Reviewer:21st. 428-430 名無しのエリー2009.05.18.
1.マイシューズ ★★★☆
のっけからノセます。いつもならブルースハープも出てきそうだけど今回はギターと足と歌と。
さりげないメッセージがとても素敵。どこかに待ってるさ、あっぱれな人生が!
2.春も嵐も ★★★★
これまた軽快でいいよー。何というかどの曲も「年齢から来る深み」みたいなものを感じずにはいられません。
若いときには絶対にできなかったことをやってらっしゃる。しかもパワーがある。
まさよしはストレートなメッセージソングが不得手だけど、だからこそ微妙なニュアンスで心をふるわせるのがうまいんだと思う。
3.バビロンの住人 ★★☆
レゲエな曲らしいです。音だけでも世界観が出てます。
日本人的にはもうちょっとテンポ遅い方がなじむ気もする(今回そういう曲多い)けど、むしろそれがいいんだと後の曲を聴いて思います。
4.深海魚 ★★★☆
心拍数とか未完成をもっと濃く深くしたような曲。ビートルズのとある曲が歌詞に出てくるのが何とも哀愁あります。
7曲目の追憶と並んでパワーあります。ボーカルがとにかくいい。歌詞より先に全体を音として聴く感じなんです。
それだけでもちゃんと伝わるんだよなーすげえ。確かなこと、ひとつでも。
5.Greeting Melody ★★★★
ラストのHeart of Winterカップリング曲。まさにブルース。
まさよしはカップリングがいつも高水準ですが、これは出色。薄暗い夜行列車とかイメージに出てきます。
楽器の使い方がとにかく的確。サビでささやかな明るさを取り戻すのがすごくいい。個人的いちおし。
6.五月の雨 ★★★☆
R&Bらしいです。音楽詳しくないんでそういうの分かりません。
彼の曲でこの手のアレンジは一回もなかったので非常に新鮮。ただ意表つくためにやってるわけでもないのがいいね。
音だけでも場面が浮かぶ曲ばっかりです今回。すばらしい。
7.追憶 ★★★★
これもキャリアあっての曲でしょう。業みたいなものを感じずにはいられない。
サビは転調してるのかな? 分からないけどすごく印象的です。この位置にこの曲があるのも自信あるからでしょうたぶん。
アルバム曲なのに歌番組で歌ってました。かっこいい。
8.Change the World ★★
小休止。こういう曲まで今回は抜かりなしです。ボーカルの感じがなんかいい。しかし三拍子好きねまさよし。
9.Exit ★★★
ロック2連続です。今回はとにかくエレキが吠えてます。後半までテンション高いおかげで寝る前に聴くのには適しません今作w
しかしまさよしってエレキ弾いてもあんまロックって感じじゃないんですよね。なんだろ。形容しがたい。
10.ロンサムライダー ★★★
このリフの感じがすごくまさよしっぽいロックチューン。過去の曲で言うとNon ignitionとか幸せのBefore&Afterとか系。
こういうの聴くと過去アルバムの「ド ミ ノ」を思い出す。けど今回は質があれとは桁違い。
11.真夜中のBoon Boon ★★★☆
ひさびさのシングルリリースだった曲。
バッティングセンターでくすぶった情熱を持て余す中年の歌、なんて言ったらあれだけど、月明かりに照らされてな感じがまさよしだね。いい。
12.ア・リ・ガ・ト ★★★★☆
名曲です。セロリとか僕はここにいるとかそのへんと比べるとちょっと違うけど、今までずっと音楽やってきたからこそ書ける曲。泣く。
歌詞が聴こえはじめるまで何回かかけてみて。
13.Heart of Winter ★★★★
王道ポップスな曲で締めるのがいいね。とてもわかってらっしゃる。
今回は全体的にキャッチーな曲がひかえめなんで、ラストにのポップ三連続は非常にいいです。これ聴き終わると一曲目に戻りたくなるw
王道と言ったけど音作りは最新鋭。
総評.★★★★☆
個人的にはこれ最高傑作だと思う。
ライバル候補のアトリエとかSHEEPと比べても負けず劣らず。前作で不完全燃焼だったぶんを勝ち越しホームラン。
山崎まさよしっていうアーティストができるすべてをつめこんだ傑作。あらゆるジャンルの音楽を楽しく散歩するというか、音を楽しむ――まさにそんな感じ。
今回ほど音楽の用語に詳しくなっていたかったことはないw
この人の声が好きじゃないって人もけっこういると思うけど、普段まさよし聴かない人に聴いてほしいなぁ。あといろんな音楽が大好きな人。
しいて欠点を挙げれば邦楽特有のキャッチーさとか、名曲成分がやや薄い点。
個々の曲の星に対してアルバム全体の評価が高いのはそのせい。けど今回はこれでいい。
短めの曲が多いのもいいね。邦楽って長い曲ばっかでうんざりするもん。
(★:2点,☆:1点の計10点満点。)