アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ばく・ちく。

Reviewer:9th. 590-591 名無しのエリー2005.03.30.

1.NATIONAL MEDIA BOYS ★★★★ 縦ノリ&変拍子満載のポップナンバー。
2.幻の都 ★★☆ エジプトっぽい曲。
3.LOVE ME ★★★☆ 疾走曲。印象に残るのかそうでないのかよく分からん曲。
4.PLEASURE LAND ★ バラード。構成が尻切れトンボでいつの間にか終わってる。
5.MISTY BLUE ★★ ミステリアスなミドルナンバー。
6.DIZZY MOON ★★★ ノイジーで狂騒的なロックナンバー。
7.SABBAT ★★☆ サイケ。何故かアウトロだけ音がでかくなる。
8.THE WORLD IS YOURS ★★★★ 荘厳で軍隊チックな曲。
9.悪の華 ★★★★
シングル。いかにもヴィジュアル系といった感じのロックナンバー。
個人的に「殺シノ調べ」版を先に聴いてしまったため、この元バージョンの方はショボ過ぎてどうも好きになれぬ。
10.KISS ME GOOD BYE ★★★★★ バラード。泣ける。
総評.★★
B-Tでもっとも売れたアルバムだが、内容のほうは過渡期的な印象が強い。
楽曲の出来にかなりムラがあり、その上B-T史上最悪のサウンドプロダクションと
これまた何故かB-T史上最悪に貧弱な櫻井のボーカルが余計に全体の完成度に水をさしてしまっているのが残念。
せめて「TABOO」レベルの音で聴きたかった。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:3rd. 438 名無しのエリー2002.10.21.

1.スピード ★★ 王道で人気曲だが面白味に欠けると思う。このアルバムの中では明るくて浮いてる。
2.MACHINE ★★★★★ 疾走感溢れて心地良い。キーが低過ぎて歌えない。
3.MY FUNNY VALENTAIN ★★★★★
こちらは喪失感溢れてる。詩はかなりシンプルなのに深い悲しみを感じさせる。全体的にベース、サビのギターかっこいい。
4.変身(REBORN) ★★★★ 全曲が「哀」ならこちらは「怒」。でも根本には同様の喪失感が。歌詞カードの印刷文字が、最初「変身」と読めなかった。
5.エンゼルフィッシュ ★★★ ヴァイオリンがエロティック。魚が溺れてるよう。
6.JUPITER ★★★★ ファンじゃない人にもオススメの壮大なバラード。バンプじゃね~よ。
7.さくら ★★★ バクチクお得意?の、和のテイスト。聴いてるうちにちょっと飽きてきた。
8.Brain,Whisper,Head,Hate is noise ★★ 今井ワールドで詩も面白い。アルバムの流れとしては○だけど、曲としては??
9.MAD ★★★★★ 人によってはこの絶望っぷりがあざとく映るだろうが、嵌る。王道曲。
10.地下室のメロディー ★★ ドラム圧巻。とにかく速い。こういうタイトルの映画あったっけ?
11.太陽二殺サレタ ★★★ 結局これが伝えたかったことか。ちょっと長いかな。
総評.★★★★
このアルバムが、色々な意味で分岐点でしょうか。現在のB-Tの原点になってると思うので、興味ある人に勧めたいのはまずコレ。
改めて思うのは、やっぱり一般受けはしないバンドかということ。
ある程度暗かったり怨念的なのは受けるけど、ここまで来ると多くの人はひく(w
個人的には大好きですが。
(★5個が満点。)

Reviewer:9th. 590-591 名無しのエリー2005.03.30.

1.キラメキの中で… ★★★★
初っ端から重い、暗い、怖いの三重苦。よりによって今作中最もヘヴィな曲が一曲目。
自分は初めてこのアルバムを聴いた時、この一曲だけで名盤であると確信したが人によってはこの曲だけで拒否反応を起こすと思う。
櫻井お気に入りの為、最近でもよくライブで演奏される。
2.Deep Slow ★★★ ハードなロックナンバー。櫻井のアホみたいな歌い方がグー。
3.誘惑 ★★★ B-T流JAZZナンバー。薄暗いバーで演奏してるメンバーの姿が眼に浮かぶ。
4.青の世界 ★★★ バイクのようなエンジン音から始まる王道的なロックナンバー。中期以降のB-Tには珍しくギターソロが存在する。
5.神風 ★★★ ビッグバンドっぽいアレンジのアップテンポな曲。実験的な歌詞がおもしろい。
6.ZERO ★★★ 櫻井ひとり掛け合いソング。スリリングな展開がカッコイイ。
7.ドレス ★★★☆
先行シングル。大人な雰囲気漂うムーディーなバラードナンバー。最近になってアニメの主題歌に起用されシングルが再リリースされる模様。
8.LION ★★★★ 淡々としたリフが象徴的な、正に獣が檻の中で暴れているような緊迫感のある曲。最近でもライブでの演奏率は高い。
9.Madman Blues -ミナシ児ノ憂鬱- ★★★★★ こんなのアタマオカシイとしか思えない、曲調はパンク・・・なのか?とにかく今井の歌詞がブッ飛んでる。
10.die ★★★★
タイトルとは裏腹に爽やかな曲調。(後半ブッ壊れるが)12弦のアコギの音色が美しい。歌詞は大切な人を失った悲しみを歌っているっぽい。
11.~92.無音(75.と84.にノイズ)
93.D・T・D
アルバムタイトル曲にしてシークレットトラック。オリエンタルなアレンジの壮大なナンバー。
作詞は櫻井だが、今井の影響か、かなりブッとんでいる。
総評.★★★★☆
ロックを知らないニューウェーブ小僧、今井寿が「ロックとは何ぞや?」というコンセプトのもと作られた(想像)
B-T唯一のハードロックアルバム。最近のB-Tにはない生っぽい音が印象的。
全体的に確かに重くて暗い空気が漂っているアルバムではあるが、歌メロは驚くほどキャッチーだし
随所に様々な遊び心も見られ、(隠しトラック、実験的な歌詞、JAZZっぽい要素、神風の間奏の変な音など)
今井曰く「ロックは退屈」らしいが、今作は見事な暗黒ポップの名盤とも言うべき「退屈じゃないロックアルバム」に仕上がっている。
個人的に初聴で「イイ!」と思ったアルバムは大抵すぐ飽きるが今作は後何度聴いても「ヤッパリイイ!」と思える数少ない作品。
ちなみにリマスター盤は無音トラックなしの構成になってるので11曲目がD・T・Dで+初回だとボートラが入ってる。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:1st. 686 名無しのエリー2002.07.16.

1.Loop ★★ 櫻井がボソボソつぶやく語りをフィーチャーしたアンビエントテクノ。ちょっと長すぎ。
2.love letter ★★★★☆ 英詞。ヘヴィな演奏が最高だ。それでいてポップ性もある。
3.君のヴァニラ ★★★★ 今井のTALBOをフィーチャー。サウンドが一筋縄でなく、今井の才気ほとばしる感じ。
4.鼓動 ★★★☆ アンビエント・ロックとでも言うべきか。シンプルなシングルVer.の方が好きかも。
5.限りなく鼠 ★★★★ ボーカルは低い・エコーかかりまくりで殆ど聞こえない。しかし、演奏だけで十分、イケる。そういう意図だと思うし。
6.楽園 ★ タブラで思いっきり改作したが、シングルVer.の方が100パーセント良い。
7.細い線 ★★★☆ エッジの効いたギターリフがスゲー。かっけー。
8.Somewhere Nowhere ★ 次曲への繋ぎ。櫻井の台詞、アドリブらしいがなんかワロテしまうぞ。
9.相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり ★★☆ ・・・今井以外にはわからん世界かもしれん。
10.デタラメ野郎 ★★★★ 歌詞が文字どおりデタラメです。曲中で発狂してます。最高。こういうの聴けよお前ら。引きこもりなんだから。
11.密室 ★★★ B-T版レゲエ。鬱な感じです。歌詞は監禁プレイって感じで。
12.Kick ★★★ この作品の中では引っ掛かりのない曲かも。サラッと流れる。
13.愛しのロックスター ★★★ ISSAYとのデュエットでロックスターを皮肉りまくる味な曲。B-Tに珍しくワウ全開。
14.唄 ★★★★ シングル曲。Mステでお茶の間に流れるには余りにも重たい。タモリも黙る、っていう。
15.見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ ★★★★ 重心の低い演奏が腹に来る一曲。
16.Loop MARK II ★
総評.★★★★☆
B-Tは余りに売れるのが早すぎた。音楽的には「狂った太陽」からが急成長でこの辺が絶頂。今井の才気全開な感じ。
細部の音にまでこだわったワンアンドオンリーな傑作。おまえらこういうの聴けよ。グレイとか聴いてないで。引きこもりなんだから。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.16はコメントなし。)

Reviewer:3rd. 68 名無しのエリー2002.09.11.

1.Loop 櫻井の棒読み朗読がダラダラ続く長いイントロ。
2.Love Letter ★★★★ ミクスチャー。ラップのようなゴス声のような。
3.君のヴァニラ ★★☆ 初期の椎名林檎みたいな曲。
4.鼓動 ★★★ 和みバラード。シングルより音がゴチャゴチャしている。
5.限りなく鼠 ★★★ 禍々しいリフの凶暴なヘヴィロック。ボーカルはうめいてるだけ。
6.楽園(祈り 希い) ★ 鼓動のB面曲のリミックス。シングル版はかっこいいが、これはひたすら不気味なだけ。
7.細い線 ★☆ 毒々しいロックンロール。この曲もボーカルは殆どうめいてるだけ。
8.Somewhere Nowhere インスト?櫻井が道に迷って発狂しそうになってます。
9.相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり ★★★ 超気だるいヒップホップ。曲名・歌詞ともに今井ワールド全開。
10.デタラメ野郎 ★★☆ 単調なリフを執拗に繰り返すロックンロール。尾崎豊をガナリ声のみにしたような曲。
11.密室 ★★★★ 暗いを通り越して超絶望的なレゲエ調バラード。歌詞はストーカーソング。
12.Kick(大地を蹴る男) ★★★ シャッフル。「密室」の暗さを引きずっている。微妙に童謡っぽい。
13.愛しのロック・スター ★★★ ロックスターの哀愁を歌う。「君のヴァニラ」タイプの脱力系ポップス。
14.唄 ★★★★★ シングル。ファンク+ヘヴィロック。超名曲。
15.見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ ★★★★☆
曲調、歌詞ともに冷酷なロック曲。シングル版は歌詞が丸々無難なのに変わってるので嫌い。
16.Loop MARK II アウトロ。
総評.★★★☆
BUCK-TICK史上最凶の問題作。B-Tのどす黒い世界観を表現しきった最高傑作であるが、完全に聴き手を選んでしまう。
間違っても初心者は最初にコレを聴くのはやめといた方がいいです。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,8,16は星評価なし。)

Reviewer:10th. 84-87 名無しのエリー2005.05.28.

1.Loop ★★★ いきなり櫻井のつぶやきで幕を開ける。退廃的かつスペーシーなサウンドにのせ、ずーっと櫻井がブツブツ言う。
2.love letter ★★★★ 全英語詞のハードロックナンバー。カッコイイ
3.君のヴァニラ ★★★★ 君のヴァ○ナの事を歌ったエロ曲。櫻井の声がヘン。ドラムが秀逸
4.鼓動 ★★★ 名バラードだがシングルと比べるとノイズが多くイマイチ。
5.限りなく鼠 ★★★ 「リフ一発ガツン!」みたいな曲。悪くないが本作中に似た曲が多い為印象薄。
6.楽園(祈り 希い) ★★ シングルのc/wだが此方はギター、ドラムなしヴァージョン、正直シングルの方が好き。歌詞は思い切り反戦だがクサくはない。
7.細い線 ★★★ 5.と同じ。
8.Somewhere Nowhere ★★
レコーディング終了間際に今井がガーっと作ったトラックに櫻井が即興で歌を入れた迷曲。鬼気迫っているが最後の方でオチがありちょっと笑える。
9.相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり ★★
今井ヴォーカルのダヴともレゲエともとれない変な曲調のナンバー。Bメロの櫻井との掛け合いがイカス。
10.デタラメ野郎 ★★★☆ >5.7.と同じ。だがタイトルよろしく歌詞がズバ抜けてブッ飛んでいる。
11.密室 ★★★★ 星野作のバラード、名曲。監禁の歌。
12.Kick(大地を蹴る男) ★★★☆ ベースがカッコイイ、どっしりとしたナンバー。A・Bメロは最高だがサビがイマイチなのが惜しい。
13.愛しのロック・スター ★★★☆ グラムっぽい、ノリのいいロックナンバー。DER ZIBETのISSAYとのデュエットだが声が似てて区別がつかん。
14.唄 ★★★★★ B-T知らない奴に聴かせてもウケの良い、シングル曲。B-Tの持つダークとポップが見事に融合された曲
15.見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ ★★★★★
個人的にB-Tの中でTOP3に入る曲。とにかく暗い。
トラックが暗い、詞も歌い方も暗い、極め付けにPVが死ぬほど暗い。でもポップ、みたいな。シンプルだが中毒性の高いリフがたまらん。
16.Loop MARK II 1曲目の語りなしヴァージョン。つまりインスト。故に評価は無し。
総評.★★★☆
1行レビューにしようと思ったが、結局長くなってしまったOTZ
個人的には★5つだがB-Tファンの間でも評価が分かれる問題作。
構成としては、前作「D・T・D」以上にハードなロックナンバーにプラス今井の変態ナンバーが織り交ざり
曲数の多さとアートワークも手伝って、前作以上に重々しく、且つ独特の雰囲気が漂っている。
櫻井の自虐的な歌詞世界も頂点を極め、突き抜け過ぎて逆に滑稽で笑えるものも。
正直聴くのにかなり体力がいるアルバム、自分も慣れるのにかなり時間がかかった。
とはいえ発売当初はオリコン初登場1位、売上は30万枚と驚異的なもの。
自分がB-T聴きだしたのもこの頃だが、当時のB-Tは只ならぬ雰囲気を持っており、それを嗅ぎ付けて飛びついたロックファンも少なくなかったと思われる。
次作「COSMOS」ではデジタル、ノイズなどの要素は受け継ぎながらも一転してキャッチーでポップ、音も軽めな路線になったが、
もし「S/N」路線を維持できていたなら、USにおけるNIN並みの地位を確立出来ていたかもしれない。それはそれでアレだが
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.16は星評価なし。)

Reviewer:4th. 16 名無しのエリー2002.12.19.

1.Baby, I wan't you. ★★★☆ ブレイクビートのダンサブルな曲。
2.CHECK UP. ★★★ DJの出来損ないみたいな今井のボーカルが絡むロックナンバー。
3.GLAMOROUS -FLUXUS- ★★★★ シングル。ドライブ感溢れるメロディアスな曲。
4.細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM ★★★★ レゲエインダストリアル。訳わかめ。
5.カイン ★★ ミディアムバラード。可も不可もなく。
6.Death wish ★★★★★ イントロSEからして超シュールな変態ガレージロック。
7.女神. ★★★☆ パワーバラード。サビメロがかなり独特。
8.サファイア ★★ エロっちい囁きボーカルと抜けのいいドラムが印象的な曲。
9.RHAPSODY ★★★ 今井作詞作曲とは思えないほどストレートなラブソング。ただしシンセはやっぱ変。
10.FLAME ★★★☆ 暖かいバラード。何てことない普通の曲だがじわりじわりとクる。
総評.★★★★
強いて言うなら「COSMOS」を更にキャッチーにしたようなアルバム。
BT独特のデカダンス要素は希薄だが楽曲のクオリティはどれも満遍なく高い。
ひねりの効いたポップなロックが好きな人はかなりハマるんではなかろうか。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:3rd. 900 名無しのエリー2002.12.14.

1.疾風のブレードランナー ★★★ 開放感に満ちたポップな曲。Drにエフェクトがかかっててバスドラが聞こえない。
2.21st Cherry Boy ★★★☆ 賛否両論分かれたブギー調のシングル曲。
3.WARP DAY ★★ アルペジオ中心に淡々と進行する曲。ただひたすら地味。
4.謝肉祭 -カーニバル- ★★☆ ダイナミックなミディアムバラード。
5.TRIGGER ★★★★ 今作の中では数少ないハードな曲。もろマンソンなシャッフル曲。
6.Long Distance Call ★★★★★ パワーバラード。「密室」以来久々の泣きチューン。
7.極東より愛を込めて ★★★★★ シングル。疾走する壮大なロックナンバー。
8.GHOST ★★☆ 微かに不気味さを感じるミディアムバラード。
9.Brilliant ☆ 弾き語り曲。正直弱い。
10.王国Kingdom Come -moon rise- ★★ 神秘的な曲だが全体にエフェクトかけすぎで聴き辛い。
11.Continue ★★ 今井らしいミステリアスなインスト。
総評.★★
音の安っぽさが目立ったここ数作の打ち込み多様路線だったが、今作で急成長を遂げ比較にならないくらい音に深みが増している。
しかし曲の方は地味なのばかり集めてしまったため、アルバムの出来はBTにしては低調といわざるを得ない。
暴論だが5、6、7だけで十分って気もする。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:4th. 557 名無しのエリー2003.03.06.

1.ナカユビ ★★★ 乱暴に表現すると「ICONOCLASM」を高速化したような曲。前作ラストの音をサンプリングしている。
2.BUSTER ★★★★ ふてぶてしい曲調のグルービーなミドルナンバー。シンプルなんだが個人的に妙に癖になる。
3.残骸 -Shape2- ★★★★☆ 先行シングル。BT特有の毒々しい妖しさに満ちたビートロック。
4.LIMBO ★★ 「Baby, I wan't you.」型のダンスチューン。メンバーも公言しているがギターが極端に少ない曲。
5.Mona Lisa ★★★☆ 今井のラップ(?)をフィーチャーした曲。SSL収録曲を想起させるダークな曲調だがブリッジに入るとメロディアスになる。
6.GIRL -Shape2- ★★★☆ 先行シングルのカップリング曲。微妙にアジアンな響きのマターリポップス。
7.Siv Vicious ON THE BEACH ★★☆
今井が全編リードボーカルを執る軽快なロックナンバー。ちなみに曲名の割に歌詞はシド・ヴィシャスとは全く関係ない。
9.BLACK CHERRY ★★ 脱力系の偏屈ポップロック。捨て曲ではないんだが個人的にはあんまり印象に残らない。
10.原罪 ★★★ パンキッシュに疾走する曲。気を抜くとあっと言う間に終わっている。
11.MONSTER ★★★★ 重く鋭いリフが光るハードロック曲。
12.愛ノ歌 ★★☆ ダンサブルでいてどっしりとした印象のロック。実質ラストを締めるにはもう一押し足りないかも。
13.Continuous インストゥルメンタル。「疾風のブレードランナー」のイントロをサンプリング。このまま前作へとループしていく。
総評.★★★
バラード中心の地味な作風だった前作「極東 I Love You」と対極をなす、勢いのある攻撃的なナンバーが大半を占めるアルバム。
前作で消化不良だった人にはかなり嬉しい内容だと思われるが、反面今回はメロウに聴かせる曲が皆無なのが辛いといえば辛い。
前作とセットにして楽しむのがベスト。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.8はレビューなし。tr.13は星評価なし。)

Reviewer:10th. 118-119 名無しのエリー2005.06.12.

1.ナカユビ ★★★☆ のっけからガツンと、ハードなナンバー。歌詞も曲もまさに「激怒」。
2.BUSTER ★★★★ なんとなく聖飢魔IIっぽい曲。攻撃的でカッコ良い。
3.残骸 ★★★★ これもハード。だがこのアルバムの中では、攻撃的でありつつ、いくらかポップ。インパクトある歌詞が印象に残る。
4.LIMBO ★★★ ノイズも効いてて、変わった曲。
5.Mona Lisa ★★★★ 今井と櫻井の声の対比がかなり効果的。サビはメロディアスでキャッチー。
6.GIRL ★★★★★ 今井作詞曲の純粋なラブソング。美しくてポップ。前向きな歌詞。幸せな気持ちにさせられる。
7.Sid Vicious ON THE BEACH ★★☆ 今井全ボーカル。このアルバムの中では、やや異彩を放つ。
8.BLACK CHERRY ★★☆ 星野と櫻井共同作詞。曲はあまり印象に残らない。歌詞はエロい。
9.原罪 ★★★★ 破壊力のある曲。アグレッシブ。しかしどこか悲しげな印象も。
10.MONSTER ★★★ 激しくも爽快なロック。スカッとする。
11.愛ノ歌 ★★★★☆ タイトル通りラブソングだが純愛というより本能的な愛(笑)曲調はメロディアス。
12.Continous ★★★ 歌無しで短いためコメントしづらい。まぁ普通?
(★:2点,☆:1点の計10点満点。総評なし。)

Reviewer:9th. 761-763 名無しのエリー2005.04.27.

1.ENTER CLOWN
壮大でありながらどこか滑稽な雰囲気をもつインスト。
個人的なイメージだがストーリーテラーの小悪魔がこれから始まる物語の舞台へ聞き手を誘う姿が目に浮かぶ。
2.降臨 ★★★★
タイトルとは裏腹に地の底から死者が這い上がってくるようなボーカルも演奏も呪い掛かってるとしかおもえない曲。暗い
ホラー映画で言えば導入部、これからどんな惨劇がおこるのかという期待感を煽る。
3.道化師A ★★★ 降臨とちょっと被るか、這い上がってきた異形の者の自己紹介という感じ。歌詞はサーカスのマドンナを偏愛するピエロの話。
4.Cabaret ★★★ 序盤は静かな展開だがサビで一気に激しくなる。よくある展開かと思いきや大サビがカッコイイ。
5.異人の夜 ★★★★ リズム隊が秀逸。そこに不穏なギターリフが絡み絶妙。全体的に言えることだが今回はかなりリズム隊が強調されている。
6.CLOWN LOVES Senorita 1曲目のおセンチバージョン。
7.Goblin ★★
今作中最も勢いの有る、軽快なビッグバンド風の曲。サビを歌詞無しで「DADA・・・」としたのはスゲー勿体無い気がする。ギターソロ頑張ってます。
8.ALIVE ★★★★ 「どうしちゃったの?」というぐらい普通のロックナンバー。地味ではあるが疾走感がありGOOD。
9.月蝕 ★★★ 「あ~あああ~あ~」というコーラスが不穏な空気を醸し出す怪しげな儀式を思わせる曲。
10.Lullaby II 時計の針が刻一刻と終幕へのカウントダウンを静かに刻む
11.DOLL ★★★ なんとも珍妙なBメロのギターリフが印象に残るメキシカンな曲。
12.Passion ★★★★ じらす如く幻想的な序盤から一気に畳み掛けるドラムにシビレる。
13.13秒 無音
14.ROMANCE -Incubo- ★★★★ ここでやっと先行シングル。焦らされた分、感動が増す。
15.seraphim ★★★ 爽やかなトラックに全く意味不明の歌詞。穏やかさが逆に怖い、みたいな。
16.夢魔 -The Nightmare ★★★★★
いよいよ長かった物語の大フィナーレ。(ヘイポー風に言えば大メインクライマックス)
リズムは打ち込みだが壮大なオペラを思わせる曲。デジタルとゴシックの融合と言った感じ。
17.DIABOLO -Lucifer- ★★★ B-T版「帰ってきたヨッパライ」とも言うべきチンドン屋みたいな曲。物語のエピローグ。
18.WHO'S CLOWN? エンドロール
総評.★★★★☆
個人的にはもっと暗く、重い「やめてくれ~!」的なアルバムかと期待w してたのだが
04.以降はそうでもなく、ダークな雰囲気は持ちつつもバラエティに富んだ作品が並んでいる。
音数が減った為か過去の作品と比べると格段ににリズム隊が前面に出てきており
櫻井の歌詞も今作はテーマと自身のセンスがぴったり重なったからかいつも感じるマンネリ感はまったくない。
特に16.なんかはB-T以外のバンドじゃ絶対に出来ないしやらねーお化けソング。
ここ何作かと比べると明らかに違う空気、ある種DTD~SIX/NINEのころの張り詰めた緊張感を垣間見れた気がする。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,6,10,13,18は星評価なし。)

Reviewer:避1st. 7-8 名無しのエリー2006.05.17.

1.ENTER CLOWN
前奏曲。本作のテーマはゴスということで、
近作のようなデジロック調の音とは裏腹にストリングスやパーカッションを中心としたアナログ風の音世界が展開される。
2.降臨 ★★☆
タイトルそのまんまの、歌詞・音共々アルバムの導入部を描く荘厳なヘヴィロック。
古時計の鐘のような重々しいループ音とリム中心の静寂なドラムスが曲の雰囲気を高める。
中期の代表曲"太陽ニ殺サレタ"をちょっとだけ思い起こさせる。
3.道化師A ★★★☆
ダークで退廃的なグランジ。一応、アルバムの主軸となる曲だと思われる。
ある一人のピエロが観客の女に倒錯的な愛情を投げかけるという内容。
4.Cabaret ★★★★
同様にグランジ。キャバレー。3.のキャバクラ嬢バージョンみたいな感じか?
"SABBAT"を思わせる不気味なリードギターから禍々しくうねる強烈なサビへとつながっていく。
一昔前のヘヴィロックにありがちと言えばありがち。
5.異人の夜 ★★☆
ミステリアスなストリングスと鋭いギターが交互に絡み合う機械的なリズム感の曲。
音はシンプルだが、ちょこっとブレイクビート調のドラムを織り交ぜてみたりと比較的従来のデジタル路線寄り。
6.CLOWN LOVES Senorita
インスト。タイトルからして3.の延長上に位置している曲か?
7.Goblin ★★★
ジャズ調のエロチックに跳ねまくる曲。とりあえず酒でハイになって乱れるるだけの曲。
ゴブリンはあんまり関係なさげ。まんま「darker than darkness -style 93-」路線。
8.ALIVE ★★★★☆
90年代前半のヴィジュアル系みたいなキャッチーな歌謡ロック。と言うかメジャーデビューしたての頃の黒夢みたいな曲。
ただし歌詞は後期黒夢っぽい。スカスカなギターがかえって新鮮。
9.月蝕 ★★☆
タム主体のずっしりとしたドラムで進行する、霊的で民俗音楽なムード満載な曲。
10.Lullaby II
インスト。何のIIなのかは不明。そこは雰囲気を味わうと言うことで。
11.DOLL ★★☆
露骨にバロックしている曲。
ギターの組み立て方や複雑なリズム等、今は亡きMALICE MIZERをそのまんま思い出す。
12.Passion ★★★☆
緩急の効いたヘヴィでダイナミックな曲調、分厚いパワーコードの裏で走り抜ける単音リフ。
こんな感じの曲何処かで聴いたことあるような…とずっと考えていたらようやく思い出した。ぶ、BLIND GUARDIAN?!
13.13秒
13トラック目に来るのはアルバムタイトルの「十三階」や2.の歌詞「十三秒」にちなんだ単なる13秒間の無音状態。
長さも中途半端なので普通に聴いていたら存在すら気付かない。
14.ROMANCE -Incubo- ★★★★
シングル。B-Tの得意技の一つと言える和メロのミディアムバラード。
アルバムから浮いていそうであまり浮いていない絶妙な存在感が良いアクセントになっている。
シングルヴァージョンとの違いは未聴なのでパス。
15.seraphim
今井寿作詞の小曲。
一見穏やかな童謡っぽい感じだが、エグい歌詞と怨念じみたシンセの音がさりげなく何とも言えない不気味な雰囲気を滲ませる。
16.夢魔 -The Nightmare- ★★★☆
アルバムの路線が違うだけなのに随分久しぶりに聴いた感じがするブレイクビート曲。
アニソンっぽいキャッチーで力強い歌メロがB-Tとしては新鮮。アルバム終盤の見せ場。
17.DIABLO -Lucifer- ★★★
14.のB面で、かつアルバムを総括するエンディング曲。これも何か故MALICE MIZERがやりそうなバロック丸出しな路線。
16.まで描いてきた長い物語を肴or見世物に酒でも呑みましょう、みたいな内容か。
語り部の悪魔(ディアブロ)がアルバム全体を食ったような形でエンディングを迎える。
18.WHO'S CLOWN?
余韻。で、ピエロは誰だ?
総評.★★★★
そろそろデジロック/インダストリアル路線がマンネリの様相を見せてきたか?というところで
ソロ活動を挟んでリリースしてきた新作は、何と90年の「悪の華」以来のゴス。
楽器隊の見せ場を無くすくらいに曲中を埋め尽くしていたデジタル音を最低限に抑え、代わりにバンドサウンドと壮大なストリングスを中心に、
ここ数年とは全く正反対の音楽が展開される。
その一方で今まで積み上げてきたデジロックのノウハウもところどころでアルバムの脇を補強している。
良い感じに前作の停滞感から脱却した力作。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,6,10,13,15,18は星評価なし。)

Reviewer:24th. 182-189 名無しのエリー2010.10.25.

1.RAZZLE DAZZLE FRAGILE ★★★
クラシックのような荘厳なメロディをどこかチープな音質の打ち込みで鳴らした小品インスト。
こういうのが得意なアレンジャーとかに任せればもっと壮大で迫力ある仕上がりになった気もするが、
結果的にはこの抜けた感じが彼ら流のデカダンス・ポップを思わせる出来に繋がったといえるか。
2.RAZZLE DAZZLE ★★★★★
ちょっと間抜けなカウベルのカウントから入る80's邦ニューウェーヴテイストの曲。
無意味に派手なオーケストラヒット、半音下りのコード進行でのキメ連発と、何ともアホっぽいアレンジで幕を開ける。
ギターも本領発揮というべきか、いい音とか悪い音とかいう話よりとにかく曲に合った歪みぶり。
ちなみに上手いか下手かの話なら確実にキャリアに見合わない下手さ加減だが、
今井の存在はギタリストというよりサウンドエフェクト担当者なので曲にフィットする音を探してきた時点で大役を果たしてる印象。
ベースはちゃんと上手いし、押しの強いアレンジとの相乗効果で力強いグルーヴが出ている。
櫻井の歌い口調もそこはかとなくコミカルで、古き良きパンクを思わせる。
メロはあんまりこねくり回さずシンプルに仕上げていてリズムとの噛み合いが良いが、
いわゆるメロだけで成り立つようなメロディアスさではなく、バンドありきのパーツなので、歌がダントツに立った音楽を好む人には物足りないかも。
どこかネタっぽいくらいのエンタテイメント性があるバンドの方が好き、という人なら問題なく聴き進められるのでは。
3.狂気のデッドヒート ★★★★★
今度は00年代ニューウェ―ヴリバイバルって感じの、感覚的でパンキッシュな曲。
過剰なエフェクトや感極まった奇声で攻める櫻井が、カッコイイんだか頼りないんだかのNYパンク風バンドアンサンブルを彩る。
ヤガミはテクニカルなドラマーではないが、こういう8ビートには妙に適性がある。
シンプルなフレーズを堂々と繰り返す思い切りの良さが潔く、打ち込み音楽のようなミニマルさも体現している。
まあ演奏の歌心とかは無いので、いわゆる歌伴のスタジオミュージシャンとしての適性はまるで無いが。
そして裏を返せばセオリーを学んだスタジオマンがあまりやらないアレンジを体現している。
活動25周年にして未だにCD屋がプッシュする感覚系の海外若手バンドの、しかも当たりの部類に匹敵するセンスを発揮した曲。異能。
4.独壇場Beauty(R.I.P.) ★★★★★
フレーズというより音の断片を貼り付けて組み上げたような打ち込みが印象的な、ダンサブルな曲。歌詞も妙に曲調と合っててカッコイイ。
メロの組み方もリズミカルで、ライン的に同じようなメロが続きがちなのにも関わらずサビがきちんとサビらしく聞こえる。
曲は意外とスタンダードだけど、アレンジの遊びで各メロの表情を上手く分けてる感じ。アタックを強調した、サビでの櫻井のボーカルも迫力充分。
基本的に同じようなコード進行で統一感を持たせながら展開するが、終盤ではリハーモナイズドしてもうひとヤマ設けている。
しかもリハモ後のコード進行や女性コーラスの影響で「お願いセニョリータ」にちょっと似る。まさかのレンジ路線。
5.羽虫のように ★★★★
ソフトバレエのような、音色的にはちょっと懐かしい感じの打ち込みが印象的な準4つ打ち曲。
今までに比べ丁寧にまとめにかかってる感じのアレンジになる。
ディレイの効いた打ち込みフレーズが曲をきらびやかにし、ギターも概ね普通の演奏に。
と思ったら終盤のギターはメロをひたすらなぞる奇妙なプレイに。しかも25周年のバンドじゃなかなか聞けないようなぎこちないプレイ。
逆にさすがの安定感、といいたくなる。
ベンベンとオクターブを上下するベースも妙に耳に残る。シンセベースのような音色に聞こえるが、これ弾いてるんだろうか。
モンテビじゃあるまいし、ベースいるのにわざわざ打ち込みはしないか。と思ったがむしろ両者は近しい存在のような。打ち込みだなこりゃ。
6.妖月 -ようげつの宴- ★★★★
櫻井がアタックを抑えて徐々に声量を上げる歌謡チックな歌い口になり、
禁断症状みたいな小刻みビブラートや変なエフェクトと相俟って不気味な存在感を放っている曲。BT流ブリストル・ポップといった印象。
墓場の効果音みたいなフィヨフィヨした音やディレイで遊んでるリードギターもさることながら、無機質なバッキングギターも何だか怖い。
今作中では上品で、BTのいわゆる暗そうなイメージどおりの曲。
7.BOLERO ★★★★★
ここでまた振れ幅が大きくなる。
タムを落ち着いてじっくり叩くようなリズムパターンから入るため、また妖しい曲調かと思わされるが、
「ダッドゥビーダッ…」と陽気なフレーズが始まり、何だかコケティッシュで可愛い曲になってしまう。何というベテラン。ていうかアホ。
BTにそれほど詳しくないので、これが当たり前なのを単に自分が知らなかっただけなのかもしれないが、
あの毒々しい見た目からこの曲調が出たら誰しも最初はビックリすると思う。事実毒々しい曲をやってるし。
ポップで明るい曲調ながらどこか気持ち悪く、実は歌詞は切なかったりする感じがゆらゆら帝国を思わせる。ていうか歌い方が似てるのかも。
Aメロでのオ段の発音の仕方とか近い気がする。それとも荒く歪んだギターとかが似てるのか。
8.Django!!! -眩惑のジャンゴ- ★★★★★
何その田原俊彦みたいな曲名、と思ったら本当にトシちゃんが歌いそうな4つ打ち+パーカッションのイントロが来てビビる曲。
しかもメロも歌詞もきちんと80年代の男性アイドルが踊りながら歌う感じになっている。振れ幅スゲエ。何考えて作詞してんだ。
何がビビデバビデブーだ。しかもそこだけ三連符で歌ってるのが異様にハマリが良い。さらにそこに乗る「ジャンゴー!!」の男性コーラスがまたアホ。
どうにもネタっぽい今作だが、そのキャラ付けに最も影響している曲か。もしライブを観ることがあれば絶対ジャンゴー言いたい曲。
むしろジャンゴー言うためにジャンゴー代払ってライブ行きたくなる曲。これはアイドルファンの心理なんだろうか。
9.錯乱Baby ★★★★★
一転してブンブンサテライツみたいなイントロで始まる曲。やはりメロのリズムの組み方が良く、演奏と歌のリズムがうまく絡んでいる。
乱暴なギターやシンプルで力強いリズム体もカッコイイ。HIVESとかに近い雰囲気もあるかも。
キメとかはパンキッシュだけどそれがちゃんとダンスビートに乗ってて踊れる曲になってる感じとか。
そしてビブラートとか全然使わない、飾り気のないギターソロ。お家芸。
でも十代の人が聴いても割といい印象を持つような曲なのでは。前曲は十代にはスベるかもしれんが。
ていうかスベるとか以前にBTは別に相手の反応を窺いながら曲書いてる訳じゃないだろうけど。
むしろ「マイペース」の長所と短所をどちらも極例で見せつけるくらいマイペース。
10.PIXY ★★★
久々にいわゆるBTっぽい耽美さの出た、りバーブ強めの曲。
ただここまでの流れが流れなので、「普通じゃん!!」とツッコミたくなってしまう。
丁寧にアルペジオ鳴らし、きちんとしたラインの打ち込みで脇を固めた王道曲。と思ったらサビの詞が何気にすごいことになってる。
1回目で「kiss kiss kiss」と歌ってるとこを2回目で「チューチューチュー」に差し替える荒技。今回カワイイ路線推しなのか。
11.くちづけ(SERIAL THRILL KISSER) ★★★★
そしてまたもチュー。これも割とV系の延長上っぽい、オーソドックスな短調のロック。ベースもV系っぽいブリブリの音に。
ハキハキした頭打ちのスネアに絡む、迫力があるというよりはだらしないギターが彼ららしい。
「こっちの闇は甘いぞ」「あっちの闇は苦いぞ」という独特の詞も彼ららしい。竜王ですら持ちかけない、闇と闇の2択。
でも結構人生ってそんな消極的な2択ばかりだし、なんか深いとこを突いてる気がしてくる。
どうもネタっぽい印象の強い櫻井のボーカルだが、ちょっと歌い方が特殊なだけで実は上手いんじゃないかと思えてくる。
ビブラートの振幅の間隔とか、なんかちゃんと曲のテンポに対して16ビートを刻んでるように聞こえる。スゲエ。そういうとこだけ佐藤竹善みたいだ。
ビブラートの技術単体でみれば水樹奈々とかの方が上手いが、
彼女の場合曲のテンポに対してビブラートの振幅を大きくしすぎて歌のリズムだけを孤立させがちなので、
実戦でビブラートを使ううえでの勘みたいなものでは櫻井に軍配があがるかも。
12.月下麗人 ★★★
引き続きV系のスタンダードっぽいミドルテンポ曲。
リバーブの効いたギターのアルペジオと耽美な歌詞を絡ませるいかにもな曲だが、アルペジオじゃないほうのギターが余りに情けない代物なので何だか感動する。
そんなんもっとスマートに弾けるだろいくらなんでも。すごいプロだ。
思えば今井が「これでもプロになれる」という前例となってくれた事で、後のモンテビ三好誠やレンジNAOTOにもプロへの道が開かれたのかも。
でもこん中で1人がキライな人は3人ともキライだろうし、その人にとって今井は諸悪の根源だけど。
13.夢幻 ★★★★
妙にピコピコムニュムニュと可愛らしい電子音で始まる爽やかアッパーナンバー。一気にアクアタイムズとかみたいな青臭い感じに。
しかし歌のほうでは得意の違和感が炸裂。とにかく色々エフェクトをかませ過ぎてエグイ事になってる。
特にオクターブ上の歌声が異様な存在感を放ってる。ビブラートかけるとさらに気持ち悪い。
どっかで演奏もぶっ壊すのかと思えば、最後まで疾走感を維持して爽やかに駆け抜ける。
なんかこのボーカルの浮いた感じが、自分が既に死んでるのに気付かず現世をうろついてる人の歌声を特殊なマイクで拾って、
住職や神主のバンドと共演させてるような奇妙な光景を思い起こさせる。アンデッド・ビート系。
14.TANGO Swanka ★★★★★
髭でいう「ダーティーな世界」みたいな雰囲気の、低音強めのどっしりした曲。
とはいえ別に髭そっくりとかではなく、きっちりBTのカラーが出てる。
要はそのくらい最近のバンドと比べても古さを感じさせない音楽をBTがやってることに驚いた、ってことで。まあタンゴじゃないけどコレ。
相変わらず本人なりに計算し尽くしたのかまぐれ当たりなのか分からない、奇妙な打ち込みが耳に残る。ギターもSE的に遊んでる。
とにかくやり切る行動力があり、迷いがないのがいい方に転んでる。Aメロではラップまで登場。
サビの「路地裏太陽 足がもつれて」という落ちぶれた太陽の描写が個人的に好き。遊助に捕まんぞ。
「こめかみバンバン」も秀逸で、こめかみを何でどうするのかは述べてないがこれだけでもほとんどの人がイメージを共有できそう。
しかも英詞っぽいリズミカルさもあって思わず歌いたくなる。
彼らは日本語詞とかなり上手く向き合ってるのでは。
15.Solaris ★★★★
ラストはブラーにありそうな、フワフワした感じのバラード。割と音数を絞り込むところもあり、起伏に富んでいる。
ロングトーンでキレイに始まったかと思うと途中からわやくちゃになるラストのギターソロもなかなか意味不明。バラードのギターソロとは思えない。
歌詞は一気にピュアになり、歌い方も詞世界とリンクして不器用さを演出するようにビブラートを控え、リズムにも遅れ気味に乗る感じに。
やっぱり歌上手いかも櫻井。技術的な事より、場面ごとの使い分けの判断がいい。
ベースはサビで結構刻んでるが、そのおかげでボーカルのゆったりした感じが引き立てられてていい感じ。
総評.★★★★★
活動25年目を迎えたベテラン、BUCK-TICKの18th。
いぶし銀の技術とかはほぼ期待できない代わり、過去の栄光にしがみ付かずに次々と新しいことに挑む積極性が聞いて取れる、というのが大まかな印象。
技巧派でないながらも、自分達の音楽に必要な限りでの創意工夫には手を尽くしており、無理に背伸びして上手くみせようとしてる感じがない。
今作には小難しいコード進行もなければトリッキーな変拍子なども無く、容易に歌いこなせないような複雑なメロディも無い。
シンプルなメロディと素直なコード進行、単純明快な8ビートが全編で繰り広げられている。土台の部分は案外普通。
それでも今作が面白いのは、音作りに遊びを持たせたアレンジによって曲間に明確な境界線が引かれているからではと思う。
それでいてリズムのシンプルさが貫かれたおかげで力強いビート感が作中維持され続けていて、手数の割に効率よくダンサブルな作品。
音楽性も凝り固まる様子がなく、熟年だが成長過程にあり今後も期待できる晩成型。
曲調のみに留まらず歌詞も自由度が高く、見た目のイメージを逆手に取って意外性のあるフレーズを放ってくる。
単に裏をかくだけなら簡単そうな気もするが、長年かけて培ったキャラを覆す勇気は中々出ないものでは。
例えば「会いたい」キャラが定着してきた西野カナが「別に会いたくない」とかいう曲を出したら、
その曲単体は面白がられるかもしれないが今までのキャラは一度ご破算になるので、選択肢としてはかなりリスキーだと思う。
ていうか元のキャラがどんなであれビビデバビデブーの出る幕は普通ない。
デビュー直後でキャラが立ってない状態とかならやれるが、そのままビビデバビデブーの似つかわしいキャラを続けざるを得なくなるので、これまたリスキー。
そういう詞を平然と入れるところに、周囲の評価など気にしないBTのマイペースさが出ているように思う。
ここにきてまだ化ける可能性があるというのは凄い。
しかも今なお可能性を秘めている理由が「生まれ持っての才能が有り余ってるから」ではないところが、ベテランとして模範に思える。
ソングライティングのアイデアが枯れてどこかへ消えてしまったバンド達とBTを比べたとき、BTが前者の何倍もの才能を有しているとは思えない。
BTも今作に入ってるような曲を最初からやれた訳ではない。
才能で書ける範囲の曲が尽きたとき、そこで止まるか、いくつになっても貪欲に新しいものを吸収して
それを糧に次の作品を生み出していけるかが分かれ道になっていると思う。
デビュー後しばらくはBTも先天的な才能で持っていたのかもしれないが、今のBTがあるのはやはり後天的な努力の賜物に感じる。
今も先天的なものが影響しているとすれば、彼らは生まれつき他の人達より音楽が好きだったのかもしれないという点くらい。
総じていい意味でベテランらしからぬ作品。
80年代ニューウェーブが好きな人に薦めるのが無難だが、他にも色々なバンドとの共通点を感じるし、高尚でとっつきにくい感じもないので、
割と色んな人に気に入られる作品では。
歌謡曲的な泣きメロが好きな人には不向き。ジャンゴー!!
(★5個が満点。)