アルバム全曲レビュー * サウンドトラック : なむこ・げーむさうんど・えくすぷれす。

Reviewer:24th. 113-117 名無しのエリー2010.09.29.

1.LINX ON(MEGATEN)
疾走感あふれる短いテクノ。
2.RAVE ON(MEGATEN)
続いて、かなり性急なテクノ。このころからめがてんカラーは健在。
3.WRONG LOVE(MEGATEN)
で、ここからようやくレース中に使用される楽曲。一発目はめがてん細江氏によるサンプリング音満載のテクノ。
中近東を連想させる声ネタと鋭いリズム隊をかいくぐるシンセパットが面白い調和をもたらし、熱くなりがちなゲームに独特の空気を与えている。
夜の街をゆっくりドライブしたい人にお勧め。
4.BLUE TOPAZ(J99)
J99こと相原隆行氏によるラウンジチューン。
電子音があふれているのに、十分にくつろいで聞けるエポックメイキング的な作品。
今となってはエレクトロラウンジは当たり前だけど、95年当時は珍しかったのでは?
途中のオルガンソロがなかなか癖になる。都会に住んでる人なら癒されるでしょう。
5.EXH'NOTES(Sanodg)
佐野電磁名義でもおなじみ、佐野信義氏の疾走チューン。
ハープで幕開ける今作は空間美に彩られたドラムンベース。が、佐野氏には申し訳ないがこの曲はあまり...。
というのも、インダストリアル色が強いんだよねぇ。もうちょっとジャジーに仕立ててほしかった。
電子音がウリなのは承知してるんだけど...。ただ、曲の完成度自体は高い。
電子音メインのドラムン好きにはたまらない一品ではないだろうか。
6.ROTTEN 7(MEGATEN)
リッジシリーズのめがてん氏といえばやはりロッテルダムテクノ。そう、タイトルからして彼らしいロッテルダムテクノに仕上がっている。
今回はかなりコミカルな音色を選んでおり、中盤のシリアスなブレイクが見事に前振りとなっている。
相変わらずわけのわからんが笑える声ネタ選んでくるな、この人w
何も考えず爆走したい人にはうってつけ。
7.KAMIKAZE(AYA)
女性サウンドクリエイターの中ではかなりテクノよりの楽曲が多い佐宗綾子嬢によるオールドスクールレイヴ。
しかも、ジュリアナ世代にはたまらないレイブサウンドをチョイスしている。
攻撃的なサウンドで幕開け、「hey, Japanese!」の声で疾走開始。
和音階を取り入れつつ王道的なオールドスクールレイヴを展開しているため、バブル崩壊直後の世代にはたまらないトラックとなっている。
正直、ハンドルより羽扇子がほしいw
8.JAZZ MISSION(Sanodg)
タイトルとは裏腹にオールドスクールレイヴの音源で幕開けるジャズ。
うーん、予想はしていたがやはり95年当時の音源ではリアルな音質に近づけるのは困難か。
特にブラスがものすごくちゃっちぃ。途中でテクノ要素を織り交ぜることでどうにかなっているが。
このころって四つ打ちジャズってまだ普及していないんでしたっけ?
9.RARE HERO 3(PACIFIC MIX)(Sanodg)
リッジ、もうひとつの風物詩といえばRARE HEROシリーズ。今回はラウンジ色の強いテクノ。
浮遊感たっぷりのシンセと跳ねるようなリズムが心地よい。一番穏やかなヒーローではないだろうか。
家族連れのドライブの時には最適だろう。デートでも悪くないかも。
途中で某夢の国っぽいアプローチが聞けるのもロマンチック。
10.YORORERI HEY(MEGATEN)
めがてんネタテクノw
序盤はかなりかっちょいいが、いきなり気合が抜けるようなヨーデルサンプリングがこんにちは。
かっこいいトラックメイキングと声ネタを挟んでやってくるから非常に厄介。
ある意味、電気がやってもおかしくないネタ曲。しかも、だんだんスタイリッシュになってくるからムカつくw
11.EUPHORIA(AYA)
AYA嬢による熱いレイヴチューン。
当時の音数制約を上手く利用して、シンプルながらも燃え上がるような進行でグイグイとリスナーを引っ張っていく、まさにカンフル剤楽曲。
ゲームとしてもこの曲が流れると相当燃えるので、ゲーム音楽としても成功。
12.TEKNOPERA(Sanodg)
ゲームシーン以外ではすでによく使われているクラシックサンプリングネタだが、
ゲームでサンプリング音源として本格的に導入されたのは初めてではないだろうか。
で、中身はというと厳かなクワイアを使いつつもやわらかい旋律と音ネタを取り混ぜた、つかみ所の無い楽曲に。
元ネタもこんなにまったりした音と組み合わされるとは思わなかっただろう。
そういえばこのクワイア、妖精帝國も使ってたな...。
13.HEART OF HEARTS(AYA)
当時としては珍しいダンスホールレゲェを主体としたジャングル(今じゃ割とある展開のような)。
やはり、この手の楽曲に欠かせない穏やかなキーボードと攻撃的なラガボイス。
穏やかさと激しさが同居しているダンスホールレゲェならではの展開に思わず腰が...。
セクシーさに定評のあるダンサーに聞いてもらいたい一品である。
14.HEAT FLOOR(MEGATEN)
こちらは同じフロアでもテクノシーンで受けそうなハードテクノ。
途中でコミカルな音ネタを取り入れつつも徐々に盛り上げていく様はクラブシーンではおなじみの手法。
聴いてると結構クる音が多いので、執筆中も腰を振りたくなってくるから困るw
15.RALLY-JNGL-X(Sanodg)
コミカルな小曲。おもわずほっこり。
16.G.O.
ゲームオーバーの曲。
17.WATER FRONT(AMBIENT MIX)(J99)
ここに来て登場、正統派アンビエントテクノ。
ゆったりとしつつも脳に心地よく響くドラムが体に癒しを与えてくれる。チルアウトじゃないのに、不思議な感じがする。
この摩訶不思議な空間が妙に癖になるので、ちょっと休憩したいときにかけるといいかも。
総評.
ナムコ(現バンダイナムコゲームス)のレースゲーム「レイブレーサー」のサウンドトラック。
1995年当初のゲーム音楽としては珍しいスタイルのクラブサウンドがぎっしり詰まっており、今聞くと「え、95年なのにこの曲が!?」と驚く人が多いだろう。
実際に今となってはスタンダードとなりつつあるダンスホールレゲェ+ジャングルはもちろん、
ラウンジミュージックやアシッドジャズ、クラシックをサンプリングしたテクノ、
現在もナードをはじめとしたアングラではおなじみのロッテルダムテクノ等、クラブサウンドの教科書としては優秀なCDとなっている。
内臓音源を用いているのか、当時、チームが所有していた機材の限界かは不明だが、
音が若干しょぼいのは仕方ないとはいえ、あの頃としては相当がんばっているのではないだろうか。
現在でも通用しそうな曲が結構あるので、クラバーを自称するなら一度聞いてみることをお勧めする。
(楽曲・総評とも星評価なし。)