アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ばーびー・ぼーいず。

Reviewer:19th. 118-121, 129 名無しのエリー2008.08.15.

1.midnight peepin' ★★★☆(単体なら★★★)
シャリシャリしたギターが印象に残るミディアムナンバー。歌詞は妄想系で結構きわどいが、流れるようなメロディに乗っかると案外さらりと聞ける。
下品にならないここらへんの匙加減が絶妙。
この曲から、3曲目のチャンス到来までの流れが個人的にツボでした
2.負けるもんか ★★★★★
仕掛ける女×抵抗する男の息詰まる攻防戦が、三分程度の曲の中に展開される初期の代表曲。この緊張感のある駆け引きはバービーならでは。
1からほとんど間髪入れずに印象的なサックスのイントロにつながる曲順が◎
KONTA氏が歌う男性の心境の変化にもご注目
3.チャンス到来 ★★★★
ポリスの見つめていたいを彷彿とさせるしっとりしたバラード。
一線を越えるか越えないかというシチュエーションを描いた歌詞が非常に艶っぽい。
こういった相思相愛な間柄でも、好きとか愛してるという言葉が全く出てこないのが面白いなあ
4.マイティーウーマン ★★★
イントロのサックスとギターの絡みが非常にかっこいい、ライブ映えしそうなアゲアゲ曲。ブリブリいわせるベースもあって、かなりパワフル。
サックスが入ることで、ベーシックなバンドサウンドも表情が変わるね
5.でも!?しょうがない(Riverside Mix) ★★★★
イントロでおっ!と思わせられる楽曲がバービーには多いけれど、これもそんな一曲。
メロディ詰め込んでるけど、決して散漫な印象にはならないのが、いまみちマジック。「バカバカバカ」で始まる歌詞もインパクト大。
通称指セッ○スで当時放送禁止になってしまったPVも強烈なので、興味があればこちらも是非
6.悪徳なんか怖くない ★★★☆
こんなタイトルのSF小説があったっけ。
この曲の肝は、ドスのきいた杏子姐さんの「なんて嘘つきなの」に尽きると思う。これがあるからKONTA氏パートが生きてくる
7.ドンマイ・ドンマイ ★★★
タイトルからして珍しく直球の励ましソング。メロディも軽やか。
とはいいつつも「もしだめなら俺がいるぜ」と、隠しきれない下心が出てしまうのがらしくてよろしい
8.ラスト・キッス ★★☆
vo&saxのKONTA氏作詞作曲ナンバー。
哀愁漂うこの感じも嫌いではないのだけれど、周りの濃い楽曲に囲まれるとちょっと存在感が…
「涙で綴るパパへの手紙」みたいな振り切った曲は好きなんだがなあ
9.タイムリミット ★★★
おうちのこと忘れてよ、と杏子姐さんが妖しく迫るソロ曲は、なんとも物憂げな雰囲気。
艶かしいサックスといい、滲み出るエロス、うーん大人の世界
10.ダメージ ★★★★☆
「いつだってそうやって 意地張ってるから 誰だってこうやって 過ぎ去ってくだけ」
控えめに、囁くように歌う杏子姐さん。ダメージで彼女が歌う部分は短いけれど、やっぱりこれがあるからKONTA氏パートの魅力が倍増するんだ。
「イメージ壊されたくない ダメージ受け止めたくない」のフレーズに泣きのメロディ。
アルバムのラストを締めるに相応しい必殺バラード
総評.★★★★
男と女の間の様々な情景を男女のツインボーカルが演じていく。
一歩間違えると色物になってしまう所だが、絶妙のバランス感覚で独自のロックを展開することに成功していると思う。
85年リリースだけど、シンセが使われていないので、それほどは時代感じなかったかな。
一枚通して聞いた時の流れのよさは、バービーのアルバムの中でも一番なのでは?
個々のキャラも立っていて、1+1が3にも4にもなるバンドマジックを見せてくれる良作
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:18th. 169-172 名無しのエリー2008.06.15.

1.はちあわせのメッカ ★★★☆
イントロのタイトなドラム、次いで入るベース、ギターに頭から期待が高まる1曲目。
Gのいまいち氏曰くの「変拍子×変態コード進行の変態合戦」がクセになる。
ストーリーがある、というより言葉の並びや語感重視の歌詞がより緊張感を演出してます。
バービーボーイズ名義の作曲に杏子姐さん作詞という珍しいパターン。
2.泣いたままでlisten to me(Original Mix) ★★★★☆
男女の別れのその瞬間が台詞仕立てで描かれる、痴話喧嘩ロックバンドバービーボーイズらしい曲。
でも感じるのは湿っぽさよりも疾走感。登場人物に入り込むのではなく、突き放した感じが非常にクール。
こういったかけあいがはまるのは男女のツインボーカルだからこそなのかも。
「せめて今夜 かまってほしいよ どのみち 終わりになるなら」の部分は哀しいけれどぐっとくる。
3.Dear わがままエイリアン ★★☆
1・2とテンション高い曲が続いたので、ここで小休止。浮気症の男がご機嫌伺いをするも、彼女には見抜かれてますよという曲。
個人的にはこの中ではちょっと地味な印象。
4.ごめんなさい ★★★☆
一度聞いたら「ふたーつみっつ~」と一緒に口ずさみそうな、疾走感のあるキャッチーなメロディが気持ちいい。
思い通りにいかなくてじたばたした感じが、こちらにも伝わってくる。
5.女ぎつね on the Run(Original "Big Boul" Version) ★★★★
女の狐というタイトルでこちらが予想してたイメージとは違い、メロディーもアレンジも風通しのよい爽やかな1曲。
サビへの展開が独特。当時清涼飲料水のCM曲だったそうで、爽やかさも納得のシングル。
ボーカルやサックスを立てつつ、さりげなく自己主張するギターが素敵。
6.わぁい わぁい わい ★★★
喋り声や食器の音から始まるこの曲は、合コン?でおいしい思いのできなかった男子のぼやきソング。
少々コミカルな雰囲気なので、箸休めにぴったり。
7.涙で綴るパパへの手紙 ★★★
Vo&SaxのKONTA氏作詞作曲。
イントロのサックスからどこか不穏な空気が漂うな、と思ったら… ナレーション怖すぎ。オチは是非聞いて確認してみて下さい。
好き嫌い分かれそうだけど自分は結構面白かったかな。これが初期からの定番だったというのも凄っ。
8.―夜の街― ★★★☆
浮気を思わせるような関係の歌詞がスリリング。細かく動き回るベースが余計に不安を煽ってる感じ。
先の見えない恋愛だけれど、突き進むしかない哀しさが、疾走感のあるメロディでより増幅されている。
太陽の下よりもやはり夜のイメージですね、バービーは。
9.noisy ★★☆
PSY・Sに提供したsilent songを歌詞変えてセルフカバー。
歌う人とアレンジでイメージ激変。聞き比べるのも面白いかもしれません。
イントロから炸裂するギターはさすがのかっこよさだけれど、姐さんソロならSTOP!のが好みだったり。
10.くちにチャック ★★★☆
修羅場な歌詞が割と多い彼らの中でも珍しく、付き合う一歩手前の男女を描いた微笑ましい曲。
たまにこんなのがあるとホッとするw。頻繁に出てくるベースのパターンが、二人のぎこちなさを強調していて◎
こんなタイトルをつけちゃういまみち氏のセンスは独特。
11.ナイーヴ ★★★★★
2ndのラストがダメージ、3rdのラストがラサーラ、そして本作のラストがナイーヴ。
似た語感を持ったタイトルを最後に配置しているのは、意図的なんだろうな。
バラードだが、疾走感と切なさを持ち合わせていて、このアルバムを象徴する1曲。
男女の駆け引きのイメージが強いバービーだけれど、まっすぐな想いを歌うこの曲もとてもいい。
総評.★★★★☆
80年代を代表するバンドの一つであるバービーボーイズの4thアルバム。
椎名林檎もファンで、東京事変のライブでC'm'on Let's go!をカバーしているとか。
20年前の作品だから、時代を感じる面があるけれど、やってる事は(男女ツインボーカル、痴話喧嘩な歌詞etc)今でも新鮮だしかっこいい。
似たようなバンドが解散後まだ出てきてないのも、彼らのこの個性故なのだろうな。
アルバム全体は疾走感と切なさが同居していて、バービーといえばListen!を挙げる人が多いのも納得。
√5以降はちょっと雰囲気が変わるので、オリアル聞くなら本作辺りからがよいかも。
「懐古」で済ませてしまうには面白すぎるバンドなので、リアルタイムを知らない方にも聞いてみて欲しい一枚。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)