Reviewer:7th. 728-730 名無しのエリー2004.03.22.
1.prologue ★★★
アルバム恒例のオープニングインスト。主旋律はストリングス。
前作のように、次の曲への繋がりが好印象。イメージ的には『再生』。
2.Yourself ★★★★★
3人時代のラストシングル。そのためか詞に込められたメッセージは深い。卒業生→在校生の答辞のような。
メロディはどことなくオリエンタルで、寂し過ぎない哀愁感が良い。
オーラスの「未来は君が放つ」とは名フレーズでは。
3.『パズル』 ★★★
メロディはデビュー当時の楽曲を彷彿させる。様々な電子音がミステリアスさを演出している。
詞は一つの恋愛の完結の内容なのだが、恋愛=パズルの比喩にこだわり過ぎていて、なにか狭く感じてしまう。
4.solve ★★★☆
アルバム全体がそうなんだけど、前を向いているのか、後ろを見ているのか、と途惑う詞が多い。
その中でもこの作品はひときわで、solve(解決する)しているのか疑問。
音に関してはトラックを無理に詰め込んでなくて聴きやすい。
5.New Days ★★★☆
佳奈がメインの曲。ダンスフロアに似合う、彼女の持つ『動』のイメージにピッタリ。
全体的にセクシーな感じ。
6.destine ★★★
フィルイン部のドラムが嫌でも耳につき、少々ウザいが、
展開の移り変わりが大きいので、この1曲のなかで色々な世界観が楽しめる。
7.precious Heart ★★☆
この曲は優がメイン。ここにきて、ようやく落ち着いて聴きこめる楽曲。
彼女の声はアップテンポの曲よりも、余韻を残すこういう楽曲に合っていることを実感できる。
ただ、実際そうではないがむやみに長く感じてしまうので、もう少し緩急を加えて欲しかった。
8.Our Time ★★★
夏らしさ全開という程でもないが、所々に夏らしさを感じさせる開放感はある。
曲調の単純さを補う為なのかは解らないが、途中のラップは不要では?
9.「NeverMore」 ★★★★
麻衣がメインの曲。夕方感を存分に出しているミディアムバラード。
曲調が彼女の声と相性抜群で、コーラスを省いて全編ソロで聴いてみたい。
10.SUBPAIN ★★★☆
静寂→激動というバックグラウンドがいかにもdreamらしく、疾走感溢れる作品。
夜の湾岸道路を駆け抜けながら聴くのが最高のシチュエーション、と勝手に認定。
11.Answer ★★★
こう、グッと迫ってくる感じが印象的。佳奈が作詞を担当。
05.のNew Daysもそうだが、詞の内容から察するに恋愛に充実している、という気がしてならない、という率直な感想。
12.願い ★★★★☆
夜の公園でユラユラとブランコに揺られて口ずさむイメージ。間奏のハミングが一番の聴き所。
詞は女の子目線で女の子らしさがにじみ出ていて、なんか照れる。
このアルバムの中でエンディングに向けた2度目のプロローグ的な役割を担っている。
13.Get Over ★★★★★
個人的な意見ではアルバム1番の良曲。
コード進行になぞったシンセのインパクトが強いが、控えめなストリングスとの組み合わせの妙が素晴らしく、1小節1小節ズシンと響く。
エフェクト次第なんだろうが、透き通ったVoも聴きやすい。
14.Don't Forget Memory ★★★☆
前トラックのGet Overとやや似た感じの作品。ただ、詞の内容はガラリと変わる。
音に関しては、テクノサウンドを軟派にしたような所があり、少しもったいない。
15.STAY ~now I'm here~(brilliant version) ★★★★
3人時代のdreamを総まとめしたアンサーソング的な作品。
アコースティックGのアルペジオが随所で活躍し、曲名の通り作品を輝かしている。
他意は無いだろうが、珍しくAメロでラストを迎える楽曲でもある。
総評.★★★★
最新作『ID』を聴いた後に、改めて聴いたけど、この3人時代にオリジナルアルバムを2枚しかリリース出来なかったのは非常に惜しいと思う。
aveaxが誇るコンポーザーを存分に起用し、そこに等身大の自分を描いた詞でこれぞ〝dream〟というものを完成させていた。
現体制への批判というよりも、1st、2ndが高いハードルとして存在しているために、超えるのが困難になってしまったと思う。
保守的な意見になってしまったけど、dreamなんて、と敬遠していた人は是非「Dear…」「Process」の2枚を聴いてみて欲しい。
歌詞カードのクレジット部分に書かれているメッセージを、
「夢は見るためのものじゃない 叶えるためのもの。 そう、ここはひとつの通過点…」
安っぽい台詞にも感じるけど、色んな背景考えちゃうと心の琴線に触れます。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)