アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ふぁうる。

Reviewer:24th. 385-387 名無しのエリー2010.12.13.

1.あの入江に棲むとき ★★★
eastern youthを彷彿とさせる、間奏での地を這うようなエモーショナルなギターが良い。
構成もシンプルで曲の流れも良く最初の曲としては及第点。
2.ヨナが呼んでいる ★★☆
バキバキなベースが印象的。中盤での語りがなんとも不気味。
3.畳 ★★☆
これもベースラインが良い。たたみかけるように流れるメロディが見事。独特な残響音を醸し出すギターも良い。
ちょっと曲を引き延ばしすぎな感じも否めないですが。
4.霜焼け ★★★★
儚いギターのアルペジオと低音のベースがいい。静と動のメリハリの効いた曲展開を見せる。
谷口氏の時にはひょうひょうと、時にはねっとりとしたボーカルも不気味で引き込まれる。
シャウトも聴けるが、どうも一般的なシャウトとは何か感じが違う。喉の奥で渦が出来ているような感じ。
とにかく谷口氏のボーカルスタイルの幅に舌を巻かざるを得ない。
5.神保参詣(30,octover) ★★★
疾走感のあるパンクっぽいナンバー。のわりにはギターソロがなかなか良い。ドラムもいい音出してる。
こういうお遊びっぽい曲でも適当に作った感がないところがニクい。
6.大人になる予感 ★★
あんまり印象に残らない。特筆するところもなし。ここらへんは中だるみタイム。
7.そして浸透 ★★
Tr.6と同様、あまり印象に残らない。「姿はぁぁぁぁ」ってとこの歌い方とギターの残響音がいい。
8.煉獄のなかで ★
タイトルトラックなのにあまり印sy(ry)。なお、CDケースの下になぜかこの曲の英詩が。意図がわからん・・・
9.mind-dump ★
正直なくても良かった。
10.裁判所の架空の訓辞 ★★★★★
序盤はもったりとしたリズムと妙に耳に残るふわふわしたギターが曲をリード。
中盤のシャウトから轟音ギターが暴れ出し、それと同時にベース・ドラムも漲りはじめ、息もつかせぬ展開を見せる。途中に入る台詞もゾクッとくる。
8分と長めの曲ながら、最後までこれほど緊張感が滲み出てる曲はそうそうないでしょう。物語的な詞も良い。
展開によって変わるボーカルも飽きさせない理由の一つかも。
11.齟齬 ★
最後の曲としては弱い。
総評.★★★☆
eastern youthやbloodthirsty butchersとも親交の深い3ピースバンドfOUL。
時折見せるエモーショナルなギターや、日本語に拘った詞など共通又は影響を受けたりした部分がちらほら見られるが、
何といっても谷口氏の独特で変態的なボーカルスタイルはこのバンドの絶対的個性であり強みでしょう。
言葉では言い表しにくいので聴いてみて欲しい。
ボーカル以外にも、気持ちいい音を聴かせてくれるベース・ドラム、シンプルながら味のあるメロディなど聴き所はたくさん。
使用されている楽器がシンプルすぎて、初聴では印象に残りにくいかもしれないが、聴くほどに新しい発見のあるスルメアルバムのお手本のような作品。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)