アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : べーす・ぼーる・べあー。

Reviewer:16th. 597 前スレ802008.02.13.

1.GIRL FRIEND ★★★★★
衝撃のメジャーデビュー曲。この曲のPVをスカパーの番組で見た時の衝撃ったらありゃしない。
「君の齧った檸檬くれよ/深海のような口づけを 新世界は渦巻いて/Oh,My Girlfriend」こんな歌詞叫ばれたらたまったもんじゃないです。
春の陽射しを思わせる美しいメロディが印象的な作品。とにかく聞いてほしい。
2.BLACK SEA ★★★
この作品の中では一番好きじゃない。曲は悪くないんだけど。
歌詞には珍しく「腐敗した人魚」というホラーなフレーズが。そんなもん見たくない。
3.CITY DANCE ★★★★★
BaseBallBearの曲でこれが一番好きです。不思議な歌詞、独特のゆとりを持ったメロディ、聞いていて心地よいリズム。
しかしあんまり知名度はないような気がする(このアルバムのレコ発ツアーのセットリスト見てもどこでもやってなかった…)。
まさに隠れた名曲。春に聞きたい。
4.4D界隈 ★★★★
この曲も星5つにしたかったけどそれだと星つけすぎなので。
爽快で切ないロックナンバー。歌詞の世界観が凄い。
イントロから受ける印象からサビは全く違ったものになっていると思う。
総評.★★★★★
間違いなく現時点でBassBallBearの最高傑作。
まだ越えることはできてないけど、まだまだ先が長いバンドだと思うので、期待している。
ちなみにアートワーク上初回盤の購入をお勧めします。
(★5個が満点。)

Reviewer:22nd. 412-417 名無しのエリー2009.11.18.

1.Stairway Generation ★★★
シングル曲。とあるアニメのオープニング曲。
前作「十七歳」の幾つかの曲で示されていた「繋がりたい」という願望が前面に押し出された詞。
その「繋がりたい」という願望は恐らくこの作品の核を成すものでもあると思うので、この位置は多分必然。
曲はシングル曲の中では一番ロックというか、荒々しい(質がではなく、曲の持つ雰囲気が、という意味で)。
2.SOSOS ★★☆
アジカンの「リライト」にイントロとかが激似。もしかして意図的に似せてる?それはないか…。
とりあえず彼らには合わない曲調だと思う。歌詞はタイトルの通り。
ところで「積乱雲の向こうに城は浮いてない」っていうのは…ラピュタ、ではなくあの曲のことでしょう。
この文章じゃ分からない人も、歌詞カードを見ていただければ分かって頂けるかと…
3.changes(Album ver.) ★★★★
シングル曲。とあるアニメのオープニング曲だった。
「変化」について前向きに、かつ高らかに歌われたこの曲はこのアルバムに収録されるにあたって音に改良が施されている。
サビでドラムが強調される形となったのが一番分かりやすい改良点かな。シングル盤よりもマイルドな質感。(結構賛否分かれてるみたいね、これ)
そしてもう一つ重要な追加点。本編終了後、インタールードが挟み込まれている。雑踏の中で弾き語られる「神々 LOOKS YOU」。
しかしその歌詞は…。このインタールードはこの曲と「神々~」に小出が抱いていたとある感情を解消させるために挟み込まれたものだという。
…その感情については第三者が語っても無意味だと思うので、公式サイトのブログの過去記事を参照してください。
4.神々LOOKS YOU ★★★☆
というわけでシングル曲。とある映画の主題歌だった。
うららかでポップ。サビのコーラスの伸びが気持ちいい。歌詞は良い意味でのダサさと文学性の入り混じった独自の感性が満載。
あとタイトルは間違ってないんだよ。文法的には間違ってても本人が意図してやってることらしいんだよ。
余談ですが、シングル盤のジャケットが「小出こっち見んな」でしたがアルバムの歌詞カードのアートワークも「小出こっち見んな」です。
5.LOVE LETTER FROM HEART BEAT ★★★★★
いきなりイントロからとんでもないものがw(でも多くは語れないが実はこれ後半で化ける)
で、曲はというとポップな中にも切なさ漂うメロディはこのアルバム中でも特筆モノの出来。
そして歌詞。不可抗力によって互いの重いとは裏腹に断ち切られてしまう恋と、
それでも「あなたにこの気持ちを伝えたい」という想いが生み出す悲しみを描いたものでかなり悲しい。
(歌詞の特性上、実際の題材は違うものの、歌詞の所々は二次元のキャラに恋をする人にもグッと来るものがあるはず)
この悲しい詞がよりメロディの切なさを倍増させる。詞と曲の理想的な関係が築かれた素晴らしい曲。
6.ホワイトワイライト ★★★★
元はアマチュア時代に書かれた曲。なのでどことなく「HIGH COLOR TIMES」のころを思い出させる感触。
曲、詞ともに希望に満ち溢れている。あまりにも抽象的な表現だけれどそう形容するしかない。
歌詞カードでは(恐らく)オリジナルバージョンの歌詞とこのバージョンの歌詞を見比べることが出来る構造になっている。
バンドの成長を実感できる仕掛けであり、また曲が希望に満ち溢れたものであることも重なり何とも感慨深い気持ちになる。
7.BREEEEZE GIRL ★★★
シングル曲。とある制汗スプレーのCMソングだったがCMではよく聞こえなかった。
いかにもBaseBallBearな爽快なポップ・チューンなのだが、過去の「Electric Summer」や「ドラマチック」等、同系列のナンバーを思い出させてしまう要素が多分にある。
この路線はもう食傷気味かな…でもメロディの質と流れの自然さを買ってこの評価。
8.LOVE MATHEMATICS ★★
シングル曲。多分シングル曲で唯一のタイアップ無し。
悪い曲じゃないけれど正直シングルで出たときから超影薄い。曲の主人公のダメっぷりは好きだが。
9.SIMAITAI ★★★☆
最初にアルバムの曲目が発表された際に、「しまいたいって、何を…」と一番疑問に思ったタイトル。
疾走感のあるロキノン系っぽいナンバー。と書くと何か質の悪い曲を想像されそうで怖いけれどメロディの質は相変わらず良い。
歌詞はとにかく言葉遊びに徹していて、読んでいて面白い。あと「しまい太陽」の解説がわざわざ載っているのには噴いたw
10.海になりたいpart.2 ★★★★★
「海になりたい」というのは「HIGH COLOR TIMES」に収録されていた曲…だが、この曲は全くの別曲。
そして「海になりたい」の意味も両者の間では全く違っている。更にこの二つの曲の歌詞は、全く相反するものになっている。
前者では「海になりたい」とは否定的な歌詞の中で繰り出される、どこか逃避願望的な言葉だった。
しかし、この曲の「海になりたい」という言葉は、失意と悲しみの底にある対象を救いたいがために発せられる言葉だ。
疾走感のあるロック的なメロを経て優しい旋律が奏でられるサビへと向かい、そしてアウトロではこう歌われる。
「愛は与えるものじゃなく包み込むものだと/あなたが笑ったときに僕は気づいたんだよ」
…「ホワイトワイライト」に続き、バンドの成長を強烈に感じる名曲。そしてここから怒涛の展開。
11.レモンスカッシュ感覚 ★★★★☆
もうタイトルがダサいw…が、BaseBallBearだとダサく感じない!ふしぎ!むしろ抱いて!
BaseBallBearというバンドが持つ個性をこれ以上無いほど発揮した素晴らしいナンバー。
これが嫌いなら逆にBaseBallBearというバンド自体が受け入れられないだろう。そのぐらい彼らの個性が凝縮されている。
しかし、だからこその既視感があるのが少し残念。なので0.5点だけ引いた。本当は満点付けようか凄く迷ったんだけれど…。
歌詞も勿論小出祐介の個性が爆発というか最早小出以外には書けないような歌詞。もう、なんというか壮絶。一部分抜粋することすらままならない。
そういえば「セックス」っていう直接的な語が出てきたのはこれが始めてかな。歌詞の中では否定されてるが。
曲の終了後、またインタールードが挟み込まれる。爪弾かれるギターの音を背景に、誰かが走っている。どこに向かって走ってるのかは分からない。
とにかく走り続ける。そして扉の閉まる音がして…
12.ラブ&ポップ ★★★★★
…この曲が始まるわけです。電気グルーヴで言えば「虹」、くるりで言えば「東京」。
つまりは現時点でこのバンドが作れる最高の曲ではないだろうか。いや、そう思ってるのは案外自分だけなのかもしれないけれど。
それを抜きにしても相当良い曲。というか名曲。この曲は他のバンドには作れない曲だと思う。それでいて新境地でもあると思う。
そして歌詞の中ではこのアルバムで曲が過ぎ行く中でずっと探られていた問いの答えが出ている。それは是非とも曲とともに耳にして欲しい。
名曲だともの凄く推した割にはレビューが短いですが、正直「とてつもなく良い曲」について多くを語るだけの語彙力が無いです…、
12.5.明日は明日の雨が降る ★★★★
前曲からトラック分けされずに数分の空白の後収録されている。
性格に分類すればシークレット・トラックになるのかもしれないが、アルバムでの表記がこうなので12.5曲目。
透明感と哀愁のあるメロディに乗せてなんかものすごく暗い内容の詞が歌われている。答えは出ても暗い思いは消えないってことですか…。
アルバムを完成させるにはこの曲が必要不可欠であるのはわかる、わかるけど…最後の最後でどうしてもやりきれない気持ちになってしまう。
総評.★★★★★
(現時点での)BaseBallBearの最高傑作だし、今年度ベストのトップ3には確実に入る。
これ聴くまでずっとBaseBallBearの最高傑作は「GIRL FIREND」だと思ってたけれどそれが簡単に覆った。
曲の完成度は勿論のこと、アルバム全体の纏まりが凄まじく、まるでコンセプト・アルバム。
というかもしかしたら当人にとってはコンセプト・アルバムなのか?ブログの文章とか読む限り、多分そうなんだろう。
こういう傑作が出るとちょっと次作がどうなるのかも心配だけれど、とりあえずこのバンドはずっと追い駆けていきたいと思える一枚。
途中レビューが音楽雑誌のレビューみたいになりかけて焦ったが、それだけ人を酔わせ、感動させる力がこのアルバムにはあるんじゃないでしょうか。
このアルバムは絶対にCDで入手して欲しい。勿論通しで聴く以外はiPodに入れるなり携帯に入れるなりして聴くのはいいけれど。
一回は歌詞カードを手にとってCDプレイヤーで通しで聴いて欲しい。ついでに言えばこの作品はアートワークも含めて一つのアルバムだと思う。
更にDL版だと12.5曲目が収録されてないという不完全な仕様になっているので絶対にCDで入手して欲しい(大事なことなので2回言いました)。
あと、このアルバムは関連シングルのカップリング曲の出来もアルバム曲並に良いので興味があったら是非。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:24th. 158-159 名無しのエリー2010.10.18.

1.十字架YOU and I ★★★
ファンキーなディスコナンバー。特徴的にもほどがある歌い方は岡村ちゃん意識?
まあ、変な言い方だけどボーカル以外は普通の曲。
2.BAND GIRL’S SPIRAL DAYS ★★★★☆
BaseBallBearの真骨頂とも言える青春失敗系の曲。メロディがかなり良い。
やけに生々しい歌詞は鬱でリアルなけいおん、といった趣。
けいおんを意識したかどうかは全くわからないが、「世界の終わりには紅茶飲めないから」というそれっぽいフレーズは出てくる。
ミッシェルネタの可能性も有る、というか普通に考えたらそっちの方が可能性高いが…小出ならやらかしそうだからなあ。
曲のテーマに合わせたアウトロが凝っている。
3.Shine On You Cypress Girl ★★☆
爽やか系のギターポップ。物凄い既視感。でもどこで聴いたのかわからずすごいもどかしい。
別に悪い曲ではないが、存在感がなんか薄い。
4.beautiful wall(DUB) ★★★★
最初に曲名を見たときはBaseBallBearがダブかよ!?とかなり驚いたが…
意外に結構良い。ドラムのずっしりとした響きが気持ち良く、シンプルな構成がメロディを際立たせている。ダブアレンジは正解。
歌詞は恋愛と依存について、だろうか…「でも壁にドアなんていらない」というフレーズがとにかく禍々しい。
タイトルに(DUB)を付けてるってことはノーマルバージョンがこれからリリースされんのかな?それはやんなくてもいい気が…。
5.kamiawanai ★★★★★
周囲とかみ合わないことをひたすら嘆く曲。だが歌詞の表現力によってただならぬ圧迫感を感じる。
人付き合いの上で、自分を薄めるという行為、それを許せなかったがために、精神的な泥沼に…という状況の表現がリアルすぎる。
この歌詞が響かない人もこの世の中にはいるんだろうな…その歌詞を煽り立てるかのような曲展開も素晴らしい。
6.kimino-me ★★★☆
小出の友人であるサカナクション山口とのコラボ曲。
前半はアコースティックでメロディアスな曲だが中盤で曲調が一転、サカナクション風のダンサブルなナンバーに。
良い曲なのだけれど、サカナクション風の味付けがちょっときつすぎるのが気になる。
7.檸檬タージュ ★★☆
まんまナンバーガールじゃないっすか。歌詞を読む限り、意図的なんだろうけれど…
8.Project Blue ★★
壮大っぽい曲。これを聴いているとスーパーカーの「Trip Sky」を思い出すんだよなー…
ちょっと「これ、アレっぽいな…」という曲が2曲続くのはキツい。
総評.★★★☆
3.5枚目の片割れ。こちらは暗めのテーマの曲が集まっている。
6曲目までの流れがけっこう良いので、ちょっと後半2曲の微妙さが際立ってしまう。
また、全体的に薄味な感じが感じがする。良く言えば軽い。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。全体総評は下記『DETECTIVE BOYS』24th.160-162のレビューを参照。)

Reviewer:24th. 160-162 名無しのエリー2010.10.18.

1.クチビル・ディテクティヴ ★★★★★
初っ端から名曲!
曲調的には最近の女性R&B歌手の曲にもありそうな感じなのだが、
アコースティックギター中心のアレンジと妄想全開の歌詞のセンスでありがちな曲になることを一歩手前で回避している。
チャットモンチーの晃子さんの色っぽいボーカルも最高。ぶっちゃけえっちゃんよりも(ry
賛否両論ある呂布のラップも、この曲なら個人的にはアリ。
2.Transfer Girl ★★★★
小出本人も「BaseBallBearらしい曲」だと語っていたらしい、一般的なイメージ通りのBaseBallBearの曲。
歌詞も「月夜のプール」「女子高生」「転校」と小出らしさ全開の内容。それ故にちょっと食傷気味に思う人もいるかもしれない。
でも実験的な曲が目立つこの2枚の中ではなかなか貴重な存在。
3.BOYFRIEN℃ ★★★
勢いだけで乗り切るロックナンバー。湯浅が叫ぶ。
4.LOVESICK ★★★☆
まさかの関根史織メインボーカル。曲自体はレゲエ風で、なかなかいい曲。
関根は歌は確実に上手くなっているのだが、それ故に不自然さを感じてしまう。別に悪くないんだけどね…
5.WHITE ROOM ★★
アコースティック曲。印象薄し。
6.星がほしい ★★★★★
今回出された二枚の中で一番完成度が高いと思った。
疾走感のあるリズム、流麗なメロディ、メッセージ性がありつつ押し付けがましくない作詞。
4分を切る演奏時間も素晴らしい、理想的なポップチューン。ギターの音色が特に良い。
7.歌ってるんだBaby.(1+1=new1 ver.) ★☆
iLLとのコラボ曲のリニューアルバージョン。
完璧にバンドサウンドだった原曲とは大きく異なり、
打ち込みっぽい(実際には打ち込みではない)ドラムやギターに掛けられたエフェクトが印象的で、全体的にエレクトロ風味。
このアレンジは悪くは無い。むしろ良い。
んだけど、呂布のラップが…もんのすごく邪魔。むちゃくちゃ邪魔。マジでいらない。使いどころを大胆に間違えた感じ。
しかもそのせいで長くなったのか、7分もある…閉口。
8.東京 ★★★★
ラストナンバーは、シンプルな曲。メロディ自体は明るいが、何とも言えない哀愁が漂っている。
歌詞は東京という街で起こる別れと喪失感を描いたもので、小出の新境地ではないだろうか。
相変わらず耳を引くフレーズを考え付くのがうまいなあと思う。歌いだしなんか特に凄い。物悲しい幕引きが印象的。
総評.★★★★
3.5枚目の片割れ。こちらは恋愛や人を想う気持ちがテーマになった曲が集められている。
こっちは色々と濃すぎ。普通に聴くだけでも結構おなかいっぱいになるので、「CYPRESS GIRLS」と続けて聴くとかなり疲れると想う。
この一枚は呂布のラップをどこまで受け入れられるか、というのに全てがかかっている。それで大分評価が違ってくる筈。
全体総評.★★★
BaseBallBearの「3.5」枚目という触れ込みで同時発売された、ミニアルバム2枚。
2枚は対になるように作られており、曲の副題やジャケット、歌詞カードなどのアートワークもリンクしている。
もともとは2枚組のアルバムを作ろうとしたのだが商品単価の問題で頓挫、その代替案として出されたものだったらしい。
小出はこの事について「それぞれを単独の作品として作らなければいけないというハードルが生まれ、かえって好都合だった」と触れている。
しかし、実際2枚合わせた総内容は全十六曲、演奏時間としては78分59秒にも及び、通して聴く場合聴き手にはかなりの負担がかかる。
更に違うケースからCDを入れ替える、という手間を経るとその負担が倍に感じられるw
また、2枚それぞれに出来の微妙な曲があり、本スレでも何度か言われているようにどうにかして1枚に纏めてしまった方が良かったかもしれない。
しかしそれで4thとして出すには正直内容が実験的過ぎて…やはりこの形がベストなのだろうか。
内容としてはまあまあだが発売形態のせいでイマイチ人に勧めづらい作品。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)