アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : たんぽぽ。

Reviewer:1st. 348 名無しのエリー2002.07.10.

1.ラストキッス ★★★ これは聴いた記憶があった。普通にマシな曲。
2.わかってないじゃない ★★★☆ えらい渋い曲だな。石黒の声はいいね。
3.センチメンタル南向き ★★
なんだこりゃ?歌下手すぎだろ。男の言いなりになりますよという歌詞は赤面ものだが、曲の質とは別に矢口と付き合いたくなったのは否定できん。
4.Motto ★★★★★ これは秀逸。ベース筆頭にオケが良すぎる。モーもこういうの今出せばいいのに。
5.誕生日の朝 ★★ 悪くはないけど印象薄い。
6.片想い ★★★☆ メロがいい。それにしても飯田って粘っこい歌い方だなぁ。
7.ONE STEP ★★ ジャズファンク狙いなのか?
8.たんぽぽ ★★★★☆ 歌詞がいいね。特に二番。つんくとは思えん。
9.スキ ★★★ 大人路線だな。悪くない。
10.ラストキッス(別ver) ★ ストリングスだけのバージョンだけどあんま意味ないだろ
総評.★★★★
モーヲタ馬鹿にすると「TANPOPO1」を聴いてから言えと言われるので聴いてみた。
思ってたより十分聴けた。そこらの歌手より全然いい。
でも、これ売れてないんだろ。モーヲタに音楽聴く耳なんてないだろうし。
つんくも馬鹿に合わせて音楽作るようになってるんだなというのはよく分かった。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:1st. 405 名無しのエリー2002.07.11.

1.ラストキッス ★★★★★ 文句なしの名曲!この手の曲は大好き。最後のほうの石黒のボーカルがいい。
2.わかってないじゃない ★★★★ 石黒の大人っぽいボーカルがいい味出してる。
3.センチメンタル南向き ★★★★
このアルバム唯一のアイドル路線。このアレンジ、矢口の声がたまらなくいい。今となっては石川にぴったりな曲かな?(石川も大好きな曲と言ってた)
4.motto ★★★★ シングルより音を減らしているものの、こっちのほうがいい感じ。
5.誕生日の朝 ★★★★★ このアルバムの存在を知ったのは実はこの曲。いい曲だ。ほんとにつんく曲か?と疑いたくなる。
6.片想い ★★★★★ 飯田の粘り気のある声と、歌詞の世界がアンバランスではあるが、繰り返し聴きたくなる。
7.ONE STEP ★★★ アップテンポだがアダルトな感じの曲。
8.たんぽぽ ★★★★ うーん、シングルのほうがいいかな?シングルバージョンだったら星5つなんだが…
9.スキ ★★★
これもアップテンポでムーディーな感じ。最初のメロディーが田原俊彦「ごめんよ涙」のサビ「サヨナラもごめんよ~♪」に似ている。
10.ラストキッス(オーケストラバージョン) ★★★ この曲にこのアレンジは合わないな…
総評.★★★★☆
モー関係では間違いなく最高傑作。この個性がバラバラな3人の絶妙なバランスがいい!
今となってはミニモニで「おいしいぎゅうにゅうのむのだぴょーん!」なんて歌ってる矢口が痛々しく感じる。
最近のモー娘。しか知らない奴らにもぜひ聴いてほしい一枚。(まぁ好みだろうけど)
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:17th. 487-489 名無しのエリー2008.04.21.

1.ラストキッス ★★★★
ストリングス隊に金原千恵子ストリングスを起用した、気合入りまくりのデビュー曲。
身体から徐々に体温を奪っていくような冷気漂う切ないシンセと、容赦なく悲しみを煽るマイナー調のメロディーが絡みあう。
メンバー3人のコーラスワークも情感たっぷり。
2.わかってないじゃない ★★★
石黒彩ソロ。冒頭で耳に飛び込んでくるウッドベースがインパクト大なジャズ風マイナーチューン。
間奏ではハロプロのアルバムであることを忘れそうになるようなプレイが聞ける。
一度聴いたら耳にこびりつく「わかってないじゃない」というフレーズの繰り返しを軸に曲が構成されている。
曲が進んでいく程にファンキーにトタトタと暴れるリズム隊、激しくなるアコギのカッティングが耳に気持ち良い。
3.センチメンタル南向き ★★★☆
矢口真里ソロ。フィリーソウル風の流麗なストリングス、フルートと彼女の伸びやかなファルセットがよく合う。
声量が足りず、やや儚すぎる部分は他の二人のメンバーのコーラスとグルーヴィーなベースでサポート。
中盤エンタテイメント性の低いコール&レスポンスが入ってくるのが謎だが、全体的に非常に爽やかな一曲。
4.Motto ★★★☆
ディープなR&B。オケはNYレコーディングで、ベースにはウィル・リーを起用。
グルーヴィーなリズム隊とシンセの絡み、蜃気楼のように消え入りそうなストリングスサウンドが印象的だが、メンバーのコーラスもなかなかのもの。
普通のR&Bシンガーと比べれば当然クオリティは劣るだろうが、アイドルならではのぎこちない雰囲気は、年上男にリードされる歌詞の主人公と妙にシンクロしている。
SMAPの「BEST FRIEND」と同様、拙さが功を奏しつつある曲。
5.誕生日の朝★★★★
じわじわと盛り上がっていく曲とコーラスが美しいミディアム曲。
温かいけど消え入りそうに儚くて…つんく良いメロディー作るなぁとただただ感心。
メロディーを生かした音数少なめのシンプルなアレンジで、健気な願いが切々と歌われる。
6.片想い ★★
飯田香織ソロ。アルバムでは珍しい、シンプルなギターロック調のミディアムバラード。
美人だがなんだか怖い顔をしている飯田のキャラによく似合う、表面上クールなんだけど心の内に怨念を秘めているような、悩める女子の想いを描いた曲。
7.ONE STEP ★★★★★
このアルバムのハイライト。アーバンジャズ・ミーツ・ハロプロ。
ハロプロのジャズナンバーの多くはボーカルを強調したミックスになっており、豪華なオケの存在感が薄まっているが、この曲(というかこのアルバム)は例外。
ムーディに空間を自在に彩るサックス、そのサックスに対抗する、ヘナチョコとセクシーの間を横断するコーラス、
一瞬だけポップになる部分Bメロからサビへの繋ぎ、キメフレーズ「ONE STEP GROWIN' UP」、救いのないつんく節全開の歌詞…。
ハロプロ全盛期ならではの傑作ラブソング。
8.たんぽぽ ★★★
後にリカットされた曲。前曲のアダルトなムードから一転、春らしい軽やかなポップス。
曲調も歌詞もポジティブなのに対し、ボーカルは儚げ。元気一杯に歌っていないのが逆に良い。
「どこにだって咲く花だけど風が吹いても負けないのよ」というフレーズが、彼女たちの全てを言い表している。
本当、どこにだっていそうな歌唱力の姉ちゃんたちだけど、良い歌にしようとして凄く頑張ってんだよな…。
9.スキ ★★★☆
ガットギターを軸に展開するスパニッシュ歌謡。
ジプシーが悩ましく踊っているような図が浮かぶオケ。こういうの、本当に歌謡メロディーにハマるよなぁ。
間奏にはアコーディオンソロまで登場。ギターとの絡みがこれまたヨーロピアン。
それにしてもこのアルバム、泣きそうな女の子の歌多いな…。
10.ラストキッス(アルバム・ヴァージョン) ★★
打ち込み主体だった一曲目のオケを、フルオーケストラに差し替えたバージョン。
壮大な曲調は美しいが、冷たいシンセ主体の原曲の方が歌詞の世界観と合っていると思う。
「とりあえずオケだけ差し替えて曲数稼ぎしてみました」みたいな感じもするし…。蛇足だ蛇足。
総評.★★★☆
シャ乱Q時代、『シングルベッド』『ズルい女』などの女々しいヒット曲を生み出したつんくの歌謡センスと、
ジャズ、R&B、スパニッシュなどを取り入れた渋めのアレンジが混ざり合う良盤。
渋さ控えめのシンプルなアレンジの曲からはキャッチーを極めたつんくのメロディーセンスも味わえる。
派手さは無く、製作段階から「知る人ぞ知るアイドルポップスの名盤」を目指していたかのよう。
実際『セカンドモーニング』などと並び、アイドルソングヲタを魅了する作品になった…。
歌詞は「優しくて魅力的だけど裏では何やってるかわからない男」に翻弄される女の子ばかりが出てきて、全体的にやや暗い。
唯一幸せムードが漂う5曲目も、「どうせこの子も数ヵ月後フラれるんだろうな」と思えてしまう程の儚さが漂っている。
こんな歌詞ばかりを書いたつんくの意図が気になるが、
「素人より少し歌が上手い程度のアイドルが背伸びをしてクオリティの高いポップスを歌う」という状況に、歌詞の世界観は不思議な程ハマっている。
アレンジャーは小西貴雄(1.5.7.8.9.10)、鈴木俊介(2.6)、河野伸(3.4)。少人数精鋭。この三人が揃ってれば良い作品になるのは必然のようなものである。
売れ線ポップスからフリージャズの匂いが漂う楽曲まで幅広く手がける小西の活躍が特に光る。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:15th. 722-725 名無しのエリー2007.10.21.

1.乙女 パスタに感動 ★★★
明るく楽天的なギターのリフに導かれて思わず体が揺られてしまう、木村カエラが歌ってそうな愉快で楽しいポップロック。
言葉の語尾を繰り返すバカっぽくも楽しげなバックコーラスがこの曲のキモだろうか。
「ビデオ返しわすれた(れたれたれたれた…)」の部分が妙に耳に引っかかる。
2.恋をしちゃいました! ★★★★
1曲目を引き継ぐガールポップ。タフで陽気なドラムとギターがウキウキ感を増幅させる。
間奏の優雅なチェンバロ・ストリングスにも並々ならぬ気合を感じる。
曲名と携帯メールが登場する歌詞からYUIの「CHE.RR.Y」を思い出すが、
6年前に発表されたというこの曲の方が、つんく作詞だけあってシチュエーションに凝りまくっている。
「デートの途中にメールした」の部分が秀逸。よく思いつくなこういうの。
3.王子様と雪の夜 ★★★
鈴と鐘の音がフィーチャーされたクリスマスソング。
ありがちなベタな曲かと思わせるが、間奏にふと入ってくるワイルドなギターソロが異彩を放つ。
歌唱力のレベルの違う4人の歌がパーツのように組み合わさって構成された曲なので、
聴いてると「下手だなぁ…」と笑いそうになるパートもあり、それが良いフックになっている。
4.ラストキッス ★★★★
1~3曲目が4人体制の2期タンポポで、この4曲目から7曲目までは3人体制の1期タンポポ。
1期と2期は元々のコンセプトが全く違うようで、ここからアルバムのカラーが変わる。
1~3曲目は生音主体だったがここからはクールな打ち込み主体。
ストリングスにわざわざ金原千恵子たちを起用していて1期とは力の入れようが異なっている。
切なすぎる歌詞を容赦なく煽る冷たい質感のメロディーとキーボードが美しい。
5.Motto ★★★
ディープなR&B曲。歌詞もぐっと年齢が上がっている。
ここではベースにウィル・リー(12年前スマップのアルバムに起用された時業界中で大騒ぎになった名手)を起用。やはり力の入れ方が違う。
グルーヴィーなリズム隊とシンセの絡みが印象的だが、メンバーのコーラスワークもなかなかのもの。
6.たんぽぽ(Single Version) ★★
前2曲とは打って変わってありがちな、軽快で爽やかなポップス。
大人びた歌い方と爽やかな音のギャップが結構面白いが、曲としては平凡か。
7.聖なる鐘がひびく夜 ★
1期メンバーによるクリスマスソング。
曲の雰囲気は2期のメンバーが歌ってもおかしくなさそうなノリだが、こちらのメンバーの方が歌唱力が上なのでハモリが綺麗である。
綺麗過ぎてよくありがちなクリスマスソングになってしまっている。
8.I&YOU&I&YOU&I ★★★★
2期による曲。2期の曲はもう「ポップロックしかやりません!」という感じなのだろう。
上手くハマっていると思う。独特な歌唱力を生かすにはコレしかない。
松浦アヤヤが歌ってそうな曲だが、個人的に彼女の無機的にも感じられる声が苦手なのでこっちのが楽しく聴ける。ヘタだけど。
9.誕生日の朝 ★★★★
1期による曲。じわじわと盛り上がっていく曲とコーラスが美しい。つんく、良いメロディー作るなぁとただただ感心。
これが出た頃ってモーニング娘もそこまで売れてなかったはずだし、仕事量も少なく全力投球出来たのだろう。
10.A Rainy Day ★★
1期による、スカ風味な曲。異様にうねるベースプレイと妖艶なエレピが耳に気持ちよい。
歌声がうまくまとまり過ぎている気がするので、その分聴き所はオケにあるのでは。
11.BABY CRY ★
2期による、生バンドを迎えて作られた曲。メロディーに妙にやっつけ仕事感がただよう。
悪っぽいイメージを打ち出そうとしたのだろうが、あまりハマっていない。
12.年末年始の大計画 ★★★
2期による曲。穏やかながらも幸せムードが漂うメロディーを彼女らなりに壮大に歌う。
変な曲名だが、アルバムのラストに収まっていそうな感動的な曲である。
2期でオリジナルアルバムを作ってないというのが何とも勿体無い。
13.たんぽぽ(Grand Symphonic Version) ★★
新加入した2期のメンバー2人のボーカルを加えて再録。総勢5名での新バージョンである。
なぜこの平凡な曲を再録…と思ってしまうが、
ラルクの「虹」や宇多田ヒカルの「光」のように、自身の名前を冠した曲は本人にとってもファンにとっても重要なものになる。
「たんぽぽ」も、本人たちやリアルタイムで応援してたファンたちの思い入れの強い曲なのだろう。
ボーカル新録だけでなく新たなアレンジも施されている。
優雅ながらも素朴なオーケストラサウンドがまさに「タンポポ」といったところだろうか。
総評.★★★☆
モー娘から派生したユニット・タンポポがリリースした全シングルなどを収録したベスト。構成メンバーによって1期と2期に分かれている。
打ち込み主体で作られたクールな音と流麗なストリングスが印象的な、大人なイメージ1期と、生音主体で作られた、可愛らしいブリティッシュポップな2期。
どちらもなかなか魅力的だが、歌唱力の弱さを武器にしてしまっている2期が特に面白い。
メンバーの歌唱力の差がかなりあるように聴こえるが(誰がどの声かはモーヲタに聞こう)、曲自体がポワンとしているので下手な歌でも妙にマッチしている。
歌詞に出てくる「あなた」はどれも「派手さは無くて平凡だけど優しくて素敵な人」という設定。
ゆえに聞いている聴き手の妄想が入る隙間が上手いこと用意されている。
1期と2期の曲が混在しているのでアルバムとしてのまとまりは皆無だが、それだけ幅広い音楽性が楽しめる。
つまんない曲も一部あるものの、出来のよいガールポップが聴きたければおすすめの一枚。中古で250円が相場だし。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)