アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ががーりん。

Reviewer:19th. 155-156 名無しのエリー2008.08.18.

1.さよならFreedom ~地図の指す場所へ~ ★★★★
インディーズ時代からの名曲を歌詞を全面的に書き換えてリメイク。転調が多くやや無理のある展開のため、慣れないうちは違和感を感じる。
しかしこの徐々にスピードを上げていく転調の最後に来るサビが印象深い。
2.SUNDAY ★★★
引き続き軽快なポップソング。
一週間、曜日ごと「君」に会いたい想いを綴るというのはだいぶ使い古された手法。
一曲としてはよくまとまっているが、突き抜けたインパクトがない…というのはこのバンドのほとんどの曲に通じるところでもある。
3.リフレイン17 ★★☆
このバンドの得意技、泣けるメロディーで訴えかけてくる。
歌詞が「君のためにピアノを弾くよ」というようなことしか言っておらず、薄っぺらくつまらないので本来なら★★★のところを一つ減。
4.Dolphin Afternoon ~二人だけの世界~ ★★★☆
アルバム前半のクライマックスはこの曲だろう。もうほんとにベッタベタのスローバラード。
聞いてるこっちが気恥ずかしくなるほどのスイーツ(笑)な曲と詞。童貞発狂必至。
ちなみにこの曲も歌詞が全面的に書き換えられたが、リメイクによって表現がやけに生々しくなっている。
5.ピリオドの歌 ★★★
悲しい別れの歌でありながら曲調はあくまで明るく、ピアノは軽快に跳ねる。
しかしその明るさがかえって寂しさを感じさせる。
他の曲に比べると不安定で細いボーカルも曲に合っている。
6.Holiday in the moon ★★
穏やかな曲調のピアノソロ。曲間のブリッジという認識でいいかと。
7.サッドソングが嫌いな君の事 ★★★★☆
開始10秒で名曲だと分かるような神イントロ。5同様、別れを歌った曲だがこちらはセンチメンタル全開。
ギター、キーボード、ストリングスといったサポートメンバーのフル活用によりアルバム屈指の完成度を誇る曲になった。
8.とんがりめがねのメアリー ★★★☆
ピアノ発表会に臨む少女メアリーを主役に据えた、ストーリー仕立ての曲。曲もストリングスを前面に出し、荘厳さ・ドラマチックさを演出。
しかし肝心な最後の歌詞の譜割がやや不自然になってしまっている。
9.Knock on tomorrow ★★★
前向きなポップソングに少しだけ哀愁を加えた感じ。インパクトはないけれど爽やかにまとまっている。
平均値が高くハズレが無いのがこのバンドのいいところだと思う。
10.Flying moles ★★
最後は再びピアノソロ。「エンターテイナー」を思わせるような明るく跳ねる曲。
総評.★★★
ピアノポップトリオのメジャーデビュー作であり、最初で最後のフルアルバム。ピアノボーカルの癖のある独特の声は好き嫌い分かれるか。
曲はひたすら甘いラブソングばかり。そういうのが苦手な人には絶対無理です。
バンド名やアルバム名からも分かる通り、一貫して宇宙に恋愛を関連付けた世界観や歌詞作りが特徴。
しかし本アルバムの作成にあたっては全ての歌詞を外注、インディーズ時代の曲もサビ以外の歌詞を全く新しいものにして再録した。
個々の曲の歌詞は以前と変わらず甘く優しいが、このバンドの持ち味である宇宙的な歌詞世界の統一性が失われてしまった。
また、ほとんどの曲にギターやストリングスが追加されているのも特徴。
曲の完成度やスケール感は増したが、音の隙間が埋まってしまって窮屈に感じられる曲も。
最初から音楽的に完成されているバンドだっただけに、余計な手を加えないでほしかったのが本当のところ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)