アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : こきあ。

Reviewer:1st. 64 名無しのエリー2002.06.30.

1.調和 oto ★★★★ 民謡調。好き嫌いが分かれるかも。
2.次会う時は ★★ この曲のせいでアルバム全体がちょっとダレる感じになってしまうのが残念。
3.Say Hi! ★★★★★ 爽やかなポップス。夏に聞きたい感じ。
4.The rule of the universe ★★★ 全英語詞。ちょっと懐かしい感じの曲。
5.princess EHIME ★★ 曲順が良くない。4曲目からの流れがゆったりしすぎ。
6.天使 ★★★★★ サビが泣ける。説得力のある一曲。
7.ぴんくの象 ★★★ 遊び的要素が大きい。個人的には好きだが、これのせいで人に薦めにくいのも事実・・・
8.Hello passing days ★★★★★ 3曲目と似た感じのポップな曲。こちらは秋っぽい。
9.花 ★★ ちょっと長すぎる。4分くらいだったら2段階くらい評価が上がってた。
10.人間ってそんなものね ★★★★★ アルバム中最高。
11.足音 ★★★ いい曲だが、どこにでもありそうな感じなのが玉に瑕。
12.tomoni ★★★★ これも民謡調。1曲目よりキャッチーさは上。
13.a gift ★★★★★ 眠る前に聴く曲に最適。癒し系ってのはこういうのを言うんだと思う。
総評.★★★★
一曲一曲を聞き込むにはいいが、全体のつながりはこれでいいのか少々疑問が残る
(★5個が満点。)

Reviewer:13th. 325-327 名無しのエリー2006.10.26.

1.Prologue "remember me" ★★
幕を上げるインタリュード。心を透くようなコーラスに重ねて、ボーカルが淡々と英語を朗読。
2.私の太陽 ★★★☆
浮遊感のあるポップス。小川のせせらぎを想わせるキーボードの音色が心地良い。
瑞々しいボーカルが急上昇するサビは、夜空が白々と明けていく情景をリアルタイムで見つめているような気分にさせる。
ドラマティックにメロディが展開するCメロも聴き所だろう。
3.Different way ★★
自己啓発ソング。ちょっと幼めの声で歌い上げており、途中から腰を上げ始めたバンド演奏にやや押され気味な印象。
メッセージがストレート過ぎて、クドさがあるのも残念。
4.かわらないこと ~since1976~ ★★★★☆
シングル曲。何気ない毎日の中で、ふと弱気になる瞬間を摘んだ彼女屈指の名バラード。
切ないメロを超えて辿り付くサビは、セピア色の空気の中を美メロ&美声で奏でている。
バックコーラスや手拍子、ピアノの演奏に至るまで人の温かさが存分に漂っており、
いくつになっても、大切な誰かに見ていて欲しい瞬間がある事に気付かされる。
5.Happy birthday to me ★★★☆
スローテンポのバースディソング。ささやかな打ち込みのビートにピアノとストリングスがまったりと鳴り響く静けさ溢れる音作り。
誕生日の夜に自分自身にそっと語りかけている歌詞で、人恋しさが曲相からも伝わってくる。
6.with music ★☆
ピアノ弾き語りの英詩曲。後半に移るにつれてアクセントが掛かっていきボーカル&演奏が一体となって空間に響く。
タイトル通り音楽と共に共鳴するシンプルな曲。
7.安心の中 ★★★
メロウなバラード。ピアノとスネア主体の構成でシリアスに曲が展開している。
繊細なボーカルの消え入りそうな旋律で歌い上げるサビは逸品。
8.そら ★★☆
とても静かな曲。ハープの優しく丸い音色だけを伴奏に、ボーカルがメロディをそっと撫でていく。
世界から一切の雑踏が消えてしまったかのような静けさを感じさせてやまない。
9.The Power of Smile ★★★★
シングル曲。小声で早口にメロまで駆け抜けていくと、サビに辿り付くや否やシンバルが鳴り響き同時にキャッチーなメロディが飛び込んで来る。
爽やかな風と暖かい陽の温度を感じる良曲。
肩の力が抜けた自然体で歌っているためか、耳に馴染み易く気軽に口ずさんでしまえる親しみやすさがこの曲にはある。
10.Clap your hands ★★
サイケなロック風ポップス。微妙に低めなテンションで展開していく点が、2ndアルバムに入ってそうな感じ。
民族音楽的な節回しも相俟って、本作においてはかなり浮いている。
間奏の地声で読み上げる円周率はKOKIAワールド全開です。
11.I believe ~海の底から~ ★★★★
壮大なバラード。暗い海底で歪んだ太陽光だけをスポットライトにして、歌っている情景が浮かぶ。
泡粒が海面に向かっていくようなエフェクトや、水中を連想させるくぐもったリズム隊など小技の効いた編曲が大きなスケールに仕上げている。
当のボーカルもいつも以上にソウルフルに歌い上げており、その歌唱力には圧倒された。
コンサート受けの良い曲でしょう。
12.大事なものは目蓋の裏 ★★☆
スリリングな曲。重たいストリングスで今にも閉じそうな目蓋を思わせるも、曲のイメージは掴みづらい。
間奏のピアノソロは大変美しくも儚げな旋律を打っており、ついつい聞き惚れてしまう。
13.? ★★
疾走感のあるロック。エレギのストロークプレイを取り入れてバンドサウンドを鳴らしている。
「人間になりたいの 私」と大胆なフレーズが妙に印象的。貴女は何者なんだと。
14.sigh ★★★
前向きポップス。
穏やかなアルペジオで流れるように展開する前半と、
8ビートのドラムが加わって曲が加速度を増していく後半の二部構成に色分けされている。
15.Remember the kiss(duet KOKIA&Piano) ★★★☆
シングル曲。タイトルから分かるように、ピアノ弾き語りのスローバラード。世界平和を訴えるプロパガンダが込められている。
淡白な曲調ながらも秘めている想いの大きさはBメロの高揚するメロディが切々と語っている。
総評.★★★☆
持ち前の木目細かい上品なウィスパーボイスで時に囁くように、時にパワフルに歌い上げる実力派シンガーソングライターKOKIA。
3rdアルバムの本作は、着飾ったアレンジを凡そ削いだアコースティックなサウンドを聴かせ、
日向敏文の全権プロデュースだった1stアルバムをより深化した内容となっている。
ただ単に踏襲している訳ではなく、今作は思いっきり日陰に歩み寄っている感じ。
真夜中に部屋で一人、電気を落としてしっとりと聴きたくなるアルバムだろうか。
弱点はアレンジがシンプルが故に似通って聴こえ、そこに加わる癒し系ボーカルの相乗効果ですっかりリラックスして眠気を誘ってしまう落とし穴も。
半分以上がバラード曲なので仕方がない事なのですが、緩い中盤で少々ダレてしまうのも確か。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)