アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ぶらっどさーすてぃ・ぶっちゃーず。

Reviewer:15th. 474-475 名無しのエリー2007.08.23.

1.二月/february「親愛なるアレックスさんへ」 ★★★☆
イントロから、いい具合に歪んだギターと生々しいベースの音が響く。
どこか寂しげなメロディだけどなんだか元気が湧いてくる。途中に入るハーモニカも○
2.三月/march「青空」 ★★★★
曲名通りのスカッとしたギターがメインの曲。特に「ブルーに染まる僕」の歌詞の前に入るギターが素晴らしくかっこいい。
最後のほうでドアを勢いよく開いて外に飛び出すような音が入る。いきなり入ってくるので初めて聴いたときは正直ビビったw
3.四月/april「大人になんか解ってたまるものか!」 ★★★
じゃじゃじゃっ、じゃじゃ、じゃじゃじゃっというカッティングが印象に残る。
けどアウトロがちょっと長すぎるかな。全体的に地味な曲
4.五月/may「インスト」 ★
ハーモニカが印象的なインスト。
5.六月/june「雨、あめ、アメ」 ★★★
清涼感と虚無感が入り混じったようなイントロで始まるが、歌はやる気のない歌い方で少々萎える。
しかし3:40あたりから曲調が変わり出し、大雨のようなギターの音が降り注いでくる。歌い方も急に元気が出てくる。
6.七月/july「心」 ★★★★★
このアルバム中最も長いが(9分ある)、このアルバムの核でもある曲。
イントロからギター・ベース・ドラムが程よく絡み合い、転調を経て6分以降は爆音のギターとともに全てを飲み込んでしまう。
そのギターも爆音でありながら、どこか寂しげな音である。号泣必死。
ブッチャーズを語る上では外せない名曲である。
7.AUGUST/八月 ★★★
またも爆音ギターが印象的ないかにも夏っぽい曲。アウトロがくどいのが難点。
8.九月/september「ぼく」 ★
スローテンポでちょっと退屈な曲。歌詞もいまいち聞き取りづらい・・・
このアルバム中、唯一の捨て曲かな。
9.十月/october「黄昏」 ★★★★
暴力的で迫力のあるイントロから始まり、そのままのテンションで疾走していく。
歌詞がメロディに乗り切れていない気もするが、それすら味がある。
10.十一月/november「インスト」 ★★
4曲目とは対照的にこっちはギターが耳に残る。普通にかっこいい。インストなのがもったいないくらい
11.十二月/december「トウキョウ」 ★★★★
2分半と短いが、疾走間が心地よい。9曲目とは違う印象を受ける。
雪国の地方から都会に引っ越してきた人は歌詞に勇気づけられる。自分がそうなので。
「こぶしだけは ウソはつけぬ」
総評.★★★★☆
Vo&Gtの吉村氏が「死んでもいい」という想いの中作られた傑作。暴力的ではあるがどこか切ないギターが聴く者の心に響いてくる。
死ぬまでに一度は聴いておきたい。ていうかロック好きと豪語する奴は絶対聴け。(初レビューなのにえらそうでサーセン)
ちなみにこのアルバムには二月から十二月までしか入ってないが「Cinderella V.A」に一月が収録されている。
是非その曲も聴いて欲しい。廃盤なので見つけるのは困難を極めることになるだろうけど・・・
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:17th. 256-258 名無しのエリー2008.03.20.

1.ファウスト(album version) ★★★★★
冒頭から荒々しく出鱈目なギタートーンからイントロに突入するのは鳥肌が立つぐらいカッコイイ。
変則和音とポップなメロディ、叩きつけるようなリズムが疾走してゆくラストは崩壊の美学。
「努力も息も絶え/残された勘だけで放つ」という歌詞そのままに、ワンアンドオンリーな楽曲。
2.ソレダケ ★★★★
訥々とした歌声に絡むようなベースが素晴らしい。そして轟音がすべてを切り裂いて「タダソレダケ」の境地へ。
ブッチャーズたらしめる名曲。
3.うかつにも素直になれないさ ★★★☆
無戒氏などはこういうリアルな鋼の振動にインスパイアされまくったと思う。
ダイナソーJrの幻影を喰らい、「浮かれたり溺れたり」しながらさらけ出されたその姿はこんなにも心を打つ。
4.灰色の雲 ★★★☆
歪みまくって不穏な音像はまさに“灰色”。
進む、ということの困難さを重低音の中で表し、それでも「戻ることを止め」て進む僕と君。
そして「遠く消える」。
5.未完成 ★★★
「何度も逃げ出した/悪戦苦闘/未完成」と歌う遠くでストリングスのような音が鳴っているのが切ない。
レイドバックの中で殺伐としたアルペジオとプリミティヴな声が無造作に舞う。
6.プールサイド ★★★★★
“馬鹿な約束をしたもんだ…”という語りから始まるブッチャーズ史上屈指の美しいさを誇る大名曲。
すべての思惑は乱反射するだろう。
“青春”という残酷で美しい季節をここまで叙情詩的に表現した曲はそうは無いと思う。
7.僕 ★★★
冗長に続く僕の存在理由と行方。
8.「△」 サンカク(album version) ★★★☆
「泣き出した空は晴れ/転がる時空を超え」怒濤の展開を見せ続ける轟音の13分間。
すべてが残響の向こうに消え去った果てに残る無音の中、何の意味を見いだすだろうか。
それは「僕の中」にしかない。
総評.★★★★★
ブッチャーズが屈指の名作『kocorono』の次に発表した5thアルバム。
全編に渡りアドリブとしか思えないフレージングと先の読めない展開のオンパレード。
その鬼気迫る緊張感と巧みなエンジニアリングが物凄いマッチして、『kocorono』をも凌駕するかの如き傑作を生み出した。
他の追従を許さない存在感。
個人的にはブッチャーズに興味がある方は、『kocorono』よりもまず『未完成』から聴かれることを是非もなく薦めたい。
ジャケットのジミー大西画伯の絵画も素晴らしいです。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:3rd. 415 名無しのエリー2002.10.14.

1.襟がゆれてる。 ★★★★☆ 1曲目にふさわしい輝かしいサウンド。
2.ファウスト ★★★★★ 名曲。不協和音のイントロからラストのノイズまで最大音量で聴くべし。
3.6月と列車 ★★★★☆ スローな曲。泣きそうな歌声を聴いてると泣きそうになる。
4.ハシル ★★★★★ いい。なんて言っていいかわからんが。最後のフィードバックも良い。
5.bloodthirsty buthcers ★★★☆☆ ハードコア・サウンド。ベースの歪み具合が好き。歌詞は意味不明。
6.名も知らぬ星(w/浅野忠信) ★★★★★ 浅野がメインボーカル。イントロのベースを聴くと泣きたくなる。
7.ファウスト(w/浅野忠信) ★★☆☆☆ 蛇足かもね。
総評.★★★★★
マンセーです。kocoronoよりも好き。
(★:1点,☆:0点の計5点満点。)