Reviewer:20th. 29-33 名無しのエリー2008.11.05.
1.家族宣誓 ★★★
浪曲風にポンポンと堤を打ちながら始まり、重低音のリズムパートが加わってラップが乗る、短めの導入曲。
無茶なようで、琴は意外と合っている。今作で最も攻撃的な曲かも。
ししおどしをオチに使うベタさに帰国子女らしさが出ている。
無茶なようで、琴は意外と合っている。今作で最も攻撃的な曲かも。
ししおどしをオチに使うベタさに帰国子女らしさが出ている。
2.RISE&SHINE ★★★★
音数が多くてきらびやかな、ややハウス調のポップな曲。
メロディだけ聴くと割と普通だが、シンプルなAメロからサビへ近づくにつれてゴージャスになる王道なアレンジが曲を盛り上げてくれる。随所でベースもおいしい。
ヒップホップユニットという事だが、ほとんどリズムだけみたいな太いトラックをバックにひたすらラップするようなタイプではないらしく、
逆によく聴くと控えめな音量で色々な音を鳴らしている、ポップな作りが印象的。
メロディだけ聴くと割と普通だが、シンプルなAメロからサビへ近づくにつれてゴージャスになる王道なアレンジが曲を盛り上げてくれる。随所でベースもおいしい。
ヒップホップユニットという事だが、ほとんどリズムだけみたいな太いトラックをバックにひたすらラップするようなタイプではないらしく、
逆によく聴くと控えめな音量で色々な音を鳴らしている、ポップな作りが印象的。
3.CHANGE ★★★
4つ打ちリズムにシンセのストリングス、ディスコビート風のベースラインが乗る、やはりポップな曲。
考え方次第で可能性は広がる、というテーマもポップ。
トラックがいい加減なGReeeeNあたりに比べよほど真面目に音楽をやってるので、ポジティブなメッセージにも説得力がある。
ライン的には悪くないはずのベースが何だか無機質で物足りなく聞こえるような。
考え方次第で可能性は広がる、というテーマもポップ。
トラックがいい加減なGReeeeNあたりに比べよほど真面目に音楽をやってるので、ポジティブなメッセージにも説得力がある。
ライン的には悪くないはずのベースが何だか無機質で物足りなく聞こえるような。
4.Come Back Home ★★★
エレピで始まり、4つ打ちリズムに爽やかなギターの刻みと控えめなストリングスが乗る曲。
今作中でも最も歌モノ感の強い、非常にポップな出来で、よく聴くとワウギターやピコピコ音が入ってたりして、一聴した印象以上に芸が細かい。
しかし大まかな印象としては、桜舞い散る中に忘れた記憶と甘い香りが戻ってきそうな曲。
今作中でも最も歌モノ感の強い、非常にポップな出来で、よく聴くとワウギターやピコピコ音が入ってたりして、一聴した印象以上に芸が細かい。
しかし大まかな印象としては、桜舞い散る中に忘れた記憶と甘い香りが戻ってきそうな曲。
5.EASY WALK ★★★
メロディはGReeeeNがやりそうな安直な出来だが、
ヘッドホンでちゃんと聴くと隠し味的に細かく色々鳴らしているアレンジが彼ららしさを感じさせるポップな曲。
ほんとポップだなこの人達。ジャンル何だろう。
ヒップホップと呼ぶには構成が歌モノ的すぎるし、メロディの作りもR&Bよりも歌謡曲に近いし、
クラブ系と呼ぶにはインストパートを単体で聴かせる意図が弱く、あくまで歌ありきの伴奏という感じだし。J-POP?
ヘッドホンでちゃんと聴くと隠し味的に細かく色々鳴らしているアレンジが彼ららしさを感じさせるポップな曲。
ほんとポップだなこの人達。ジャンル何だろう。
ヒップホップと呼ぶには構成が歌モノ的すぎるし、メロディの作りもR&Bよりも歌謡曲に近いし、
クラブ系と呼ぶにはインストパートを単体で聴かせる意図が弱く、あくまで歌ありきの伴奏という感じだし。J-POP?
6.ホントハ ★★
彼らにしてはシンプルでまったりとしたトラックの、R&Bっぽい曲。
歌唱力勝負という事なのかもしれないが、MICROはとりたてて歌が上手い訳でもないので物足りないか。
彼はいわゆるラッパーというより、ミクスチャーバンドのボーカルのような、
カッチリしたリズムで歌うスタイルという印象で、歌い方も何だか硬い。
特にカ行やタ行を発音する時の、つばがいっぱい飛んでそうな噴出感がどうにもこの手の曲に合わないような。
歌唱力勝負という事なのかもしれないが、MICROはとりたてて歌が上手い訳でもないので物足りないか。
彼はいわゆるラッパーというより、ミクスチャーバンドのボーカルのような、
カッチリしたリズムで歌うスタイルという印象で、歌い方も何だか硬い。
特にカ行やタ行を発音する時の、つばがいっぱい飛んでそうな噴出感がどうにもこの手の曲に合わないような。
7.NO RAIN NO RAINBOW ★★
ポップなメロディにストリングス、エレピにアコギにワウギターと、これまでの流れ通りの彼ら流のポップス。歌詞も勿論ポジティブ。
彼らの作曲方法は、サンプリングやらマッシュ・アップやらを全くせずに一から自分で作るやり方なのだろう。
割と普通な原型の曲に、後から色々足して賑やかに仕上げている印象。パターンが見切れてくると曲の印象が被ってきて苦しくなってくる。
彼らの作曲方法は、サンプリングやらマッシュ・アップやらを全くせずに一から自分で作るやり方なのだろう。
割と普通な原型の曲に、後から色々足して賑やかに仕上げている印象。パターンが見切れてくると曲の印象が被ってきて苦しくなってくる。
8.HOME ★★★
今作中に多い、メンバー3人の絆の強さを歌った曲。熱い。解散する時困りそう。
上モノをたくさん乗せることで曲を仕上げる彼らにしてはアレンジがシンプルで、
代わりにコーラスワークを前面に出すことでここまでと違う柔らかな質感を出してきた曲。
上モノをたくさん乗せることで曲を仕上げる彼らにしてはアレンジがシンプルで、
代わりにコーラスワークを前面に出すことでここまでと違う柔らかな質感を出してきた曲。
9.お ぼ え て る。 ★★
狙って懐かしい感じの、80年代の渡辺美里みたいなアレンジが印象的なポップな曲。スネアの音はまさに80年代。
曲が悪いわけではないが、比較的よく耳にするようなメロディなので飽きる。
ヒップホップの人のメロディの引出しが浅いのは仕方ない、と言いたいところだが、
こんだけポップな曲を並べるなら「基本ラッパーだから」という言い訳が通用しないような。
曲が悪いわけではないが、比較的よく耳にするようなメロディなので飽きる。
ヒップホップの人のメロディの引出しが浅いのは仕方ない、と言いたいところだが、
こんだけポップな曲を並べるなら「基本ラッパーだから」という言い訳が通用しないような。
10.フロンティア ★★
ポップでキュートな甘口ポップス。メロディはアイドルポップ並にベタ。何かの縛りがあるのか、音の選び方も他曲と似通っていて意外性がない。
そして詞はよりによって挑戦や開拓がテーマ。「今残す足跡」と言われても、もう散々先人が歩き倒して踏み固められた道が出来てる曲調のような。
一応その上をさらに歩くだけでも自分の足跡も残ることは確かだが。
個人的には無数ある足跡の中の、特に存在意義を感じないひとつにしか思えないので、本人達との間の温度差が何だか申し訳なく思えてくる。
そして詞はよりによって挑戦や開拓がテーマ。「今残す足跡」と言われても、もう散々先人が歩き倒して踏み固められた道が出来てる曲調のような。
一応その上をさらに歩くだけでも自分の足跡も残ることは確かだが。
個人的には無数ある足跡の中の、特に存在意義を感じないひとつにしか思えないので、本人達との間の温度差が何だか申し訳なく思えてくる。
11.Runners High ★★★
今作中では最もハードな、派手なベースとホーンアレンジが印象的な曲。
高音のプルが軽いせいか、ベースはやはりラインの割に無機質に感じる。
ZEEBRAとかが昔からやってるような邦ヒップホップという感じの曲だが、歌詞が世の中クソくらえな内容にならないのは彼ららしさだろう。
高音のプルが軽いせいか、ベースはやはりラインの割に無機質に感じる。
ZEEBRAとかが昔からやってるような邦ヒップホップという感じの曲だが、歌詞が世の中クソくらえな内容にならないのは彼ららしさだろう。
12.Zoku Zokool ★★
80年代のマイケル・ジャクソンのような懐かしい曲調のダンスチューン。一応セクシー路線か。
本命というより小ネタという感じで、割と飽き易い。サビの掛け合いが何かを思い出させる。
誰の曲?聖☆おじさん?
本命というより小ネタという感じで、割と飽き易い。サビの掛け合いが何かを思い出させる。
誰の曲?聖☆おじさん?
13.RUSH ~ギミアブレイク~ ★★
狙ってショボいドラムとロカビリー調ベース、陽気なピアノに乗せて、営業系サラリーマンの悲哀を面白可笑しく歌った曲。
「休めない悲惨な職業」という彼らの中のサラリーマン像が、一般人から見たオタクのイメージとかアメリカ人が想像するニンジャとかの類のベタさなので、
何だかイメージだけで語ってるような軽い印象を受ける。
「ラップって、寒いダジャレをノリノリで並べてくアレだよね?普通に恥ずかしいよね」とかイメージだけで言われたら、
彼らだって「ラッパーなめんな!素人が知った口きくな!」とキレるのでは。
「休めない悲惨な職業」という彼らの中のサラリーマン像が、一般人から見たオタクのイメージとかアメリカ人が想像するニンジャとかの類のベタさなので、
何だかイメージだけで語ってるような軽い印象を受ける。
「ラップって、寒いダジャレをノリノリで並べてくアレだよね?普通に恥ずかしいよね」とかイメージだけで言われたら、
彼らだって「ラッパーなめんな!素人が知った口きくな!」とキレるのでは。
14.I Wish ★★★
合唱の伴奏のような落ち着いたピアノと打ち込みのリズムに、無邪気な子供のコーラスが乗る曲。
俺たちは夢を叶えたぜ、君たちも夢を掴もう的な内容のポジティブソング。出た…。彼らのサラリーマン観のルーツが見えた気がする。
サラリーマンは夢をあきらめた人が渋々なるもの、という考えがどこかにありそう。
あながち間違いでもないかもしれないが、希望の会社で夢だった仕事に就いてるサラリーマンには失礼な気が。
大体彼ら自身は夢を叶えたつもりでも、傍目には彼らの音は割と普通で、いてもいなくても構わない感じなので、やはり温度差が。
俺たちは夢を叶えたぜ、君たちも夢を掴もう的な内容のポジティブソング。出た…。彼らのサラリーマン観のルーツが見えた気がする。
サラリーマンは夢をあきらめた人が渋々なるもの、という考えがどこかにありそう。
あながち間違いでもないかもしれないが、希望の会社で夢だった仕事に就いてるサラリーマンには失礼な気が。
大体彼ら自身は夢を叶えたつもりでも、傍目には彼らの音は割と普通で、いてもいなくても構わない感じなので、やはり温度差が。
15.YEAH!! ★
締めはファンへ向けた感謝の気持ちを歌った短めの曲。
「たった3人から始まったストーリーも大きな輪になる」どうも彼らは自分の人生をストーリーと称するのが好きなようだが、
帰国子女が2人集まってDJ見つけてラッパーデビューというシナリオは、面白いというよりむしろベタなような。
彼らくらいの規模のファンを獲得してきたアーティストは他にいくらでもいるし、
その人達が歌ってきた「みんな今までありがとう」的な曲も腐るほどあるので、基本的にはファン以外の人には今更な感じでどうでもいい曲。
というかアルバム後半のアレンジが退屈なので詞が気になりだす。
「たった3人から始まったストーリーも大きな輪になる」どうも彼らは自分の人生をストーリーと称するのが好きなようだが、
帰国子女が2人集まってDJ見つけてラッパーデビューというシナリオは、面白いというよりむしろベタなような。
彼らくらいの規模のファンを獲得してきたアーティストは他にいくらでもいるし、
その人達が歌ってきた「みんな今までありがとう」的な曲も腐るほどあるので、基本的にはファン以外の人には今更な感じでどうでもいい曲。
というかアルバム後半のアレンジが退屈なので詞が気になりだす。
総評.★★★
帰国子女のMICRO、KUROの2MCにDJのU-ICHIという3人組、HOME MADE家族の4th。
ヒップホップと称する割にはブラックな要素が薄く、印象としてはラップ付の歌モノポップス。
曲の作りは丁寧で、アレンジ面でもさらっと聴いた印象以上の作り込みがしてあるのだが、
危ない橋を渡らなすぎるので、幾つかの曲で印象が被ってくる。
不要な音を絞って仕上げる作曲方法ではなく、寂しい部分に音を肉付けしていく作曲方法のようだが、
使う音色が決まっていて、あんまりカラフルじゃない印象。
実際にはアルバムの前・後半でたいした出来の差は無いのかもしれないが、印象としては後半で飽きてくる。
ほとんどポップスと言っていい作品なので、どうせならもっと凝った歌メロの曲があってよかったのでは、という気もする。
曲が悪いとは思わないが、ありがちな印象は受ける。
詞はポジティブシンキング啓発、一途な慕情、3人の絆の歌という3本がメインで、非常にピュア。
本当にそんなにピュアなのかと疑いたくなるが、いわゆる色んな物語の主人公を演じる的なシチュエーション物のラブソング等は無く、
本当に3本柱ばっかりでブレがないので多分本当だろう。
健全な人なら彼らの熱い友情に感動するところだろうが、申し訳ないことに自分はブレブレ人間なので、
彼らがお互いをかけがえの無い存在と認めていようがいまいが、曲が普通程度な時点でどうでもいいと考えてしまう。
人間的にも音楽的にもちゃんとしているので大抵の人にとっては聴き易いが、温度差を感じる人に無理に薦めるのは不向きな作品。
ヒップホップと称する割にはブラックな要素が薄く、印象としてはラップ付の歌モノポップス。
曲の作りは丁寧で、アレンジ面でもさらっと聴いた印象以上の作り込みがしてあるのだが、
危ない橋を渡らなすぎるので、幾つかの曲で印象が被ってくる。
不要な音を絞って仕上げる作曲方法ではなく、寂しい部分に音を肉付けしていく作曲方法のようだが、
使う音色が決まっていて、あんまりカラフルじゃない印象。
実際にはアルバムの前・後半でたいした出来の差は無いのかもしれないが、印象としては後半で飽きてくる。
ほとんどポップスと言っていい作品なので、どうせならもっと凝った歌メロの曲があってよかったのでは、という気もする。
曲が悪いとは思わないが、ありがちな印象は受ける。
詞はポジティブシンキング啓発、一途な慕情、3人の絆の歌という3本がメインで、非常にピュア。
本当にそんなにピュアなのかと疑いたくなるが、いわゆる色んな物語の主人公を演じる的なシチュエーション物のラブソング等は無く、
本当に3本柱ばっかりでブレがないので多分本当だろう。
健全な人なら彼らの熱い友情に感動するところだろうが、申し訳ないことに自分はブレブレ人間なので、
彼らがお互いをかけがえの無い存在と認めていようがいまいが、曲が普通程度な時点でどうでもいいと考えてしまう。
人間的にも音楽的にもちゃんとしているので大抵の人にとっては聴き易いが、温度差を感じる人に無理に薦めるのは不向きな作品。
(★5個が満点。)