アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : はっぴいえんど。

Reviewer:5th. 437 名無しのエリー2003.02.17.

1.春よ来い ★★★☆ 大瀧作品。地方出身の大瀧の心情を表した歌詞だとか。くぐもった独特の歌唱法が強烈。
2.かくれんぼ ★★★ 大瀧作品。今度は割とすっきりと歌う。
3.しんしんしん ★★★★★ 細野作品。アコギのカッティングが印象的。細野の歌と大瀧のコーラスもいい。
4.飛べない空 ★★★ 細野作品。詞も細野。ハモンドオルガンが入ってブリティッシュ系のサウンドに。
5.敵 TANATOSを想起せよ! ★★★ 細野作品。細野作品で最もハードか。
6.あやか市のどうぶつえん ★★★★ 細野作品。カウントが面白い。
7.十二月の雨の日 ★★★★★
大瀧作品。このアルバムのハイライトであり、はっぴいえんど時代の大瀧最高傑作。次作『風街ろまん』の世界観に近い歌詞。
8.いらいら ★★★ 大瀧作品。詞も大瀧。大瀧ノベルティソングのはしり。このアルバムで最もハードなサウンド。
9.朝 ★★★★★ 大瀧作品。アコースティック風味で、大瀧のVo.も優しい。
10.はっぴいえんど ★★★ 細野作品だが、Vo.は大瀧。ボレロ形式で、割とカタいサウンドか。
11.続はっぴーいいえーんど ★☆ 細野作品。早過ぎたポエトリーリーディング。
総評.★★★★
デビューアルバム。録音設備の悪さを補ういろいろなアイディアが詰め込まれている。
ほとんどの曲での松本隆による詞は難解なものが多いが、サウンドとの親和性は高い。
次作に比べると、大瀧詠一の存在感が際立っている。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:5th. 705-706 名無しのエリー2003.10.10.

1.抱きしめたい ★★★☆
荒荒しいロックナンバー。どうしようもな男の嘆きが声そしてそれに呼応するようなギターによく現れている。
2.空いろのくれよん ★★★★
ペダルスティール・ギターが舞うカントリーナンバー。ヨーデルのようなボーカルが良い。
やらしい弛緩具合がたまらない。
3.風をあつめて ★★★☆
シティポップ風ナンバー。特にいうことはないが良質な曲である。
4.暗闇坂むささび変化 ★★★★
メロディが良い。モモンガー、と唄う様は21えもんと重なる。
21世紀のハイテク文明に住むむささびと70年代の麻布に住むむささびとは似たような境遇な気もする。
5.はいからはくち
6.はいから・びゅーちふる ★★★★
俺はメドレーとして聴く。前半のはいから~と叫ぶ激しいロックから最後一気にスローブルース調になり決めせりふはびゅーちふる。
はいから いず ビューティフォーなのである。
7.夏なんです ★★★☆
スローテンポのオサレな曲。昼下がりのBGMにどうぞ。
8.花いちもんめ ★★★★
重厚なロック調。当時流行したCSN&Yに似た感じ。メロディも良い。
都市讃歌のように聞こえて公害ブルース。全て笑い飛ばしてしまう心意気。
9.あしたてんきになあれ ★★★
高いファルセットの曲。戦闘機も戦車も駆逐艦も天気になればすべて解決されるのであろう。
10.颱風 ★★★☆
「たいふう」と呼ぶ。遠藤賢司のような趣も感じられるヘビーなロックナンバー。
精神解放されたような馬鹿楽しいボーカルがなんともいえず良い。
11.春らんまん ★★★
何曲かつづくが、これも天気シリーズの曲。
最後はバッファロー・スプリングフィールドのブルーバードのように締めはカントリー調になるのです。
12.愛餓を ★
あいうえお、かきくけこ、さしすせそ~わいうえを。とりあえず日本語なのである。
総評.★★★★☆
喜びも憂きも戦争もお花畑もすべて笑い飛ばしてしまうゲテモノはいからロック精神万歳。笑い飛ばしてしまえば公害も戦争も太刀打ちできまい。
聴いているとなぜか心の底から元気になる名盤。前半は特に心地よいメロディの曲が続き聴きやすい。
とにかくアルバム全体に感じられる雰囲気がなんとも言えず良いので総評は高い。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)