Reviewer:20th. 236-239 名無しのエリー2008.12.14.
1.僕の見たビートルズはTVの中 ★★★★☆
アコギのストロークとハーモニカに乗せて、物が溢れた時代を生きる若者の脱力感を歌うこの曲は、まさに現代の正統フォークと言ったところ。
歌ってるテーマは初期中村一義なんかと共通しているけども、あそこまで切羽詰まった感じはなく非常に緩い。一種の諦めが感じられるね。
俺のようにこのダルさが癖になってしまうと、たまらない名曲になる。デビュー曲にしちゃ老成した曲。
歌ってるテーマは初期中村一義なんかと共通しているけども、あそこまで切羽詰まった感じはなく非常に緩い。一種の諦めが感じられるね。
俺のようにこのダルさが癖になってしまうと、たまらない名曲になる。デビュー曲にしちゃ老成した曲。
2.彼女 ★★★☆
前曲とは打って変わって、どこか一昔前のHRを彷彿とさせるSEから始まる。でも曲自体はゆったりした歌謡ロック。
ギターが妙に泣いてたりして、アレンジがかなり時代を感じてしまうのは、彼のように長年やっているアーティストの宿命か。
しかしながらこのメロディは良い。80年代のまだ歌謡曲が機能してた時代のメロディ。曲自体は93年だけどね。
ギターが妙に泣いてたりして、アレンジがかなり時代を感じてしまうのは、彼のように長年やっているアーティストの宿命か。
しかしながらこのメロディは良い。80年代のまだ歌謡曲が機能してた時代のメロディ。曲自体は93年だけどね。
3.何もないテーブルに ★★★
これまた懐かしい、ともすればダサく感じてしまう歌謡バラード。でもまぁ良い曲
4.君の顔が好きだ ★★★★
彼の曲の中でも比較的有名な曲じゃないかな。早口でポップなメロディを歌うのは、ミスチル桜井を彷彿とさせる。
ビートルズ直系のポップロックと、日本の歌謡曲と、フォークが上手いこと融合された曲。
歌詞が良い「君の顔が好きだ 君の髪が好きだ 性格なんてものは僕の頭の中で勝手に作り上げりゃいい」
なんて言うか素直で好きです。
ビートルズ直系のポップロックと、日本の歌謡曲と、フォークが上手いこと融合された曲。
歌詞が良い「君の顔が好きだ 君の髪が好きだ 性格なんてものは僕の頭の中で勝手に作り上げりゃいい」
なんて言うか素直で好きです。
5.歩いて帰ろう ★★★★
これも結構有名曲。真心ブラザーズ何かに良く似てる、泥臭くもポップな曲。
曲の土台を固めるリズム隊がしっかりしているからか、こういう曲は非常に良く映える。
しかしこの全体的に気が抜けたダルさってのは、凄い安心感があるね。昨今ひりひりした曲ばっかだからさ。
曲の土台を固めるリズム隊がしっかりしているからか、こういう曲は非常に良く映える。
しかしこの全体的に気が抜けたダルさってのは、凄い安心感があるね。昨今ひりひりした曲ばっかだからさ。
6.何となく嫌な夜 ★★★
タイトルの通り夜をイメージした、ムーディなバラード。夜のバーで流しのバンドが演奏してそうな曲。
歌詞は初期村上春樹を意識したような頽廃的なもの。こういうのも出来るのね。
歌詞は初期村上春樹を意識したような頽廃的なもの。こういうのも出来るのね。
7.レノンの夢も ★★★★
切れの良いアコギのカッティングとそれに合わせたリズム隊だけの上に、スタッカート歌唱で歌うアンプラグトな曲。
今までの曲の中で一番ロックのフィーリング(こう書くとスヌーザーみたい)を感じる歌い方はカッコいい。
歌詞もかなり攻撃的で、全体的に泉谷しげるなんかを彷彿とさせる曲。
今までの曲の中で一番ロックのフィーリング(こう書くとスヌーザーみたい)を感じる歌い方はカッコいい。
歌詞もかなり攻撃的で、全体的に泉谷しげるなんかを彷彿とさせる曲。
8.無意識と意識の間で ★★
エレピに乗せてしっとりと歌い上げるバラード。6分以上ある大曲だが、正直途中で飽きる。
女性視点の別れの歌詞はユーミンばり。メロディもニューミュージックな匂いを感じる。でもこの歌い方はニューソウルとかあっち系なのかも。
女性視点の別れの歌詞はユーミンばり。メロディもニューミュージックな匂いを感じる。でもこの歌い方はニューソウルとかあっち系なのかも。
9.何処へ行こう ★★★★☆
心地よいバンドのグルーヴに、これまた良い塩梅の歌謡曲なメロディが乗ってて、日本人にはたまらんだろう曲。
サビの終わりでラップが入ったり、その後でクィーンみたいな泣きのHRギターが入ったり、色々面白い曲。
5分半近くあるが、長さを感じさせない。
サビの終わりでラップが入ったり、その後でクィーンみたいな泣きのHRギターが入ったり、色々面白い曲。
5分半近くあるが、長さを感じさせない。
10.FIRE DOG ★★★★☆
ブルージーなイントロが今までの曲とは違った雰囲気。非常にソリッドでオールドなロックに仕上がっている。
ボーカルもバンドの演奏も今までで一番熱を帯びててカッコいい。MJみたいなシャウトも聴けたりする。
歌詞も非常に攻撃的かつメッセージに富んでいて、正に「ロック」って感じ。
ボーカルもバンドの演奏も今までで一番熱を帯びててカッコいい。MJみたいなシャウトも聴けたりする。
歌詞も非常に攻撃的かつメッセージに富んでいて、正に「ロック」って感じ。
11.老人の歌 ★★★☆
打って変ってしっとりとしたフォークソングかと思いきや、途中からバンドやブラスが入ってくる。
ラストの盛り上がり方何かラルクのバラードを彷彿としたり、いやアレンジは全然違うんだけどね、あれくらい仰々しい。
今までの人生を後悔しつつ、死を肯定的に受け入れ旅立って行こうとする老人の姿を描いた歌詞がまた良い。
ラストの盛り上がり方何かラルクのバラードを彷彿としたり、いやアレンジは全然違うんだけどね、あれくらい仰々しい。
今までの人生を後悔しつつ、死を肯定的に受け入れ旅立って行こうとする老人の姿を描いた歌詞がまた良い。
12.郷愁 ★★★★
吉田拓郎な曲。言ってもフォークな拓郎じゃなくて、どっちかっていうと歌謡曲な拓郎。
また後ろ向きな歌詞と非常によくマッチしてるんだわ、これが。
また後ろ向きな歌詞と非常によくマッチしてるんだわ、これが。
13.ワッフル ワンダフル ★★★☆
カントリーソング。何故かずっと高速でタムを叩いてるドラムが気になる。
終わり方がニューウェーブみたいなのも不思議。
終わり方がニューウェーブみたいなのも不思議。
14.幸福な朝食 退屈な夕食 ★★★
ポエトリーリーディング。
言っちゃなんだが、学校へ行こうのB-ラップハイスクールに出てきそうな声で、ちょっと笑ってしまった。
しかし抑えきれない衝動(またスヌーザーみたいだな、ははは)は感じられる。ある意味では一番攻撃的な曲かも。
言っちゃなんだが、学校へ行こうのB-ラップハイスクールに出てきそうな声で、ちょっと笑ってしまった。
しかし抑えきれない衝動(またスヌーザーみたいだな、ははは)は感じられる。ある意味では一番攻撃的な曲かも。
15.歌うたいのバラッド ★★★☆
恐らく一番有名な曲。Bank Bandでもカバーされてちょっと話題に。非常にストレートなラブバラード。
ていうかこの曲のイメージでこの人を聴くとちょっとビックリするくらい、意外と異色な曲だったりするんだよね。
で、歌詞もメロディも非常に感動的なんだけど、全体的に音がチープすぎる。オーケストラ何か取り直してほしい。
でもいい歌ですよ。
「ずっと言えなかった言葉がある 短いから聞いておくれ 愛してる」 こんなこと言える男になりたいですね、いやまったく。
ていうかこの曲のイメージでこの人を聴くとちょっとビックリするくらい、意外と異色な曲だったりするんだよね。
で、歌詞もメロディも非常に感動的なんだけど、全体的に音がチープすぎる。オーケストラ何か取り直してほしい。
でもいい歌ですよ。
「ずっと言えなかった言葉がある 短いから聞いておくれ 愛してる」 こんなこと言える男になりたいですね、いやまったく。
16.月影 ★★★★
最後はゆったりとしたフォーク。今作の中でもトップクラスに良いメロだと思う。
哀愁と愛情と希望を感じるような不思議な曲。歌詞はサニーデイサービスみたい。
哀愁と愛情と希望を感じるような不思議な曲。歌詞はサニーデイサービスみたい。
総評.★★★★☆
セックス大好きせっちゃんこと斉藤和義の、FUNHOUSE時代の曲を集めた初期ベストアルバム。
最近出たばっかのベストが意外と売れたり、
去年出したシングルが結構評判になったり(PVに出てる倉科カナは個人的に今一番熱いアイドル)何かと話題なせっちゃんですが。
世間のイメージでは『歌うたいのバラッド』的なラブソングばっかりの歌手だと思われてそう。かくいう俺もこのアルバムを聴くまでそうだったしw。
しかし、実際に聴いてみると逆にラブソングが少なく、全然イメージと違ってびっくり。
基本的にはフォークなんだけど、古いロックだったり、あるいは歌謡曲だったりを上手くハイブリットした曲は、素晴らしく、
歌ってるテーマとしても、この現代の若者の倦怠感だとかそういったものを上手くあらわしてて、非常に共感でき、ちょっと感動。
そして何より特筆すべきはその「脱力感」。良い具合に力が抜けた曲は、頑張ることを良しとするポップス界の中で良い息抜きになってる。
同じような出発点から歌っていた中村一義が、その力の入り具合のせいで今歌うことを喪失しているのを見るにつけ、
せっちゃんのようなスタンスも重要なんだなぁと実感するね。
まぁとにもかくにも素晴らしいアーティストなので聴いてみてください。
最近出たばっかのベストが意外と売れたり、
去年出したシングルが結構評判になったり(PVに出てる倉科カナは個人的に今一番熱いアイドル)何かと話題なせっちゃんですが。
世間のイメージでは『歌うたいのバラッド』的なラブソングばっかりの歌手だと思われてそう。かくいう俺もこのアルバムを聴くまでそうだったしw。
しかし、実際に聴いてみると逆にラブソングが少なく、全然イメージと違ってびっくり。
基本的にはフォークなんだけど、古いロックだったり、あるいは歌謡曲だったりを上手くハイブリットした曲は、素晴らしく、
歌ってるテーマとしても、この現代の若者の倦怠感だとかそういったものを上手くあらわしてて、非常に共感でき、ちょっと感動。
そして何より特筆すべきはその「脱力感」。良い具合に力が抜けた曲は、頑張ることを良しとするポップス界の中で良い息抜きになってる。
同じような出発点から歌っていた中村一義が、その力の入り具合のせいで今歌うことを喪失しているのを見るにつけ、
せっちゃんのようなスタンスも重要なんだなぁと実感するね。
まぁとにもかくにも素晴らしいアーティストなので聴いてみてください。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)