Reviewer:11th. 822-824, 826 名無しのエリー2006.03.13.
(Disc.1)
1.ステレオ ★★★☆
EGO WRAPPIN'を思わせるサウンドの、しっとりとしたバラード。
歴代1曲目は勢いのある曲が来ていたので、もっとさばさばした曲が欲しいと思っていたけど、こんなのもありかな。
2.君とチンパンジー ★★☆
ドラムスの張替のボーカルが聴ける、ほのぼのとした曲。1曲目が大人しい感じなので、ここでようやくエンジン始動といったところ。
単体で聴くとそれなりに良い。けれど前のアルバムまで聴いている人には、この流れに違和感たっぷりかもしれない。
3.兄ちゃんの唐揚げ ★★★☆
歌詞がストーリー仕立てになっていて、聴く人を選びそう。ちょっとホームドラマ風。
雰囲気を出すためにときどき声にエフェクトがかかっていたりする。意外と音に凝っている曲だと思う。
4.メロディ ★★★★
タイトルどおり、メロディに特化した曲と言えます。
歌詞は何だかわけわかめ、アレンジも意味不明な盛り上げ方、だけどメロディだけで泣ける、みたいな。
5.ナイスビート ★★
めざましテレビのテーマソングになってそうなくらい、爽やかなリード曲。後半延々と続く後奏。
それにしても、このメロディによくここまでこっぱずかしい歌詞を持ってこられたな……。
6.スウィート・ララバイ ★★★
そしてまた甘ったるいバラード。メロディはどこかで聴いたことのあるような感じが否めない。
7.目で見ろ ★★☆
と思いきや、こちらは社会批判(?)ともとれる歌詞のファンキーな曲。
「ダサいはずの趣味」って、自分たちのことを言ってるのかな。伊藤シャウトが聴けます。
8.失恋記念日 ★★★
これって近親相姦の歌ですか?だって、「二人の愛は血の繋がりを超えられない」って歌ってるし……。
それはそうとして、失恋ネタでここまで明るい曲もなかなかないかなぁと。
9.太郎のおかたづけ ★★★☆
可愛らしい童謡。間奏ではエフェクトのかかった声で過去の偉人の言葉を言ってくれる。
笑って聴ける曲とは思うけれど、このアルバムでは浮き気味なところが惜しい。
10.君が泣く ★★
可もなく不可もなく。これが1曲目でも案外良かったかもしれない。
11.ひぐらし ★★★★
歌詞はどことなく情念系?作詞に一番苦労した曲とあって、詞の完成度はトップクラス。
割と小品ながらも、このアルバムでは一番丁寧に作られてそうな印象を受ける。
12.むすんでひらいて ★★★★★
よくぞこの曲を最後に持ってきてくださいました!と言わんばかりの、慈愛に満ち溢れた大名曲。
シンセベースと白井のベースとの絡みが絶妙。間奏のギターソロも涙腺を刺激する。
そして、キンモクセイにしては珍しく作詞にセンスを感じる。ノアの箱舟を思わせたりする。
(Disc.1)評.★★★★
ボーカルの伊藤俊吾が全編作詞作曲のアルバム。さすがに1曲1曲の密度が高い。アングラ臭のする曲名もちらほら。
前作まではストリングスとかブラスとかいろいろな音を取り入れていたけれど、今回は無駄な音を一切省いた感じ。
これまでのようなエンタテイメントに特化した楽曲群は影を潜めた感がある。
これが良いと捉えるか悪いと捉えるかはもう好み次第だと思う。とりあえず聴いてみて下さい。
曲順はもう少し練って欲しかった。ラスト2曲が神なだけに惜しい。
(Disc.2)
1.夢で逢えたら ★★★☆
吉田美奈子の名曲のカバー。車のCMで流れまくっていたので、知っている人も多いと思う。
2.踊ろよ、フィッシュ ★★☆
こちらは山下達郎の名曲のカバー。いきなり癖のある裏声で、ダメな人はとことんダメだと思う。
3.黄昏電車(LIVE) ★★★★
キンモクセイの演奏力の高さが分かるライブ音源。ライブならではの臨場感と持ち前の美メロがあなたを黄昏電車に誘います。
ボーナストラックで留めておくのは勿体無い佳曲。
4.二人のムラサキ東京 (キンモクセイと東京ジェンヌ) ★★★
東京ジェンヌ(松たか子)とのデュエット曲。一瞬サクラ大戦の音楽かと思った。
間奏の、松「あなた、東京の人よね」 伊藤「ううん、神奈川」は笑えた。
(Disc.2)評.★★★
これまでどおりのエンタテイメントなキンモクセイを楽しむことができるボーナストラック集。
2枚組みって資源の無駄じゃん!と思ったけど、実際聴いてみると2枚組みで正解だな、と。
Disc1とはカラーも目的も違いすぎて、さすがにこれは本編に繰り込めない。
総評.★★★★
守備範囲の広さを活かしつつも、アルバムとしてのまとまりに欠けていた2ndよりは良い印象を持てた。
全体の雰囲気として、Disc1は割とクールでシリアスな本編、Disc2はエンタテイメントといった感じ。
Disc2は初回限定特典だけど、発売から1年以上経過した今でも普通にレコード店に置いてあるのでご安心を。
というか、「夢で逢えたら」を早々にシングル切らずにボーナストラックにしたのは、このアルバムを買わせるためですよね?
「夢で逢えたら」みたいな曲を期待していた人には、Disc1の内容は肩透かしに感じるかも。
そういう人にはこの後に出ているシングルの方が購入するにはオススメ。
おまけに期待するのもいいけど、購入はよく考えたほうが良いと思う。
(限定盤。★:2点,☆:1点の計10点満点。)