アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : ごーと・べっど。

Reviewer:23rd. 159-161 名無しのエリー2010.03.05.

1.カ・ゲ・キ
洗練されたデジロック調のインスト。
2.サーキットウルフ ★★★
サビで「わ~お」と歌う不思議かつアッパーな曲で、この確信犯的ダサカッコよさが印象深い。
個人的にはAメロの妖しさのほうが魅力的だが。
3.ドッツダッシュ ★★★★★
Perfumeあたりが歌っても全然おかしくない、かわいらしいダンスポップ。
跳ねるようなシンセのフレーズやキュートな女性コーラスなど、とにかくオケの出来が最高。
そして「ベイべードッツベイべーダッシュ」というフレーズを繰り返すサビのインパクトも凄い。
個人的には石井秀仁の曲の中でも1番の名曲だと思っている。
ちなみにライヴでは石井本人もアイドル顔負けのパフォーマンスを披露する。
4.メタモルフォーマー トランスフォーゼ ★★★☆
一歩間違えればマリリンマンソンにでもなりそうなリズムの曲だが、軽快かつ上品なオケでそれを回避。
タイトルに“トランスフォーマ-”という語が隠れているだけあって、変形するように曲が展開していく。
5.ディスコーマ ★★★☆
SOFT BALLET『BODY TO BODY』を換骨奪胎したと思われるダンスチューン。特に硬質なリズムトラックなんてもろに。
よく考えると、この曲に限らずGOATBEDでの石井秀仁の作風は森岡賢と軽く被る。
特にメロディアスなサビとかドラマティックな展開とかがあるわけでもない平坦な曲だが、ゆえに独特の高揚感がなんかカッコいい。
6.ジョニーライド ★★☆
「アンチクライスト」とか「アナーキー」とかそういう歌詞を繰り返すクールな曲。ポコポコ鳴る電子音とエッジの効いたギターが印象的。
7.シンセスピアンズ ★★
サイバーな雰囲気のデジロック。
タイトルトラックにしてはかなり地味。ヴォーカルはテンション高いが、個人的には引っかかるものがあまりなくてサウンド以外あまり印象に残らない。
歌詞も若干滑り気味。
8.トウキョウサテライト ★★
タイトルからも想像がつくが、華やかな雰囲気の曲。
でも他のキャッチーな曲のインパクトが強いため、この曲もあまり印象に残らない。
でもアルバムのアクセントとしては、いい。
9.フィジカル ★★★
変化球。Olivia Newton John のカバー。原曲を尊重した丁寧なアレンジ。
10.ロデオロギー ★★★★
サビで「君はビッチでバッチな~」などと変なことを歌いだすアッパーチューン。このサビのダサカッコよさは過去最高値。
11.恋したっていいじゃない ★★★★☆
渡辺美里のカバー。安易に『My Revolution』とかに走らないのが石井らしい。
本家以上にスピーディーで、もはやガバみたいなアレンジ。超ポップ。それでいてアイドルチック。
本人のぶっきらぼうなキャラとのギャップも凄い。
12.レイディーリーダー ★★★★
相変わらずテキートーな事を歌ってるしメロディーも同じフレーズを繰り返すだけなのにどこか切ない曲。なんという石井マジック。
コーラスのナガイマイコのソロパートが特に良い。「いつまでも少女でいるわ」。
後に『DECORATIBO』として再録される。曲としての出来はそちらのほうが上なのだが、この独特の切なさにはかなわない。
総評.★★★★
元cali≠gariの石井秀仁を中心とするニューウェーブ・エレポップユニットであるGOATBEDがメジャーリリース作品の挟間でインディーズリリースしたアルバム。
前作のWIREやクラフトワークのような音重視のニューウェーブ感や、前々作のような80年代歌謡ニューウェーブ色からまた一転。
80年代ニューウェーブ・エレポップを通過しロックな味付けを加えたサウンドに、アイドルソングのようにポップでキュートなメロディーが乗っかっているような作風に。
そしてそこに抽象的でイミフな歌詞や80年代的ダサカッコよさ、石井氏の時にクールで時に弾けた歌声が乗っかることで、より独特のカラーが。
この作品が彼らのひとつの到達点となり、今後はここを軸により洗練されていく方向となる。
何かとJ-POPのエレクトロ化が進む中でその手の音に食傷気味の人も多いと思うが、そういう人にこそこオススメ。
メインストリームからどこかズレた感じが良い、と思います。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1は星評価なし。)

Reviewer:避1st. 68 名無しのエリー2009.05.10.

1.JAKE ★☆
アングラ風味漂う1曲。
歌と呼べるものは無く、ごにゃごにゃした英語(たぶん)の台詞と「Shading bite」の連呼のみ。
なんかサウンド的にもBUCK-TICKの『ICONOCLASM』を思い出した。
確信犯かも。
2.YOUNG VANING ★★★★☆
英語詞の王道エレ・ビートロック(そんな言葉無いか・・・)。若干ギタリズム期の布袋サウンドを髣髴とさせる。
キャッチーさだけでなく、狙いすました適度なダサカッコよさも含んでおり、まさにGOATBEDの王道曲といえる。
キラキラしたヴォーカルエフェクト処理も良い。
それにしても歌詞に「B-T」なるものが出てくるが、まさかBUCK-TICKのこと?
3.DECORATIBO ★★★
ややチープなサウンドの英語詞キラキラエレポップ。
ヴォコーダーを使って高いキーに編集したヴォイスと地声のヴォコーダーヴォイスの使い分けが面白い。
が、原曲では女性コーラスだったので単に予算の都合でコーラスを呼べなかっただけかも。
なかなかキャッチーな1曲。
4.YOUR GRANDPA IS THE MOST ABNORMAL
淡々としたピアノのリフレインが続くが、最終的にぶっ壊れるインスト。
今までのインストの多くはTVゲームのBGM風味だったので、かなり新鮮。本人的にも自信作らしい。
ファンとしては困惑もあるが。
5.BUDDY BEAT ★
リアルにDEAD OR ALIVEを思い出すような80年代風ディスコサウンドの日英混合詞ナンバー。
「Discharge麝香とsomeのbody」なんて歌詞が、石井がかつて所属していたバンドを思い出させる。
だが歌詞以外に特徴はなく、メロディーもいまひとつ冴えない。
6.BY PHERO MONDE ★★★★☆
やっと日本語詞。「やっぱGOATは日本語詞でなくては」と再確認。
一際輝くキャッチーさに、テンションが上がる。
7.VOGUE MAN ★★★★
打ち込みストリングスを用いたイントロが素敵だ。これも日本語詞。
冒頭の「ダッシャガラガン ブットベイべー~」といった、どうでもいい言葉の羅列に石井のセンスが垣間見える?
8.GOODLUCK DELETE ★★★☆
活動休止ライヴのタイトルだったナンバー。英語詞。
軽やかで上品なテイスト。これはむしろ英語詞で正解だったと思う。
総評.★★★
石井秀仁率いる高2病エレポップバンドGOATBEDが、石井以外のメンバー脱退による活動休止中にもかかわらずリリースしたアルバム。
新曲と既発曲のリアレンジが半々の、寄せ集め的アルバムだ。
これに先駆けてリリースされた、Perfumeあ~ちゃんの妹である“ちゃあぽん”(西脇彩華)と組んだORDINARY VENUSのアルバムはあまりに普通すぎる出来だったが、
本家であるこちらに関しては安心。
今作の最大の特徴としては音の変化が挙げられる。
スプリットアルバムやPerfume(&ロマンポルシェ)との対バンの影響からだろうか、ダサカッコ良いセンスがやや減退し若干エレガントかつアングラ風味になった。
しかしその結果、いくつかの問題を引き起こしており・・・
 1.DEAD OR ALIVE系統の音を出したいのはわかるが、もう少しサウンドに確固たる個性がほしい。
 2.大きな個性の一つであった、高2病チックな“難解だけど実はほとんど意味の無い”日本語詞が減退し、英語詞が増えた。
 3.曲のヴァラエティーがやや不足。・・・これは今作が寄せ集めだからかもしれないが。
以上の3点であるが、2・6・7曲目のような名曲もちらほらあるので次回作が楽しみになってくる。
それと気になるのは4曲目。完全にアングラ臭が漂っており、異色のナンバー。これは今後の方向性を示すものなのだろうか?楽しみだ。
・・・と思っていたら、まさかのcali≠gari期間限定復活。
とりあえず、あのバンドでまた大きく刺激を受けて帰ってきて次回作をつくってもらいたい。
下手すれば堂本剛のエンドリのように、今作が次回作への何の布石にもならない恐れすらあるが。次回作次第で今作の評価が大きく変わる可能性大。
まぁ、とりあえず今作メジャー1stもしくは2ndを先に聞いてもらった後に聴くのがいいだろう。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.4は星評価なし。21st.273-274の差替版。)