アルバム全曲レビュー * アーティスト名 : らんくへっど。

Reviewer:9th. 819-820 名無しのエリー2005.05.08.

1.東京にて ★★★★
イントロが激しくて、Aメロで静まりサビでまた爆発する感じ。荒っぽいサウンドが結構良い。ってか、1曲目がこれってイメージ壊しすぎww
歌詞は過去の記憶を辿るような感じ。
2.この剣斬れる ★★☆
ストーリー風な詞。非形式的な構成だが、詞に合わせたんだろうな。結構詞も曲も良いんだが、ボーカルの声と合成出来てない印象を受ける。
なんていうか、この曲がバンプ、アジカンのファンに勧められる理由が込められてる希ガス。
3.物思いに耽る庭 ★★★
曲は地味で、詞もパッとしない。
けど、ボーカルの声がこの曲の哀愁に丁度いいんだわ。なんていうか、こういう鬱な詞を「本心なのか?」と思えてしまうんだよな。
淡々と語る口調が、誰かに呼びかけてる感じで暗くて柔らかくて痛い複雑な曲。
4.帰り途 ★★
独特な言い回しが魅力な曲。ただ、2曲連続でマターリなバラードは疲れる。(特にこのバンドは)
この曲は“聴かせる”より“聞かせる”感じ。部屋で流すより、歌詞を追いながら詞を噛み締めて聴くのが吉。
5.最後の種 ★★★★☆
アルバムでのポジションでも、曲単位での完成度も素晴らしい。ランクヘッドサウンドを前面に持ってきて、詞もそれっぽい。
完璧に理解する事は難しいかもしれないが、誰でもこの詞の言いたい事を感じる事が出来るだろう。とりあえずこの曲はお勧め。
6.僕と樹 ★★☆
アルバムの終わりとして相応しい曲。地味で心に残りにくい曲ではあるが、これが無くてはこのアルバムは完成しない。
単体では意味が感じ取りにくい曲だが、1~5曲目があってからのこの曲は★4ほどに輝きます。
総評.★★★★
個々の評価を見るとこの評価は甘いようにも見えるが、このアルバムは1~6まで人間の一生を描いている。
まさにアルバムで1曲と考えて良い作品なのだ。
そして、その人生とは作詞者小高芳太郎の人生ではなく、全ての人間に当てはまるであろうプランである。
鬱な詞はリスナーを鬱にさせるのではなく、「やっぱり皆そうなんだよな」と逆に前向きにさせる詞である。
自分勝手な詞が多いわけだけど、綺麗な言葉を配列したのとはわけが違うんだぜってな感じで共感出来る。
人間の弱い部分、脆い部分を自分だけではないとして生きる希望を貰ったような気がします。
ジャケットはシンプルで、歌詞カードも1枚。うん。それがどうしたって言われても何も言い返せません(何
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:9th. 821-823 名無しのエリー2005.05.08.

1.音 ☆
インスト。特にコメントなし。「これから俺達は演奏を始めるぜ。」ってな感じかな
2.冬の朝 ★★☆
なんていうか、1stアルバムの続編なんかな?
曲は激しい感じ(お決まりのサウンド)で面白みは無いけど、まあ綺麗だよ。
詞は特に触れる部分はナッシング。「生まれ変わるなら 何がいいかな」は個人的にツボ。とにかく聴いてみな。
3.プリズム ★★
3rdシングル。第1印象はへんてこなメロディー(そん時は、このバンドあんま知らなかった)と思った。
この曲は好かないな。出だしの歌詞は好きだけど、サビ以降はありきたりだし、そろそろ曲調も飽きた(ぉ
でもこれは今の気分だから、明日には評価が変わっているだろう。自分勝手な評価だが、まぁその辺は愛嬌で。
4.白い声 ★★★★
2ndシングル。ランクヘッドで初めて聴いた曲。第1印象は「またこの手のバンドか」だった。
あとで詞をじっくり見たのだが、これが良い。そしてこれも後に知ったのだが、1stアルバムで歌われてた事と繋がってるではないか。
自分の弱さを抱えながら、悩みながら。そんな事を歌っているよって感じでいいね。
5.夜行バス ★☆
マターリバラード。白い声の後ってのもあるが、印象薄すぎ。俺はこのアルバムをリピートする度「こんな曲あったっけ?」って思ったりした。
まぁ前後の曲を活かす役割としてはOK。ってか良く聴くと良い曲だったりする。
6.白濁 ★★★☆
アップテンポな曲。5と正反対でかなり印象的。短めな曲だけど、サビのインパクトは強い。
詞は「綺麗な人生」がテーマだろうか。タイトルからはエロの雰囲気を漂わせるが、そんな事は無い。
白色は綺麗だが、少々の染めで汚れてしまう。いっその事自分の色に汚しちゃいなよ。で合ってるかな(汗
7.その間5メートル ★★★
これは面白い。重いバラードが多い彼らだが、これは軽く聴けた。歌詞も肩の力が抜けてて良いよ。6→7の流れは実に上手いね。
彼らには珍しい感じの詞だろうが、全体で見ると誰でも書け(ry
とりあえず、こんな曲は好きよ。
8.前進/僕/戦場へ(アルバム・バージョン) ★★★★
ノリがいい曲。詞と曲が上手くマッチしてる。力強いサビの歌い出しが心がこもってて良いと思う。
第1印象から好きになれる曲だし、未だに結構聴いてる。というより、シングルのA面っぽい仕上がりに少しの勿体無さを感じた。
9.灰空 ★★★
青空をもじったタイトル。静→動の曲。詞は普通。
8→9は聴いててスッキリする。まぁ、タイトルに“色”が付いてる曲は比較的に良曲という事で。気のきいたコメントが見つからないorz
10.三月 ★★★☆
哀愁の一言につきます。曲は柔らかくて柔らかくて、そして柔らかくて(しつこ)
詞は「勇気出せよ」って感じの珍しくベタベタの勇気ソング。それでもやっぱり書いてるのは俺だ。ただの奇麗事じゃ終わらないぜ。
俺も強い人間じゃない。だから偉そうな事は言えない。だけど、だからこそ伝えれる事だってあんだろ?ってな感じを受けた。
11.千川通りは夕風だった(G.バージョン) ★★★★☆
1stシングル。これはハンパネー。初めて聴いた時は「お前なんか変なもん食ったか?」って感じだった。
詞はもう定番中の定番チューンなんだが、サビのハジけっぷりはオイラ気に入ったよ。ラスサビに入る前の奇声が良い味出してるよ。
12.金木犀 ★★
イントロが渋い。詞は反復で、強調してる。ってかコメントむずい。
「あったのは期待と不安だけ」って言う語り(?)の部分がせつない。アルバムの締めの曲だが、ここまで聴くと結構ダレる。
App.白い声(セルフ・ブートレッグ) ★★★★☆
8cmCDとしてアルバムについてくる。あんまり詳しい事は書けないが、音に臨場感があってオリジナルより好き。
まぁオマケな扱いですが、お得感はありますよ。
総評.★★★☆
意見は結構バラけるんだけど、俺は1stアルバムの方が好きだ。ただシングル曲3曲を中心にバランスの取れた良いアルバムだと思う。
4~9の静と動の構成は今後のアルバム作りの基本となるだろうし、入門としては最適(と言ってもまだアルバム数が少ないわけだが)
サウンドのマンネリは否めないが、更なる可能性を広げれば大成するバンドだと思う。
ジャケットはまぁシンプル。歌詞カードもメンバーの写真は無く風景だけ。まぁそれも悪くは無い。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:17th. 438-440 名無しのエリー2008.04.15.

1.月光少年 ★★★★
アルバムを始めるのに相応しいロックチューン。爽やかな気分になれる。それと、詞を書いている彼は自転車が好きなんだろうか?
前作「地図」の中に入っている「千川通りは夕風だった」という曲も自転車が出てくる。
2.グッド・バイ ★★
タイトル通り、別れの曲。いたって普通の曲に感じた。
ただ、強調したいのはわかるが歌詞に「さよなら」を使いすぎてしつこい気もする。
3.体温 ★★★☆
5thシングル。まさに「僕達ギターロックバンドです!」というサウンド。
サビは比較的耳に残りやすいメロディではないだろうか。
4.魚の歌 ★★★★★
この曲こそ、まさにLUNKHEADの真骨頂。このアルバムのベストトラック。ざわざわという市場の音から始まるのも印象的。
そして何より詞が素晴らしい。バンプ、シロップあたりが好きな人にガッツリ沁みるはず。
5.ひとりごと ★★☆
4thシングル。ここにきて初めてのスローな曲。「終わるか?」と思ったところで終わらないのがもどかしい。
どうしても1stアルバム収録の「三月」という曲と被る。
6.姫百合の花 ★★★☆
イントロ無し、いきなり歌から来る。
サビがわかりづらいが印象的というなんとも奇妙な感じ。ギターのストロークも耳に残る。
7.自分を愛すと決めたんだ ★★
タイトルが凄いというのがまず第一印象。全体的にメロが機械的。
盛り上がるか?というところでフェードアウトしてしまうのが残念。
8.蝉 ★★★★☆
死にかけた蝉のことを歌った曲。今にも飛び立つような飛び立たないような、夏の焦燥感がサウンドに出ていて秀逸。
ラストの楽器隊の盛り上がりは蝉の結末を示しているかのようで素晴らしい。
9.零時 ★★☆
イントロのギターがバックでずっと鳴りつづけているのが印象的。
アルバム内で既に聞いたことがあるような曲調なのが残念。
10.ハイライト ★★★☆
ファンの間で人気のある曲。イントロがエリカ様のとある曲に似ているが、こっちが先。
ライブ受けが良さそう。
11.月と手のひら ★★★
アルバムラストに相応しいスローバラード。親子の歌だろうか、詞だけでなく落ち着いた演奏に心が安らぐ。
ただかなり長いのが残念で☆1つマイナス。
総評.★★★★
全体的に良い曲が多い。
このアルバムの次のセルフタイトルのアルバムでは、打って変わってポップ路線になっている。
ギターロック好きな人がこのバンドを聞くなら、これだろう。バンプ・シロップが好きなら詞は絶対気に入る。
そして演奏力は恐らくこの世代のバンドでも高いほうではないだろうか。
ただ、似たような曲調が多い(このアルバム内に限らず)のはとても残念。
今後もっと違う曲調の曲が書ければ間違いなく伸びると思う。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)

Reviewer:13th. 237-240 名無しのエリー2006.09.14.

1.恋をしている ★★★☆
初めはとりあえず皆好きだろう、というポップな曲から。
ランクヘッドの持ち味である哀愁のイメージを持ちつつも前向きな歌詞。ポップが好きな人にはまずウケる。
ただ、イントロの無音(でもないんだけど)部分はちょっと長すぎる。
2.カナリアボックス ★★★
次長課長が楽しそうに踊っているPVが少し話題になった6thシングル。打ち込みでキラキラ感を演出した踊れる曲で、「あなたに会えてよかった」と歌う。
そんなわけで、シングルが発売された当時は「どうしたランクヘッド」と思ったもの。
メロディが変わる最後のサビなんかは面白いと思うし、こっちも踊りゃまあ楽しいですよ。
3.すべて ★★★☆
7thシングル。へぇ、シングルそのまま繋げるんだ。とは思ったものの、流れはいい。
まさに全力だぜ!って具合にとにかく勢いがいいサビが目玉。
ランクヘッドの全てがここにある、なんて書いてるとこもあったけど、ちょっと力みすぎ?ラストのフレーズなんてほぼセリフだしね。
受けつけない人いるだろうよ。
4.光の街 ★★
イントロさ、手抜きすぎじゃない? なんかガクッとする。
サビで珍しく裏声を使っていることぐらいしか特に書くことはないかな。
5.クローバー ★★★
穏やかなメロディでゆったりと進む心地いい一曲。
サビで何て言ってるんだろうと歌詞カードを見たら「ララパッテルポルク…」何語?
とりあえずこの曲聴け!って具合で店頭でプッシュされてたけど、そこまでいいとは思わない。
6.僕らの背中と太陽と ★★★★☆
きたよ!やっときたよ!勢いのあるのや穏やかなの、ポップなのもいいけど、俺が好きなランクヘッドはやっぱりこれ。
どことなく影を感じさせる歌詞と、精一杯必死だっていう歌い方。"新浜市民文化センター"なんて単語が出てくるから、期待できないかなと思ったらこれだよ。
昔は皆、何かを手に入れたくて必死だった。今でもあの頃の気持ちに戻れるかな。遠吠えにも聞こえるサビがとにかくいい。
「もう一度夢を見よう」
7.虹 ★★★
ギターのリフレインが印象的な曲だが、アウトロでは面白いことになっている。
加えて、Aメロが一回しかない構成などもあり、全体的に流れていくような勢いがある。
その割に4分しっかりあることを考えると、やはり構成がいいんだと思う。
この曲の作詞のみDr.石川が担当している。その他は作詞作曲全てがVo.小高によるもの。
ランクヘッドは歌詞もいいんですよ。そこらへんもバンプが好きな人とかに勧められる理由。
8.a.m. ★★★☆
勢いのある曲が続く。「ガガッガガッガガッ」というイントロが面白い。
この曲はAメロへの入りがカッコいいんだけど、それ以上にサビの入りがカッコいい。
深夜、考え事をしていたら答えなんか何も出ないのに時間だけが過ぎていった。そしたらなんだか世界に取り残されたような気がしたんだ。
9.ブラック・ミスティ・アイランド ★★★☆
なんかタイトルかっこいいな。
静かに穏やかに進むメロと刻んだようなテンポを打つサビが対照的で面白い曲。
"詩ト音","死ト根"ってのは褥(しとね)のことで敷物、座布団みたいなもんだとか。
ちなみに黒霧島っていう芋焼酎がある。"慕ト流"は空になったらしい。
"a.m."とこれの二曲は出口が見えない夜を題材にしている。
10.loop ★★★★
細かいビートの効いた打ち込みをバックにしたアレンジだけど、これのアコースティックverが各地で好評だったことからも分かるように、普通にいい曲。
"前進/僕/戦場へ"がお気に入りらしく、二度もアレンジしてるけど、今度はこれをして欲しいもんだ。
世界は廻っていく。「何万回の夜だけ何万回朝が来る」
11.そして朝が来た ★★★★
ここでこのタイトル。素晴らしい流れだと思う。
単純に音で聴いても、とてもいい流れ。最後だ!上げていくぞ!みたいな。「ジャーン…」から一気に明るくなるイントロだけでもうテンション上がる。
明らかにライブ向き。サビの「背を向けてー」のとこなんか最高すぎる。ランクヘッドも明るくなったもんだ。
12.プルケリマ(ALBUM VERSION) ★★★
まあこの曲が本当の最後なわけだけど。これはタイトルからも分かるように、元あった曲のアレンジなわけで。
ラストだからか、アコースティックっぽいアレンジが為されているわけなのです。
この曲(原曲)はランクヘッド1と言ってもいいくらい本当にいい曲なので、ちょっとでも「いいな」って思った人はプルケリマ(ミニアルバム)を聴こう。
総評.★★★☆
3rdフルアルバムにして、遂に「LUNKHEAD」と自らの名前を掲げたタイトルを付けたことからも、彼ら自身に対する自信のほどが窺える。
シングルでは何かが吹っ切れたような二曲を出し、アルバム曲においてもM9,10,12など、表現の幅が広がったなあと感じた。
かと言って昔の良かった部分もM6のように少なくはあるが残っている。なるほど、確かにランクヘッドのいい部分は全て盛り込まれていると思える。
だけど、だけど、初期二作(影と煙草と僕と青、地図)の方がやっぱり俺は好きだ。
ネタ切れなのか、詞を書くのが上手くなって比喩などでぼんやりとした詞になるからなのか、ランクヘッドに限らず、昔の歌詞の方がいい事が多いと思う。
昔のランクヘッドは聴いててこちらの胸が苦しくなるような、そんな必死さがあった。
2ndフルアルバム「月と手のひら」からランクヘッドは変わった。迷走を経て、今作ではポップ感をどんどん出している。聴く限り、合わないとは思わない。
ただ、まだ突き抜けてはいない。バンドが変わるにはもう少し時間が必要なのかも知れない。
期待を抱かせる内容ではあった。とりあえず言えることは、次回作に期待、だ。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)