アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ざ・ぶーむ。

Reviewer:7th. 591-592 名無しのエリー2004.03.10.

1.Human rush ★★★★
アップテンポなアフリカンロック、緊迫感あるベースと叫ぶようなホーンがカッコイイ、聞いていると血が徐々に沸騰していくような感じ
1曲目で早速このアルバムの世界感に引っ張り込まれる
2.風になりたい ★★★★
言わずと知れたヒット曲、アルバムの流れを崩さずかつ存在感はバッチリ、
この曲が2曲目なのは正解
3.TOKYO LOVE ★★★
軽快で洒落たジャズナンバー、
とてもシンプルでかつポイントを抑えた音作りが宮沢の声を際立たせている
4.far east sanba ★★
静かで情熱的なサンバ、終始抑えた感じで鳴らされる民族音楽が妖しげ、匂い立つような雰囲気
5.帰ろうかな ★★★
和を感じさせるメロにレゲエのトラックが絶妙に絡み合う横ノリさせつつ郷愁を感じさせる、
宮沢の構成力を窺い知れます
6.カルナヴァル ★★
シンプルなアコギ曲、軽すぎてちょっと退屈、BGMにはいいかも
7.poeta ★
ギターのみ、語りかけるようなボーカル、1分少々の曲
曲と言うより宮沢の一人舞台つー感じ、好き嫌いが分かれそう
この曲からアルバムの流れが陽から陰になっていく感じかする
8.モータープール ★★
メランコリックな重いバラード、不倫を唄った曲でボーカルのねちっこさが逆に効果的、
タムの重々しさも曲の世界観をよく表してる
9.東京タワー ★★★★
優しいパーカッションとギターが冴えるスローナンバー。一つ一つの音が綺麗に交じり合っていく感じが素晴らしい
ゆっくり沈み込んでいくような感じが聴いててすごく安らぐ
10.it's Glorious ★★★
これもゆったりした曲だけどとても力強さを感じる一曲
朝焼けを見ながら聴きたくなるような曲、これもパーカッションがイイ
11.berangkat ★★★★
グァムとかバリをイメージさせる民族音楽系バラード
打ち鳴らされる様々な楽器の音が一気に迫ってくる感じ、壮大
12.10月 ★
ストリングスなバラード、地味すぎだしこの曲順だと飛ばしてしまう
13.それでも汽車は走る ★★★★
これもバラード、乾いたギターがとても寂しげ
派手さは無いが一つ一つの音がじんわり染みてくる、夕暮れが似合う曲
個人的にBOOMの中でも5本の指に入る名曲だと思う
14.ハージャコラスォン ★★★
9曲目と同じコードでアレンジをアジアンテイストに
ここまで印象が変わるとは驚き、哀愁漂う曲でばっちり余韻を残してくれます
総評.★★★
BOOM最大のヒットアルバム、全体的にアフリカ、ブラジル音楽の雰囲気ですがそれ系が苦手な人でもさらっと聴けてしまうと思います
終わりに向かうほどマッタリしてくるので部屋で聴くのがオススメ
駄曲と秀曲の差が激しいので全体のバランスがちょっと悪いのが難点
(★5個が満点。)

Reviewer:8th. 303-305 名無しのエリー2004.07.01.

1.二十四時間の旅
穏やかな雰囲気に聞こえるが、その実骨の太いロックナンバー。
やや舌を巻き気味の歌い方は好き嫌いが分かれるところかもしれないが、分別できないこの怒り、など歌詞も秀逸。
2.明日からはじまる
一日の終わり、そして次の一日の始まり、ひいては何かの終わり、別の何かの始まりを予感させるナンバー。
ホーン隊の音色にも、明るい予感めいたものを感じることのできるまったりした曲。
3.朱鷺 ―トキ―
山弦のアレンジによるギターの音色が心地よい。
歌詞の方は、離れてしまった故郷へと思いをはせる感じでしんみりする。
何が、というわけではないが何か日本を感じるのがBOOMらしい。
4.白いハマナス
この曲も、懐かしい情景を思い出す歌詞の世界が美しい。
静かで寂しい曲調、メロディーではあるが、決して後を向いていない歌詞の内容のせいか、暗さは感じさせない。
5.僕にできるすべて
シングルにもなったナンバー。本当に言葉少なに、しかし、力強いメッセージを歌い上げる。
こだま和文氏のトランペットが、全体に漂う夕暮れっぽい雰囲気を盛り上げる。
6.光
タイトル通り、スローテンポながら光が指しこむような柔らかく、暖かいメロディーが印象的。
歌詞の方は、大切な誰かへの思いを淡々と歌う。メロディーが控えめなおかげでクサく感じない。
7.天国へ落ちる坂道
今までの曲とは一味違い、人の心の陰の部分にスポットをあてた歌詞、そしてこれまたたたみかけてくる曲展開で意表を付かれる。
なぜかヨーロッパの街角が思い浮かぶのが不思議なところ。
8.掌の海
この曲も、やはり陰の部分を歌っているといえるだろう。しかし、冷静に考えると少し怖い感じ(フラれても全く諦めていない)も。
とは言え、メロディー自体は非常に出来がいい。
9.心の泉に浮かぶ島
三線も指笛も登場しない、しかもいわゆる沖縄音階ではないはずなのに、どういうわけか沖縄を強く感じさせるナンバー。
島唄や、最近のBIGINの曲が好きな人には馴染みやすいと思われる。
10.Any time、Any day
この街のどこかに辺りを彷彿とさせる非常に明るい、「抜けた」雰囲気を持つナンバー。
歌詞の方も、どことなくツアーへの思いを歌っているような広がりが好印象。
11.歌
抜け殻になってしまったような寂しさを感じさせる曲、ではあるが、なぜかその先に見える何かにも思いをはせる事ができる歌詞。
メロディーも同様。ラストに持ってきたのは英断。
総評.
あえて点数はつけません。なんとなくそういうのは好きじゃないので。
2曲ごとに情景が変わる感じで、旅立ち・始まり、懐かしさ・切なさ、大切な誰か・何かへの思い、心の中の陰の部分、どこまでも進んでいこうという思い、
そして、ラストの1曲で、それら全てがまるで無に帰ってしまった、と思わせておいて、いわゆる、終わりが始まりという微かな希望で締めくくる。
アレンジは、LOVIBE あたりに近いが、より聞きやすく、奥が深まった感はある。
島唄のイメージを強く求める人には向かないが、時々聞いて自分を見つめ直せる、そんな一枚が欲しい、という人には聞いて欲しい。
CCCDじゃない事も付記しておきます。
(楽曲・総評とも星評価なし。)

Reviewer:8th. 307-309 名無しのエリー2004.07.03.

1.24時間の旅 ☆☆☆☆☆
「I'm in love with you」に疾走感、透明感を出したような曲、正統派ロック
サビ前の展開などグッと引きこませるような演出が最高
2.明日からはじまる ☆☆☆
良い意味での気だるさを出すギター、ゆったりした曲調が宮沢氏の声にマッチする
曲の流れとしては単調だが少しずつじんわり染みてくる感じがいい
3.朱鷺 ☆☆
アレンジが完全にシングルに負けてしまっている、
BOOMお得意の望郷ソングだがポップスさが足りず正直とっつきにくい、BOOMファンなら入りこめるだろうけど
4.白いハナマス ☆
これまた単調な曲、音の絡ませ方は上手いのでじっくり聴けば良さが出てくる・・・かな
5.僕にできるすべて ☆☆☆☆
練られたメロディーに一言一言響く歌詞と唄、なかなかのスルメ曲、
この曲も各々の楽器の絡み方が絶妙、哀愁を漂わせつつ力強いナンバー
6.光 ☆☆☆
アコースティックな直球ラブソング、
歳を重ねた夫婦を描くような歌詞が良くメロディーもそんな雰囲気で気負いせず自然な感じ、
退屈とも言えるけど「故郷になってください」が好きならかなり染みる曲かと
7.天国へ落ちる坂道 ☆☆☆
ドラマティックな展開が色っぽいメランコリックナンバー、堕落的な歌詞も世界観を作り上げていて魅力的、
雰囲気としては「ほほえみ」にちょっと近いかな
8.掌の海 ☆
暗くて重々しい感じはいいのだが、展開がほとんどなく印象に残りにくい
9.心の泉に浮かぶ島 ☆☆
「沖縄に降る雪」を彷彿とさせる爽やかな曲、
三線ぽい音が使われているのもあって伸びやかなサビが印象的
10.Any time Any day ☆☆☆
アレンジがビックバンド風で聴いてるとうきうきしてくる、このアルバムでは唯一の明るい曲
華やかな街中を闊歩するような軽快さが良い感じ
11.歌 ☆
暗いピアノバラード、囁くような唄と最後に少し希望を垣間見せるようなメロディー
もう一ひねり欲しいけど、ラストなのでシンプルに、ってことなんでしょうか
総評.
全体的に静かで大人な作品です、
良い意味でも悪い意味でもメロディーに歳を重ねた、円熟した感じがあります(古臭いというのとはまた違って)
303さん(管理人注:上記8th.303のレビュー)も言ってますが一つ一つの曲が奥深く、作りこまれているので
その円熟さを良しと取るか悪しと取るかで評価ががらっと変わってしまうアルバムです
BOOMが好きだ!という人にはスルメアルバムにもなり得ますが初心者には恐ろしくとっつきにくい作品になってしまっているのが難
落ちついた感じはLOVIBEに近いですがバンドっぽさがかなり薄まってるのと車でかけるような雰囲気はほぼ皆無です、
家でじっくり聴きこむタイプの作品かと
(☆5個が満点。総評は星評価なし。)