アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : える・あーる。

Reviewer:19th. 109-113 名無しのエリー2008.08.14.

1.REMEMBER ~リメンバー~ ★★★★
彼ら初のスマッシュヒット曲…らしい。この曲だけポニーキャニオンで発売した曲。
リアルタイムで聴いてたわけではないのでそこら辺はちょっとわからないけど、
流麗なピアノのイントロの後から一気にスケールが広がるポップなサビ、ドリーミーで聴いていてわくわくするようなアレンジなんかは確かにヒット性ばっちり。
10年以上も前の曲だけど、妙にケバい音色のシンセとかそういう当時の流行を変に取り入れず、
あくまでシンプルに普遍的なポップスに仕上げているので今でも十分聴ける。
2.TUMBLING DOWN ~恋のタンブリング・ダウン~ ★★★
シングル曲だけどそれほど音数多いアレンジではないためか前曲よりもシンプルな印象。
それでも半音を巧みに使用して複雑でありながらキャッチーなメロや、サビのインパクトの強いメロディーと歌詞の乗せ方、
Cメロでの不自然でない鮮やかな転調など、L⇔Rの一筋縄ではいかない作曲センスがキラリと光る一曲。
3.RAINDROP TRACES ~君に虹が降りた~ ★★☆
ファルセットを交えた柔らかい歌唱で絶妙に切なさのツボを抑えてくるメロディーを歌い上げるメロが素敵すぎる。
つぎはぎした感じのしない自然なメロディー展開も上手いね。バックの浮遊感溢れるコーラスとの絡みもナイス。
派手さはないけど、なんかこうサラッとさりげないたたずまいが良いんだよね。
4.NOW THAT SUMMER IS HERE ~君と僕と夏のブルージーン~ ★★★☆
タイトル通りの夏を描いた曲だけど、今時のJ-POPで描かれるようなヽ(゚∀゚)ノな感じの弾けた夏じゃなくて、
なんというか…小説とか映画の中で描かれるイメージとしての夏のようなどこか現実味のない感じが新鮮。
夏の雄大さを表したような壮大なサビと、ちょっと影のかかったようなこじんまりとしたメロとの対比がダイナミックで良い。
どうでもいいけどタイトルは「君と僕と夏のブルージーン"ズ"」じゃないので注意。
5.BYE BYE POPSICLE ~一度だけのNo.1~ ★★★
デビューシングルである次曲のカップリング曲。
何となくビートルズっぽいシンプルなバンドサウンドが、どこか投げやりなメロディーと実にマッチしていて、結構癖が強いんだけど何回も聴いているうちにはまる。
それにしても歌詞がよくよく読んでみると面白い。巷に溢れかえっているラヴソングを思いっきり皮肉ってる。
「悲劇の恋演じる君の言葉はいつものカテゴリー」「チープな言葉つないでもリアリティなんかないのさ」
こんな歌を歌ってた人が「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」でヒットを飛ばしたって言うのがなんともw
6.LAZY GIRL ~レイジーガール~ ★★★★★
彼らのデビューシングルであり超濃厚なポップチューン。全体がサビといっても良いくらいどの部分もインパクト大で、正直どこがサビか分からないほど。
意外性のある転調やころころと表情を変えるカラフルなアレンジも完璧。
発売されたのは16年前だけど、今でもこれ以上のポップスをデビュー曲で出せる人ってそんなにいないと思う。
L⇔R流ポップのエッセンスがめいっぱい詰め込まれた一曲。
7.(I WANNA)BE WITH YOU ~ビー・ウィズ・ユー~ ★★★★☆
初っ端の哀愁漂うコーラスから、畳み掛けるように切ないメロディーが炸裂するコンボが強烈。
この曲を作った黒沢健一は「これで一生飯を喰える」とガッツポーズをとったらしい。
まぁ結果にはつながらなかったけど、そう確信するのにも頷けるほどの完成度の高さ。
サビの泣きのメロディーとハモリは物凄く強力で、思わず心にグッときてしまう。
8.ROUGH AND ROUGH ~ラフ・アンド・ラフ~ ★
一応ヴォーカル入りではあるけれど、2分足らずの曲だしメロディーは1つしかないのでインスト的な小品と考えて良いかと。
小品といえどもキャッチーなメロディーと遊び心溢れるアレンジは健在。浮遊感溢れるつかみ所のないコードの感じが心地良い。
ここが一つの区切りでここまでがシングル+カップリング、ここからがアルバムからの選曲になる。
9.HOLD IN’OUT(YOU&ME TOGETHER) ~ホワッツ・ラヴ~ ★☆
囁くようなヴォーカルから一気に弾ける構成が爽快な一曲。間奏のコーラスの掛け合いが独特で面白い。
けど今までの曲がシングル曲でかなり濃かったせいもあり、だいぶあっさりとした印象。
まぁあんまり濃い曲ばっかりでも耳が疲れるから、こういう曲もあったほうが良いのかも。
10.YOUNGER THAN YESTERDAY ~迷宮の少年たち~ ★★★★
なんでこれをシングルにしなかったんだろう?と思うほどの美メロが展開される一曲。
単調に刻まれるコードとキラキラしたシンセで星空の情景を思い浮かばせるアレンジがお見事。
サビに近づくにつれてだんだん楽器が増えていく構成もベタではあるけれど、
メロディーもサビに近づくにつれてしっかりと盛り上がっていくので、無理に盛り上げている感じがなくて好印象。
アルバム曲群の中では一番のお勧め。
11.BABY BACK ~ベイビー・バック~ ★★★☆
夢の中をふわふわと漂っているような感じが心地良いスローバラード。
メランコリックなアレンジと切ないメロディーで聴いているうちに感傷的な気分にさせられて、
サビでは「ウーベイビバック」しか歌詞がないのになぜか感動してしまう。不思議。
これを聴きながら眠ったら良い夢が見れそう。
12.TELEPHONE CRAZE ~テレフォン・クレイズ~ ★★
ここで王道L⇔Rポップチューンの登場。しっとりした曲が続いていたので印象に残る。
裏打ちのバッキングで思わず体が動いてしまうようなメロから一気に盛り上がり、高音で歌い上げるサビが爽快。
でも全体的にちょっとパワー不足な感じは否めない。
間奏の微妙にジャジーなドラムとホーンセクションが少し面白いくらいで、後は流れに助けられてる感じ。
13.CIRCLING TIMES SQUARE ~さよならタイムズスクェア~ ★★☆
この曲だけコーネリアスの妻でL⇔Rのキーボーディストである嶺川貴子がヴォーカルをとっている。
彼女のキュートな声質はなかなか魅力的で、シンセを中心にしたチープなアレンジの曲と実にマッチしている。
ただスノビッシュで澄ました感じのメロディーは良いけれど、やや構成が単調でちょっと退屈。
5分近くあるので2分ほどにまとめても良かったんじゃないかなぁ。
14.EQUINOX ~イクイノックス~ ★★★☆
ヴォーカル・黒沢健一の低音、高音、ファルセットを余すことなく使った絶品バラード。
ピアノと控えめなオーケストラだけの楽器編成で、良質のメロディーを前面に出す構成にしている。
長ったらしくなく4分強程度にまとめているので退屈な印象を受けずに聴けるのが嬉しい。
シングルカットするような良曲ではないけれど、アルバム曲らしさ溢れる良曲。
総評.★★★★
90年代中盤にドラマ主題歌となった「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」の大ヒットを飛ばしたポップバンドL⇔R。
このアルバムはポニーキャニオンに移籍する前のシングル、カップリング、アルバムから選曲されたベストアルバム。
ベストアルバムなのに高得点をつけるのは自分でもどうかと思うけど、
本当に非の打ち所がないほど高水準でメロディー、歌詞、アレンジ、歌唱のレベルがまとまっている。
楽譜上を自由に行き来する転調を駆使したメロディー、遊び心溢れるおもちゃ箱のようなアレンジは特に秀逸。
全体的に古めの洋楽色が濃いポップスが並んでいて、じっくり聴くのもBGMとしてさらっと流すのも良い感じ。
なんかこの人達の作る曲ってJ-POPじゃなくてまさに"ポップス"って感じなんだよね。
他のJ-POPミュージシャンをけなしているわけではないけど、そういう人達とは一線を画していてオーソドックスなのに新鮮。
自分は去年くらいからL⇔Rを聴き始めたばっかりだけど、リアルタイムで聴いてみたかったなと思う。
世間の認知はやっぱ「エルアール?あぁ、あのドラマの一発屋ね」程度だと思うけど、
一発屋にしておくにはもったいない人達なんで、ポップス好きは是非聴いてみてください。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:10th. 946-948 初芝2005.12.14.

1.MAYBE BABY ★★★
軽快なポップチューン。とくにうねったベースラインは聴く価値あり。
また、コーラスワークも絶妙。当時のL⇔Rの王道的曲のような気がします。
ノリノリでダンサブルな感じです。歌詞は、ちょっと毒付き気味の歌詞。
2.GAME ★★★
シングル曲。確か初登場16位。サビから入る。アコースティックギターのバッキングがいい味出している。
それから大ラスのサビのブレイクはお得意のパターンですね。っていうかやはりベースは神がかっております。
難をいうなら歌詞の示唆する対象が不明確。
3.BYE ★★★★
シングル曲。確か初登場8位。サビから入る。キーボード・ギターの細かなバッキングを駆使したノリノリ曲。
サビ前の黒沢健一の力のこもったシャウトがかっこよかった。
4.DAYS ★★★★★
爽やかラブソング。失恋のことを歌っているようだ。
サビは全体的抑えており。サビの後の「あうあうあ~ふっふ~」はちょっと気持ち悪い。
5.僕は電話をかけない ★★
黒沢秀樹作・ボーカル曲。同じようなメロディー・歌詞が続いて、メリハリがないような印象。
特に歌詞は意味不明な感じ。
6.TALK SHOW ★★
ラップ調の曲。黒沢健一の低く澄んだ声では少し違和感がある。
7.HANGIN' AROUND ★★★★
ベースから始まるポップ全開の曲。
サビ前のBメロの盛り上げ方は神。サビも押韻しており気持ちよく歌える。間奏のホーンの入れ方もうまい。
8.KNOCKIN' ON YOUR DOOR ★★★★★
超有名曲そして代表曲。100万枚突破の月9ドラマタイアップ曲
いきなりノック音とともに始まるサビは衝撃的。サビ前の3連パターンのBメロはL⇔R王道。
大ラスのサビ前のノック音も当時は斬新で、カラオケで決まると気持ちよかった。
終わりもあっさりしており、余韻に浸れる神曲。
9.OVER&OVER ★★★★
Aメロの入りが変則的。そこで掴まれ、3拍子にリズムに乗れる軽快な曲。
間奏のギターソロがあまり主張してなくて長いのはちょっとだれる。
しかし、サビで3拍子にギターと歌詞をうまく乗せていて軽快な佳曲だと思う。
10.DAY BY DAY ★★★★
シングル曲。確か初登場16位。ドラマ「木曜の怪談」エンディング。
サビのメロディーは歌うのにはちと難しいが、これを歌えるのが黒沢のボーカリストとしての凄さだろう。
11.LIME LIGHT ★★
風景描写の歌詞が多い曲。ゆったりした感じの美メロ。間奏のうねっているベースはかっこいい。
しかし歌詞の意味が分からなければなぁ・・・。
総評.★★★
歌詞が難解という難点はあるが、ノリのいいポップなメロディー・アレンジをしており、
それを軽快に歌っている黒沢健一の才能はすばらしいと思う。しかし、それだけというイメージしかないアルバムである。
もし、このブレイク絶頂時に、歌詞が分かりやすく突飛かつ毒舌な曲を入れていたら、L⇔Rの引き出しの多さをアピールでき、
今後は違っていたかもしれない。実際、昔はBye Bye Popsicle~一度だけのNO.1~ のようなダークな曲も出していたから。
結局、今後も同様なノリのいいポップソングを量産していったが、売り上げは衰退していく。
(★5個が満点。)