アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ちぼ・まっと。

Reviewer:19th. 51-52 名無しのエリー2008.08.11.

1.BEEF JERKY ★★
「VIVA! LA WOMEN」に収録されたバージョンとそんなに変わんない。こっちのバージョンのほうがちょっと安っぽいかな…
アウトロの最後の方になるといきなり変な音が鳴りだすのでややビビる。
2.Birthday Cake ★★
名曲…の筈だがボーカルの声にやる気がない。何故に?
やっぱこの曲は「VIVA! LA WOMEN」収録バージョンの方がいいと思う…。
「VIVA! LA WOMEN」バージョンとは違って所々でドラムの音をマーチ調にしたりと、いろいろ凝ってるんだけどね…。
この曲はやっぱりボーカルが要だからなあ…
3.Know Your Chicken ★★★★☆
これは確実にこのバージョンの方がいい。
「VIVA! LA WOMEN」バージョンではなんかいまいち地味な曲になってたけれどこのバージョンは伴奏が殆ど生演奏になっている。
これがパンクっぽくていいんですわ。ベースの響きが分厚くて最高。後半の盛り上がりもノレる。
サンプリングもうまい具合に華を添えていて非の打ち所のないアレンジ。でもなんか欠けてる気がしてならない。
4.Black Hole Sun ★★★☆
サウンドガーデンというバンドの曲のカバーらしい。
メロディの崇高さとオルガンの音色の安っぽさがうまく融合していていい雰囲気。目を閉じて聴きたい。
5.Crumbs ★★★★
なんかボアダムスっぽい。ジャンクで民族音楽風なセッション(多分)。
笛の音色やカリンバと思しき音や咳払い、目覚まし時計のベルの音など様々な音が詰め込まれていて面白い。
∩( ゚д゚)せんせーなんか食ってるやつがいまーす
…最後のは一体何?
総評.★★★
アルバム「VIVA! LA WOMEN」の発売に先駆けて発売されたミニアルバム。収録曲の初出は7インチの音源や未発表曲…らしい。
しかしどこにも各音源の説明がないのでどれが7インチの曲でどれが未発表曲かは…?
前半の2曲には正直言って資料的価値しかないんじゃないか。でも後半三曲はすごくいいのでそこを買ってこの点数。
中古屋で投げ売りされてると思うのでのんびりと探してみてください。
でも聴く順番は絶対「VIVA! LA WOMEN」の方が先。
(追記:M-2とM-4が7インチの音源でした。こういうことはスリーブ等に書いておいてほしいもんだ…)
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:19th. 493-495 名無しのエリー2008.09.25.

1.apple ★★☆
いろんな音を切り貼りした形容しがたいメロディからサビではエレキギターの音に乗ってやや民謡チックなメロディが展開される一曲。
悪い曲ではないけれどもつかみとしては微妙な気がする。地味すぎる。
2.beef jerky ★★★
インディーズ時代に作られてた曲。リテイクされてる気がする。
前曲よりもノリがよく、約二分半という時間の中で緩急つけた展開ができてる。
3.sugar water ★★★★★
90年代を代表する名曲の一つであることは間違いないけれど、この曲をレビューするのは難しい。
幻想的な雰囲気を持った曲であるが、それだけでは片づけられない「何か」がこの曲には確実に存在している。
それは実際に聴いて頂かないとわからないものだと思う。その独特の雰囲気を「怖い」と言ってる人もいた。
とにもかくにも名曲。ミシェル・ゴンドリーによる人間業とは思えないテクニックが炸裂したPVも是非。
4.white pepper ice cream ★★★★
陰鬱で静かな一曲。ボーカルも歌うというよりは呟きに近い形で歌詞を乗せている。道路を車が走る音がずっと流れている。
サックスの音は遠くから流れているかのような加工がされていて、ロマンチックな雰囲気を高めている。
2分を過ぎたあたりで風が強く吹いたような低いノイズが入り、雰囲気が一変する。しかしすぐに元に戻る。
それ以外は特にこれといった展開もないため、退屈な人もいると思う。
5.birthday cake ★★★★★
インディーズ時代に7インチとして発売された曲を数倍凶暴な形で復活させた。
最初に聴いた時のインパクトはすごかった。だって喚いてるんだもの。それこそキチ○イのように。
「絶叫」とまではいかないところがさらに狂気を感じさせる。喉は痛めそうだけど。ちなみに歌詞もかなり錯乱した内容です。
6.know your chicken ★★★
消して悪い曲ではないし、流れからも浮いてないんだけれども、
インディーズ時代に発表したパンク寄りのアレンジが施されたバージョンの方が好きなんだよなあ。
リテイクが災いしてちょっと無難な曲になってしまってる。上に書いたようにこのアレンジも悪くはないんだけれども。
7.theme ★★★★
民族音楽風の打楽器の音のループに不気味なベースが乗るところから始まる10分超の大曲。
そっからまさに超展開。なんかいろんな曲をつなげたようなとにかくばらばらな世界が展開する。つーかこれメドレーじゃね?
繋げた意味がちょっとわからないかな…なので星は一つ減らした。途中でいきなり日本語の歌詞が飛び出す所もある。逆に新鮮。
個人的には最後の静かなブロックが好きだ。ノイズが心地よい。そのブロックが一番長いし、曲の核なんだろう。
8.the candy man ★★☆
前曲の余韻をぶち壊すキイイイイインという高音が耳をつんざいて始まる。なんともゆったりした曲。ぶっちゃけ地味。
ところでこの曲だけ歌詞が歌詞カードに未記載。何故だ。
9.le pain perdu ★★★★☆
ジャズ、ビッグバンド系のノリで展開する曲。ボーカルの歌い方も若干それっぽくなってる。テンポ良く展開していく。
後半にちょこっと出てくるオルガンの哀愁あるメロディーがすごくいい。
10.artichoke ★★★★
金属音やら人の話し声やらが入るイントロから唐突に何かを打ち付けるような音でリズムが入り、ピアノが旋律を奏でる。
曲としては4曲目と同じような系統の曲で、静かに沈んでいく。ボーカルも呟きに近いスタイル。締めとしてはいい曲だと思う。
遠くから響くギターと思しきノイズが不安感を掻き立てる。
これまた特に展開がないため、退屈する人も多いと思う。さらに長めだし。
11.Jive ☆
なんじゃこりゃ?膝を手で叩いてリズムをとってるだけだよね?それなら俺もよくやるぞ。
総評.★★★★★
チボ・マットとは羽鳥美保と本田ゆかによる二人組のユニットで、これは95年に発表されたファーストアルバム。
このアルバムはアメリカで大ウケ、カレッジチャート首位を独走した。
全体を聴いて受ける印象は、「あ、この人たちいろんな音楽を聴いてきたんだなあ」ということ。
サンプリングする音源の選び方や絶妙なノイズの入れ方。それらはいろんな音楽を耳で経験してきた結実であると思う。
さらにサンプリングによって構成された世界での表現は様々な音楽を聴いてきた中で生み出した唯一無二の表現であるともいえる。
そしてもう一つ思うのは「本当に食べものが好きなんだな」ということ。
曲のタイトルを見ればわかる通り、食べ物尽くしです。歌詞にも食べ物多し。たまーに歌詞中で重要にアイテムにもなる。
それゆえに聴いてるとちょっとお腹減ってきます。というわけで今この総評を晩ご飯食いながら書いてます。おいしいです。
まあユニット名からして「CIBO MATTO」(イタリア映画の「セゾ・マット」をもじったもので、意味としては「食べ物狂」みたいな)だもの、当然か。
このあとセカンドアルバム「Stereotype A」でさらにヒップホップユニットとして進化を遂げていくのですが、
個人的にはいい意味で方向性が定まっていないこのアルバムの方が好きです。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)