Reviewer:22nd. 293-297 名無しのエリー2009.10.21.
1.地獄へ堕ちろ電気グルーヴ ★
いきなりなんちゅうタイトルだw テキスト読み上げソフトによる淡々とした電気グルーヴの紹介。
「電気で作るグルーヴです」
音はゲームソフト「グルーヴ地獄V」の収録曲の再編集らしいが筆者は未プレイなのでなんとも…。
2.愛のクライネメロディー ★★★★
前曲がこの曲の紹介で終わり、口ドラムによる不気味な長いイントロを経て本編へ。
タイトルはアイネクライネメロディーだが曲はカノンのコード進行。なので当然のように美メロ。いい曲。
篠原ともえが参加しているらしいが、何処にいるのかわからん…
「The Last Supper」収録のこの曲のoverrocketによるリミックスが凄く良い出来なので興味があったら是非。
3.ナッシングス ゴナ チェンジ ★★★★★
これは文句なしの名曲!
美しすぎるメロディーとカッコいいリズムトラック、その中で最高の透明感を放つ五島良子とヤマダケイコのヴォーカル。もう全てが完璧。
個人的に「虹」と同じくらいグッと来るものがある。このアルバム前半のハイライトでしょう。
でも歌詞をよく読むと実はストーカーソング?この落差が面白い。
4.フラッシュバック ディスコ ★★★
砂原さんa.k.aまりん脱退後初のシングルとしてリリースされた一曲。
今聴くと微妙に他の曲よりも盛り上がりに欠けるというか、テンションが低いというか…
砂原さんの脱退を結構引き摺っていた曲なのかもしれない。売り上げも悪かったみたいだし。
カッコいいけどね。
5.浪曲インベダー ★
つなぎ曲でふざけ曲。実際は1時間ぐらいやっているらしいw
6.チキン・シー ★★★☆
田中フミヤ参加曲。ハイハットのような働きをする言葉(「イチ」「ハチ」「シーチキン」)で歌詞を構成した実験的な曲。
ロック寄りのテクノ、といった感じの曲調になっていてとてもカッコいい。
惜しむらくは2分半ぐらいで終わってしまうところだろうか。もうちょっと長くて良かったはず。
7.密林の猛虎打線 ★★★★☆
阪神タイガースファンの野次をサンプリング&スクラッチしてテクノにするという、
どう考えても発想の根本が間違っているがなぜかその発想が成功して不思議なことにものすごくカッコよくなっているよくわからない曲。
この曲を聴き終わる頃にはあなたも阪神タイガースが好きになっているはず(効果には個人差があります)。
もともと冒頭から普通とは言えないアルバムだったが、この曲の辺りから雰囲気がだんだん狂い始める。
8.インベーダーのテーマ ★★★
いきなり「B.B.E」のサンプリングから幕を開ける超大作。
ピエール瀧演じるスペースインベーダーが人類への警告+地球征服のために地球に来たが
途中何があったのかはよくわからないがラジオに出演し、ライブを開くまでを追った一大スペクタクルである。
トラックは曲の内容に反してかなりディープなつくり。長い上、全編通してナンセンスなギャグの連発なので気分が乗れないと辛いかも。
9.スッペスッペインベインベ ★★★☆
何とも言えない浮遊感が曲中通して流れている奇妙な小品。
長さからいって繋ぎ曲だろうが、実は個人的に前曲以上に好きだったりする。
10.フラッシュバックJ-popカウントダウン ★★☆
ラジオのJ-POPのランキングコーナーを模した曲。実は「インベーダーのテーマ」の中にこの曲の伏線がさり気なく張られている。
ナレーションの内容がいちいち面白い上に音の外し方が絶妙なので繋ぎ曲なのに一度聴いたら忘れられない。
11.エジソン電 ★★★★★
これに関してはもう歌詞も曲も病院行き寸前としか…
言うなればこのアルバムの目玉。あなたのその耳で確かめてください。
12.ジャンボタニシ ★★
ピエール瀧が演歌調の歌を延々と歌い続けるナンバー。歌とバックトラックに差がありすぎて笑える。
ちょっと単調かな…どうしてもダレてしまう。
13.TKOテクノクイーン ★★★★☆
素直にカッコいい80年代を思わせるテクノ・ナンバー。タイトルが秀逸。名は体を表す。
この曲の中では「お願いだから…やらしてください」というボイスサンプルまでカッコよく聴こえてしまう不思議。
決して目立った展開があるわけではないが、テクノならではの反復の快感をこれ以上ないほど味わうことが出来る。
石野さんっていい声してるなあ。電気のこういう曲を聴くと必ず思う。
14.TXLテクノクイーン
前曲の後半2分。石野さん曰く展開がここで変わるからトラックを分けただけらしいので、個別評価は無しです。
★評価は前の曲で一緒にしたものと考えていただければ。
15.レアクティオーン ★★★★
9曲目の浮遊感をさらに拡大したような、まるで霧の中にいるような、そんな曲。
「東京の若者の全てがここに集まっています」というナレーション。歌声に掛けられた不気味なエフェクト。
…ダメだ、かなりコメントに困る。歌詞はこの頃流行っていた「本当の自分探し」に対する反発。
16.ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ ★★★★☆
延々と繰り返される「Hello」のボイスサンプルを軸に進むテクノチューン。
時々挟み込まれる「ハロー、ミスターモンキーマジックオーケストラ、ヘイ!」という小気味良い掛け声が印象的。
非常にカッコいい曲で、トリを飾るのに最適だと思います… と思いきやいきなりスペースインベーダーちょっとだけ再登場。
そこから曲が一変。台詞のサンプル、ノイズなどが入り混じり、何言ってるかよく聞き取れない瀧とクラブの歓声が交互に繰り返され、
何とも言えないわびしい気持ちになる台詞で終わる。最後までカオス。
総評.★★★★★
もう色々書くの疲れたから実際に聴いてくれ。
(後述レス)
ちょっとこの総評は無いよね…書き直す。
砂原さんが脱退して初のアルバム。主にドイツでレコーディング。全編異様なまでにハイテンション。そして滅茶苦茶なギャグの連続。
この作品が肌に合わない人は本当に合わないと思うし、嫌いな人は徹底的に嫌いだと思う。
しかし一度嵌ると中々抜け出せない中毒性がある。好きな人は本当に好きになれる一作。
個人的に電気のアルバムの中でも特に好きな一作。でも初心者にはあんまりお勧めできない。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.14は星評価なし。)