アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : はい・あんど・まいてぃ・からー。

Reviewer:23rd. 381-385 名無しのエリー2010.06.02.

1.一輪の花 ★★
サビはクサいメロディのクサい歌詞とコテコテだが、ドラムのバスが邪魔。
Aメロはシンコペしすぎでめちゃめちゃ不安定。という風にめちゃめちゃアンバランスな一曲目。
シャウトのパートとサビのパートを別々に聴いたら同じ曲とは思えないかも。
一応サビは手堅いので星ふたつ。
2.for Dear... ★★★
先の曲よりもメロディアスで盛り上がりもはっきりしてわかりやすい。ぶっちゃけこっちの方がシングルっぽい。
かとサビ頭までは思ったが、アイデア切れ感漂うサビの終わり方をする。なんでそんな変なコードで終わるの…?
かと1番までは思ったが、2番ではもう一山くる。なるほど。でもそれもやっぱり終わり方変。うーん…
例によってギターソロは空気が違う。
3."Here I am" ★★
メロスピみたいな謎のジャンルに手を伸ばす。そういえば前身はメタリカのコピーバンドだっけ?
しかしAメロではただの8ビートに戻ってしまう。ありゃ。
にしてもマーキーパートとユウスケパートが恐ろしく水と油。未だにこのアルバムで同時に歌ってないっすよね?
楽器隊は…まぁ頑張ったんじゃないですか?
4.宝石の涙 ★
歪んだギターのマイナーコードから入りデス声が重なるため、何が始まるのかと思いきや全く普通の曲。そういえばそういうバンドでしたね。
Bメロみたいなサビの盛り上がりが微妙。相変わらずサビで盛り上がらないのなんとかならない?
ギターとベースが16分で動いてるくせしてドラムが4分なのも謎。
5.水玉ラムネ ★★★★
歌詞の至る所に。。。があるのがやけに目につく、一気に明るい曲。
Aメロのキモいリズムがクセになる。ギターの片方が歌メロに張り付き、もう片方が合いの手という構成がGood。ドラムはちょっと手数多いかも。
サビにはよくわからん転調でなだれ込むが意外と流れがあってきれい。終わりがショボイが。
ユウスケはこの手の曲にしては流れを壊さない程度のラップを入れる。
「水玉ラムネ」という語感と爽やかな曲調がマッチした佳曲。ユウスケが粘っこいのが減点。
6.背徳の情熱 ★★★
えーっと…これは……アラビア系?アフリカ?
至る所に国籍不明な謎のムードが漂う妖しい曲。イントロとかギターソロとか。
マーキーの粘っこい歌い方と起伏の少ない粘っこいメロディ運びが案外しっくりくる。
いきものがかりよりこういう系統には強いかも。
7.罪 ★☆
どうも前の曲を引きずってる感が否めない。やってることが大しておもしろくないので聴きにくい。
サビのシャウト、2番Aメロの電子音等邪魔な音も多い。Cメロもくっつけただけっぽく蛇足。
ギターソロとインタールードのリフの絡みはいいので加点。
8.リアルワールド ★
久しぶりの8ビート曲。音圧で色々稼ごうとしてる。
リフやらキメやらがひたすらベタなのに対し、サビだけは捻ろうとしたのかすごく変。てか自分達で作った転調をボーカルが歌えないというのはどうにも…
ギターソロも早弾きは出来るものの音の切れの処理が適当でしょっぱい。
9.A PLACE TO GO ★★★
ドラムの自重が足りない以外は実にスムーズに進むポップな曲。ギターのエフェクトのおかげで空間的に聞こえるサビがいい。
イントロとかはどうもシンセ優勢で、メンバー6人もいてそれはどうなんだって気はするが。
ユウスケソロパートはもはや別の曲みたい。
10.STYLE ~get glory in this hand~ ★★
またTr.1系の曲。マーキーパートでのギターの自重がだんだん抑えられなくなってきてる感が。
サビで「譲れないこのスタイル」とか歌っている。2ndシングル「OVER」の時も「GO!HIGH and MIGHTY流で」とあった。
彼等の中には当時から変わらない何かがあるのだろうか。少なくともアルバムを聞くかぎりでは…
11.パールシャドウ ★★★★★
とかdisるモードに入ったらこれだ。完全に負けた。
ギター陣が隙間を取ってマーキーを殺しすぎないAメロ、ユウスケ本気のBメロ、スピーディなサビ。
2番以降は平行長調のもうひとヤマがサビにくっつく。緻密。
12.黒アゲハ舞う丘 ★★☆
定番なマイナー系ソング。いかにもハイカラらしい曲。
ひたすらギターを歪ませるメタルもどきかと思ったら時折アコギっぽい音が。いいアクセント。
今まで触れて来なかったがやっぱりドラムはうるさい。この曲は足だけじゃなく叩く数もアホみたいに多いのでマジでうるさい。
意味不明なフィル多くてわろす。しかも後半行くに従って壊れてくし。
13.星空に降る雪 ★★★
遂にユウスケがメロディックなパートを担当!
なんつーか声色変わりすぎでわろす。派手な起伏がないから聞きやすいんだけどね。決して悪くはないです。
サビ後に挟まるリフのリズムがズレまくっててちょっとずっこけるが、この曲のツッコミ所はこんなもんか。
アルバム内では割と高水準な曲。
14.ガーデン オブ MY ハート ★★
なんだこのタイトル。実に9曲ぶりの長調曲。まぁきっと長調好きじゃないんでしょう。
鼻歌で作曲できそうなメロディに単純な歌詞と、あんまり特筆すべき点はないか。
総評.★★
HIGH and MIGHTY COLORの2ndアルバム。
「傲音」というだけあって、短調の曲と歪んだギター、うるせぇドラムがのさばっている。ボーカル2人がかわいそう。
まぁ「プログレッシヴ」ではないが。やってることに斬新さがあるわけでもないし。「傲音アンバランス」辺りがちょうどいいのでは。
マーキー的にこういうメタルっぽい曲を歌うのはありなんだろうか。でも売れ線バラードを歌うには歌唱力が…という気もする。
なんだかんだでいびつなところが目につくが、これから何かを変えたら崩壊してしまいそうなアルバム(*1)。
ぬるいメタルが好きな人にならオススメ。ってそんな奴いるのか。

*1 : 解散する前に書いてました。ボーカル変えて本当に崩壊するとは…
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:16th. 292-295, 310 名無しのエリー2008.01.08.

1.PRIDE ★★
何度聴いても何歌ってんだか全く分からない曲。
サダメとか絶望とか出てくるが、どんなサダメなのか、何に絶望したのか、全く触れてくれない。広げっぱなし。
サビで出てくる「あの場所」ってどこだろう、とか伏線をいちいち追ってると疲れ果ててしまう。
アレンジとしては、低音で固めたバンドサウンド以上に、控えめに鳴ってるシンセが面白い。
特にAメロでグミュグミュしつこく鳴ってる窓をこするような音が意味不明でツボ。
2.OVER ★★
曲全般で鳴っている、霊魂が漂うようなシンセが、ベタな曲にアクセントを加えているが、
それ以外は他のへヴィロック勢に比べ頼りない部分が目立つ曲。
「男女ツインボーカル+ツイン7弦ギター+5弦ベース+2バスドラム」という編成が売りのバンドらしいが、ボーカルが両方下手というのはやはり致命的。
バンドにかき消されないだけの声量があるとは思えない。
バンドの技術的な核と思われるドラムにしても、周囲との連携をあまり考えずに一人よがりに手数だけ稼いでる印象。バンドとしてのバランスはかなり悪い。
サビの無理矢理な3連バスドラは自己中すぎ。
3.RUN☆RUN☆RUN ★★
詞の乗せ方が悪く、文の切れ間が変な曲。長い文書かずに短い文章をいっぱい書く方が良いような。
ブレイクも変だが、男ボーカルの絡み方がもっと変なのでかき消える。
小室時代という時勢がマーク・パンサーを何の疑いもなく世間に容認させたように、EE-JUMPのユウキが姉の威光で当然のようにラッパーデビューしたように、
今そのタスキを彼が受け取ったという事か。
そうまでして日本人にラップに対する偏見を植え付けたいのか。彼ら一族にとってこれは聖戦なのか。
4.Days ★★
普通のミドルテンポを演らせるとバンドの演奏に疑問が出ることを感じる曲。
ドラムはどうあっても手数を絞る気は無いらしく、足し算主義のゴテゴテしたプレイ。
逆にタッピング大好きギタリストコンビはこの位のテンポの曲ではフレーズにも音色にもこだわりが無く、まるっきり普通なソロ。
どういう練習をしてるのか、他曲のソロでもタッピングに入ってからのほうがむしろ安定感がある印象。
まあ若いうちはそんなもんか。
5.STYLE ★★
相変わらずドラムは派手。ベースとの連携も他曲よりいい感じ。しかしどうにも詞の乗せ方が変。
そもそもボーカルの選び方に問題が…。こんなにメンバー間の相性が悪いバンドも珍しい。
とにかくボーカルが非力すぎてバンドと渡り合えておらず、決意系のメッセージも軽く聞こえてしまう。
6.一輪の花 ★★
基本的に「若い女子ボーカルとへヴィなロックの共存」には失敗している印象の彼らだが、
その中で女子パートとへヴィパートをはっきり分けることで共存を図ろうとした努力の跡が見える曲。
マーキーがひとしきり歌い終えると「本当はこんなのばっか弾いてたいんだ」的に吹っ切れたギターソロへ。
2つの勢力がバンド内にあり、セールスの鍵を握ってる方(多分マーキー)がそうでない方を抑え込む事で無理に共存しているような印象。
バンド以前の問題?
7.DIVE into YOURSELF ★★★
曲は徐々にベタになりつつあるが、バンドとしての連携力はかなり向上してきた印象を受ける曲。
パンキッシュな「オイ!」の掛け声、売れ線にありがちな転調、曲のラストの「パーフェクト!」のセリフ等、
バンドがポップ路線を受け入れ始めたことを感じる曲。
8.遠雷 ★★★
ギターの技術が向上し、バンドとしては聴き易くなってきているが、今度はちょっと上手いV系のようになってしまった感のある曲。
特にマーキーのボーカルパート中で顕著。それ以外ではいつものようにバスドラ祭り。
こうまで露骨に住み分けなければ共存できないならボーカル替えれば…と思うものの、もはや売るためにはマーキーは外せないのだろう。
9.辿り着く場所 ★★
何だかんだでマーキー優勢らしく、完全にELT路線のポップスになってしまった曲。
ギターソロも完全にそっち路線にシフトしているが、ドラムだけはまだ拘るものがあるらしく、不自然に手数の多いプレイがちらほら。
いわゆる売れ線の曲だが、バンド内でも実力的に大きく劣るマーキーをメインに据えて歌で勝負させるというのもよくよく考えればおかしな話か。
彼女の力は他の売れ線の人達や一部のアイドルに劣る。
しかも居場所をなくしたユウイチがより一層迷走し始めており、もはや完全にマーク・パンサー。
10.オキザリス ★★★
いきなりユウイチのラップで始まり、クリケイとバービーボーイズを足したような微妙な既聴感のある曲へと繋がる。
今作でもかなりメロディアスな部類に入る曲。一応マーキーもいくらか上手くなってる気はする。
ドラムも歌を引き立てる役割をかなり意識するようになっており、普通に上手い。
マーキーを自発的に認めたのか、屈さざるを得なくなったのかは知らないが。
ユウイチはもう全般で変。勝手に他人の曲に自分のラップ足して悦に入ってる人みたいになってる。
楽しみ方としては失礼だが面白いので良し。
11.Dreams ★★★
ついにピアノイントロ。しかも打込みリズムを一部で導入し始めたバラード。ベースも何か打込みっぽいような…。
ハイカラ内部抗争のケリがついたのか、どうやら浜崎・ELTの後釜を狙う体制になったらしい。
ユウイチはマーキーのオクターブ下を歌ったり、ハモリを入れたりとデュオ状態。
まさかの勝ち組!?デス声ばかりだったユウイチの優しい声はそれはもうキモイ。徹平じゃないよな…。ハイカラ、こうなった。
この状態でバンドが続くなら逆に見てみたい。
12.”一輪の花”Studio Live Ver ★★★
音作りが硬質になっている印象の、M6のスタジオライブ版。
単純に技術が向上している分、こちらのほうが聴き易いかも。
総評.★★
デビューからわずか3年という不吉な早さでリリースされたハイカラのシングルコレクション。
リリース順に並べられた収録曲を追っていくとバンドの変遷がよく分かる、というのはよくある話だが、
今作は何だか不穏なものも同時に感じてしまう作品となっており、ある意味期待以上に楽しめた部分も。
初期のへヴィ路線ではボーカルと演奏陣に実力差が目立つ。
バンドの鍵を握るドラムにしても、バンド全体として認められたいというよりは自分のプレイを聴いて欲しいといった感じで、
最悪「あそこはボーカル下手だがドラムは上手い」という評価は本人的にアリなのでは、という印象。
個々の技術はともかく、バンドとしてのまとまりはアクアあたりのほうが上かも。
そもそもへヴィロック路線は、西川がスタジオミュージシャン率いて立ち上げたバンドが参入してきて以来技術的にはそこの一人勝ち状態で、
頑張ってる若手の演奏もしらけて聞こえてしまう状態になってる気が。
そんなに好きなバンドでもないんだが意外と効果大。やるな西川。ていうかヒデエ。若手に譲っていいジャンルもあるんじゃ…。
詞と曲についてはほとんど語るべき点がない印象。後期が露骨に売れ線臭い事くらい。
一応後期になるほど演奏が上手くなり、ドラムは理性的になり、ユウイチは面白くなる。
へヴィロック好きに、というよりマーク・パンサー好きに薦める方が正しいかもしれない作品。

(後述レス)
ユウイチ………。ん?ユウイチ?ユウスケじゃねーか…どあほう!
(★5個が満点。)

Reviewer:17th. 458-462 名無しのエリー2008.04.18.

1.AMAZING ★★
ゆったりしたピアノから入ったかと思うとネジ巻きの音が聞こえ、オルゴールとの共演になるイントロ。
いきなりテンポアップして、今作に多い「ビート系寄りV系」的なロックへ。
コードの流れはベタで今更な感じだが、高音へ昇らずに中音域をさまようアンニュイなボーカルが曲名通り不思議なムードを出している。
数ヶ月前にリリースされたシングル集ではポップ路線へ移行する兆しをはっきり見せていたが、蓋を開けてビックリ。
ドラムのSASSY手数多っ!!いくらマーキーもマシになりつつあるとはいえ、これだけドラムが被ると厳しい。
前にも増してバランスが悪いが、まさかこれが後々に説得力を持ってこようとは。
2.Break Now! ★★★
単純明快なロックに彼らなりの味付けをした、疾走感のある1曲。実質ユウスケがメインで、マーキーは脇に回る。
サビの歌メロがそのままギター、ベースとユニゾンになっていたり、基本的にストレートな曲だが、
バスドラの手数が不自然に多く、悪ノリ加減が妙に爽快。
そこでそんなに踏むの!?という突っ込み所満載だが、今作は延々こんな感じなので二度目に聴く時には慣れる。
シングル集の流れ的にはマーキーに屈したかと思われたSASSYがまさかの反撃。どうなるハイカラ!?
3.TOXIC ★★★
彼らの曲にしてはメロディアスな、二段構えのサビを有する曲。しかし今までの彼らの曲とはやはり様子が違う。
ユウスケと絡むときはメタリック、マーキーが歌うときはシンプルなバッキングと演奏スタイルを使い分けてきた彼らだが、
この曲ではマーキーが歌ってる最中に遠慮なくSASSYの派手なドラムが被さる。
サビの低音部分でバンドの轟音に呑まれているマーキーが高音に逃れようと浮上する時も、そこを追い討ちするようにドラムのフィルが。
さらにサビ全般でユウスケの「ヴァ~~~イ!!!」というデス声が入る。マーキー危うし。てか扱い悪っ。
温室育ちの歌姫だった彼女もついにバンド内での自分の居場所を懸けて戦う時が来たか。
4.フラッシュバック ★★★
今作に多い、V系っぽいキメやシンコペーションを高頻度で盛り込んだ曲。
マーキーのオマケ的な以前のイメージから一転、ユウスケがソロで普通に歌うパートが明らかに増えている。
マーキーの声域の狭さが作曲に影響しているのか、メロディに特筆すべき点は無く、ギターのプレイもソロ含め随分ベタに感じるが、
ギターソロ終盤のドラムの無茶な盛り上げぶりは面白い。
サビの頭打ちリズムに絡ませてメロディアスなラインを弾くベースもナイス。
5.HINATA ★★
うって変わってハネモノポップ。
高音タムを効果的に使ったドラムや歯切れ良く弾くベースは曲のポップさを際立たせているが、ギターは無策。
歌とギターだけになるパートでも妙にストロークが無機質。もう少しもったいぶって1音ずつ重ねていくように弾いても良かったのでは。
音作りもハードすぎるような。隠れた聴き所はギターソロ中に煽りを入れるドラムと、それにきっちりリアクションしているベースの駆け引きか。
6.EARTH ★★★
重苦しいイントロで入るミドルテンポの曲。
「地球は丸くて青い」とか言い出すので何の歌かと思ったら、「争いが地球を滅ぼす」的な主旨のメッセージソングだった。
普通に考えればボーカルをメインにすべきだが、そうはさせじとSASSYが横槍を入れるのが今作。
当たり前に考えてバランス悪いのだが、暴走ドラムにかき消されるボーカルという構図が
「銃弾と爆発音にかき消される非力な少女の悲痛な叫び」というイメージを狙ったものだとしたら見事。絶対違うと思うが。
ちなみに自分の中ではここで生まれた「弾幕の中の歌姫」というイメージがこびり付き続け、何だかハイカラをポジティブに楽しめるようになってしまった。
7.*SKIT* ★
インタールード的な、デジロック風の短い曲。目新しいセンスはないが、ユウスケのみで歌う数少ない曲。
8.ギャンブリング ★★★★
ツインボーカルのバリエーションが以前より増え、ユウスケがAメロを任されてマーキーがBメロを受けるというパターンを繰り出してきた曲。
ベースのスラップとユウスケのラップの組み合わせで牽引するAメロから、マーキーの歌をダンサブルなドラムが後押しするBメロへの繋ぎは、
狙い通りツインボーカルの醍醐味を感じさせる。
サビは2段構えで、シンコペーションだらけのサビ前半の疾走感をさらに高めるようにオモテ拍を強調した縦ノリの後半へなだれ込む。
ギターは今ひとつ蚊帳の外っぽいが、それ以外のメンバーはそれぞれ個性を発揮した曲。
9.メキメキ ★★★★
何となく前曲と被るが、こちらはGO!GO!7188的なGSテイストを盛り込んだ、ダサ目のキメでのクールダウンが印象的な曲。
歌い回しも普段より乱暴に歌い放っている感じで、気取っていたデビュー当時に比べ随分なりふり構わなくなってきた印象。
ギターはやはり印象に残らない。どうもバッキングが退屈な気がするのは、テンポの速い曲が多いわりに切れのあるカッティングをあまり聴かせてくれないせいか。
速弾きソロもリズムが怪しい上フレーズがベタ。
速弾きなど出来そうにないチャット橋本やバクホン菅波でも、ギタリストとしてよほど決定的な仕事ができる気が。
10.ZERO SYMPATHY ★★★★★
どこかで聞き覚えのあるベースのスラップで始まる。こう声優が4人くらいで…いや気のせいか。接点ないし。
と思ったら何とマーキーとユウスケの小芝居が始まる。ユウスケの喋り方が抜群にバカっぽいのが非常に効いている。第四の羞恥心。
落胆の「マジで~~?」のションボリ感は異常。残念系の超新星誕生。音楽聴いてこんなに笑ったのはm.c.A・T以来。
しまいにはデス声で「ラブ!!フォー!リン!ラブ!!」などと叫び出す始末。
格好よくキメていたいという体裁を捨てて一皮むけ、まさかのマシンガンズ路線を開拓した迷曲。どうなるハイカラ!?ファン的にどうなんだハイカラ!?
11.ROSIER ★★★★
とんでもない曲順に配置しやがった。まずそれが見事。トリビュート盤の楽曲中でも否定的な意見が多かった、ルナシーのカバー曲。
原曲で河村が気取って囁く「この世界…」の台詞部分を低音デスヴォイスで差し替えたり、普通の歌ものロックの許容範囲を超えて無駄にバスドラを詰め込んだりと、
原曲を思いっきり茶化して景気よくハッピーに仕上げたエンタテイメント曲。KYかつノーリスペクト。
ルナシーファンが納得するかは分からないが、個人的には曲順で数段パワーアップしているように感じた曲。
12.東京ナイト ★★
そういえば無かった、重くて鈍いデスメタル路線のイントロで始まる。
しかしスローテンポのメタルとして貫徹する気は無いらしく、歌が入るといきなりビート系っぽい普通のロックに。
相変わらずマーキーを潰すように手数を被せてくるSASSY。
勿論ドラムに力負けしないパワーがボーカルにあれば相乗効果でヨクなるのだが、今のマーキーには厳しい要求。
しかし、このマーキーの扱いのぞんざいさはもはや今作の鍵。今後ユウスケ1本に絞ることも充分あり得そう。
間奏では、少なくともリズム体はメタルだけのプレイヤーでないことを感じさせてくれる。
13.手紙 ★★
またもやAメロをユウスケに委ね、普通にメロディを歌わせるが、普通に下手なため出鼻をくじかれる曲。やっぱユウスケ一人は無理かも。
どちらかというとバンドの演奏を主体にしたい曲のようで、メロディの作りは平凡で、サビへの繋ぎも雑。
確かに彼らは演奏の表情の変化には凝るほうだが、看板ソングライターがいないという印象も。
14.木漏レビノ歌 ★
何とも中途半端なポップスになってしまった感のあるラストナンバー。サビは彼ら自身の別の曲とCHARAの曲を混ぜたような印象。
初めて歪んでないギターをメインに据えたこと以外には取り立てて言うことも無い曲。
やはりポップス路線は嫌々なのかも。
総評.★★★
バランスが悪すぎて逆に稀有なバランスを手にした感のある、ハイカラ4th。
彼らの作品はシングル集しか聴いた事がないが、明らかにこちらの方が面白い。というか、変遷が面白い。
まずSASSYのネジが飛んでいる。元々彼は足し算主義のドラマーという印象だったが、明らかに叩きすぎている。
ガネクロで同じ事やったら確実につまみ出される。SASSYだけならまだしも、ベースのmACKAzもかなり技術が向上し、プレイが派手になっている。
abingdon boys schoolと回ったツアーでIKUOのベースに感化されたという事らしいが、マーキーにすれば最悪のシナリオ。
「よりによってabsかよ!!ELT路線は!?」とわめいても時すでに遅し。
少なくともリズム体の2人はマーキーに本気で西川クラスのパフォーマンスを要求し始めている。鬼軍曹。
自分の歌が一番よく聞こえるようにお膳立てされてきた歌姫が、突然砲弾飛び交う最前線で声を張り上げて歌うことを強いられてしまった。
もはや必死に叫んで存在を主張しないと、バンドの轟音にかき消されて、歌っている事さえ気付いてもらえない。
CDでは普通に聴こえるが、ライブは一体どうなるやら。
ともかく、結果的に非力さが際立ったことで、「弾幕の中の歌姫」という陰のあるキャラが立った。自分の中では。
技術的には遥か格下だが、実はabsではどうやっても手にできないような独特の世界観を成立させてみせた不思議な作品。
(★5個が満点。)