アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : (ざ・)ふりっぱーず・ぎたー。

Reviewer:24th. 32-34 名無しのエリー2010.09.09.

1.恋とマシンガン ★★★☆
2ndシングル。イントロから大胆に『黄金の7人』をサンプリング。このセンスが渋谷系。
フレンチポップなローファイゴージャスサウンドと、歯の浮くような甘い歌詞はフリッパーズらしさを端的に表してる。
2.カメラ!カメラ!カメラ! ★★★
3rdシングル。原曲ではギターポップサウンドだったのに、こっちではテクノポップ調に。
しかしチープなシンセ音はまるでNHK教育番組のBGMみたいで、ちょっと恥ずかしい。
3.クールなスパイでぶっとばせ ★★☆
インスト。乾いたギターのカッティングをメインに置きながら、色んなところにおかずがちりばめられてる。
センスが良い。こういうおしゃれなインストを真っ向からできるバンドってなかなかいないよね。
4.ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマー・ビューティー計画 ★★★☆
なんていうタイトルでしょう。今のセンスからしたら考えられないw
ラテンはラテンでも情熱的ではなく、デカダンスな雰囲気を漂わせたなギターポップ。
小山田のぶりっ子ボーカルがキモい。
5.バスルームで髪を切る100の方法 ★★★★☆
前曲から雰囲気だけもってきてアップテンポにしたような気だるい曲。
しかしうたわれてる歌詞が凄い。日本を代表するリリシスト小沢健二の天才性が最も発揮された曲。
「テレビを眺めてチョコレートをほうばってる間 もう何もかも諦めてるはずなのに 今日は目を見てささやいた優しげな言葉」
歌いだしからしびれるね。
6.青春は一度だけ ★★
サイモン&ガーファンクルに途中からアイリッシュぽさを加えたようなフォーク。
センスの良さは認めるけど。あんまこういうの求めてないかな。ちょっとメロディに泣きが入ってるのも外してる感が否めない。
7.ビッグ・バッド・ビンゴ ★★★★
当時隆盛を極めていたマンチェスターサウンドを模倣したかのような作品。ていうかストーンローゼズよねこれ。
たぶんこれが『ヘッド博士と世界塔』へと繋がっていくんだろう。
この辺から「意味のなさ」っていう主張が明確化してきてる。
8.ワイルド・サマー / ビートでゴーゴー ★★★★★
好きだなぁこれ。最近流行ってるUSインディーが好きな人は絶対気に入ると思うね。
ヘロヘロでサイケなサウンド、草食系まるだしなんだけど実は欲望にまみれた歌詞。今っぽいです。
9.偶然のナイフ・エッジ・カレス ★★★★★
このアルバムでは一番の売れ線。タイトルにエッジって入ってるだけあってちょっと全体的にシャープな感じになってる。
これも歌詞が凄いね。セシル・ビートンなんて単語を歌詞の中に使うなんて。発想力が常人離れしてる。
10.南へ急ごう ★★★☆
スキャット。おしゃれで好きです。
11.午前3時のオプ ★★★★☆
時代劇みたいなイントロがちょっと笑えるけど、このアルバムでは異質なくらいシリアスな曲。
結構キメを狙って作ってるところがあるから、苦手な人は苦手かも。Bメロの後半とかね。
「僕たちの目は見えすぎて ずっと宗教のように空回るから」すごいねぇ
12.全ての言葉はさよなら ★★★★
一転してピアノをメインに据えた落ち着いたポップス。この曲はベースが絶品なので注目してみてください。
しかし最後の最後で「わかりあえないってことだけをわかりあうのさ」って・・・救いがないね。
最後にちょっと06のフレーズが入ります。
総評.★★★★
渋谷系のボスFlipper's Guiterの2ndアルバム。
小山田のサウンド構成センスとオザケンの歌詞はこの時期からその天才性を垣間見せてる。
特にオザケンの歌詞は凄いね。次回作の『ヘッド博士と世界塔』では完璧に諦めちゃうんだけど、今作ではまだ踏ん張ってる感じがしていい。
しかしこういうのはちょっと前まで一番ダサい音楽だったんだよね。 でもまた流行ってきそうな予感を感じてる今日この頃。
たぶん2年くらいしたらリバイバルくるんじゃないでしょうか。
何はともはれ、今ではバイブル化してる作品なので、一度くらいは聴いてみて損はないと思います。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:9th. 126 名無しのエリー2004.12.11.

1.DORPHINE SONG ★★★☆
初っ端からフリッパーズの先を予感させてくれる曲。めまぐるしい展開。歌詞は意味深、小沢節が炸裂。
小山田がフリッパーズで今聴けるのはこの曲だけ、といつか言っていた。
2.GROOVE TUBE ★★★★☆
当時のエロ音源をサンプリング。歌詞も小沢君頑張った、って感じw
その名の通りグルービーで、ちょっとファニーな雰囲気。
3.AQUAMARINE ★★★
神秘的。海の中のような浮遊感。サウンドは分厚い。コーネリアスの匂いがぷんぷんする。ピアニカのような音が心地良い。
4.GOING ZERO ★★★★★
ベースラインがファンキーな感じ。ディレイがかけられたギターとキーボードが印象的。
抽象的なこのアルバムで唯一明確な歌詞。一番好きな歌詞に挙げる人も多い。
5.SLEEP MACHINE ★★★★
キャッチーなミドルテンポの曲。メロの小山田の声がなんだか綺麗なので個人的にお気に入り。おっさんの声のループとコーラスの絡みがが良い。
6.WINNIE-THE-POOH MUGCUP COLLECTION ★★★★★
縦ノリ(!)ドラムのリズムを立たせてかわいらしい仕上がり。かぶさるざらついたギターの対比がかっこいい。
7.THE QUIZMASTER ★★★★★
静かな前半からの持っていき方、詞の世界、最高。長い曲だが、全く感じさせない。もうちょっとこの世界に浸っていたいぐらい。
8.BLUE SHININ' QUICK STAR ★★★
爽やかで明るいが、切ない感じがする曲。前後の曲に挟まれることで突き抜けたような疾走感がより引き立っている。
9.THE WORLD TOWER ★★★★★
ヤバイ。最初の渇いたギターリフでもうかなり来る。メロディ、歌詞、サウンド、展開、言うことなし。
総評.★★★★★★★★★★
まさにフリッパーズギター、まさに小山田圭吾と小沢健二。それぞれの本領をいかんなく発揮。
一枚の作品として最初から最後まで耳を澄まして聴け。
(楽曲は★5個、総評は★10個が満点。)