アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : しとらす。

Reviewer:17th. 56-57 前スレ812008.02.21.

(Side.A)
1.no milk ★★★★★
citrusアマチュア期の傑作。もともとは自主制作レーベルから発売されたカセットに収録されていたらしい。
ろくでもないような曲なのに、不思議な魅力を持っている。リコーダーの響きで脱力。
小山田圭吾が聞いたのは「citrus plant for little kids」だったと思うが、こんな弱小バンド、よく見つけたもんだと思う。
2.wan light ★★★
カバーらしいが原曲を聞いてびっくりした覚えがある。もうあり得ないくらい下手。江森さんもすげえ投げやりな歌い方をしている。
ラッパの音色が歪んでるし。なんだこれ。原曲好きな人は爆笑するか憤慨するかのどっちかだと思う。
(Side.B)
1.mad about everywhite ★★
鳥の声が入ってたり工夫しているのはわかるんだけど、この7インチの中で一番印象が弱い。
タイトルは直訳すると「純白についての狂気」って感じだろうか。
2.you are the girl like that ★★★★★
「citrus plant for little kids」もそうだが、最後は名曲でシメる。
演奏は相変わらずですがこれが今後の方向性になったんだろうなあ、なんて思う素晴らしい曲(自分のレビューから引用)。
名バラード。江森さんの歌声が優しい。この7インチの中で一番長い曲じゃないだろうか?
総評.★★★
「citrus plant for little kids」へと繋ぐ感じの7インチ。「citrus plant for little kids」よりは聞きやすいけど、アクはこちらのほうが強い感じ。
入手は困難かもしれなけど、シトラスが好きな人なら買って損はない。探してください。
(★5個が満点。)

Reviewer:15th. 80-83 前スレ1422007.06.14.

1.Cannonball play
ボーリングの音と気持ち悪い笑い声がサンプリングされている。それだけ。
2.Like a slave
「オレ、かあちゃんの奴隷じゃないっつーの!」というジャイアンのぼやきと、
「そんなセリフは奴隷みたいに働いてからいうことだよっ!」というジャイアンの母ちゃんの喝。それだけ。
…そういえばドラえもん声優変わっちゃったんだよな。旧ジャイアンの声懐かしいや。ところでジャイアンの母ちゃんの本名って何だ?
何の予備知識もないとまずここで噴きます。
3.911 KGGI ★★★★
おお、やっと評価できる作品が出てきた。
トラットリアのころのイメージを抱いている人はここで完全に幻滅するであろう曲。
しかし、このヘロヘロでノイジーなイントロを聞いた時点でもともとロック好きだった自分は血が騒ぎましたとも。
演奏ボロボロだけど最高にカッコいい一曲。
幻滅した人も何とか聞いとけ。そしてアルバム全編こんな感じだから覚悟しとけ。
4.happy head
なんか外人がハッピーハッピー言ってる。それだけ…いやノイズが鳴っている。機材いじってるみたいな。
5.my room is burning
一応歌っているが…曲と言える代物でないことは確か。しかし盤面裏には一応歌詞が載っている。じゃあ曲なのか?
でもここではSEとして扱っときます。個人的には気に入っている。
6.Bee song ★★★
わあいやっとまともなきょくだよ!疾走感あふれる爽快なポップチューン。
しかし…歌詞がアレ。下に拾ってきた歌詞があります。よかったら翻訳してみてください。蜂が嫌いな人は幸せになれると思います。
…正直、この歌詞のせいで★一つ減らしました。
 sweety lily put into my hair
 big bee bites me smelling up my cheek
 million bees are just above my head
 they will get into my head from ****(*の部分は解読不能)
7.citrus plant for little kids
(多分)鉄腕アトムからサンプリングされた「またやったのね」「大変だ!お布団が燃えだした!」というセリフ、
途中何度も鳴るカセットテープ止めた時の「ガチャ」という音、遠くで何かスポーツやってるなーみたいな声、そんな感じ。
途中からクラシックなんて流れだしたりして。
「またやったのね」連呼とか「大変だ!おふとnガチャまたやったのね」とかかなり笑った記憶がある。
なんかこの曲(?)聴いてると「昼下がりの公園、遠くでやっている何らかの競技を眺めながら、カセットテープをいじっている男」という
ほのぼのとした画が浮かび上がってくる。
そして最後に「これでよーし」という悪役が喋ってるっぽい声が入って唐突に終了。
8.Double X fan-zin writer
前曲のエピローグ的存在であり、次の曲の導入部的な存在のSE。
9.Teenage fan-zin writer ★★★
「演奏がうまいことも名盤の条件の一つだ!」という考えの人はここでブチギレると思う。
いやもうとっくにブチギレてベランダからこの一枚を放り投げている頃かも。
感じとしてはM-3に近い感じ。歌が入ってしばらくしたらテンポがどんどん速くなって…ってテンポ間違えてたのかよ。でもそこがいい。
ヴォーカルを遅回しにした声とか悲鳴とかがコラージュされていて、実に居心地の悪い空間を作り出している。
10.I'm sure you see with your eyes ★★★★★
この作品の最後の曲にして十曲中最長の曲。
演奏は相変わらずですがこれが今後の方向性になったんだろうなあ、なんて思う素晴らしい曲。
内容が内容なので、最後にこの曲があって良かったなあとか思う。
残念ながらトラットリア加入後には全く歌わなくなってしまった江森丈晃さんの味のある(「いい意味で」に次ぐ第二の魔法の言葉)歌声が実によくマッチしている。
のんびりと、気だるい気持ちになりながらまったりと聞きましょう。
総評.★★★★☆
これはもう過剰な程に聞く人を選ぶ一枚。
聞いた後、「ああ…他には無い素晴らしい才能がこの一枚にはある!」となるか、または頭に?マークしか思い浮かばない人だっているだろうし、
「はあ!?何だこれは?こんな物に金払ったのか俺は?ふざけんな畜生めが!」と思わず床にCDを叩きつける人も当然いると思う。
(というか三番目の人が一番多い気が…事実母に聞かせたら「何でこれをCDとして出せたのかが分からない」と言っていたし…)
でもcitrusの初期の7インチを買って「中々良いんじゃないか」と思ったなら買うべき一枚だと思う。
特にM-6、M-10あたりにはこの後来るトラットリア時代の雰囲気もほのかに匂わせているので、
ちょいズレた感じの音楽や、テープコラージュやギターポップが好きな人は買っても損はないと思う。
但し、一番の問題は、入手がちょっと難しい、ということ…。
(自分が知らないだけで、こういうインディーズ系の音楽を取り扱っている中古店があるのかもしれませんが)
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,2,4,5,7,8は星評価なし。)

Reviewer:15th. 271-272 前スレ1422007.07.18.

1.information spells s.p.y ★★
この一年の間に何があった…?
前作「citrus plant for little kids」からは想像もつかないほどまろやかな曲。二分にも満たない非常に短い曲なのでさっくりどうぞ。
「Boat, drive in'」収録曲「the word "ATENA" means address in our language」に構成などが似ているので同曲の原型なのかも。
(分かりずらい文章だ…)
2.black van ★★★★
素晴らしい。アメリカっぽいギターポップ(何かこの一文だけで変な想像をされそうな気が)。
江森さんの歌声も粗雑な感じではなく丁寧に歌い上げるようになっている。途中の何か余計な音がいっぱい入っているハーモニカもいい感じ。
夏の日のドライブで聞きましょう。
3.all we did was split our sides ★★★★
間違いなく素晴らしい曲なのに具体的にどこがいいのかわからない…。
パッと聞いただけでは印象に残らなかったが、改めて聞き返してみるとかなりいい。二回聞いた方がいいかも。
公園に散歩に行きたい(都会の中に緑がいっぱい、みたいな…井の頭公園?)。
遠藤さんは素晴らしい声してるなあ。
4.who was in my room last night ★★★
最後の最後でいきなり変な曲。
まずなかなか曲が始まらない。ずーっとイントロ。しょぼい打ち込みにしょぼい音。
突然物凄い勢いで歪んだギターの音が大音量で流れてびっくり(一秒くらいですけど)。
何このダンスミュージック…とか色々流れて突然すべてが生演奏に変わって曲が始まる。
曲としては前作に近い。サウンドコラージュ+歌物。江森さんの歌声もエフェクトかかってM-2とは対照的で粗野な感じ。
でもやっぱり前作よりメロディーがしっかり作られている。
総評.★★★
インディーズ期最後の作品。なのでそれだけトラットリアから出た作品に曲の性質が近づいている。
という訳でトラットリアから出た作品を聞いて好きになった、インディーズ時代の作品も聞きたいという人にお勧め。
やっぱり「citrus plant for ~」はインディーズ時代の作品を初めて聞く人には刺激が強すぎるので…。
ちなみに昔あったシトラスのスレで「black van以外はほとんどうんこだった」という書き込みがありましたがそんな事は無いのでご安心下さい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:15th. 545 名無しのエリー2007.09.01.

1.sunburst in my paintbox ★★★★
まずイントロが素晴らしい。シトラスお得意のサンプリング全開のイントロ。
メインはボーカルの歌(やる気ゼロ)と幼児の声で、とにかく「disappear!」を連呼。
バックでアコギじゃかじゃか。全体像としては不快感を感じるレベルの気持ち悪い曲です。
歌詞は恐ろしいことを言ってそうな予感。
2.Cymbal Hit!(Like my feelin') ★★
世間的に一番マトモな曲と思ってもらえそうな曲。爽やか。
全編通してダラダラしすぎてる感があって個人的にはイマイチ。
3.The word "ATENA" means adress in our language ★★★
語りかけるように歌う優しい感じのボーカルが良い。(やる気はゼロ)
バックの演奏はひたすらギターとドラムとベースで淡々と進むだけではあるが、曲調に沿わず「かっこいい」と思えてしまう。
歌詞も「I'm reading your long, long letter on the coffeetable at my small house」とか言ってていい感じ。
4.big day coming from northwest ★★★★★
個人的には4曲中最高の曲。
バックの演奏はドラム(バスドラ90%)とアコギメインで、ラストに表れてくるコントラバスの重い音が素晴らしくマッチ。
歌はやっぱり優しい声(やる気はゼロ)で、一番演奏とかみ合ってるかんじ。
走馬灯が見えるような時に聴くのが合ってるんじゃなかろうか。
総評.
かのトラットリアの中堅w として軽~いフットワークでマキシシングル4枚を発表、
まともなライブをすることなくアルバムに至っては一枚も出すことなく勝手に解散したやる気なし男バンド。
「ヘタウマ」で括られてそうだがドラムの人は実はかなり上手いのでは。
個人的にcitrusの強みは
 1. 女性ボーカルの素晴らしい歌声(やる気はゼロ)
 2. 妙に気になるドラムの二点だと思う。この女性ボーカルが歌うのでなければ意味がない感じ。
クセの強いものが好きな人にはお勧め。トラットリアから出てはいるがその中でも(コーネリアスの風味はあるが)異色。
カヒミが好きな人よりシーガルとかApples In Stereo 好きな人に合いそう。
個人的には新作としてアルバム出たら2万で買います。ですが彼らはやる気が無いので絶対あり得ません。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:17th. 56-57 前スレ812008.02.21.

(Side.A)
1.colo colo meets the stripes ★★★★☆
間違いなく名曲。…が、同じような構成の名曲「YOUNG FIDELITY」(「wispy,no mercy」収録)に食われた感がある。
2.another world ★★★
前の曲から隙間なく開始。
The Rochesというバンドの曲のカバーらしい。でも原曲を知らないのでコメントのしようがない。いい曲だと思うけどね。
ちなみにぼけーっと聞いてるとあっという間です。
(Side.B)
1.colo colo meets the instrumental ★
ただのオケだが、いつもはサービス精神皆無なバンドなので、ある意味レアかも。
2.colo colo meets the NANAppella ~今、俺はマヒしてるmix ★★
メンバーのNANAさんによるただのコーラス。原曲が後ろでうっすらと聞こえている。よくわかんないけど感動的。
総評.★★
なぜかCRUE-Lからの発売になった7インチ。ビニールバッグにジャケットと7インチ盤が入っている変わったパッケージ。
まともな曲はA面に入ってる2曲だけなので、もっと曲が聞きたかったなあ。
にしても盤のレーベルの「死闘羅巣」って…まあもっと脱力したのはB面の「4とLast」だけど。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:15th. 293-295 前スレ1422007.07.23.

1.BLUE MERCEDE'S(SIMPLY ETERNAL REALITY) ★★★★
オープニングのティンパニー連打から鳥肌が立つ。聞いた感じは「Jazz The Poops」の頃に似ているんだけど、全く違う。
疾走するリズム、メロディー、歌いかた、どれも最高で・・・
冷静にレビュー出来そうも無いのでここで切ります。
不満点を挙げるとしたら全五曲中四曲がノンストップ仕様なんですが、この曲だけアウトロがちょこっと切れてしまうので切断位置をどうにかして欲しかったなあ。
タイトルにはどんな意味が? そして副タイトルの「Simply Eternal Reality」(要約すると「単純で永遠の真実」)とは?
歌詞が公開されていない上、英詩なのですべては謎のまま。
2.HOUSE COACH ★★
二分にも満たない小品。さらっとどうぞ。
この曲は以前NHK教育テレビでなんかの番組のテーマ曲になっていたらしい。
NHKにもシトラス知ってる人いたんだ。そしてその人に500円あげたい。
3.YOUNG FIDELITY ★★★★★
またまた光り輝く名曲が。曲の構成がとても分かりやすい。
ノイジーな前奏→ノイジーなメロ→キラキラ全開のサビ(以下繰り返し)
ウィンドチャイム最高。ほんと非の打ち所が無い。
万人に受けるかどうかは不明。たぶん受けないんじゃないか…。それ以前にシトラス自体が…。
「colocolo meets the stripes」という曲と非常に似ている(というかそのまんま)なのでその曲を聞いてからこの曲を聴くとより楽しめます。
音源はトラットリアのコンピ「Prego!99~Camp master」に入ってるので適当に聞くべし。
4.WISPY,NO MERCY ★★★★
この流れでまた名曲が。駄目だ俺今マンセーレビュアーだ。
これを音源化するのかと思うぐらい質の悪い音源。しかしそれがプラスになっている。
メロディーも素晴らしくて、なんと言うかもう何でこんな優しいんだと。こうだみくなんか聞いてないでこれ聞けよと
この一枚の中で一番バンドサウンドに特化した曲。全五曲のうちバックトラックに打ち込みとかコーラスとか使ってないのはこの曲だけです。
ボーカルに変なエフェクトがかかっており、大音量で聞くとそこだけ目立ってしまうという難点が(小さな音で聞いている分にはヴォーカルが前面に出てていい)
あと高音がキンキン響くので耳が痛くなってしまう。こういう曲は折角なんだから大音量で聴きたいというのはただのエゴなんだろうか…。
5.YOUR BUILDING ★★★
ラストはなんともアカペラチックな曲。疾走ばっかりで疲れ切った耳を癒してくれる位置づけ。
そしてさようなら。
総評.★★★★★
シトラスというバンドの最期を飾るのにぴったりの最高傑作。とにかく疾走。たぶん今までの作品の中で一番テンポが速い。
聴いていて感動する瞬間というのが何度もあって、何度聞いてもそれが変わらないというのが凄い。
これからシトラスを聞くという人にもうってつけの作品だし、これまでずーっとシトラスを聞いてきたという人は感無量な作品。
全体的に漂う寂寞間は恐らくこれが最後の作品だということを知っているからだと思う。一回そう言った事情を抜きにして聞いてみたい。
音源はもちろん、アートワークも素晴らしいのでじっくりと鑑賞してみて下さい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)