アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : かぷせる。

Reviewer:21st. 291-294 名無しのエリー2009.04.16.

1.サムライロジック ★★★☆
結果的に将来のcapsule像を映し出してしまっている1分強の8bitインスト。ご丁寧に3和音。なんというゲームボーイ感。
メロディラインは和風だが、アレンジのせいであんまりそうは思われない作りになっている。
2.粉雪 ★
和風とエスニックの中間辺りに位置しそうな曲。
実際の楽器っぽい音を打ち込みで再現しているからか、J-POPにありそうでない曲調になっている。
イントロのブラスのビブラートが気持ち悪かったり、えんえんと鳴っているコンガが鬱陶しかったりする。
メロディもマンネリJ-POPを回避しようとしすぎて変な感じ。
Bメロからサビへの繋ぎは目新しいが、斬新すぎる感も。
3.恋ノ花 ★★
パッと聴きではメジャースケールかと思うが、Dmでサビが終わりズッコケる曲。
よく聴くとここの他にも調が変わっている所がいくつかあり不思議な仕上がり。バッキングはボサノバっぽいリズムで、やはり邦楽としては特異か。
時々ベースがスラップ化するのが面白い。
サビスタートだったり、ラストの転調で全音上がったりと使い古された感じのベタさが残るのが気になる。
4.真夜中の電話 ★☆
サビのコード進行が古臭さを醸し出す。
使っている音がそこらで投げ売りされてるキーボードに入ってそうなレベルでチープ。これもレトロ感のアップに貢献してるっぽい。
アコーディオンを使うことで古っぽさはまだ上がる。80年代歌謡系?
リズムは前曲とだだ被りで、だいぶ似た印象。電話の効果音は入れないほうがいいのでは。
5.花火 ★
こしじまとしこの歌い方って実は一種類しかない…?と疑念を持ち始める頃か。
無駄に小細工を入れる中田ヤスタカの作曲に追い付けていないのはこの曲でも同様。
臨時記号を入れれば入れるほどダサくなるのに、そのせいで歌いにくくなるのは多少かわいそうではあるが。
曲中では打ち上げ花火を模した音をぶっぱなすベタさ。ベースラインに落ち着きがなく、せわしないイメージが常に付きまとう曲。
6.壊れた時計 ★☆
90年代GIZA系な曲。
とはいってもZARD坂井や小松未歩と比べて歌唱力はだいぶ落ちるため、かなり苦しい。もっと頑張れこしじまとしこ。
サビのメロディ運びがベタなわりに、マイナーっぽい流れでドメジャーなメロディを突っ込んでくる謎の展開を見せたりで、曲としてまとまりがない印象。
7.愛してる愛してない ★★★
スウィングのリズムが意外とハマった曲。無茶なコード進行が多かった今までと比べて、オーソドックスなサビが妙に落ち着く。
主旋律の下から上にかぶせてくるハモりが軽妙。サビの歌詞は、今のところこんな着眼をした曲を見たことがないだけに新鮮。
8.うつつ ★★
竜頭蛇尾っぷりが激しいインスト。テクノテクノしている割にいまいち乗れない。
展開はしてくるが、使用音があまりにも一定すぎる。ゲームの「オプション」のBGM辺りに最適か。
9.神様の歌声 ★★★☆
アフリカ系パーカッシブなイントロが面白い、今アルバム内でも無国籍度の高い曲。
ハモりラインをそのままメインに持ってきたようなAメロがフワフワした感じで曲名とマッチングしているのが楽しい。Bメロのキメの入れ方もうまい。
Bメロの締め~サビは考えるの疲れました感満載でいまいち印象に残らない。てか何曲目かとかぶって…
10.カクレンボ ★
童謡とポップスを混ぜこんだ感じの曲。
この頃のヤスタカはダイアトニックから外れるのは得意だが帰ってくるのが苦手なようで、つなぎ目での強引な進行が目立つ。
この曲は4小節に1回くらいの頻度で唐突な回帰が目立ち、アルバム内でも屈指の気持ち悪さを誇っている。
Aメロの入りだけならどれもいい出来なんだが…
11.電気十露盤 ★★
ボサノバのリズムを基調としたテクノ曲。
後年の「music controller(piconova-mix)」の原形がかいま見える(同曲には★★★★★をつけたい俺)。
なんだかんだで6分は長い。曲が半分の長さなら可もなく不可もなくで★★★なんだが。
12.東京喫茶 ★★★★☆
こしじまとしこの声が何となく鼻声なこと以外は非の打ち所がない曲。
他の曲と比べたら浮きまくっている。phony phonic辺りからタイムスリップした感じ。
次作からヤスタカは臨時記号はなく転調とコード進行でヒネリを加える方向に走りオシャレだと目されるが、まさにその手法。
このサビ直前の高揚感は、なかなか出せるものではない。
ヤスタカが中期capsuleの軸を確立した大事な一曲。
13.写真 ★
何の特徴もない、と言っちゃって問題ない気がする曲。似たような曲あったし、必要性に欠けるか。
Bメロのピアノの刻みがなければ1点だった。危なかった。
14.さくら ★★★★
アルバム内でも群を抜いて明るく、妥当なシングルカット曲。
初期capsuleは和風だ、というのはこの曲の印象が強いのだろう。他はどっちかというと大陸系だし。
マーチングバンドのような2番サビ前など、アイデア勝負がうまく決まった箇所が多い。てかティンパニかっこいいよティンパニ。
Bメロのキメはどっちかというとダサい。
Sec.ハイカラガール ★
ピアノ一本のアレンジをされた100秒にも満たない小曲。宅録風にしているため音質はやや低め。
和モノハネモノで悪くはないが特に必要性を感じない。
総評.★★
紆余曲折を経て今やクラブサウンドを鳴らしているcapsuleの1stアルバム。
「初期capsuleは和風」と言われるが、別に琴や尺八を使ったりしている訳ではない。
メロディの無国籍感と効果音にある懐かしさが日本を想起させられるのだろう(黒電話を聞いて欧米を真っ先に思い付きはしないような、そういう感覚)。
今でこそ「淡々と歌える」と評されるこしじまとしこだが、この時は単に表現が出来なかったようで、
ポップな曲もシリアスな曲も一本調子で歌ってしまっている。またヤスタカによる曲も、キメの作り方や転調の使い方が明らかに変。
ただヤスタカはそれなりに分析力があるようで、2nd以降はバラード曲はほとんど書かなくなったし、誰得な臨時記号も使わなくなった。
後年の良盤が生まれるためには不可欠だった一枚。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:13th. 345-346 名無しのエリー2006.10.29.

1.S.F.sound furniture ☆ 導入の軽いインストなので評価無しだがとても楽しい一日を予感させてくれる。
2.GO! GO! Fine Day ★★★☆ まさにこのタイトルの通りの曲。結構同じパターンの繰り返しなのだがウキウキさせてくる転調などで意外と中毒性あり。
3.ポータブル空港 ★★★ ほぼインスト。オシャレなハウスに可愛く綺麗なハミングがのる。ベースメントジャックスのJUS 1 KISSみたいな感じ。
4.宇宙エレベーター ★★★
外観が眺められる高層ビルのエレベーターで下降しながら聴きたい一曲。そのまんまじゃないかと言われてもそんな曲だから仕方ない。
5.Future TV ☆ SE。ネタバレ有り。
6.未来生活 ★★★★ オシャレなボサノヴァPOP。これ聴くと無人島を思い浮かべる。直径4~5Mの真ん中に一本ヤシの木があるの。
7.壁に付いてるスイッチ ☆ SE・・・でもないか。まぁでも次の曲の布石のための曲
8.Super Scooter Happy ★★★★ 初めは大好きだったけど結構飽きる。が、ここまでミドルテンポ中心なのでこの疾走感は病みつき。
9.ミルクティーの時間 タイトル通りのSEです。クライマックス前に一休み
10.Ocean Blue Sky Orange ★★★ このアルバムを影で支えてくれてるお得意フレンチボサノヴァPOP。パーカッションが気持ちいい。
11.レトロメモリー ★★★★★ 詩、曲共に最高です。夕方帰宅時に聴きましょう。
総評.★★★★☆
個人的にはこれが最高傑作。とにかく休日の晴れた日に似合います
掃除中によし、料理中によし、ドライブによし。ただボーーーッとしたいときにかけてももよし。全部よし。ホンワカウキウキさせてくれます
初心者の方はこれかLDKで、前者が気に入ったならシネマ~や2006、後者ならフルーツでいいでしょう
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:16th. 388-390 前スレ802008.01.20.

1.NEXUS-2060 ★
「皆様、本日もコンテモードエアシステムをご利用いただき、まことにありがとうございます…」
一言でいえばアナウンス。またはこのアルバムの世界観の説明。雰囲気作りのための軽いお遊びだがあるのとないのでは大違い。
2.space station No.9 ★★★
スタジオジブリとコラボレーションした「アニメSF三部作」のうちの1つ。
まあそれはスタジオジブリの「ショート作品集」にはいってるので適当に見てくれ(投げやり)。曲はラテン系(by俺の父)。後半で切なくなる所が好きだ。
普段聞き慣れないジャンルなのでそれ以上の評価は出来ない。
3.A.I. automatic infection ★★★★☆
この軽やかで明るく、それでいて切なさを感じさせるメロディーは凄い。
時々無性に聞きたくなる部類の曲。歌詞が悲しい。
4.Q&A ★
タイトルだけ見たときてっきりシリアスな曲かと思ってた。多分capsuleの中で最短の曲…じゃないね。
短い「問い」。次の曲のイントロ。
5.Lucky Love ★★★★★
この曲大好き。ハッピーな歌詞なのに切なさ全開のメロディー。
秋の東京の住宅街の並木道を幸せな気持ちで歩いている少女、といった感じ。
ether22が微妙に参加している。
6.happy life generator ★★★★★
この曲も大好き。ファンの間でも人気が高い曲だと思う。最後、焦らしといてサビで一気に切なさが爆発する瞬間が最高。
この頃の中田ヤスタカは凄かった(今とは違う意味で)。
7.beautiful hour ★☆
長い。5分くらいでよかったんじゃないか?聞いてて飽きてしまう。
クラブというかラウンジというかそんな感じのウケを狙った曲だと思うけど、そういう所でかける曲だったら今の路線の曲の方が適してる。
この頃は歌もの以外で勝負しなくてもよかったんじゃないかな。
8.urban complex ★☆
これも別にやんなくて良かったんじゃないの?
9.world fabrication ★★★★★
個人的にはこのアルバムの大トリ。
快活なジャズナンバー。capsuleには珍しい絶望を歌った歌詞が印象的。とにかく切ない。悲しい。
多分中期ポップ路線のピークがこの「NEXUS-2060」で、これ以上の作品をこの路線で作り出すのは無理だと思うので、
次作「L.D.K Lounge Designers Killer」で路線を変えたのは正解だったと思う。
例えるならピチカートファイヴが(あくまで本人にとっての)最高傑作「さ・え・ら ジャポン」で解散したようなものか。
10.tokyo smiling ★★★★
このアルバムのコンセプトが
「初のリゾート宇宙ステーション(space station No.9)が完成した2060年が設定となっている、宇宙時代のフライト/ドライブミュージック」
(CDの帯から引用)なのだけれど、個人的にはこの曲でアルバム発売当初の2005年の東京に戻ってきた感じがする。
どこか懐かしさを感じさせるメロディーが印象的。
前作「S.F Sound Furniture」が夢いっぱいの未来予想図(非ドリカム)から懐かしさで胸がいっぱいになる「レトロメモリー」で幕を閉じたように、
この「NEXUS-2060」も幻想の未来からこの曲で現代に戻って幕を閉じる。
総評.★★★★☆
「SF三部作」のニ作目。
この頃の曲は何かとピチカートファイブと比較されることが多かったが、ピチカートファイヴを最近聞き始めて気が付いた。
比較出来る物ではない。なんせ最初から目標が違う。
ピチカートファイヴが「最高におしゃれな日本の音楽」を目標にしていたのに対し、
この頃のcapsuleが目標にしていたのは「近未来のポップミュージック」だった(多分)。
だから「ピチカートの二番煎じ」なんて意見はかなり見当違いだと個人的に思う(事実聞いてみると全く別物の音楽だし…)。
兎にも角にも「world fabrication」のレビューで書いたように中期ポップ路線の最高傑作。
ただ「capsule初めての一枚」にはあまり適さないような気がする。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:13th. 328-329 名無しのエリー2006.10.27.

1.空飛ぶ都市計画 ★★★
ハウス全開のインスト。立ち並ぶ超高層ビルを眺望しながら近未来のオフィスで仕事をしているかのような気分にさせる。
オサレ感がこれでもかと言う具合に漂っている。
「らったーららー」だけのボーカルはキャッチーな旋律。
2.テレポテーション ★★★★★
アッパーなデジタルポップ。
ブレイクビーツが随所に散りばめられており、明るいピコピコサウンドもお腹一杯なぐらいに執拗に打ち込まれている。
きらきらと光るシャワーを全身に浴びるような勢いです。
かなりのハイテンポで進行しており、ドラムも激しくテンション急上昇な一曲。
3.Lounge Designers Killer ★★
クラブ系英詩曲。ボンゴのアナログな響きにハイハットの固い打音が重なって、不思議な空気を醸している。
打ち込みビートが十二分に効いており、ディスコ向けの乗れる曲。肝心のメロディは弱めかな。
4.twinkle twinkle poppp! ★★☆
可愛らしいポップ。跳ねるようなベースラインが面白いが、それ以上に女の子女の子してるボーカルが面白い。
ボーカルメロディをなぞっていくグロッケンの音色がキュートさをより引き締めている。
あまりの原色ピンク加減に、男が聴くにはややつらい。
5.tiC taC ★☆
緩いボサノヴァ。細切れに繋がっていくボーカルが何とも言えない温さを感じさせる。
ラウンジで流れてそうな当たり障りの無い単調な曲。
6.アンテナ ★
インタリュード。真夜中に巨大パラボナアンテナが電波を受信しているようなエフェクトが無機質な旋律を奏でている。
7.グライダー ★★★★
冷え切ったポップ。M.2に並ぶキャッチーなメロディを縫っているが、神妙な空気感のある音色のピコピコサウンドで構成されている。
冷たい星空に空中都市のネオンが燦々と広がるような自然と人間の相容れなさを何処と無く思わせる。
8.人類の進歩と調和 ★★★☆
再び冷めた寒色ポップス。高速テンポで進歩していく科学技術の系譜と行方を見据えたナンバー。
間奏の歪んだエフェクトに掛かるボーカルが、人類の進歩に「happy?」とある種のおどろおどろしさを持って疑問を投げかけてくる。
9.do do pi do ★★☆
はっちゃけたポップス。
M.4の演奏がボリュームを増した感じで、曲のイメージが似ており本作では一番キュートなボーカルを見せている。
甘そうなお菓子をひたすら羅列したサビは、つられてお腹が鳴りそう。
可愛らしい曲だが、おっさんが書いた歌詞だと思って聴くと1ポイント減点。
10.fin. ★
エピローグに合わせたインスト。お洒落なピアノの演奏が終幕を告げる。
妄想世界にすっきりピリオドを付けてくれました。
総評.★★★
デビュー以来、お洒落ポップサウンドをひたすら探究している男女二人組ユニット。
メンバー兼プロデューサである中田ヤスタカが前々作『S.F. sound furniture』の頃から傾倒している、
近未来&宇宙を意識したエレクトロポップ路線に一応のピリオドを付ける一枚。
ハウスをグッと引き寄せたデジタルサウンドがピコピコ鳴っているのは相変わらずで、深く頭を回す必要のない意味無さそうな歌詞も相変わらず。
ただ次回作への布石なのかタイトルチューンだけクラブ色がやたら強く、アルバム内でも浮いた存在。
総演奏時間が短くあっという間に終わってしまうものの、気軽に聴けてしまう未来系BGMとして部屋のインテリア用に流せそうなアルバムです。
しかし漢の漢らしい部屋には面白いくらいにハマってないトラックも一部あるので、要注意。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:16th. 537-539 前スレ802008.02.08.

1.空飛ぶ都市計画 ★★★
SF三部作の中で唯一の本腰入ってるオープニングナンバー(過去2作はオープニングナンバーが短い曲だった)。
スタジオジブリとのコラボPVにはこの曲が選ばれた。(どうでもいいけどあのPVに出てくる透明な宇宙服って使いづらそうだよね)
軽快でキュートなハウス、といった感じ。こしじまとしこのボーカルが印象的。
2.テレポテーション ★★★★☆
寒色系のポップ。このアルバムでも一、二を争う出来。
切なさあふれるメロディーと激しめのリズムトラックとの落差がいい。
3.Lounge Designers Killer ★★☆
今の路線への道を切り開いたかなり重要なナンバーのはずなのだが、いかんせん退屈。
展開をもっと多くするとよかったのかもしれない。
4.twinkle twinkle poppp! ★★★
アルバムを買った当初はよく聞くけど、しばらく経ったら飛ばしてしまう、そんな感じの曲。
にしてもこの歌詞を本当に中田ヤスタカが書いているのか。やっぱ天才だね。
5.tiC taC ★★
あんまり印象に残んない曲だけどこの曲はそれでいいんじゃないかと思う。
箸休めですな。軽妙なボサノバ。
6.アンテナ ☆
深夜に音もなく回転しながら電波を受信しているアンテナ、といった風景が見える短いインスト。
7.グライダー ★★★★★
capsuleスレでは神曲認定されてる一曲。2曲目と同じような寒色系のポップ。
レインボーブリッヂを渡っている時、車窓の外を見るととても豪華な夜景が広がっているように見える。
しかしよく見ると、実際は数個豪華な施設(フジテレビ、観覧車、東京タワーなど)があるから豪華な夜景のように見えるだけで、
実際は新宿~渋谷あたりの夜景の方がはるかに光の数が多く、きれいな夜景であることに気づく。
そのことに気づいた時のなんとも言えない虚無感と、この曲を聴いた時の感覚は似ている。
とにかく百文は一聴に如かず(間違ってるんではなく洒落です)。実際に聞いてみてくれとしか言いようがない。
8.人類の進歩と調和 ★★★
前曲と同じく寒色系のポップなのだが、こちらは切なさも何もかも突き抜けて、奇妙な恐ろしさをはらんでいる。
前曲がレインボーブリッヂから見た光景だとしたら、こちらは暗い、深夜の大月あたりを進む車窓の光景、といった感じだろうか。
ビルなどはもちろんなく、見える光といったら対向車のヘッドライトくらいだ。
そんな中をスピードを上げて進んでいく、でも街の光は見えない…。
9.do do pi do ★★★★★
前曲の暗さを抜けると、そこにあったのはキュートなポップだった。
「太ってるわけではないけど、最近ちょっとお腹まわりに肉がつき始めてきた、ダイエットしないときついかも、でもお菓子は食べたい…」
なんて女子が聞いたら全速力で共感してしまうであろう曲、つーか上記の内容をそのまま歌ってるだけの曲。
曲も歌詞に合わせてかわいらしい感じのポップとなっている。そこにちょっと切なさが入ってるのがcapsuleらしい。
にしてもこの歌詞を本当に中田ヤスタカが書いているのか(2回目)。もう天才とかじゃなくてそっちの気があるんじゃないかとまで思うほど女の子。
誰かがどっかのスレで「ヤスタカは歌詞を書く時女になる」と言っていたが言い得て妙だと思う。
この歌詞の才能を今の中田さんにもっと発揮してほしいっす。
10.fin ★
エンディング。
このアルバムのエンディングでありながら、SF三部作のエンディングでもある。
一分のピアノのみで奏でられるインスト。軽快でポップなメロディーなのに、妙な寂しさを湛えている。
総評.★★★☆
「SF三部作」のラストを飾る一枚。
空想の未来を思わせるポップな曲が多いのはSF三部作に共通した特徴だが、このアルバムはほかの作品より冷たい感じがする。
たぶん次の路線への兆候が見られているのだろうと思う。
現在の路線と過去の路線に中間にあるような作品なので、capsuleの入門編にはうってつけの作品。
アマゾンのレビューにもあったが、このアルバムを聴いて好きになった曲によって、
過去路線を辿って行けばいいのか、現在路線を辿って行けばいいのかが判断できる、便利なアルバムでもある。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:15th. 185-188 前スレ1422007.07.05.

1. Welcome to my world
導入部。なので評価なし。
が、これが「Starry Sky」のイントロにもなっているので、「繋げればいいのに」と一瞬思うがわざわざ分けるってことはやっぱ意味があるんだろう。
なんか分かれてないとそれはそれで気持ち悪いし。
2. Starry Sky ★★★★★
かなり素晴らしい出来。最初はなーんかダフトパンクっぽく始まるのだが、サビで一気に爆発。
最初のダフトパンクっぽいのはいかにサビを感動的に聞かすための前菜のようなものだったのか。考え過ぎですか。
星空を見ている時のようなあの切なさと言うか爽やかさというかどう形容したらいいのかわからないあの気持ちに似ています。
(故にStarry Skyなんだろうな)
実は恥ずかしながらイントロだけ聞いてずーっと聞かずに飛ばしていたのですがこんなに素晴らしい曲だったとは。
結論・聞かず嫌いはいけない
…あ、ちなみにちょっと前までミュージックステーションのCMに使われていました。
いや別にどうでもいいんですけど。なら書かなければいいんですが一応。
3. REALiTy ★★★
タイプミスではありません。これが正式タイトルです。
なんつーかトランスっぽい曲。これは苦手だなあとか(イントロだけで)思ってたんですが通して聞いてみるとよいなあとか思っちゃったりして。
自分の耳が変わってきていることをじわじわと感じさせられます(チラシの裏)。
とりあえず昔のカプセルではありません。ダンス・トランス系の音楽が嫌いな人も恐らく即ダメ。
4. Sugarless GiRL ★★★★★
とりあえず購入動機になった一曲です。
アコギの響きにボーカルの奇麗な声が重なりシンセが切ないメロディーを奏でる。
曲としてはシンプルだと思うんですがそのシンプルさが功を奏しています。
首都高走りながら聴きたい。このアルバムは全曲そんな感じですが。
5. Catch my breath ★★
何故かは不明ですが買ってすぐの頃にはよく聞いていたのに最近は飛ばしています。
要するに飽きが来るってことですか。曲はいいんだけどなあ…。
6. Spider ★★★★
このアルバムではポップな感じの曲。
個人的にはLounge Designers Killerの頃を思い出すんですが全然違う気が。ギターが心地良いです。
さらっと聞けて感動できる、みたいな曲。
「何も感じない それがあまりに当たり前で」という歌詞が印象に残ります。
7. MUZiC ★★
どんなに素晴らしい一枚でも一曲ぐらいは微妙な一曲があるものだなあ。
一言で言うと…引き延ばしすぎ?でもこれですぐ終わっても面白くないしなあ…。
微妙な曲は最後まで微妙ということだろうか…。
8. Melting point ★★★
ピアノ曲。小品。Lounge Designers Killer収録曲「fin.」に近くて遠い。
深夜眠れないときに聞くと切なくて堪らなくなると思います。
タイトルは何でMelting point(融点)なのかずっと気になっています。
9. Sound of silence ★★★★
もうこの曲が好きでたまりません。やっぱ首都高走って(以下略)
こんなに素晴らしい曲があるのに聞いてないなんてもったいないとか言いたい。サンプリングの妙技が冴えわたってます。
もうこれ以上なんて書けばいいのか分からない程好きな曲なんです。(自分、今マンセーレビュアーになってるな…)。
じゃあ何で★が四つなのか。肝心のボーカルがこしじまさんじゃないから。
何で「こしじまとしこ」という超有用な人材がcapsuleにはいるのに使わないのか。そのせいで超名曲になり損ねた感じ。
(カプセルスレで誰かが言ってて気がが付いた。誰の声なんだろう…)
もう何回も聞いてその度に素晴らしいなあと思うがそれ故に何でこしじまさんじゃ無いんだろうとその点が気になってしまう。
10. Secret Paradice ★★★
曲としては決して悪くないのだけれど何でこれが最後なのだろうと。でも真ん中に置くべき曲でもないし。
やっぱり「Sound of~」で締めくくってほしいような気もするけどこれが最後じゃないと気持ち悪いような。
曲の配置とは難しいものだなあ。
総評.★★★★
とりあえず初期のポップな曲を聴きたいという人にはお勧めできないです。
特に「REALiTy」なんか「idol fancy」とは長野~東京間ぐらい遠いです。
やっぱり最初に買ったcapsule作品がこれなせいか妙に肩入れしてしまったなあ。
とりあえず「capsuleってどんな奴らなんだよぅ!」とか思っている人はこれと「Lounge Designers Killer」辺りを買えばいいのではないかと。
2100円と普通より安いし。
(★5個が満点。tr.1は星評価なし。)

Reviewer:16th. 345-347 前スレ802008.01.13.

1.construction ★
いつものイントロ。
2.FLASH BACK ★★★
ノリのいいダンスミュージック。ギターを中心とした音作りになっているのが面白い。
洋楽ではBoys noizeとかいう人の楽曲に似ているらしいですが聞いたことがないので分りません。
3.Eternity ★★★★★
こしじまとしこがここで登場。
「FRUITS CLiPPER」「Sugarless GiRL」からの流れを汲んだ切ないメロディをもった作品。今作の中でもハイライトナンバーとなっていると思う。
こしじまとしこの偉大さを実感。
「こしじまとしこの必要性が感じられなくなっている」とは方々でよく言われる意見だけれど、そんな事はなく、
「やっぱりcapsuleにはこしじまとしこが必要なんだなあ」と実感させられる一曲。
4.You are reason ★★★★
ボーカルが全編サンプリング。
そういうことは「Sugarless GiRL」の数曲でも行われていたけど、「Sugarless GiRL」の楽曲と何が違うかというと、
「ボーカルのサンプリングはするべくして行われたこと」になっている点が一番違うと思う。
「Sugarless GiRL」の楽曲ではボーカルがサンプリングになると「こしじまとしこ使えや(#゚Д゚)ゴルァ!!」な気持ちになったけど、
この曲を聞くと、「中田ヤスタカはこしじまとしこがボーカルじゃない状態でやりたいことがある」というのが自然とリスナーにも伝えられていると思う。
5.Love me ★★
今回のがっかり大賞。
ノイズまみれの切なさを感じさせるイントロで「もしかして新境地?」とむちゃくちゃ期待したのに…期待したのに…
ふたを開けてみると普通のダンスミュージックでがっかり。
ダンスミュージックとしてはいい曲だと思うので星ひとつ追加しとくけど、やっぱりイントロのテンションで突っ走ってほしかった…。
6.I'm Feeling You ★★★★
先行12インチからの一曲。
奇妙な切なさを備えた、capsuleの新境地でもあるし、どことなく演歌を思わせる和風なメロディは「ハイカラガール」への原点回帰でもあると思う。
12インチ発売当時のcapsule本スレでは「今回のアルバムは『ハイカラガール』っぽくなるのか?」という期待が寄せられていた。
7.MUSiXXX ★★
これも先行12インチから。正直言って12インチで聞いてた時からあんまり好きじゃなかった。
聞くとそれなりにいい曲ではあるんだけど、やっぱりほかの曲と比べると微妙だと思う。飛ばし曲(捨て曲ではないけど…)。
8.Get down ★★★★★
「エクササイズ」をテーマにここまでスタイリッシュな曲を仕上げられるのは中田ヤスタカだけでしょう。
「1,2,3,4」という掛け声が違和感なくメロディに溶け込んでいるのがすごい。こしじまとしこの偉大さを実感(2回目)。
とりあえず( ゚∀゚)o彡゜げたん!げたん!
9.Electric light Moon light ★★★★★
どことなく冬を思わせる一曲。こういうメロディに俺は弱いです。
この曲を聴くと「冬のスキー場、あるいはスキーした帰りの深夜、雪景色の田舎道を走る車の中でかかっていてほしい」
(capsuleスレの俺の書込みからコピペ)と毎回思う。
総評.★★★★★
前作「Sugarless GiRL」のレビューをしたとき、
「capsuleは各アルバムに必ずかなりいい曲が入ってるからそればっかり聞いてしまう」という内容のレスをしてくれた人がいたが、
「その通りだよなあ」とこのアルバムを聴くたびに思います。
今回このアルバムをレビューにするために通しで聞いたんですが、じつはM-3、8、9、ばっかり聞いてました。
たぶんこのスレがなければ「You are reason」の良さに気づくことはなかったでしょう。このスレに感謝しています。
今、マイミュージックに続けて入っている「FRUITS CLiPPER」を聞きながらこのアルバムの総評を書いています。
このアルバムも名盤だよなあ…いつかレビューしたいなあ…。
(★5個が満点。)

Reviewer:20th. 560-562 名無しのエリー2009.02.17.

1.runway ★★★☆☆ カウントで始まって、不安感をあおるような音が聞こえてきてすぐ終わる。マイケルジャクソンが踊りだしそう。80年代っぽい。
2.more more more ★★★★★ エッセンシャルのCMの可愛らしい印象が強いけど、実は結構尖ってる曲。
3.the Time is Now ★★★★★ やたら本格的なラップがハマる。個人的にかなりスルメ曲。
4.JUMPER ★★★★☆ POPな歌モノと思いきや実はかっこいい!自然に体が揺れる。
5.Phantom ★★★☆☆ ひとことで言うとダフトパンクみたい。一番テクノな曲。
6.gateway ★★★☆☆ 短いインスト。ホラー映画でかかりそうなおどろおどろしい曲。
7.Pleasure ground ★★★★★
イントロは#6の流れで暗いのに声が入った途端にPOPでメロディアスな曲に変身。キラキラしてるのにちょっと切なさや懐かしさも感じる。
8.the mutations of life ★★★★☆ 他の曲に比べて凄いシンプル。でもこの曲があるおかげでアルバムがしまってる感じがする。
9.e.d.i.t. ★★★☆☆
全曲とは打って変わって色んな音がぎっしりつまってる曲。最初はピンとこなかったけど、何度も聴くうちに好きになってきた。
10.Adventure ★★★★★
"せっかく生きてるんだから楽しまなきゃ損"っていう前向きソング。
イントロからすでに鳥肌立ちました。映画のエンドロールみたい。いちばんいい曲どれって聴かれたらたぶんコレを選ぶ。
総評.★★★★☆
何度もリピートしたくなるアルバム。(良い意味で)1回じゃ物足りないというか、おかわりしたくなる。
歌モノが多く時間も短いので、capsuleをまだ聴いたことがない人にもオススメ。
これまでのアルバムにはどうしても「この曲ばかり聴いちゃう」ってのがあったけど、今作は個人的に捨て曲無し。
#1~#2・#6~#7の繋ぎには意外性もあったりして曲順が絶妙。
歌詞カードは意図的に付けていないけど、#7#10は耳コピして一緒に歌いたくなるくらいメロディも歌詞も良い。
(★:1点,☆:0点の計5点満点。)

Reviewer:20th. 563-564 名無しのエリー2009.02.17.

1.runway ★★
導入インスト。チープとスリルの間を行ったり来たり。
2.more more more ★★★☆
歌は勿論のこと、シーケンスやシンセまでも口ずさめるようなラインになってるのが面白い。
表題曲らしくどこまでもキャッチー。この手の音楽に馴染みがなくても取っ付きやすそう。
3.the Time is Now ★★☆
やたらと言葉の詰まったラップがあり。
裏ではダークな歪みシンセと、スーファミ時代のゲーム音楽のような打ち込みの組み合わせがあったり、掴み所がない上に長い。
なんだか中途半端に期待を裏切られた。
4.JUMPER ★★★☆
いかにもテクノ。重たいベースと軽やかなボーカルの対比がクセになる。
バスドラをもうちょっと低音強くしてくれるともっと雰囲気と合う。
5.Phantom ★★☆
思いっきり加工されててもはや誰の声だかわからない。限りなくインストに近い。
いくつかの変化球をくっつけたような、飛び道具みたい。
6.gateway
中世のオカルトな雰囲気のインスト。30秒ちょいで終わるので評価しようがない。
7.Pleasuse ground ★★★★
ミドルテンポのハッキリした歌モノ。ポップでどこか物悲しい雰囲気はお手の物。ボーカルの声がまた似合い過ぎ。
ただ最後のギターの弦を滑らせる音が唯一要らない。一瞬でここまで「邪魔!」と思う音はそうそうない。
8.the mutations of life ★★★☆
ファンキー。ベースがやけに生音でドンシャリ効かせたような音作りで、アルバム中だと独特。
良い具合に穏やかで、BGMでさらりと聞くにはこの曲が1番好きだな。
9.e.d.i.t. ★★★
3曲目をディスコ風にした感じ。可も無く不可も無くさーっと流れてく。
10.Adventure ★★★☆
前曲から間髪入れずに、可愛らしいポップな曲。
ラストってのもベタだけど、ちょっとした切なさの演出にはしっかりやられる。
総評.★★★
初めてCapsuleを聞いたのだけど、まず思ったのが、中田ヤスタカが“電子音楽をやる人”というよりは“コードとメロディの組み立てが上手い人”ということ。
決して真新しい訳ではないけど、上手く隙間をついて耳に残る曲を聞かせてくれる。2、7、10曲目がまさに。
他はこんなもんか…って感じでイマイチ煮え切らないとこが残念だったけど、ポップで聞きやすくて好感触。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.6は星評価なし。)