アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : じょんり。

Reviewer:17th. 376-378 名無しのエリー2008.04.04.

1.Getting Funky! ★★☆
タイトル通りの元気なファンキーチューン。
歌詞は若いOLなど、いわゆるスイーツ(笑)世代を対象にした応援歌で、真剣に聴いていると赤面物。
伊藤由奈の1stの1曲目もそうだったけど、それなりに歌える人が冒頭からこういうの歌っても、どれほどの需要があるのか疑問。
一度終わったように思わせて1分ちょっとアウトロがあるが、ここまでやるとしつこい。
2.Possession ★★★★★
デビューシングル。
華原朋美の「Keep yourself alive」を彷彿とさせるメロディーラインに、惚れた腫れたを畳みかけるように歌う。
早口言葉のようだが意外と歌詞は聴き取れる。
特に表記はないものの、シングルよりもリズムセクションを強調しているように聴こえる。
3.Hop, Step, Jump! ★★★
2ndシングル。1曲目と同じくファンキーポップ。歌詞の中にアルバムタイトルが出てくるので、いわば肝となる曲なのだろう。
シングルの割に淡々と進んでしまうし、前曲と比べると間が抜けて聴こえてしまう。
同じタイプの曲なら、まだ1曲目の方がシングル向きかも。
4.ICHIZU ★★★★
ミディアムテンポのバラード。シンセの音使いとかベルリンの「Take a breath away」を彷彿とさせる。
悪くはないけど、Aメロからずっと低い音域で曲が展開し、最後まで高いところに行かないまま終わってしまうので物足りなさが残る。
5.Stay ★★★
R&B色の強いバラード。
翳りあるBメロとハイトーンなDメロに引きつけられるが、サビは普通。前曲よりもサラっと流れてしまう。
6.Let Me In ★★
イントロのストリングスでオッと思わせといて、3曲目のファンキーポップ。
マイナー調のサビで他曲と差別化を図っているが、さすがにここまで連発されると飽きる。
7.My All For You ★★★☆
デビューシングルのカップリング。アフタービートの歌い上げるバラード。
メロディは王道、ボーカルも安定してるんだけど、2番以降もう少し変化が欲しい。
8.Romeo & Juliet ★★
2ndシングルのカップリング。4曲目のファ(略)ポップ。3曲目と6曲目の中間みたいな曲。
サビとか聴いてると、別にこのアレンジでなくても、と思うのだが。
9.~約束~ ★★★★★
アルバム発売後にジュエリーマキのCMに使われたバラード。
淡々としたボーカルが多い中で、感情の振り幅が大きい、ドラマティックな歌いっぷりは楽曲の良さも含めて、今作一番の出来。
次のシングル「Lullaby For You」に収録されているシンプルなライヴバージョンも良い。
10.Lost Girl ★★
ダメ押しのファ(略)5曲目。アレンジャーは「Let Me In」と同じ人。
全編マイナー調のメロディに、失恋を引きずって病み気味の歌詞が乗る。
そんなにダークに聴こえないのはアレンジのせいか。
11.WHATEVER ★★★★
デビュー時から何故か音源とPVが流出していた3拍子のバラード。この曲でも溜めを効かせた歌いっぷりが堪能できる。
ゴスペル風に盛り上がっていく様は圧巻。
総評.★★☆
宇多田ヒカルを発掘した三宅彰がプロデュースを手がけたJYONGRIの1stアルバム。
11曲中8曲がタイアップ付であり、レコード会社(EMIミュージック)の期待の大きさも伺える。
けれども、アップテンポは1曲を除いて全部同じタイプの曲(宇多田に例えるなら「time will tell」が5回入ってるようなもの)だし、
バラードも面白味に乏しくて2番で飽きてしまう曲多数。
三宅Pは50分という、聴くのにちょうど良い演奏時間を意識したらしいが、もっと冗長に感じる。
JYONGRI自身は安定したメロディーラインを書けてるし、歌も上手い。
日本語詞と英詞をシームレスにミックスした歌詞も面白いが、あまりにも無難にまとまり過ぎていて「器用貧乏」という印象。
せめて次作では曲調の幅が広がることを祈るばかりだが、既に先行シングルのカップリングでファンキーポップが新しく2曲も……。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)