アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : こーるたー・おぶ・ざ・でぃーぱーず。

Reviewer:17th. 574-575 名無しのエリー2008.05.04.

1.killing an arab ★★★
西部劇でも始まるのか?な感じのイントロのほぼジャンル分け不可能なインスト曲。かなりハード目。
2.amethyst ★★★★★
代表曲といったらこれかな?エフェクトのかかった声がかっこよすぎ。
ハードな演奏にポップなメロディと弱弱しいボーカルが絶妙にマッチした名曲だが、大半の人はこの声でコケそうw
3.your melody ★★★
不気味なサビの雰囲気が良い。
ブレイクも決まってはいるがこのアルバムにおいてはやや地味。
4.earth thing ★★★☆
低い声のボーカルと、声かギターの音か区別のつかない謎の音がこれまた不気味な雰囲気を醸し出している。
やはり絶妙と言う言葉が似合う。
5.summer days ★★★★☆
一転して爽やかなイントロとサビが美しい曲。ハードな中に潜む美しいアルペジオが絶妙。
しかし夏っぽいのか、どうなのかやや微妙なところ。
6.snow ★★★★★
本作唯一のスローテンポなバラードで8分近い曲だが全く途中でだれない。後半から入る轟音ギターとストリングスが美しい。
リフも全く飽きないし、名曲と言っても何の問題も無い。素晴らしい。
7.blink ★★★★★
NARASAKIのポップセンス爆発な一曲。シューゲイザー好きなら絶対に必聴でしょ。名曲。
8.the visitors ★★★
多分殆どアドリブで出来た曲なんじゃないかと。最後は不気味なこのアルバムにふさわしい終わり方。
総評.★★★★★
真っ先に驚いたのはこんなバンドが日本に存在したのか、ということ。
ハードな演奏に卓越したポップセンス、絶妙なギターアレンジ、ヘロヘロな声、どれをとっても日本人らしくないというか。
海外に於いてもこんなバンドはいないんじゃないかというほど。
強いて言うならシューゲイザーやスラッシュメタルな感じではあるが、ジャンル分けが難しい日本のバンドの中では頭一つ抜けて自分たちのスタイルを確立している。
それもこれがデビューアルバムということでさらに衝撃的。もちろんとんでもない名曲だらけである。
自分の中では、日本が世界に誇るバンドとしてはフィッシュマンズ辺りと並ぶ存在。
しかし肝心の日本では、一般受けどころか音楽雑誌にも認められなさそうw
とても日本人好みとは言えないし、誰彼構わずオススメできるバンドではないが、正に「もっと評価されるべき」なバンドである。
ちなみに絶望先生ってアニメのオープニングの曲がこのバンドのフロントマンのNARASAKI作曲なので、アレが好きなら多分気に入る。
声とか演奏とかもっとマニア向けだけど。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:18th. 66-69 名無しのエリー2008.05.16.

1.RAISING SLOWLY ★★
最終曲SINKING SLOWLYを逆回転にしたSE。
2.MY SPEEDY SARAH ★★★★★
静寂を切り裂くように切り込んでくる高速カッティングリフが強烈にカッコいい初期を代表する名曲。
手数の多い鬼神KANNOのドラムも大炸裂。特にブレイク後のタム回しからのドラムの暴れっぷりが超絶にイカす。
何気にベースもうねりまくり。
3.BLINK(SPINNING A SWEET DAYDREAMS) ★★★★★
近未来アニメのOPにしたらさぞやカッコいいであろう、2カウントから始まる疾走曲。(2カウントがカッコよさの肝)
デス声炸裂の中間部~の展開と、女声コーラス+リフ→頭打ちリズムに変化するアウトロも悶絶のカッコよさ。
4.SUBMERGE(THE THEME FROM RED ANGER) ★★★★★
単音リフが印象的な疾走ナンバー。
イントロ→Aメロ→Aメロ→Aメロ→イントロ→Aメロ→Aメロ とAメロを5回も繰り返してからサビに入る特徴的な構成だが、
都度リフや刻みを変えている為、助長な感じを与えない。このあたりにNARASAKIのセンスの良さが炸裂している。
長尺のメタルギターの掛け合い→ジャズ、ボッサ的なギターソロへと変化するアウトロも有り得ない流れだが、最強にカッコいい。
5.THE LIGHTBED ★★★★
「White e.p」収録のLet's Spend Night Togetherのリテイク。
非常にたくさんのギターがオーヴァーダビングされているが、絶妙のフレージングとミックスによって、音が埋もれてない為、聴く度に新たな発見がある。
これだけたくさんのダビングを施しているのに、ブレイク後のノイズギターが一瞬、全てぶち壊すところがまたニクイ。
6.CHARMING SISTER, KISS ME DEAD!! ★★★
ミドルテンポ曲。平歌の透明感のあるバッキング→サビのメタルリフの対比が面白い1曲。
明確なサビがなく、地続きで1曲が終わる感覚。
名曲揃いの本作に於いては、比較的地味。
7.DEEPERS'RE SCHEMING ★★★★★
強烈な疾走感と共に始まるディーパーズ代表曲。
非常に目まぐるしく、かつ、少々強引に曲調が変わり、最近だと凛として時雨あたりを髣髴とさせる。
フェアウォーニングか!?と思わず思ってしまう天空ギターソロ、最後に飛び出すスラッシュリフ、突然のボッサ調のアウトロ、
全てが必然であるところが、この曲の1番すごいところ。
8.SNOW ★★★★
UKからの影響を強く感じさせるウェットな仕上がりの長尺曲。
淡々と進む曲だが、突如切り込んでくるノイズギター→アルペジオの流れが奇跡的に美しい。
9.SARAH'S LIVING FOR A MOMENT ★★★★
ベースリフ→SARAHシリーズお馴染みのカッティングリフが炸裂する、非常にディーパーズらしい1曲。
アウトロの、オーケストレーション→浮遊リフ→アコギカッティングの流れがカッコいい。
10.MUMMYLOVER ★★★
これも「White e.p」からのリテイク曲。大地を踏みしめて歩くようなドラムが印象的。
ディーパーズには珍しくアコギストロークが全編を支配している曲。
11.AMETHYST ★★★★
無条件に暴れたくなるメインリフだけで引っ張っていくような、完全な「リフ」主導曲。KANNOのドラムも呼応するように暴れまくり。
ライブでは、当然オーディエンスも暴れ狂う。
12.CELL(CATe.p.1) ★★★★
こちらも代表曲の疾走曲。この曲には[CATe.p.1]VERと[SUBMERGE]VER、と都合3種のバージョンが存在する。
個人的には[SUBMERGE]VERが整合感があって、最も好きだが、最も音が荒いこのバージョンもまた違った魅力があって吉。
13.SINKING SLOWLY ★★★★★
完全なるシューゲイザー曲。轟音と女性コーラスが非常に心地よく、ずっと聴いているとトリップ感覚に陥る。
石になった二人が、コールタールの海をゆっくりと沈んでいく…唄であり、イマジネーションしながら聴くと、かなりの確率で泣けてくる名曲。
総評.★★★★★
初期ディーパーズのベスト盤ですが、本当に名曲だらけ。
特に2~4曲目の流れと終曲は、細い声+轟音のカップリングに弱い方には、凄まじい即効性があり、聞くと確実にハマる。
2001年発表のNO TAHNK YOU以降は、シンセ音の占める割合が徐々に高くなっていき、その方向性も非常にカッコ良いのだが、
飽くまでギター、ドラムといった生音に拘る人には、このアルバムが最もオススメ。
(★5個が満点。)

Reviewer:17th. 560-563 名無しのエリー2008.05.04.

1. MARS ATTACKS! ★★★
1曲目からデスヴォイス炸裂の極悪ハードコアナンバー。
一般人は9割がスキップするであろうナンバーだが、ことライブのアンコールに於いては、
「killing an arab」と共に会場をカオス状態に引きずり込む最強の曲に変貌する。
2.UNLIMBER ★★★★
耳に残るリフとイチマキの美しいコーラスが印象的なお得意の疾走ナンバー。
最後の大サビは非常にキャッチー。
3.HARD REALITY ★★★
イントロのキメの連続がカッコいいミディアムテンポのハードナンバー。
静と動の繰り返しが多く、若干のグランジ風味もある。カンノの手数の多いドラムが曲の肝。
中盤のヘドバンパートがなぜかファンには不評であるが、キャッチーなサビが耳に残る名曲だと思う。
4.TASTE ★★★★
個人的にDEEPERS隠れ名曲NO1。シューゲ風味あふれる淡々とした曲調が、非常に癖になる。
ナラサキとイチマキの声の融合性の高さが最高の形で証明されている曲。
イチマキ脱退後は、おそらく一度もライブで演奏されていないのが残念。
5.C/O/T/D ★★★★★
いわずと知れた代表曲。バンド名と掛けているが、正式名称は「COME OVER TO THE DEEPEND」。
イントロが1分を超えるが、爆裂にカッコいい為、冗長さは皆無。1回し終わった後の、リフ→ギターソロ→キメの流れは最強。
6.THUNDERVOLT ★★★★
スローテンポ+轟音ギター。正しくシューゲイザーな名曲。ここでもイチマキのコーラスが大活躍。
歌詞カードは無いが、最後の「今日何も変わらなかったけど 此は此れで有りにして また明日考えるから」という部分は何故かグッとくる。
7.THRASH LIVES IN SAVAGERY ★★★★
おそらく本作中最もポップな曲。抑え気味な平歌と開けるサビの対比が見事。
終盤轟音ギターが炸裂!→エモい絶唱の流れが痺れる。特に「不都合があ~って~」の「て~」の部分が非常にエモい。
8.AKI NO GYOUNINZAKA ★★★
スローテンポ+シューゲギターで、微妙にM6と違うが正しくシューゲイザーな曲。
若干地味だが嫌いではない。
9.SYNTHETIC SLIDE ★★
「thevisitors」や「how smooth」を髣髴させる、ヘビーギター+デスヴォイスサウンド。
中盤からはひたすら陰鬱な曲調になり、再びヘビーギターに戻る。
嫌いでは無いが、非常に疲れる。
Sec.I LOVE N.Y. ★★
限りなくおまけ的な曲で、音質も悪いが、何気にポップで耳につく。
クリーントーンのギターがキャッチーな響きで、何故かカフェミュージックを想起させる。
総評.★★★★
一般的には代表作とは言われない本作であるが、個人的には非常に好き。
「THE VISITORS~」を除けば、フルアルバムでは最もギター色が強く、テクノ色が薄い。最初と最後以外は総じてポップで聞きやすい。
轟音ギター+細い声 のカップリングに弱い人は必聴!!
(★5個が満点。)

Reviewer:7th. 243-244 名無しのエリー2004.01.27.

1.IT DAWNS BEFORE インスト。アルバムの深い奥行きを予感させるに十分な雄大で心地よいノイズの海。
2.GOOD MORNING ★★★ M1の眠りから半分さめたような曲。目覚めのカラッポの頭に快感をもたらす浮遊感。
3.JOY RIDE ★★★ 一日の冒険のはじまりのようなワクワク感溢れる曲。メタリックでノイジーなリフの反復。
4.STAR LOVE ★★★★
紅一点のイチマキとメインvoナラサキのツインボーカル。あまりにストレートな佳曲。メロディの秀逸さはさすがというしかない。
5.15 KNOTS インスト。潤滑油として満足に機能している。
6.GIANT ★★ 気持ちよく聞けるイチマキボーカル曲。及第点はつけられるが特に際立った曲ではない。繋ぎ。
7.JET SET ★★★★☆ エフェクトをかけたデス声?と、神々しささえ漂うイチマキ声の美しさとの対比が奇妙なバランスを生んでいる。名曲。
8.THE SYSTEMS MADE OF GREED ★★★★ 恍惚感溢れるサビのリフが曲の疾走感とからんで非常に格好いい。名曲。
9.HIBERNATE インスト。覚醒レベルをやや落としクールダウン。
10.THE END OF SUMMER ★★ 音の重厚な奥行きが、毒のない声と不協和音なしに重なり甘ったるすぎて食あたり下痢。
11.NO THANK YOU ★★★★★
アルバムのクライマックス。ノミの侵入する隙間もない完璧な曲構成。
ノー!サンキュー!の叫びとともに昇天間違い無しのダイナミズム。現代のハードロック。超名曲。
12.DREAMMAN ★★☆ 悪くない曲だがM11とM13の狭間で浮いている感あり。無くても良かった。
13.DEEPERS'RE SLEEPING インスト。このアルバムがタイトル通り眠りに向かっている。
14.MEXICO ★ ラス前。2分程度の静かなアコースティック。弛緩しすぎてマイナス。
15.HARU NO GYOUNINZAKA ★★★★★(あたたたたっ)
この化け物を眠らせるに相応しい重厚で壮大な曲。とはいっても冗長さ、大時代的なものはない。
祈り、葛藤、希望。大音量で静かに聞くべし。至高。
Sec. ☆ 認めん。
総評.★★★★★
渾沌としたインストがアルバムの根底で流れ続け雰囲気をコントロールしトータル感を演出している。
M12、M14がなければなお良かった。
マイブラとかシューゲイザーとか邦楽とか関係無し。ポップミュージック史上に残る激☆ワンダフル盤。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,5,9,13は星評価なし。)

Reviewer:18th. 21-23 名無しのエリー2008.05.05.

1.downfall ★★★
民族音楽風のパーカッションとアコギ、 呪術的なヴォーカルの絡みが新境地?!な1曲目。
後半のディストーションギターの切り込み→ポリリズム的展開がカッコいい。
2.hyper velocity ★★★★★
デスラッシュなイントロから一変、アニソン風味の爽やか疾走ソングへ変貌。
かと思いきや間奏はヘドバンパート(含デスヴォイス)→ボサノヴァ的アコギという、有り得ない展開を見せる。が、
ここまでの無茶な展開を極めてポップな1曲としてまとめるセンスに脱帽。
3.without hesitation into the door away ★★★
ディレイがかった、クリーントーンのイントロが切なさを 醸し出す、割と普通な8ビート曲。
曲としてみれば、非常に美しいコード進行とキャッチーなサビが秀逸で、間違いなく良い曲ではあるのだが、
ディーパーズにしては普通「過ぎる」ように感じてしまう。
4.how smooth ★★★★
最強に暗い!とにかく暗い!としか言い様のない爆裂陰鬱ソング。どこかで、盛り上がるか、と期待させておいて、1度も盛り上がらない。
聴いていると、本気で気分が滅入ってくるが、こういった方法論で感情を揺さぶるあたりは、並大抵のセンスではない。
NARASAKIは気に入っているようで、次のprophet provedと共にライブでは良く演奏される曲。
5.prophet proved ★★★★★
how smoothから流れるように始まる轟音ギター炸裂ソング。この曲の轟音ギターは本当にカッコよく、怪獣の咆哮の様相。
単音シンセが曲中エンドレスに流れ、非常に印象的。ヴォーカルはポエトリーリーディング的。
終末感が色濃く漂い、その意味では前曲を引き継いでいるが、こちらは聴き易い。名曲。
6.newave ★★
まさにニューウェーブ的な展開を見せるインスト。途中から轟音ギター&ピコピコ音が挿入される。
美しい音像で統一されているが、この後の2曲がまた重い音の為、前2曲との間に挟みこんで、耳をリフレッシュさせる意図があると思われる。
7.the proof ★★★
静と動の対比が極端なシューゲ楽曲。
曲の終盤、アンビエントインストに展開。こっちは結構心地よい音像。
8.snow again ★★★★
NARASAKIの別バンド特撮の影響がモロにでたイントロのヘビーリフから、美しいアルペジオのAメロへ展開。サビは非常にキャッチー。
もう一歩ファンの受けは良くないが、NARASAKIは気にいっているようで、ライブでは良く演奏される。
特撮の影響をフィードバックしており、良い出来だと思う。
9.entreaty ★★★★
ディーパーズらしい疾走ソング。シンセフレーズが耳に残る。
シンコペーションを多用しているので、若干ヴィジュアル系っぽくもあるが、随所にヒネリが入れられており、決して定型には収まっていない。
最後のアルペジオが非常にカッコいい。
10.sweet voyage ★★★
earththingを更にポップにしたような完全なるサンバ曲。非常に楽しい気分になる。
微妙にディストーションギターが挿入されるが違和感は無い。
異色ではあるが、やはりディーパーズ「らしさ」は全開である。
総評.★★★★
NARASAKI自身も語っている通り、明るいと言える曲は2、10曲目しかなく、基本的に暗く、キャッチーとは言い難いアルバムである故、
ディーパーズ1枚目のアルバムとしてはおススメできないが、この暗さがスルメ的にはまってくる。
ディーパーズは超個性的であり、絶対に「代え」が利かないバンドである故、本作もディーパーズ以外には作れない、と思わせるアルバムに仕上がっている。
(★5個が満点。)

Reviewer:17th. 539-543 名無しのエリー2008.05.03.

1.Introduction of zoei ★★★
文字通り2曲目の「zoei」のイントロ。荒涼とした町のイメージが想起される。
2.zoei ★★★★
変拍子バキバキのイントロ~メロディアスなサビ(でも変拍子)の流れが爆裂にカッコいいナンバー。
歌詞は脱出がテーマであり、penguin epの「DEAD BY DAWN」のゾンビからの脱出と繋がる世界観。
3.Wipe Out (retake) ★★★★★
三味線+nu metal+変拍子+death voice?!の超個性的ナンバー。NARASAKIのセンスが炸裂し、彼が絶対的天才であることを思い知らされる。
今までのcotdには無い曲調ながら、cotd以外何者でもない。retakeで、若干テクノ風味増。
4.Water Bird ★★★★★
マイナーコードが哀愁を漂わせるナンバー。
平歌のキメの連続→サビのテクノチックで踊れる曲調の変貌が非常に自然に行われ、これまたNARASAKIのセンス炸裂のナンバー。
2度目の平歌のバックのベースシンセがフレットレスっぽいニュアンスで最高にカッコいいグルーブを生んでいる。
地味な曲調ではあるが、中毒性が高い。
5.Hedorian Foever ★★★★
変拍子炸裂!シンセの音とギターの音の絡みが絶妙。カオティックな間奏~ピコピコ音の連打の中盤戦がカッコいい。
6.Aquarian Age ★★★★★
シンセプログラミングが大活躍するライブでの必殺ナンバー。
明確なサビが無く、明らかにボーカルが楽器の一部として捕らえられているところから、インストに近いとも思える。
7.Automation Structures ★★★
前曲の流れを汲んだスペーシーナンバー。
前曲の高揚感が「疾走感」から起因するとすれば、本曲は「せわしなさ」がそれを生んでいる。
ギターの刻みがそこはかとないスラッシュ風味を感じさせる。間奏のワープ音~ロングトーンのギターソロの流れが心地よい。
8.Interlude ★
この後、アルバムの流れが明らかに変わる為にここに挟んだと思われる。
曲としては、アンビエントに近いが、これがあると無いでは、アルバムの聞こえ方が全然違う。非常にプロ意識を感じる仕事。
9.Lemurian Seed ★★★★
再び変拍子。ここから良メロのシューゲイザー、ギターポップの曲がメインになる。
変拍子をここまでポップに聞かせる技がすごい。
10.AOA ★★★
轟音ではないが、本作でもっともシューゲイザー風味を感じさせる。
決して派手ではないが、流れるような曲調が癖になるスルメ曲。
11.Yukari Telepath ★★★
プログラミングが心地よいエレクトロニカ。NARASAKIのソロワークに近い印象。
12.Carnival(oumagatoki mix) ★★★
ボサノバ風味の異色曲。カフェなどでかかっていても違和感は無い。
エンドレスに爪弾かれるアルペジオが心地よい。
13.Evil Line ★★★★★
cotd必殺のSARAHシリーズの「刻み」を聞けるスラッシュダンスナンバー。
スラッシュの出自を殺さずに、ここ最近のcotdらしさも押し出すという偉業をやってのけた、大名曲。透明感のある歌詞も秀逸。
14.Ribbon no kishi ★★★
cotdでは珍しい、リズムが「普通の」8ビートナンバー。
とは言え、間奏はスレイヤー的ヘドバンパートから遊園地的牧歌メロパートという変態的展開。
歌詞に頻繁にメタルバンドに縁のあるフレーズがでてくる。
15.deepless ★★
印象的なシンセフレーズが全編を支配するギターロック。最後は、多重録音シャウトの繰り返しで終わる。
本作で最も地味だが、不思議と何度も聞きたくなる。
総評.★★★★★
約5年振りのアルバムであるが、待たされた分、期待にしっかり応えた力作。
ギターメイン曲は変拍子の曲が多く、旧来の「疾走感」を「重さ」に置き換えた感がある。その分、テクノ的な中盤2曲は非常に疾走感あふれる仕上がりになっている。
持ち味であるスラッシー風味は大幅に減退したが、cotdらしさはむしろ増幅したという、矛盾を内包しつつ進化した孤高の作品。
間違いなく「カテゴライズ」不能なバンドとして凡百のギターバンドに差を見せ付けた、歴史に残すべき名作。
(★5個が満点。)