アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ふぇいばりっと・ぶるー。

Reviewer:19th. 365-367 名無しのエリー2008.08.30.

1.Sleepless love ★★☆
清涼感ある歌声、適度にポップなロック調ポップ。これが当時の流行だと実感。
失恋後に気付いた恋心を描いた楽曲だが、アレンジのおかげかそれほど暗くない。
サッパリしすぎて印象に残りにくいか。
2.さよならより永遠の中で ★★★
邦画史上、稀に見るダダスベリを見せ付けた迷作「北京原人 Who are you?」主題歌。これが7thシングルだったり。
楽曲自体は王道も突き詰めれば悪くは無いという好例。
けど、高品質の王道ポップスは高品質の王道ポップスに過ぎないため、単体で聴くには若干爽やか過ぎる。
にしても、映画に合わん曲だなw
3.Step by step!! ★★
「つらいことがあっても前を歩こう!!」と謳う、王道的なポップロック。アルバムオリジナルの中では、勢いがあるせいか完成度が高いように思う。
しかし、この曲ばかりは松崎のヴォーカルが爽やか過ぎるせいで歌詞があまり生きていないように思えるな。
透明感があるってのも考えモンかな。
4.Movin' oN(ALBUM MIX) ★★★★
「目撃!DQN」...じゃなくて、「目撃!ドキュン」エンディングテーマのシングル。シングル以上にカントリーテイストが盛り込まれている。
このようなアレンジだと相性がいいのか、松崎の声が曲に上手く乗っかっている。
アレンジはここでもポップスのお手本のような作品となっている。
5.Change by me ★★★
5thシングルで、パール系ルージュのCMソング。
サビは恐ろしくキャッチーで、自然と頭の中に入ってきてるんじゃないかって位に耳に残る。
しかし、そのせいでサビ以外の印象が低い。CMソングとしては成功だが、長く聴くには少々、キツい展開がある。
だって、Aメロ→Bメロまではともかく、Bメロ→サビの流れが妙に不自然に思えるんだもん。
6.Season&sun ★★☆
ひと夏の恋を歌った、爽やかなギターポップ。ドライブには最適の曲で、デートの演出にはもってこい。
それ以外では...可も無く、不可も無く。
7.君がいたあの夏 ★★★
ここで、ギタリストをスゴ腕(らしい)スタジオミュージシャンにチェンジ。
しかし、前曲が前曲だけに、やけに重い歌詞だな...。
曲自体はモロに80年代~09年代前半にありがちなポップロック。こういう路線になると新鮮味は無いけど、安定するのがFBらしい。
8.true gate ★★★☆
ハドソン発のオオゴケしたRPG「VIRUS」CMソング。
同じFB曲で言えば「Active,my dream」のような曲で、ELTっぽい曲でもある。そして、歌詞がモロに80年代~90年代にありがちな感じ。
「迷路のような R.E.N.A.I」なんて、普通はダサイと思うぞ、当時でも。
大ラスで転調もそれっぽい。狙ってるならいいけど、そうじゃないなら流石にちょっとセンスを疑いたくなるな。
ずっとやらないと定着しないって。
9.I STILL BELIEVE ★★★
「Movin' oN」カップリング。一言で言えば土台作りがシッカリしてる三枝夕夏 IN db。あ、これはヴォーカル限定かw
歌詞も悪いわけではないが、古い表現が目立つ。このような曲を歌う歌手なんて、山ほどいるが、お手本としてはちょうどいい。
10.Missing place ★★★★
8thシングル。「Change by me」と同じタイアップの曲であり、タイトル曲でもある。
失恋のショックから立ち直れない女性を歌った曲だが、幼さと大人としての対面が同居した、
何ともいえない歌詞と比較的渋めのポップスアレンジが組み合わさり、見事な90年代前半のようなバラードが完成! ...アレ? 斬新さが無い。
曲自体は歌詞を上手く引き出してる感じではなく、アレンジに歌詞を合わせた感じ。
もう、サックスソロを入れるバンドやユニットって減りつつありますな。
総評.★★★
一言で言えば80年代~森高千里全盛期までの要素をふんだんに盛り込んだELT。
ELTのように、現代っ子をターゲットにはせず、あえて20代~30代をターゲットにしている。ゆえに古臭さが常に付きまとい、目新しさがなくなっているのが難点。
アレンジ自体はバランスが良く、ヴォーカルも声質のおかげで難なく聴けるので安定はしているのだが、この古臭さが若いリスナーからすれば耐えられない。
木村貴志(現t-kimura)はELTを意識しており、特に「true gate」辺りはメロディラインだけならELTの曲だといわれてもおかしくない。
(元々、このユニットはELTのオマージュって位置づけらしいが)
20代~30代にはそれほど目新しさは無いものの、安定している出来なのでたまに聴く分には悪くないだろう。曲順も妥当だしね。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:20th. 378-381 名無しのエリー2009.01.22.

1.OVERTURE 202 ★★★
透明感のあるシンセと無機質なドラムとシンセベースが織り成すインスト。
アルバムタイトルを暗示するかのように、冷たく寂しいトラック。
2.LIFE DRIVER ★★★
この手のバンドは90年代には雨後のタケノコのようにわんさかいたのだが、
Favorite Blueの場合は80年代の要素を取り入れていたようなことをt-kimuraが発言。
その発言どおり、どこか80年代(というかニューウェーブ)の感触がありながらも当時の流行の音を組み合わせているのは斬新だったと思う。
ただ、この音に松崎の声は合わないなと言わざるを得ない。バッキングは(当時としては)いい出来なんだが...。
3.PRECIOUS MOMENT(FUTARI) ★★
まさかのヴォコーダー導入。なのに感情のうねりを感じるのは松崎のヴォーカルがあるからなんだろうな。
ん?これってニューウェーブやポジパンと同じじゃね?
カッコイイんだが、歌詞がダサい。どうもこの人のセンスは森高世代に通じるものが...。
4.TROUTH OF LOVE ★★★
Favorite Blueとしてはいつもどおりのメロディーパターン。今回は多少スローテンポかつ少し難しめの歌詞で勝負。
こうして聴くと、やっぱりこの人は80年代の音が好きなんだなと実感。
残念なのは松崎の実力が曲についてこれていない。もう少し感情を込めて歌ってくれたほうが、曲も歌詞も生きると思う。
5.BELIEVE IN LOVE ★☆
「フラれてもあの人を信じて愛していたいの」という気持ちを歌った曲。
うーん、これは流石に前作のようなアレンジの方が良かったかなぁ。さらに言えば最初のサビの歌詞があまりにも幼い。
他のパートは結構がんばったのに...もったいない。そのおかげで、この曲はあまりいいと思えない。
6.CLOSE MY LOVE ★★★★☆
歌詞も結構練られているのも評価できるが、
それ以上にバッキングとメロディが他の曲に比べて相当練られていて、ヴォーカルとギターの泣きが綺麗にハマっている。
なのに、この曲でブレイクすることは無かったのはもったいない。
Favorite Blueの代表曲としてあげても恥ずかしくない名曲と信者がほざいてみる。
7.SOLITUDE ★★★☆
唯一、木村がアレンジを手がけなかったバラード。タイアップの都合だろうな...。
てことで、オーケストレーションを用いた普通のバラードとなってしまった。正直、彼らにこういう普遍的な曲は似合わないぞ。
パワーヴォーカルではなく、声質で勝負する松崎には不釣合いなアレンジ。メロディもこれはパワーヴォーカル向けだろ。
アレンジ自体は悪くないんだが......やっぱり違和感が。
8.TO MY PRECIOUS PEOPLE ☆
松崎の気持ちを綴った英詩を音声読み上げソフトが喋ると言う趣向のインタールード。
すいません、全く持って落ち着けません...。主にアレンジが。そして、何故松崎に読ませなかったんだろうか。今でも疑問に思う。
9.PRIDE ~CLOSE TO YOU~ ★★★★
アレンジとメロディはいつものFavorite Blueなのだが、
妙に爽やかなコード進行と何気なくDQNやメンヘラにとっては嫌味とも取れる歌詞との対比を楽しんでくれとしか思えない構成が痛快。
どっかのGの付く2000年代デビューのユニットもこれくらい、ギターを泣かせたらもっと評価されるのになと余計なことをふと考えてしまった。
10.LET ME GO!(ELECTRIC MIX) ★★★
共同アレンジャーにAchilles C. Damigosを迎えたアニソンのリミックスバージョン。
シングルではアニメ同様、勢いのあるいつものFavorite Blueであるのだが、今作ではシンプルなエレクトロサウンドに変貌。
ギターが使われているとはいえ、ちょっとこれはあまりいい出来とは言えない。ボーナストラックとしてならアリだろうけど...。
11.FROM DAUGHTER ★★★☆
娘から母へ「産んでくれてありがとう」という気持ちを綴ったロックポップス。
少なくとも歌詞はすばらしい出来。が、アレンジはもうちょっと捻ってくれよ。別にアップテンポにせんでもええやん。
てことで、この曲もアルバムのコンセプトのせいで歌詞が殺されてしまった。
12.SUN&STAR ★★★
再びAchilles C. Damigosとの共同アレンジによるラストナンバー。
当時はこの終わり方に共感できたのだが...今聴くと、違和感があるなw
やるなら、もう少し突き抜けたアレンジにするか、11曲目と入れ替えてくれ。歌詞もなんだか煮え切らない印象が強いし...。
なんだか色々と惜しすぎて、どこからツッコめばよいのやら。
総評.★★★
Favorite Blue事実上のラストアルバム。
結論から言えば、コンセプトにこだわりすぎてメロディやらアレンジやら、仕舞いには歌詞を殺してしまう要素がどこかにあり、
カラーは統一されていながらも、いびつなオブジェが並ぶアルバムとなっている印象。
唯一、素直に評価できるのがイントロダクションと6曲目というのがなんとも...。
せめて、アルバムカラーとは言えない曲を2~3曲配置すれば、大分印象が変わったのではないだろうか。そう、思わざるを得ない。
もし、ベスト経由等で彼らのオリジナルアルバムを聴きたいなら、このアルバムではなく、
その前のアルバムかリミックスアルバムから手を出すことを強くオススメしたい。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)