそうだとは思うが、「まるで全てのことが上手くいってるかのように」は見えない。
部分だけ見てそうそう短絡的に全体を当てはめることは普通ない。
「見えるよね」と同意を求めるんじゃなく「私にはそう見えていたけど、そうじゃないと気付いた」という詞にしてればまだ良かったのかも。
なんか皆が気付かないことに私は気付けるみたいな詞に聞こえてしまう。実際は皆はもう気付いてるけど自分は遅れて気付いた的な内容なのに。
ラスサビで言う事がなくなって「そうまるで何もかも」とか色々苦し紛れに詞を引き伸ばしてるのでなお覚める。
ところで、自分の今の恋が上手くいってない人が幸せな恋人同士の姿に過去の自分を重ねる、という詞のパターンがB'zの何かの曲っぽいと思ってたら、
詞中の「言えなかったメリークリスマスを」で思い出した。まあ偶然かな。ライブでカバーしたらしいけど。
サビ単体でAメロとサビを兼ねているような印象で、冒頭サビも良くはまってるし、本サビ時にはそこまでのメロが全て前フリで、
そこから初めて曲本番が始まったような仕切り直し感があって重厚。
あとは詞だがこれがまた問題。
「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているからね まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね 真実はふたりしか知らない」
このサビの詞を最初に聴いた時はいい着眼点だと思ったのだが、よく考えると同意の求め方がおかしく、そこが罠になっている。
手を繋いでる恋人同士を見れば幸せそうだとは思うが、「まるで全てのことが上手くいってるかのように」は見えない。
部分だけ見てそうそう短絡的に全体を当てはめることは普通ない。
「見えるよね」と同意を求めるんじゃなく「私にはそう見えていたけど、そうじゃないと気付いた」という詞にしてればまだ良かったのかも。
なんか皆が気付かないことに私は気付けるみたいな詞に聞こえてしまう。実際は皆はもう気付いてるけど自分は遅れて気付いた的な内容なのに。
ラスサビで言う事がなくなって「そうまるで何もかも」とか色々苦し紛れに詞を引き伸ばしてるのでなお覚める。
ところで、自分の今の恋が上手くいってない人が幸せな恋人同士の姿に過去の自分を重ねる、という詞のパターンがB'zの何かの曲っぽいと思ってたら、
詞中の「言えなかったメリークリスマスを」で思い出した。まあ偶然かな。ライブでカバーしたらしいけど。
13.monochrome ★★
アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、序盤の流れに多かった曲。
しかし歌詞は荒れてる。なんかこうも同じことばっか書いてると漫F画太郎の気分になってくるが、正直な感想なので仕方ない。
「~かも知れない」「~なんかじゃない」ばかりの幼稚な韻踏みを優先するあまり詞がかなり軽くなってしまっている。
「なりたかったものなら お姫様なんかじゃない」の直後の「欲しがってたものなら ガラスの靴なんかじゃない」なんて内容の重複以外の何者でもないし、
もっと詞を有効に使ったらいいのでは。
でも詞が余ったらまた思わせぶりな詞でふっかけるだけかも知れんが。
しかし歌詞は荒れてる。なんかこうも同じことばっか書いてると漫F画太郎の気分になってくるが、正直な感想なので仕方ない。
「~かも知れない」「~なんかじゃない」ばかりの幼稚な韻踏みを優先するあまり詞がかなり軽くなってしまっている。
「なりたかったものなら お姫様なんかじゃない」の直後の「欲しがってたものなら ガラスの靴なんかじゃない」なんて内容の重複以外の何者でもないし、
もっと詞を有効に使ったらいいのでは。
でも詞が余ったらまた思わせぶりな詞でふっかけるだけかも知れんが。
14.Interlude ★★
繋ぎの短い曲。歌が乗らないので結構色んな音がピコピコなってて悪くない。
今気付いたけどこのアルバムめちゃめちゃ長くない?
今気付いたけどこのアルバムめちゃめちゃ長くない?
15.LOVE ~refrain~ ★★
この曲のみつんく作曲。
あまり違和感なく作品に溶け込んでいるが、Aメロ終盤やBメロのいかにも歌謡曲な泣きメロは確かにつんくっぽいかも。
他の作家に比べてメロがリズミカルでないので、リミックス商売には不向きかもしれないが。
詞はまだまともな部類だが、LOVEというそのものズバリな曲名でも節々が曖昧になってるのはどうなんだろう。まあ今更か。
あまり違和感なく作品に溶け込んでいるが、Aメロ終盤やBメロのいかにも歌謡曲な泣きメロは確かにつんくっぽいかも。
他の作家に比べてメロがリズミカルでないので、リミックス商売には不向きかもしれないが。
詞はまだまともな部類だが、LOVEというそのものズバリな曲名でも節々が曖昧になってるのはどうなんだろう。まあ今更か。
16.Who... ★★★
ついにラスト。の割にはあまり変わり映えしない、ややスローな曲。最初のサビとかほぼ全く同じ詞を2回繰り返してるがいいんだろうか。
と思ったら最後のサビもそんなだった。大事なことなので2回言ったのだろうか。まあ彼女にもやる気がある時とない時の波くらいあるんだろう。
そして曲が終わると何やらボーナストラックが。しかもここに来て男性コーラス付のR&B。土壇場で微妙にアレンジの幅が広がった。
結構いい曲っぽいんだが詞は荒れてる。「声を押し殺したカナリア達は鳴けなくなったわけじゃなくて 鳴かないようにと」で最初のサビが終わり、
次は「ただ鳴かないと決めただけだったのかもしれないと早く気付いて」となり、さらに最後に「いたならもっと」と付け足す。おい…。
もったいぶったあげく都度都度文の意味が全然変わるうえに曖昧。どんどん悪くなってる。最初の状態でよかったのでは。
と思ったら最後のサビもそんなだった。大事なことなので2回言ったのだろうか。まあ彼女にもやる気がある時とない時の波くらいあるんだろう。
そして曲が終わると何やらボーナストラックが。しかもここに来て男性コーラス付のR&B。土壇場で微妙にアレンジの幅が広がった。
結構いい曲っぽいんだが詞は荒れてる。「声を押し殺したカナリア達は鳴けなくなったわけじゃなくて 鳴かないようにと」で最初のサビが終わり、
次は「ただ鳴かないと決めただけだったのかもしれないと早く気付いて」となり、さらに最後に「いたならもっと」と付け足す。おい…。
もったいぶったあげく都度都度文の意味が全然変わるうえに曖昧。どんどん悪くなってる。最初の状態でよかったのでは。
(Disc.2)
裏ジャケによるとこのアルバムにはもう一枚ディスクが入ってるらしいのだが、おやまあ不思議と見つからなかったので省略します。
一説によると全5曲だけど、1曲あたり10分位あるリミックスが2曲もあったりして結局トータル30分以上あるらしいです。
本編と合わせると110分くらいになるのでしょうか。えげつないね。5曲目の「FRIEND II」という曲はきっとB'zっぽいんじゃないかと予想します。
一説によると全5曲だけど、1曲あたり10分位あるリミックスが2曲もあったりして結局トータル30分以上あるらしいです。
本編と合わせると110分くらいになるのでしょうか。えげつないね。5曲目の「FRIEND II」という曲はきっとB'zっぽいんじゃないかと予想します。
総評.★★★
1999年に発売された、浜崎あゆみの2nd。avexといえばこの男、MAX松浦がプロデュースしている。
ディスク1だけで75分もあるのにアレンジがほぼ一辺倒のため集中して聴くのはキツイが、
曲自体の出来は粒揃いで、楽曲的には売れ線歌手の中ではまだ良心的な部類だったのかもと思える。
そして何より浜崎の詞が、当時の世相を振り返る資料として非常に面白い。
あれだけバカ売れしてカリスマ視された彼女の言葉には全く具体性が無く、中身といえるものは一部の詞で見せる普通な一面のみなのだが、
とにかく抽象化するという一点においては戦略が徹底している。
強く断言して同調者を得るタイプでは無いが、言う事が曖昧なので後から「実はこれはこういうことを見越して歌ったんです」とか付け足し放題で、
誰も彼女を完全否定できない。決定的な「否」が足りない。
意味深っぽい感じの詞をひたすら並べ、「若いのに何だか凄そうな詞を書いてる」とティーンに思わせる事で
セールス的な成功を収めた、と見てほぼ間違いなさそう。当時彼女にはまっていた人達も、改めて詞だけを読んだら何のことやら分からないのでは。
例えば社会に出てから、結婚してから、子供が出来てから出くわす困難について、より具体的に書いている人は他にたくさんいる。
逆に現実逃避をもっと派手に描ける人もいる。
それでも浜崎の詞が受けたのは、詞をタイトにせずに解釈に幅を持たせ、押し付けがましさを少なくしたからかも。
例えば「俺はロックンロールに魂を捧げたんだ」と言う人がいたとして、その人が真剣であればあるほど多くの十代には笑われたりキモがられたりするが、
浜崎が「きっと~かもしれない」と歌うと「安易に断定しない、まだ何かを奥に秘めた思慮深さ」を多くの十代は感じるのでは。
実際はブラフだが(ブラフと確定は出来ないのが浜崎システムだが一応)、とにかく一度自分が多数派になってしまえば、
あとはファンが自分の詞を有難がって深読みして解釈を広げてくれるのを待つだけという一人勝ち状態となる。
本当に深い意味を込めた詞にファンが追いつくのを待つ、という従来のモデルを一気に打ち破った、商業的には画期的な存在。売れなくなると悲惨だけど。
何しろ詞が曖昧なので、悪意の解釈にも取られ易い。
例えばM12の場合、自分を振った長…彼氏が新しい彼女と幸せそうにしてるのを見て
「まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね、でも本当はどうだか…」と、みっともない嫉みを全開にしてるようにも取れる。
実力主義ではなく人気商売と割り切った、今だからこそ面白い一枚。
例えば彼女に興味のない人がいたとして、それが昨日までのことだったり今日まで続いてることだったとしても、
いつかこの作品を手に取る時が来るかもしれないと思う日があってもいいんだよね、そう気付いていたなら僕らはもっと違う道を歩めたのかな、
本当の事なんてきっと誰にもわからないけれど。そんな感じ。
ディスク1だけで75分もあるのにアレンジがほぼ一辺倒のため集中して聴くのはキツイが、
曲自体の出来は粒揃いで、楽曲的には売れ線歌手の中ではまだ良心的な部類だったのかもと思える。
そして何より浜崎の詞が、当時の世相を振り返る資料として非常に面白い。
あれだけバカ売れしてカリスマ視された彼女の言葉には全く具体性が無く、中身といえるものは一部の詞で見せる普通な一面のみなのだが、
とにかく抽象化するという一点においては戦略が徹底している。
強く断言して同調者を得るタイプでは無いが、言う事が曖昧なので後から「実はこれはこういうことを見越して歌ったんです」とか付け足し放題で、
誰も彼女を完全否定できない。決定的な「否」が足りない。
意味深っぽい感じの詞をひたすら並べ、「若いのに何だか凄そうな詞を書いてる」とティーンに思わせる事で
セールス的な成功を収めた、と見てほぼ間違いなさそう。当時彼女にはまっていた人達も、改めて詞だけを読んだら何のことやら分からないのでは。
例えば社会に出てから、結婚してから、子供が出来てから出くわす困難について、より具体的に書いている人は他にたくさんいる。
逆に現実逃避をもっと派手に描ける人もいる。
それでも浜崎の詞が受けたのは、詞をタイトにせずに解釈に幅を持たせ、押し付けがましさを少なくしたからかも。
例えば「俺はロックンロールに魂を捧げたんだ」と言う人がいたとして、その人が真剣であればあるほど多くの十代には笑われたりキモがられたりするが、
浜崎が「きっと~かもしれない」と歌うと「安易に断定しない、まだ何かを奥に秘めた思慮深さ」を多くの十代は感じるのでは。
実際はブラフだが(ブラフと確定は出来ないのが浜崎システムだが一応)、とにかく一度自分が多数派になってしまえば、
あとはファンが自分の詞を有難がって深読みして解釈を広げてくれるのを待つだけという一人勝ち状態となる。
本当に深い意味を込めた詞にファンが追いつくのを待つ、という従来のモデルを一気に打ち破った、商業的には画期的な存在。売れなくなると悲惨だけど。
何しろ詞が曖昧なので、悪意の解釈にも取られ易い。
例えばM12の場合、自分を振った長…彼氏が新しい彼女と幸せそうにしてるのを見て
「まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね、でも本当はどうだか…」と、みっともない嫉みを全開にしてるようにも取れる。
実力主義ではなく人気商売と割り切った、今だからこそ面白い一枚。
例えば彼女に興味のない人がいたとして、それが昨日までのことだったり今日まで続いてることだったとしても、
いつかこの作品を手に取る時が来るかもしれないと思う日があってもいいんだよね、そう気付いていたなら僕らはもっと違う道を歩めたのかな、
本当の事なんてきっと誰にもわからないけれど。そんな感じ。
(★5個が満点。)