アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : びりー・ばんばん。

Reviewer:9th. 649-651 名無しのエリー2005.04.09.

1.夢を紡ぐ季節 ~時は今,君の中~ ★★☆
いいちこCMソング第1弾。オリジナルは1988年の弟・菅原進のソロ曲だが、今回はビリーバンバンの楽曲として新録している。
CMで流れる歌いだしは情緒的で良いが、サビがいまいち。大味な歌い方もそれに輪をかけている。
2.遅すぎた季節 ★★★★
いいちこCMソング第3弾。オリジナルは1995年にキングから発売されていて、今回のアルバムのために新録。
CMで流れたバージョンとボーカルのニュアンスが違うので、気になる人は気になるかも。曲そのものはシンプルで、爽やかなアコースティックポップス。
3.砂漠の薔薇 ~Rose De Sable~ ★★★☆
いいちこCMソング第4弾。オリジナルは2000年にコロムビアから発売されていて、今回のアルバムのために新録。間奏にフランス語の語りが追加された。
曲は壮大なムード歌謡といった趣で、しみじみ聞き入ってしまうが、語りですべてが台無しに。
4.今は、このまま ★★★
いいちこCMソング第5弾。2003年からのオンエアバージョンをそのまま収録している。
1と同様、CMで流れる歌いだしは良いのだが、それ以降がパッとしない。
曲が進むにつれて音域が低くなり盛り下がるので、カラオケで歌うのも大変そう。
5.砂漠の薔薇(Susumuバージョン) ★★☆
3の歌詞同じ・曲違うバージョン。こちらは菅原進が作曲している(オリジナルは佐橋佳幸)。
ちょっと感情に溺れている感じがしないでもない。この曲もサビが冗長でいまいちかも。
6.めぐり逢い ★★★★
語りかけるように歌われる魅力的なバラード。いいちこCMソングの候補だったとか。これといった派手さはないが、逆に淡々としたところが涙を誘う。
7.さよならをするために ★★☆
オリジナルは1972年でドラマ主題歌となり大ヒット。
1993年にいいちこCMソング第2弾としてリアレンジされ、今回はそれを基にアコースティック色を強めたものを収録している。
1993年版は歌詞やメロディーの感情的過ぎるところを中和するクールなアレンジが良かったのだが、
今回は妙に人間味のある力強いアレンジになってしまい、正直改悪と思えてしまう。
8.琥珀色の日々 ★★★
同じお酒でも、こちらはサントリー「トリス」のCMソング。1981年に菅原進ソロとしてスマッシュヒットしたものをビリーバンバン名義で新録している。
ダディダディダディダ~♪とか擬音のインパクトが強く、一歩間違うとコミックソングに思えるが渋さを漂わせるギターの音色でカバーしている。
9.AGAIN ~ラブソングをもう一度~ ★★★
いいちことは無関係な新曲1。再会をテーマに歌い上げたスケールの大きいバラード。最初はオッと思うのだが、最後のサビのリフレインがくどい。
10.エアメール ★★★
いいちことは無関係な新曲2。南国ムード漂うレゲエ調の楽曲。肩肘の凝らない小品。
息抜きにちょうど良いが、前の曲で本編が終わった感がするため、いかにもおまけの曲に聴こえてしまう。曲順はもっと先の方が良かったかも。
11.かげふみ ★★
いいちことは無関係な新曲3。ドラマティックな出だしで引き付けておきながら5と同じく冗長なサビで失速してしまう。
12.白いブランコ ★★
1969年に発表された彼らのデビュー曲。ライブ用のアレンジで新録している。
オリジナルの静かで爽やかな雰囲気と比べると、元気が良すぎて、ライブで聴くならともかく、このCDのしかも最後に聴くには違和感がある。
総評.★★☆
いいちこのCMソングを初めて1枚にまとめた35周年記念アルバム。けれども4以外は新録なので、CMで聴いた印象とはかなり異なるのが残念
(レコード会社が違うので仕方ないのだが。リリースはユニバーサル)。
また本来いいちこのCMは映像も音楽もクールで静謐なイメージなのだが、今回の新録でヒューマニズム溢れる作りになってしまったことも残念。
付属のDVDは近年CS放送で流れた60秒バージョンを3パターン収録。BGMはすべて「今は、このまま」を使用している。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)