Reviewer:14th. 839-840 名無しのエリー2007.05.27.
1.Hello?
ボート漕ぐ音がする。
2.ギミーシェルター ★★★☆
この曲を聞いたあたりで、1stアルバムを聞いた人間はビビる。っていうか引く。
歌詞にあった思春期っぽさが消えていて、ついでに意味とかも消えてしまった。
イントロの軋んだ感じがこのアルバムの始まりを象徴していていいと思います。
ドラムカンカン、ギター歪みまくり、電子音入りまくりのうるさい歌。
3.キャラメル ★★☆
いいメロディの地味な曲。
4.OCTOPUS THEATER ★★★
超高音で、優しく、「オクトーパァーースシャアーーーターー」。
静かな歌で、所々入る、「フーンフーン」という鼻声が心地いい。
5.ハーツソーパ
「ピカピカ」へ入るのを焦らしているわけです。
6.ピカピカ ★★★★
イントロからしてすごい。曲の一部にもムダな部分がなくて、歌詞は聞いても何いってんのか聞き取れない。
「全財産つめた鞄が軽くて素敵でしょ?」とか、「どきゅん、どきゅぅーんて聞こえる?」とか。
7.ブレインシュガー ★★☆
これもヤバイです。インストなのに。
川本が可愛らしく、「ブレィンシュガ!」と言って、それにエコーがかかって、そんでジャカジャカダンダン音がするのですが、かなりの狂気を感じる。
頭のイった可愛さ。あぁ不思議ちゃんキャラっていうより立派なサイコの部類。
8.月の缶(Sweet edit) ★★
イントロの宇宙っぽさとか、畳み掛けるような曲構成とかはいいと思う。
Aメロのナンセンス詩っぷりは最高だが、サビの「どこが出口かわっからなーい」で普通の歌謡曲に成り下がってしまうような印象。
9.FRAGILE ★★★★☆
やたら長いが、その分こめられたエネルギーを強烈。
サビのゴスペル調?になる所は、それまでの歌詞、メロディの流れをきちんと活かしていて、圧巻。
10.ドライブしようよ ★★★★★
実はこの曲も結構長い曲だったりするのだが、そんなに長く感じない。
タイトルに反して、歌詞は何となく、恋人との死別を暗示している。
「ねぇー聞いてるー」あたりから、爽やかだった曲が混沌としてくるのが好き。
11.微熱 ★★★★★
ごめんなさい。手放しで誉めます。最高です。
イントロのスキャットの「ラタタタタタ・・・」は一度聞いたら忘れないキャッチーさがあるし、
サビのドラムのロールとギターとスキャットが入り乱れるメロディとか、一部の隙もない歌詞とか。
1stアルバムの流れが進化するとこうなるらしい。
12.桜 ★★★
人気曲。
何度も聞くと、「わたしとわーたしのてーがあなたに触れたーときーたーときー」のあたりがあざとい。なんかあざとい。
13.TOKYO EXPLOSION JP ★★
頭大丈夫かこの女。
14.Hello ★
例のインスト。雨に唄えばのイントロがちょっと入っている。
一曲目よりの「居るかな?」って感じじゃなく、ちゃんと呼び合ってる。
15.雨に唄えば ★★★☆
ちなみに、1stアルバム「川本真琴」は、よく1/2では終わり方が弱い、と言われていたが、こっちは逆に強すぎる。
一番最後の曲が、ギター、メチャクチャな電子音、歌詞なんて・・・
「あーふーれだすスプリーンクラー ピーンクシャワー」あ、これがサビ。
総評.
1stが好きな奴は大抵面食らうけど、それは1曲目からきちんと聞くからだと思われる。
まぁ、前作のファンを全く無視した構成をする川本さんも川本さんですけど。
シングル曲がたくさん入ったり、アルバム曲のファンキーさも相まって、実に混沌としたアルバムになっている。
だからこその「伝わりにくい言葉」という意味のアルバムタイトルなのではないだろうか。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,5は星評価なし。)
Reviewer:15th. 165-167 名無しのエリー2007.07.01.
1.HELLO ★★
30秒のインスト、舟のオールを漕ぐ音と幻想的なコーラスが入っていて、一曲目から何かしらの予感を感じさせる。
このアルバムはおとぎの国をイメージして作ったと彼女が言っていたが、確かに西洋のディズニーのような世界観のインスト
2.ギミーシェルター ★★★★☆
8thシングル。それまでの彼女のアコースティックでアイドルチックなイメージを根底から覆すこととなった、オルタナ色の強いギターロック。
タイトルからも分かるとおりにストーンズの影響が色濃く感じられる、特にギター。
バックでは彼女が気に入ったインディーズバンドが演奏しているせいか。演奏のレベルは低いと言わざるをえない
歌詞がぶっ飛んでおり、意味がイマイチ良く分からないが、それはそれで面白い。
3.キャラメル ★★
電子音や、中国の二胡や、民族楽器など色々な音を取り入れており、どことなくプログレチックな曲。
歌詞も難解で濃いんだが、何故かこのアルバムの中では印象が薄すぎる。それだけ他の曲が強いって事かもしれん
4.OCTOPUS THEATER ★★★
タイトルはビートルズのオクトパス・ガーデンから取ったと思われるが、別に曲はビートルズっぽくない。
スローテンポだが、バラードと言うのとはちょっと違う気がする。イージーリスニングミュージックみたいな感じ。
雰囲気はフィッシュマンズの空中キャンプっぽい感じで、独特の浮遊感が漂ってる
5.ハーツハーバー ★
インスト。次の曲とのつなぎになっている。
6.ピカピカ ★★★★
5thシングル。イントロが彼女の1stアルバム収録「ひまわり」と一緒なのは愛嬌。
コード進行がぶっ飛びすぎてて驚く、恐らくこういうメロディーを思いつくのは日本に彼女しかいないのではないだろうか。
絶対音感を持ってないと不可能な音の崩し方をしており、逆に絶対音感を持ってると気持ち悪くなりそう。
歌詞では当時の彼女の、世間が求めるイメージと自分の本当の姿の狭間で苦しんでる様子が良く分かる。
あくまで想像だけど、当時なんか麻薬やってたんじゃないかな?じゃないとこんな変な曲思いつかないでしょ
7.ブレインシュガー ★★★
ピカピカの後だし何が来ても驚かないが、これもこれでぶっ飛んでる。
2分弱の間に彼女の加工されまくった良く分からんささやきと「ブレインシュガー」という可愛らしいささやきを聴かされまくるんだが、
何かもう聴いてて狂いそう
8.月の缶(Sweet edit) ★★★☆
オリジナルは聴いたことが無いのでどう違うのか分からないが、とりあえず彼女の一番の自信作らしい。
ジャズチックな曲で、これもまた一種の浮遊感が漂っている。ピアノが良いなぁ
パクリ疑惑がある曲らしいけど、詳しいことはわかりません
9.FRAGILE ★★★★
岡村靖幸が作曲した7thシングル。何とシングルの癖に11分弱もある。壮大すぎてアルバムの流れを断ち切ってしまってる。
しかしそれだけ長い割りには飽きが来ないのは、岡村ちゃんの作曲センスから来るものか。
アレンジも彼女にしては珍しく正統派壮大バラードな感じで聴きやすい。
曲の途中からは、ゴスペルコーラスが中心になるり凄い盛り上がる
10.ドライブしようよ ★★★
何とも表現しにくい曲。イメージは夜。ボーカルを楽器として上手く活用してる。
ていうか8と被ってるんだよね、どっちか一つだけで良かったんじゃないかな?
11.微熱 ★★★★☆
6thシングル。このアルバムの中では次の桜とともに少しキャッチー過ぎて浮いてる感が拭えない。
イントロのスキャットから耳に凄い残り心を奪われる。メロディはどこか東アジアっぽい、アレンジも中国チック、だけどリズムはラテン。
サビのメロディとアウトロが何とも言えず哀愁を漂わせており、聴いてて何だか悲しい気持ちになる。
全く関係ないけどこの曲の後にスピッツのスカーレットを聴くと、感動する
12.桜 ★★★★★
4thシングル。アイドル色全開だった1stアルバムの流れのまま出された曲であり、当然このアルバムの中ではかなり浮いてる。
だが、個人的には今現在彼女が出した曲の中では最高傑作。譜割りが凄く特にサビの詞の載せ方は天才と言わざるをえない。
この曲もコードがかなり凄いことになってるんだが、不思議なことに聴いてて全く気にならない、ていうかむしろ上手く纏まってるし
彼女の魅力を全開にした物凄いあざとい曲なんだが、そのあざとさに見事に心を奪われてしまう。
歌詞は今の状況からの脱却と再出発を謳っており、彼女の悩んでいた様子が良くわかるかな
13.TOKYO EXPLOSION JP ★★★☆
こんな引き出しがあったのかと驚かされるファンキーな曲。
相変わらず歌詞は意味分からないが、このアルバムのアルバム曲の中じゃ一番分かり易い曲の作りをしている。
しかし如何せんこういう曲は声に合ってない
14.HELLO☆ ★★
1をほんのちょっとだけ変えたもの
15.雨に唄えば ★★
やりすぎ、その一言に尽きる。色んな音を使いすぎており、曲としてのまとまりは最悪。イントロの祭囃子から訳わからんわ。
ライブでアレンジがシンプルなのを歌ってたが、そっちの方が全然良い。
ラストとしては最悪な曲じゃないかな
総評.★★★★
前作から実に3年9ヶ月振りとなる川本真琴の2ndアルバム。前のイメージのまま聞くと間違いなく驚かされる、ていうかひくと思う。
1stはアイドル色全開で分かり易く青春の臭さがあるアルバムだったのに、今作は殆どその色は無い。
ファンクあり、オルタナあり、ジャズあり、プログレちっくなのあり、1stの流れの曲ありとバリエーションは滅茶苦茶豊か。
ただ聴き手の事を全く考えていないので、聴いてて疲れることは間違いない。
彼女自身はこういう音楽をやりたかったんだろうが、1stは恐らくプロデューサーによって決められた路線だったのだろう。
そのイメージとしての「川本真琴」と彼女自身の本当の姿の狭間で悩んでいる様子が歌詞のところどころから読み取れる。
結局彼女はこの後会社をやめインディーズにいったのだが、まぁそれも仕方ないかような気がします。
中々面白いアルバムなので聴いてみるのも良いのではないでしょうか
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)