Reviewer:16th. 64-67 名無しのエリー2007.11.09.
1.グラデュエイション ★★★
やや歌謡曲チックな90'sJ-ROCK。まだ高校在学中だったんだ…。
タイミング的に今しか歌えない生涯一度のテーマだが、巷の卒業ソングにありがちな気負いがない。
卒業証書やら第二ボタンやらといった小道具が登場せず、未来に向いた前向きな決意だけを切り取ったサラッとした出来。
曲やアレンジそのものは珍しくないが、聴きやすい爽やかな曲。
タイミング的に今しか歌えない生涯一度のテーマだが、巷の卒業ソングにありがちな気負いがない。
卒業証書やら第二ボタンやらといった小道具が登場せず、未来に向いた前向きな決意だけを切り取ったサラッとした出来。
曲やアレンジそのものは珍しくないが、聴きやすい爽やかな曲。
2.キャンディ・ライン ★★
やはり90年代的な、サビ前とサビが分離気味な曲。
曲そのものは特筆するようなものではないが、TAKUYAのパンキッシュなギターは効果的。
高橋本人がそれほど太い声の持ち主でないため、何となく思い切りの足りない半端な印象の曲。
曲そのものは特筆するようなものではないが、TAKUYAのパンキッシュなギターは効果的。
高橋本人がそれほど太い声の持ち主でないため、何となく思い切りの足りない半端な印象の曲。
3.PRIDE ★
かなりやっつけなメロディの曲。コード進行も普通。
今作の曲のほとんどはTAKUYA(元JUDY&MARY)の手によるものらしいが、この曲はSHOGO(175R)の手によるものらしく、
今作の鍵である「TAKUYAのギター」をあまり活かせなかったような印象。
サビの安易な2ビートも好みが分かれそう。
今作の曲のほとんどはTAKUYA(元JUDY&MARY)の手によるものらしいが、この曲はSHOGO(175R)の手によるものらしく、
今作の鍵である「TAKUYAのギター」をあまり活かせなかったような印象。
サビの安易な2ビートも好みが分かれそう。
4.ブレイクスルー ★★
ホーンを導入したスカ・ナンバーとして始まり、曲が展開するにつれてハードロックへと変貌する曲。リズム体は万全。
イントロのホーンを下支えするように低音で唸るギターも面白い。
高橋のボーカルも歌い分けようとする意図が感じられ、単なる「元気いっぱい」の域からは脱したコミカルな声を聴かせてくれる。
とっちらかった曲を奏者のパフォーマンスで無理矢理つなぎとめたような力技感があり、曲そのものは特に…という印象。
イントロのホーンを下支えするように低音で唸るギターも面白い。
高橋のボーカルも歌い分けようとする意図が感じられ、単なる「元気いっぱい」の域からは脱したコミカルな声を聴かせてくれる。
とっちらかった曲を奏者のパフォーマンスで無理矢理つなぎとめたような力技感があり、曲そのものは特に…という印象。
5.夜のメロディー ★★★★
丁寧語口調でとぼけたニュアンスのボーカルと、ワウを効果的に使ったギターが印象的なAメロから、
歪んだギターに重めの詞が乗るサビへと展開する曲。
「あと何回裏切って もう何回あきらめて」というサビの詞も、キュートな脱力系のAメロの威力で、
真剣な苦悩というよりどこか達観したような乾いた印象を与える。
オモテ拍をはっきり強調してポップなラインを弾くサビのベースもバッチリで、密度の濃いポップロックに仕上がっている。
歪んだギターに重めの詞が乗るサビへと展開する曲。
「あと何回裏切って もう何回あきらめて」というサビの詞も、キュートな脱力系のAメロの威力で、
真剣な苦悩というよりどこか達観したような乾いた印象を与える。
オモテ拍をはっきり強調してポップなラインを弾くサビのベースもバッチリで、密度の濃いポップロックに仕上がっている。
6.強くなれ ★★
ここでバンド色を抑え、まんますぎるストレートなメッセージで真っ向勝負のバラード。
「つながりって好きですか」「大人って何ですか」という青すぎる詞は逆に現代の女子高生像を外す狙いかも。
シンプルなアレンジで歌を中心に据えてはいるが、現時点での高橋はアップテンポに比べバラードはかなり不得手なようで、
今一つ期待に応えられていない印象。メロディも普通すぎるような。
「つながりって好きですか」「大人って何ですか」という青すぎる詞は逆に現代の女子高生像を外す狙いかも。
シンプルなアレンジで歌を中心に据えてはいるが、現時点での高橋はアップテンポに比べバラードはかなり不得手なようで、
今一つ期待に応えられていない印象。メロディも普通すぎるような。
7.恋愛狂の詩 ★★★
一人称を「僕」にして、ベタベタなメロディをダサめのロックンロールで仕上げたラブソング。
グラムなリフ感覚に満ちた廣瀬のロックベースが曲中で大きな役割を占めており、特に2周目のAメロでの音作りはインパクトがある。
こうしたソロシンガーものでオマケ的な出来になりがちなギターソロも、今作全般の例に洩れず面白い。名曲より名演の今作らしい曲。
グラムなリフ感覚に満ちた廣瀬のロックベースが曲中で大きな役割を占めており、特に2周目のAメロでの音作りはインパクトがある。
こうしたソロシンガーものでオマケ的な出来になりがちなギターソロも、今作全般の例に洩れず面白い。名曲より名演の今作らしい曲。
8.セレクション ★★★★★
曲自体はメロディもコード進行もベタな90年代ポップロックなのだが、
それを補って余りある演奏のパフォーマンスで、こうした曲なりの完成度の高さを発揮した曲。
パンキッシュでアッパーな曲にピアノリフが上手く融合し、ゴリゴリに歪ませたギターを前面に出すメロコアとは一風違った、
女性らしい爽やかな曲になっている。
リードとリズム、両方のギタリストの資質を併せ持つTAKUYAのリズミカルで凝ったギターソロも聴き所。
Aメロが訪れる度に少しずつ表情を変えるピアノも良い。
TAKUYAもそうだが、廣瀬もある意味サポートらしくない、伸び伸びと自分自身の魅力を発揮したプレイをしているので、
高橋のソロというよりこういう新バンドとして見たほうが魅力的かも。それ程相性のいい面子。
それを補って余りある演奏のパフォーマンスで、こうした曲なりの完成度の高さを発揮した曲。
パンキッシュでアッパーな曲にピアノリフが上手く融合し、ゴリゴリに歪ませたギターを前面に出すメロコアとは一風違った、
女性らしい爽やかな曲になっている。
リードとリズム、両方のギタリストの資質を併せ持つTAKUYAのリズミカルで凝ったギターソロも聴き所。
Aメロが訪れる度に少しずつ表情を変えるピアノも良い。
TAKUYAもそうだが、廣瀬もある意味サポートらしくない、伸び伸びと自分自身の魅力を発揮したプレイをしているので、
高橋のソロというよりこういう新バンドとして見たほうが魅力的かも。それ程相性のいい面子。
9.コミュニケイション ★★★★
なんかこういう曲名多いな…。楽曲そのものの出来は今作中最高級かもしれないマイナー調ロック。
クセのない歯切れの良いボーカルが印象的。
TAKUYAにしては珍しく長いチョーキングを使ったギターソロは、締めでのドラムとの掛け合いも面白く、聴き応えがある。
お手本のような演奏が多いぶん、相対的に高橋の影が薄いか。
クセのない歯切れの良いボーカルが印象的。
TAKUYAにしては珍しく長いチョーキングを使ったギターソロは、締めでのドラムとの掛け合いも面白く、聴き応えがある。
お手本のような演奏が多いぶん、相対的に高橋の影が薄いか。
10.コ・モ・レ・ビ ★★
ハードなテイストから一転、スマイリー・ボイスでポジティヴに歌う曲。しかしボーカルが軽くなりすぎな気も。
節々で打込みも登場するが、思いっきり90年代テイスト。
TAKUYAの作曲傾向は、無駄のないコンパクトなメロディを作るよりもメロディを増やしてボリュームで攻めることを重視しているように感じるので、
聴き手にとっての「メロディアス」がどちらに近いかで好みは分かれそう。
節々で打込みも登場するが、思いっきり90年代テイスト。
TAKUYAの作曲傾向は、無駄のないコンパクトなメロディを作るよりもメロディを増やしてボリュームで攻めることを重視しているように感じるので、
聴き手にとっての「メロディアス」がどちらに近いかで好みは分かれそう。
11.JET BOY JET GIRL ★★★★
超キャッチーな速弾きギターリフで始まるロックナンバー。
どう考えても打込みで作るべきフレーズだが、敢えてギターで弾かれると結構テンション上がる。1曲弾くだけで腱鞘炎になりそう。
カッティングの切れ味も抜群。という訳でTAKUYA全開の曲だが、もはや高橋のボーカルラインの方がオブリガードな感じで脇に回ってるような。
個人的にはアリだが彼女のファンはどうなんだろう。
どう考えても打込みで作るべきフレーズだが、敢えてギターで弾かれると結構テンション上がる。1曲弾くだけで腱鞘炎になりそう。
カッティングの切れ味も抜群。という訳でTAKUYA全開の曲だが、もはや高橋のボーカルラインの方がオブリガードな感じで脇に回ってるような。
個人的にはアリだが彼女のファンはどうなんだろう。
12.STAY TUNE ★★★
ロカビリー調のギターフレーズが随所で聴けるシャッフルの曲。Aメロでのアタックのはっきりした歌い口調がいい感じ。
歌がいいトコさらってく場面があまり多くないのは気になるが、バンド全体としてのバランスが取れていて聴きやすい。
歌がいいトコさらってく場面があまり多くないのは気になるが、バンド全体としてのバランスが取れていて聴きやすい。
13.感じるまま ★★★
ジッタリジンのような脱力青春系のラストナンバー。
やはりソロシンガー向けというよりはバンドの曲という印象で、高橋メインではまだ持たない部分があるのかもと思ってしまう部分はあるが、
一人で看板を背負いすぎないことで伸び伸び歌えてる面もあるのかも。
たいしたメッセージ性を感じないサビも味。何だ「シャワワワワ」て。まあこれでいいか。
やはりソロシンガー向けというよりはバンドの曲という印象で、高橋メインではまだ持たない部分があるのかもと思ってしまう部分はあるが、
一人で看板を背負いすぎないことで伸び伸び歌えてる面もあるのかも。
たいしたメッセージ性を感じないサビも味。何だ「シャワワワワ」て。まあこれでいいか。
総評.★★★
女性シンガーとしての「デビュー曲初登場1位」最年少記録保持者、高橋瞳の2nd。
平成生まれの女子高生だが、「センパイ、私の気持ちに気づいて」系のラブソングはまるで無く、
ひたすら未来を見つめるポジティヴなメッセージに満ちている。ここまで「女」も「若さ」も武器にしない硬派な女子高生シンガーも珍しい。
歌は力まかせなスタイルから様々な歌い口調を駆使するスタイルへ変化を遂げる途中という印象で、
将来性はあるものの今のところ突出した能力もない。
それを見越してか、プロデューサーのTAKUYAは本人を前面に張り出させて幅広く色々なジャンルを歌わせる方法ではなく、
ロックバンドのボーカリストとして彼女を組み込むような方法で作品を仕上げている。
元々JUDY&MARYもソングライター系バンドというよりパフォーマー集団というイメージだったが、
この作品でもベースに元THE YELLOW MONKEYの廣瀬洋一、ドラムには丁度その頃黒夢のサポート等をこなしていたそうる透、
さらに元ジュディマリの五十嵐公太と、結構ドリーミーなメンバーが集結しており、
各奏者の相性もかなり良いため、演奏の聴き応えは充分。
そしてTAKUYAも廣瀬もあまり脇役に徹さずにどんどん持ち味を発揮してくるタイプのため、よりバンドらしさが出ている印象。
曲そのものの新鮮味は薄いが、バンドとして見れば聴く前の予想以上に楽しめた。
「TAKUYAの作品の一つ」という印象の方が強いため、高橋のファンにとって満足な内容かは疑問ではある。
平成生まれの女子高生だが、「センパイ、私の気持ちに気づいて」系のラブソングはまるで無く、
ひたすら未来を見つめるポジティヴなメッセージに満ちている。ここまで「女」も「若さ」も武器にしない硬派な女子高生シンガーも珍しい。
歌は力まかせなスタイルから様々な歌い口調を駆使するスタイルへ変化を遂げる途中という印象で、
将来性はあるものの今のところ突出した能力もない。
それを見越してか、プロデューサーのTAKUYAは本人を前面に張り出させて幅広く色々なジャンルを歌わせる方法ではなく、
ロックバンドのボーカリストとして彼女を組み込むような方法で作品を仕上げている。
元々JUDY&MARYもソングライター系バンドというよりパフォーマー集団というイメージだったが、
この作品でもベースに元THE YELLOW MONKEYの廣瀬洋一、ドラムには丁度その頃黒夢のサポート等をこなしていたそうる透、
さらに元ジュディマリの五十嵐公太と、結構ドリーミーなメンバーが集結しており、
各奏者の相性もかなり良いため、演奏の聴き応えは充分。
そしてTAKUYAも廣瀬もあまり脇役に徹さずにどんどん持ち味を発揮してくるタイプのため、よりバンドらしさが出ている印象。
曲そのものの新鮮味は薄いが、バンドとして見れば聴く前の予想以上に楽しめた。
「TAKUYAの作品の一つ」という印象の方が強いため、高橋のファンにとって満足な内容かは疑問ではある。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)