アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : くろゆめ。

Reviewer:7th. 70 生きて2003.12.14.

1.UNDER… ★★★★
初期黒夢の代表曲。恐ろしく速いテンポで底辺に蠢く愛情と絶望を表現
しかしながらサビはポップ。ネクスト ノー!という英語は凄い
2.終幕の時 ★★★
「中絶」と比べるとキーボードが導入されたり、聴きやすく進化した事がよくわかるミディアム曲。
3.DANCE 2 GARNET ★★★
これまた正当派8ビートポップ。アレンジが面白い。サビがいい感じに地味で飽きない。
4.讃美歌 ★★★
6分もあるバラード。「慰めを…慰めを…」という台詞から始まる。
なんだかわからないが喪失感を植え付けられる秀曲。
悲しい…哀しい…冷たい…寂しい…ウキャウキャ
5.十字架との戯れ ★★★★★
ヴィジュアル系のお手本とも言える曲。緩急つけた工夫のある展開。とりあえずネガティブっぽい英語。
「フゥゥー」という謎のシャウト。キャッチーなサビと最後のヲイヲイヲイ…。名曲
6.MISERY ★★★★★
美しいミディアムナンバー。まじでメロディーが良い。
結局メジャー時代でもこれを超えるメロディはなかった様な気がする。
詩は本当にわかりにくい。「微きたえる笑 音こぼした 架空を」って???
7.if ★★★★
これまた美しいミディアムナンバー。ジャケから想像できない程歌詞カードのイメージ画像が良い。
この曲は水の底から写したような写真がキレイで曲との相乗効果満点。
Aメロはメジャーコードが逆に刺激的に聞こえる。
8.JESUS ★★★
「神はいない!」というインディー時代の黒夢の持論を表現した佳曲
9.親愛なるDEATH MASK ★★★★★
「発狂系」という新たなジャンルを確立して後輩バンドにパクられまくった曲。
ツタツタどころではないブラストビート、キャッチーではないのに頭に残るサビ。残虐な歌詞。
そんでもって最後は「キチガイ!メクラ!カタワ!ハクチ!」を連呼するヤバ過ぎる曲。
10.亡骸を… ★★★★
アルバムのコンセプトを表現したバラード。ファントムラバー亡骸を…っていう歌詞が素敵★
(★5個が満点。総評なし。)

Reviewer:13th. 764-766 名無しのエリー2006.12.10.

1.心臓 ★
インスト。バク・バク・バクという鼓動のみ。
2.解凍実験 ★
ほぼインストと言ってもいい。この曲自体が“実験”のような気がする。
このアルバムあたりからヴィジュ臭さが消えたが最後のセリフにはまだ残ってる。
3.feminism ★★
当たり障りのないポップなラブソング。タイトル曲なのに印象がとても薄い。
4.眠れない日に見る時計 ★★
低音と高音のボーカルを重ねて歌うサビが印象的。暗い。
5.Unlearned Man ★★☆
他の曲と少し色合いが違い、ヴィジュ臭が残っている。
ベストに入ってるライブバージョンはかっこよくなっている。
6.Love Song ★★★
清春の曲の中でおそらく一番キャッチー。サビを最後に繰り返しすぎなので飽きやすい。
7.白と黒 ★
GLAY等のプロデューサーで有名な佐久間正英との共作。
そのせいもあってかなんとなく初期のGLAYのような感じ。
8.優しい悲劇 ★★★★☆
シングル。黒夢のポップ面をフィーチャーした曲の中ではおそらく一番出来の良い曲。
これからの季節にちょうど合う切なげな歌詞、メロディーだ。
9.情熱の影 ~Silhouette~ ★★☆
聴きやすいのだが、M-8,10,11に挟まれているせいで印象に残りにくい。
10.くちづけ ★★★☆
しっとりと歌い上げる純粋なラブソング。
シングルが良かったせいでアルバム曲が目立たないこのアルバムにおいて唯一この曲だけはそれほど引けをとらない。
11.Miss MOONLIGHT ★★★★
シングル。幻想的という言葉が適当がどうかは自信がないが、俺はそう感じた。
サビのインパクトは弱いものの、曲を通して聴いてみるとなかなか心地よい。
12.カマキリ ★★☆
次第にハード路線へとシフトしていくことを予感させるナンバーで後期でも演奏された盛り上がり系の曲。
他の曲とのバランスでも考慮したのか、中途半端な激しさではあるが。
これもやはりベストに入ってるライブバージョンの方が凄まじくていい。
13.Happy Birthday ★★
気持ち悪いほどに軽快なポップ。一時期、清春の詩に頻出していた外国人女性の名前が出てくる。
14.至上のゆりかご ★★
1オクターブ下で歌うしっとりとした暗いラブソング。『FAKE STAR』の「夢」と同じような感じ。
総評.★★☆
3rdフル。何度も書いてるように極めてポップなアルバムでラブソングが多い。どことなく現在の清春が作る音楽とテイストが近いかな。
ギターがレコーディング途中に脱退(失踪)したせいで、だいたいを佐久間正英が弾いているのだが、
そのせいで黒夢色が薄く、方向性は全く違えど初期・後期のような過激さはほとんどなく、とにかくマイルドで、独特な歌い方を除けばかなり聴きやすい。
とはいえ急激な変化によるファン離れでも危惧したのか、全体的にV系臭さも残しつつある。
そんな中で生まれたシングル、M-8,11はJ-POPとVROCKの絶妙な融合が出来ており、
このような楽曲を多く残す前にパンクへと路線を移していったのは惜しまれるところだ。
余談だが、シングルの順位(優しい悲劇:10位、Miss MOONLIGHT:12位)の割に売れ、オリコン初登場1位を獲得している。
(★5個が満点。総評は星評価コメントともに無し)

Reviewer:2nd. 563 名無しのエリー2002.08.23.

1.(無題) ヘヴィなインスト。音がズレまくり。
2.FAKE STAR ★★★★★ 攻撃的なパンク。正直、後期ライブの装飾のない速いバージョンよりもこっちの方が好き。
3.BEAMS ★★★★☆ 黒夢王道の歌謡ロック。
4.BARTER ★★★☆ インダストリアルビートパンク?
5.(無題) インスト。女性の声。
6.SEE YOU ★★★ 黒夢史上最もポップなシングル曲。
7.REASON OF MYSELF ★★★ レゲエチックなバラード。
8.(無題) インスト。砂嵐ノイズ。
9.SEX SYMBOL ★★★★ 狂騒的なナンバー。
10.Cool Girl ★☆ ミステリアスな曲だが退屈。
11.S.O.S ★★★★☆ 激烈暴走チューン。これも後期ライブ版よりこっちの方が好き。
12.HYSTERIA'S ★★☆ 静かに狂気を奏でる曲。ジャジーなベースソロ。
13.ピストル ★★★ 黒夢流ダンスナンバー。
14.夢 ★★★★ 寂寥感に満ちた静かなバラード。
15.「H・L・M」is ORIGINAL ★★★☆ 何を歌ってるのか分からんインダストリアル曲。
16.(無題) 最後は短い弾き語りで寂しく終わる。
総評.★★★★
従来のビジュアル系歌謡ロックに加えて、打ち込み+パンク という新機軸をいきなり打ち出した実験的なアルバム。
前作feminismが地味だっただけにかなり弾けた印象を受ける。
その後、手の平を返したように突然打ち込み要素を完全撤廃して本当にパンク/メロコアバンドになってしまう黒夢であった。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。tr.1,5,8,16は星評価なし。)

Reviewer:10th. 935-937 名無しのエリー2005.12.11.

1.MIND BREAKER ★★★☆☆
重厚なリフが印象的なサイコ・ロックとも言える楽曲。
清春の呟くヴォーカルから始まり、徐々に狂っていくような展開はこのアルバム全体を表現しているよう。
2.DRUG PEOPLE ★★☆☆☆
MIND BREAKERとはうってかわり、清春のラップのようなヴォーカルとノリの良いベースラインが特徴の、どちらかといえばポップな楽曲。
ラップ以降の展開は正直賛否が分かれると思うが、ラップのノリのままサビに突入すると肩透かしを食らう可能性も。
3.DRIVE ★★★☆☆
歌詞規制のなされた聴きやすいロックチューン。
ポップなメロディーラインとは裏腹に、ヘビーなギターサウンドが曲自体をよりハードなものにしている。
4.C.Y.HEAD ★★★☆☆
トゲトゲしいパンク色の強い楽曲。
疾走感に富んでおり、キレの良いギターと清春のまくしたてるヴォーカルが一層それを引き立てる。
5.CAN'T SEE YARD ★★★☆☆
こちらはC.Y.HEADよりもベースが重く、清春のエフェクトのかかった声が楽器隊と混ざりあい、ノリの良いリフやメロを作り出している。
うって変わってサビはあまり印象的ではなく、AメロBメロが良いだけにもったいない印象も受けた。
6.DISTRACTION ★★★★☆
疾走感のあるリフに始まり、清春特有の吐き捨てるようなヴォーカルや、言葉の韻を活かしたサビが特徴的。
間奏も聴きごたえが有り、やはりギターとベースの絡みが絶妙。
7.Spray -NEW TAKE- ★★★★★
シングルのアルバムアレンジ。
音自体は研ぎ澄まされていて、清春の歌メロが一層この曲を疾走感溢れるキラーチューンに変えている。
また、ツインギターによるギターソロも聴き処である。
繰り返されるサビがうまくメロディーに乗っていて、聴いていて全く苦にならない。
8.LET'S DANCE ★★★☆☆
しばらく疾走感のあるナンバーが続いた中、この曲は清春の妖しげなヴォーカルの印象的な楽曲。
歌詞については賛否が分かれるところではあるが、それが清春クオリティと言われるともはやどうしようもない。
9.BLOODY VALENTINE ★★☆☆☆
LET'S DANCEの流れを汲んでおり、妖艶なヘビーロックナンバーである。
ただ、いまいちリズムに乗り切れてない感があり、楽曲も変則的な展開である。
今までの楽曲の感じと比べるとややダラダラしてる感が見られる。
10.DEAR BLUE ★★☆☆☆
BLOODY VALENTINEのダラダラ感を無理矢理ポジティブな流れに戻した感じの楽曲。
展開も変則的で印象に残りづらい。
11.NITE&DAY -NEW TAKE- ★☆☆☆☆
シングルのアレンジヴァージョン。
シングルに比べ、妙な歌い崩しが目立ち、おそらくシングルヴァージョンの方が好きという人がほとんどと思われる。
12.NEEDLESS ★★★☆☆
ファンの間では人気の高い楽曲。
シングルになってもおかしくない程聴きやすく、スピード感がある正統派キラーチューンとなっている。
13.Like A Angel -NEW TAKE- ★★★★★
NEEDLESSから間髪入れずに続く黒夢の代表的な楽曲。
リズムの良いギターと流れるようなベースが絡みあい、そこに乗っかる清春の歌メロはAメロ、Bメロ、サビ、どれも捨てるところがなく、
黒夢の代表曲というにふさわしい楽曲となっている。
14.BAD SPEED PLAY ★★★☆☆
このアルバムの中では一番パンク色が強い楽曲。
イントロから続くビート感溢れるベースラインが聴き処。個人的にアルバムの最後を飾るような楽曲ではないと思う。
総評.
前作FAKE STARではまだビジュアル系の名残を残していたが、このDrug TReatmentは黒夢がパンクに完全に路線を変えたきっかけのアルバムと言えるだろう。
しかし、アルバム全体で言えばLET'S DANCEからの中だるみが強く、何故最後を締め括るのがBAD SPEED PLAYだったのかも疑問。
曲一つ一つは粒揃いであるが、アルバムのバランス的にはあまり整っていない。とりあえず作った曲を入れてみた感じ。
(★:1点,☆:0点の計5点満点。総評は星評価なし。)

Reviewer:7th. 266-267, 269 名無しのエリー2004.02.02.

1.MASTERBATING SMILE ★★★★★
いきなり飛ばしまくる。清春のボーカル、人時のドライブ感あふれるベース、超攻撃的なギター…  1曲目から最高にかっこいい曲を届けてくれてます。
2.FASTER BEAT ★★★★
「oi!」炸裂、「BABY」連発(笑)。引き続き勢い満点の曲。黒夢流oiパンク!
3.SPOON & CAFFEINE ★★★
このアルバムではちょっと地味な方かも。人時のベースソロが聞き所。
4.後遺症 -aftereffect- ★★★★★
聞けばわかる、超インパクトの強い曲。
人時のピッキングが信じられない位速く、ドラムもツーバス全開(ちなみに叩いてるのはガーゴイルのカツジ)。
5.CANDY ★★★★
高速イントゥーの曲。サビの不協和音なコーラスの重ね方がいい感じ。
6.少年 -screw mix- ★★★★
シングル。このアルバムに溶け込むようなミックスをされている。黒夢きっての名曲。
ちなみにこの曲のアコギは人時が弾いている。
7.TELL ★★★★
とにかく飛ばしまくる曲ばかり揃ったこのアルバムの中では、少し浮いて聞こえる。
ガレージっぽいギターリフが非常に印象的。
(このアルバム中では)落ち着いたテンポだからか、清春の歌詞もしっかりと耳に入ってくる。
8.ROCK'N' ROLL ★★★★☆
轟音ギターが冴え渡る直球なパンクロック。
9.HELLO,CP ISOLATION ★★★★★
多分誰もがこのアルバムを聞いたときに一番驚く曲。ホーン隊を交えたスカパンク。痛快です。
10.YA-YA-YA! ★★★★★
パンクだが、曲構成にかなり凝ったと思われる。最後に暴走するのにはやられた。
11.COWBOY ★★★☆
これもパンク。サビが非常にキャッチー。
12.MARIA -screw mix- ★★★
シングル。
シングルverで先に聞いた時には信じられないほどシンプルな音作りで驚いたが、これはこのアルバムに合わせたラウドなミックスになっている。
過去を否定、反抗の塊と化した後期黒夢を決定付けるような歌詞が突き刺さるスカロック。
13.KNEES TO BREAK ★★★
落ち着いたテンポ。少しばかりファンクロック?
14.LAST PLEASURE ★★★★★
アルバム最後と言わんばかりに、めちゃくちゃ速い曲。歌詞もわけわからんが、とにかくかっこいいです。
総評.★★★★★
14曲もあるが、一曲一曲が短く勢いたっぷりで、曲間も全くと言っていいほどないので、一気に聞ける。
ジャケットワークも非常にこだわりが感じられて良い。
ただ、シングル曲はアルバム用にリミックスしても非常に浮いて聞こえる。むしろ入れなくても良かったぐらい。
黒夢に対する偏見さえなければ、恐ろしいほど完成度の高いアルバムだと思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)