アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : だずる・びじょん。

Reviewer:23rd. 420-422 名無しのエリー2010.06.07.

1.to the next ★★
軽快な進行のファストチューン。重たさはほどほどにしているのに早速グロウルがお待ちかね。
デビューアルバムに比べて、随分とグロウルに迫力が出てきたかな。
メロディは幻想的といえば聞こえがいいけど、実際はわかりにくいのかもしれない。
ギターとかドラムは結構いい仕事しているが、シンセストリングスは要らないかな。
2.VISION ★★★
アルバムのリードトラック(その前がタイトル曲なのにね)。
シングル「滅 / All refused」と前作「Crystal Children」が組み合わさった感じ。
どちらかといえば、グロウルパートの方が強いインパクトを残している。
メロディは悪くないが、フックが足りていない印象。と、思いきや転調でよくなってる。
最初から転調後のキーでクリーントーンで歌ってほしい。
3.IN A MOMENT ★★★
前作「Crystal Children」に入ってそうなポップロックチューン。
そんなポップな空気を壊すかのように僅かのスキマからグロウルが飛んでくる罠。
こちらはかなりキャッチーで、ヴォーカルの声に合っているような気がする。
4.僕は僕であるために ☆
バンド初のダンスチューン(らしい)。
うーむ、全然似合ってない。せめて、もう少しコアなアレンジにして欲しかった。
ポップすぎて逆に違和感。グロウルも無いし。
5.ワンダーランド ☆
ネコ被ったかのような完全なポップストラック。お前、こんなかわいいキャラちゃうやろと。
短い曲でスゴイツッコミ所が...。ケロ声とかな。
6.Miss Cinderella ★★☆
ここに来て歌謡曲っぽい楽曲が登場。というより、古きアメリカンロックの方が正しいかも。
アレンジは相変わらずポップスまっしぐら。こんな方向性のバンドだっけ?
と、思ったらようやくグロウルがお目見え。よく聴いたらかなりベースが凶暴。
やはり、どこか刺々しい要素を持ったポップ系ロックの方が良く聴こえるな。
7.cold ★★★
デビュー当初のCoccoをポップにするとこうなるという実例。
ゆっくりと浸るようなアレンジはいい感じ。メロディもいい具合に泣いている。クリーントーンオンリーなら、こういう方向性でいいと思う。
8.悲涙 ★★★
前作の延長戦とも言える、感情を強調するようなグロウルを拾う。
タイトルとは全く正反対のアレンジなので、面食らう人も多いはず。
若干、V系っぽい要素もあるが、それ以上に気になるのが歌謡曲っぽい要素。彼らのようなバンドには果たして必要なのかどうか...。
それらを考慮してもまだまだポップすぎる。
9.(シークレットトラック)
この曲については敢えて評価しません。
総評.★★☆
スクリーモ・ポップを自称する4人組バンド、DAZZLE VISIONの全米デビューアルバム。
前作は程よくポップだが感情的なサウンドが印象的ではあったのだが、
今回はポップス要素が大きく勝ってしまった為、ヴォーカルのMaikoが全く生きていないという事態が発生。
バンドの真骨頂はやはり2曲目、3曲目や7曲目のような楽曲であり、それ以外はポップすぎて違和感を感じる。
ポップセンス自体は成長しそうな気もするが、それでも3rdに比べたらまだまだ。
3rdをベースに1stの頃のような幻想的かつ破滅的な音を織り交ぜて欲しかった。恐らく、ファンが一番求めているのはそのようなサウンドだろう。
せっかく、Maikoのグロウルも成長しているし、感情も出るようになりつつあるのだから、もう少し自身にあった音を選んで欲しい。
まぁ、ノれたらいい米国人には受けがいいかもしれないが...。
次回があるなら、もっと重いスクリーモ・ポップを!
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)