Reviewer:15th. 608-611 名無しのエリー2007.09.21.
1.浪漫飛行'07 ★★★
自身の有名曲をバックの打ち込み音を排してバンドミュージックに変換してカヴァー。
ベースラインの変更やコーラスを多めにしたりするなど大胆なリメイクをしているが
これらの作業は見事に成功して聞かせる曲からノリノリ(死語)のダンスナンバーに転換。
2.WE ARE MUSIC! ★★★
ミドルテンポで曲中に流れているピアノの印象的な音色が曲にセピア色を付けている。
この曲のグループは非常に気持ちよく聞けば聞くほど曲の印象がよくなってくる。
BHB(米米のホーンセクション)によるホーンアレンジも良く、最小限の音で華やかにしてくれる。
JAZZ的要素と米米のポップセンスとモダンミュージックをごっちゃ混ぜにしながらも綺麗にまとめた印象。
3.恋し魔法・愛し魔法 ★★
オルガンの音とパーカッションの音色が非常に気持ちいいです。
90年代の昼ドラマの主題歌に採用されそうなけだるい感じを受ける。
4.E-ヨ ★☆
シングル曲なのにあんまりパッとしない感じ。あんまり華がない感じで米米らしくない。
なので、歌詞にシャレ等が入っているのだが滑ってる気がする…。
5.くされ縁 ★★
CS石井とJ小野田によるデュエット歌謡曲風の曲。非常に馬鹿らしい(褒め言葉)歌詞でこっちは米米らしい曲となっている。
真ん中でのラップもセリフを棒読みしてる感じでラップになってないけどその中途半端さ加減がいい。
6.しょうがねえな ★★☆
昔の米米を彷彿させるファンクナンバー。こうして聞いてみるとみると演奏陣の器用さが良くわかる。
ギターのBEEのブルージーなギターリフ、BONによるベースラインは黒っぽい雰囲気をだしているし
BHBは切れ味鋭いホーンで曲に切れを出している。なかなか踊れる曲です。
7.忘れないよ ★★☆
いきなり真面目なバラードです。AOR風のギターサウンドとオルガンが気持ちいいです。
CS石井の歌謡曲風の歌声もソロの影響かすこし粘ちっこくなったがそれでも聞ける範囲にはなっている。
歌詞も真面目な恋愛を語ってる感じでラブソングとして成立している。
8.WELL COME 2 ★★☆
「おっさんになってもこんな早い曲やるなんてよう頑張るわ」といいたくなりそうなくらい弾けています。
歌詞の無駄にポシティブ過ぎる感じも曲調にあっていて正解だと思う。全体的にはロック調な感じ。
ライブのオープニングに似合いそうでアルバムの一曲目に持ってきてもいいんじゃないかと感じる。
9.この宇宙 ★★★
前曲の勢いそのままにこちらも高速ファンクナンバーとなっている。コーラス陣が非常にカッコいい。
J小野田もかなり弾けており魂の雄たけびが堪能できる。
演奏も黒っぽいリズムを醸し出しているし
「新丸子マン」(ゆっくり読んでみよう…)などの歌詞のあほさ加減など米米の要素がすべて入っている。
アルバムの中で一番のハイライトとなっている。
10.君を離さない ★★
米米の楽曲というより石井竜也名義の曲という感じであんまり好きになれないバラード。
確かに、音色一つ一つも綺麗だしオーケストラ隊も曲に表情をつけているが全体的にテンションが暗い。
米米の曲を期待してこのアルバムを買った人が多数だと思うのでこの曲は入れる必要はなかった気がする…。
11.ロシアン・ルームメイト ★★☆
ベンチャーズを思い浮かべるギターリフとドラムの音などはカッコいいのだが歌詞と歌声がぶち壊し。
そこが非常に米米らしく馬鹿なことを糞真面目にやる精神が感じる。バックの男性コーラス陣も最高だね。
12.アイコトバはア・ブラ・カダ・ブラ ~米米クラブ VS HOME MADE 家族~ ★★☆
MASH UPという前、自分がレビューした布袋氏のSOUL SESSIONというアルバム(>>14th. 18~20)内でもあったように
各アーテイストの楽曲を合体して一つの曲を作るという作法を使って作られた曲。
正直、米米の曲とHOME MADE家族の曲は合体できないだろうと思っていたが意外と素直に融合している。
米米の曲にクラブ的要素を加えることにより現代風の曲に変化させることに成功した。
13.MATAСTANA ★★
非常に和風テイストあふれつつもロック調の要素と歌謡曲の要素もごちゃ混ぜにした曲。
曲に勢いはかなりのものがあるのだが完成度はその勢いに完全に負けている。
14.スゴクおいしい ★★☆
人を馬鹿にしたような歌詞と曲名とは裏腹に曲自体はなかなかブラックミュージックしている。
クラブでかけてもあんまり違和感がない感じもする。ギターのカッティングがなかなかカッコいい。
15.運気 ★★
カントリー調の曲でメンバー全員が楽しんでやってる感じを受けるが
だからといっていい曲が出来るとは限らない。
16.ひとりじゃないだろう ★★☆
最後を締めるには丁度いいバラードナンバー。
支離滅裂なアルバムを上手くまとめるという意味でこの曲は丁度いい余韻を与えてくれる。
総評.★★
米米クラブ10年ぶりのアルバムだがファンに媚びずに自分達のやりたい事をやっている印象を受ける。
しかし、前はそれでも満足させることに成功していたが今回のアルバムは必ずしも満足できる出来ではない。
確かに演奏技術は向上しているし音楽的懐もかなり広かったが、それが逆に米米らしさを失っている。
いい曲は確かにあるけれどもアルバム全体の出来としてはイマイチだったりする。
これから、米米の曲を聴きたいという人はブックオフなどで旧譜を買ったほうがいいかも…。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)