アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : みうらだいち。

Reviewer:19th. 396-400 名無しのエリー2008.08.31.

1.I'm Back ~the theme of D-ROCK with U~ ★★
イントロダクション。大知流カムバック宣言。完全にオープニング用。
まぁ、イントロダクションとしては普通だろう。
2.I-N-G ★★★
アッシャーなどを手がけたパトリック・J.キュー・スミス作曲。先輩の安室にならってかブラック色が強いR&Bになっている(当たり前だが)。
流石にリズム感が安定しているため、グルーヴに上手く乗っかれているが、表現力がまだ追いついていない。
基礎はしっかりしてるんだけどねぇ。
3.No Limit ★★★
シングルではRHYMESTERの宇多丸がラップを手がけていたが、アルバムではSOYSOULのK-ONが担当。
流石にこれは宇多丸のラップのほうがカッコイイな。迫力あるし。
楽曲はロック色の強いブレイクビーツで、純粋にカッコイイ曲。
珍しくメッセージ性が強いが、まだパワーが足りないように思える。
4.Make It Happen ★★
作詞にHI-D、作編曲に今井了介を迎えたアルバム曲。スローな四つ打ちナンバー。
本人も認めているが、ファルセットが出ていない。色っぽいんだけどね。
メロディ自体は大知の声質に合わせているようだから、歌いこなせれば化けると思う。
5.Southern Cross ★★☆
マリオン、ディスティニーズ・チャイルドらを手掛ける作家チーム、〈ノッティング・ヒル〉提供によるR&Bチューン。
カッコイイといえばカッコいいんだけど、アレンジがポップ。もう少し黒いアレンジでもよかったんじゃないだろうか。
6.Keep It Goin' On ★★
ゴスペラーズは黒沢薫提供のR&B調ポップス。
悪くも無いが飛びぬけて良くも無い。多少退屈なメロディのせいもあって、大知がもてあまし気味のように感じる。
どうせ書くなら、本家以上に複雑でもよかった気がする。
7.Open Your Heart ★★★
村山晋一郎によるスムージーなダンスポップ。他のアーティストに比べて経験と実績があるだけあり、ツボを押さえたつくりになっている。
てか、これをメインタイトルシングルにした方がよかったんじゃね?
曲はなんだか久保田利伸辺りが歌っててもおかしくない感じ。
8.Knock Knock Knock ★★★★
パトリック・J.キュー・スミスとSOYSOULのK-Muto共作のバラード。
優しいコーラスが心地よく、メインもあまり力を入れていないのも好印象。
曲の位置もちょうどいいと思う。
9.Word! ★★
パトリック・J.キュー・スミス作曲。とうとう本場米国製R&Bよろしく濃いサウンドになっている。こんなに濃いのにまったくブレない大知は何者?
が、素直な声質を持つ大知の声がここでは見事に仇となってしまった。
なんと、濃さがウリの曲が歌ったら軽くなってしまった。もう少し深みのある歌声を出せるようにした方がよいかもしれない。
10.Free Style ★★★★
ある意味、お茶の間に衝撃を与えた2ndシングル。2chではAAまで作られたw
楽曲はパトリック・J.キュー・スミスとK-Mutoが担当、比較的早いブレイクビーツとしてドロップされた。
この曲と大知は相性が良いのか、非常にノリがよい。
この路線で推し進めたらアルバムの空気が大分変わったかもしれない。
11.Stay ★★
黒沢薫とK-Mutoによる正統派R&Bナンバー。
幼さが残る声質で正統派の楽曲を歌うのはちょっと無理があったか。
歌唱力があるから、余計にその辺りが引っかかってしまう。
12.Bad Day ★★☆
安室や(アルバム限定だが)倖田辺りが好んで歌いそうな濃いR&B。
流石にこれはシングルで出そうとしたらavexがキレそう。こういう曲を本人はやりたいと思うのだが、声質が、ねぇ。
もう少し年を取ってから聴いてみたい。
13.17 Ways ★★★★
共作ではあるが本人が作詞を手がけたバラード。作曲は村山晋一郎。
当時の心境を綴っており、本人も思いっきり感情を込めて歌っている。てか、まだ当時は17だったんだっけ。にしては上手い。
こういう、素直な声に合う楽曲なら彼も光るんだけどね。
総評.★★☆
三浦大知として始めてリリースするアルバム。
本人の嗜好からか、R&B色が強く、それが反映されたのか濃厚な曲がシッカリと作られている。
しかし、素直な声の持ち主であり、まだ改善の余地があるヴォーカルではまだ楽曲に振り回されている感があるのも事実で、
特に「Word!」や「Stay」のような曲だとそれが顕著に出ている。
この辺りは先輩格の久保田利伸や米倉利紀の方が上(この二人は図抜けているが)今後は、表現力を高めることが最重要課題だろう。
例えダンスが上手くても、肝心の曲を声で表現できなければ意味が無い。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)